フラッグシップ液晶レグザ 4K液晶レグザ「Z730Xシリーズ」でテレビライフを一新

ブランド誕生から一貫して、テレビ番組を高画質で楽しむという本質と真摯に向き合い、国内を代表するブランドとして市場をリードしてきた東芝の液晶テレビ「レグザ」。最新の4K液晶レグザのフラッグシップモデルとなる「Z730Xシリーズ」では、自社開発の映像処理エンジンによる徹底したノイズの低減や、全面直下LEDパネルによる高コントラストな映像表現、総合出力80Wのマルチアンプで駆動するパワフルなスピーカーシステムにより、迫真の映像美とサウンドクオリティを実現した。AIによるレコメンド機能の搭載で、「タイムシフトマシン」がさらに便利になったのも大きな注目点だ。本企画では、そんな「Z730Xシリーズ」のテレビライフを一新するような魅力に迫っていこう。

高画質技術テレビ番組を美しく表示することにこだわり抜いた
「レグザ」ならではの高画質テクノロジー

ブランド誕生から一貫して、テレビ番組を高画質で楽しむという本質と真摯に向き合ってきた、東芝の液晶テレビ「レグザ」。今回特集した4K液晶レグザのフラッグシップモデル「Z730Xシリーズ」は、4Kチューナーを内蔵し、AIを活用した高度な超解像処理技術などを用いることで、新4K衛星放送も地上デジタル放送も臨場感豊かに楽しめるようになっている

レグザが掲げる映像美でまず思い浮かぶのが、自社開発の画像処理エンジンによる超解像処理だろう。プロからも評価の高いこの技術は、地上デジタル放送をより低ノイズで、リアルに映すことにこだわり抜いたもの。2018年6月に業界に先駆けて4Kチューナー内蔵テレビを商品化して以降、この超解像処理がもたらすアドバンテージはさらに際立っており、「レグザなら、新4K衛星放送も本来の美しさで楽しめる」といった声が、多く聞かれるようになってきた。

では、最新の「Z730Xシリーズ」の映像美を支える高画質テクノロジーの数々を見ていこう。映像処理エンジン「レグザエンジン Professional」は、AIによる深層学習からシーンごとに適切な超解像処理を施す「深層学習超解像」や、映像の種類と動きの量に応じて適切な参照フレームを決定し、ノイズやチラつきを抑える「バリアブルフレーム超解像」により、新4K衛星放送はもちろん、地上デジタル放送もより低ノイズかつ高精細に楽しむことができるようになった。また、こちらも忘れてはならないのが、液晶パネル内の全面直下LEDライトだ。パネル内の全面にLEDライトを配置することで、緻密なエリアコントロールによる高コントラストな映像表現を可能にしている。

東芝「レグザ 55Z730X」

AIを活用した新開発の「レグザエンジン Professional」。AIを活用した「深層学習超解像」や、適切な参照フレームを決定する「バリアブルフレーム超解像」といった技術により、新4K衛星放送はもちろん、地上デジタル放送も低ノイズかつ高精細に楽しめる

「深層学習超解像」は、5層のニューラルネットワークが、通常のシーンと、ギラつきが目立つシーンなどを自動で判別し、それぞれに適切な超解像処理を施すというもの。超解像処理による高精細化とノイズ低減のベストバランスを1フレームごとに見極める、「レグザ」ならではの高度なテクノロジーだ

超解像処理は一般的に、現在のフレームと、その前後のフレームの差異を見極めながら補間処理を施していく。しかし、参照するフレームを5フレーム前/後のように固定してしまうと、動きの量が多いシーンでは表示内容が大きく変化し、適切な超解像処理が行えない。そこで「Z730Xシリーズ」では、映像の動きの量の大小に応じて、参照するフレーム数をその都度決定。これにより、動きの激しい映像もよりクリアでなめらかに表示できるようになった

「HDR(ハイダイナミックレンジ)」にももちろん対応しているが、本機で特筆すべきは、地上デジタル放送のSDR(スタンダードダイナミックレンジ)映像をHDR映像のクオリティで楽しめる「AI機械学習HDR復元」を搭載していることだろう。これは、AIによる機械学習で得られた適切なパラメーターを基に、従来のSDR映像をHDRクオリティの高コントラストな映像に変換してくれるというもの。いつも見ている地上デジタル放送を、よりリアルで高コントラストな映像で楽しめるというわけだ。ほかにも、SDR映像/HDR映像を問わず、人肌の明るさや質感を美しく再現してくれる「美肌リアライザー HDR」など、テレビ番組をより美しく表示することにこだわった、「レグザ」ならではの高画質テクノロジーが満載されている。

SDRとHDRで編集された同一素材の違いをAIが機械学習。得られたパラメーターを基に、地上デジタル放送をはじめとする従来のSDR映像を高コントラストなHDR映像に変換してくれるのが、「AI機械学習HDR復元」だ

東芝「レグザ 55Z730X」

パネル全面に配置された「全面直下LEDバックライト」がLEDの点滅を緻密にコントロール。輝く明部と奥行き感のある暗部のコントラストを豊かに表現してくれる。この技術も、レグザが早くから採用したものだ

画質・音質チェックあらゆるコンテンツが高画質&高音質。
価格.comスタッフによる視聴レポート

では、さまざまなコンテンツでその映像をチェックしてみた。いずれのコンテンツでも際立っていたのが、精細感とノイズの少なさ、豊かなコントラスト表現、そして人肌の美しさの3点だ。これは、地上デジタル放送と新4K衛星放送の双方に共通しており、解像感が高いのにノイズは少なく、眩い光が鮮烈に表現されているのに暗部も潰れていない。さらに、コントラストが高く映像のメリハリが強いのに、中間色である人肌の質感や階調も失われていなかった。映像の破たんが非常に少ないため、実際の景色を見ているかのようなリアリティがひしひしと伝わってくるのだ。

東芝「レグザ 55Z730X」

精細感と低ノイズの両立を実感できたのが、湿原を上空から撮影したこちらの映像。再生中も解像感はしっかりと保たれており、木々の細やかな輪郭もしっかりと確認できた。と同時に、エッジのギラつきや平坦部のノイズもほとんど見られず、単純なシャープネス処理では到底真似のできないリアリティが感じられた

東芝「レグザ 55Z730X」

トワイライトタイムを4K・HDRで撮影したこちらの映像では、ダイナミックな階調の幅が見て取れる。鮮烈な茜色を飽和させることなく、微妙な雲のニュアンスまで繊細に伝える明部と、大胆にメリハリをつけながらも、山の表情を潰すことなく描き切った暗部。その豊かな明暗表現が織り成す圧倒的な映像美に、思わず息を飲んだ

東芝「レグザ 55Z730X」

「美肌リアライザー HDR」の効果も顕著で、HDR映像でくすみがちな肌の陰影部分まで明るくなめらかに再現されていることが確認できた

映像の美しさとともに、音質のよさも特筆すべきものがあった。「Z730Xシリーズ」に搭載されるスピーカーシステムは、「レグザ重低音バズーカオーディオシステム PRO」。ダブルウーハーに4個のパッシブラジエーターを組み合わせた「重低音バズーカウーハー」と、新開発の13mmシルクドームツイーターとフルレンジスピーカーを配置した「大型バスレフ2ウェイスピーカー」を、総合出力80Wのマルチアンプで駆動する。そのサウンドは、薄型テレビによくあるスカスカしたものとは迫力が明らかに違う。重低音がズシリと響き、中高域はクリアで伸びやか。加えて、ほどよい定位感を保ちつつ、音のスケール感も広い。4K放送の臨場感をさらに高められるよう、サウンドのクオリティにもこだわっているのだ。

「重低音バズーカウーハー」と「大型バスレフ2ウェイスピーカー」を総合出力80Wのマルチアンプで駆動する、「レグザ重低音バズーカオーディオシステム PRO」を搭載。「4K液晶レグザ」の最新フラッグシップモデルだけあって、音質もハイレベルだった

東芝「レグザ 55Z730X」

重低音がしっかりと効いた迫力のサウンドが、映像への没入感をより一層高めてくれる。薄型の液晶テレビはどうしてもサウンドが貧弱なイメージがあるが、これなら安心。大がかりなホームシアターシステムを組まなくても、映画やドラマ、スポーツなどを高画質・高音質に楽しめる

タイムシフトマシンテレビ番組の見逃しがなくなる「タイムシフトマシン」がさらに便利に

テレビ番組の映像美とサウンドクオリティにこだわり抜いたレグザだが、こちらも好評な機能となっているのが、地上デジタル放送6チャンネルをまるごと外付けHDD(別売)に録画する「タイムシフトマシン」だ。「タイムシフトマシン」を利用すれば、放送予定をあらかじめ確認しておく必要もなければ、番組ごとに録画予約をする必要もない。録画された番組の過去番組表を開いて番組を選択すれば、見たい番組を見たい時に見ることができるので、テレビ番組の見逃しや録り逃しの心配がないのだ。オンエア中のニュースやドラマを初めから視聴することができ、昨日放送されたドラマもすぐに楽しむことができる。さらに、見たいジャンルの番組も、すぐに見つかる。これを1度体験してしまうと、「『タイムシフトマシン』のない生活には戻れない」という人も多いようだ。

東芝「レグザ 55Z730X」

「タイムシフトマシン」を利用すれば、楽しみにしていたテレビ番組の見逃しや録り逃しとは無縁だ。地上デジタル6チャンネルがまるごと録画されるので、過去番組表を開いて、目当ての番組を選択するだけで、見たい番組を見たい時に楽しめる。オンエア中のニュースやドラマを初めから見られる「始めにジャンプ」も使用できるので、録画が終わるまで待つ必要もない

ところで、過去に放送されたテレビ番組を、インターネット動画配信サービスで楽しむ人が増えているが、最近は、ユーザーの視聴パターンに合わせておすすめのコンテンツを提案してくれるレコメンド機能が進化し、興味のあるコンテンツを見つける楽しみ方も一般的になっている。そこで、「Z730Xシリーズ」に搭載された最新の「タイムシフトマシン」では、こうしたインターネット動画配信サービスの“いいとこどり”もした。クラウド上に蓄積された膨大な視聴履歴をAIが解析・学習し、ユーザーの関心や視聴パターンにマッチする番組をレコメンドしてくれる「AIレコメンドシステム」を搭載。新4K衛星放送にも対応しており、BS・110°CS・4K放送でも見逃しを減らすことができる。

新開発の「AIレコメンドシステム」では、膨大な視聴データをクラウド上に蓄積し、視聴時間帯、見る番組の順番、視聴番組属性、好きなタレントなどからユーザーモデルを推定することで、ユーザーの関心や視聴パターンにマッチする番組をレコメンドしてくれる

東芝「レグザ 55Z730X」

「好きなタレント」やよく見る「ジャンル」、ネット動画、さらにはシーンやCMまで、見たい番組や映像コンテンツを簡単に見つけられる「みるコレ」に「AIレコメンドシステム」を搭載。検索メニューから「これからの注目番組」や「おすすめの番組」を選ぶことで、自分好みの番組や映像コンテンツがズラリと表示されるようになった。また、「AIレコメンドシステム」が「みるコレ おまかせ録画」にも対応し、地上デジタル放送やBS・110°CS放送に加え、新4K衛星放送も自動で録画してくれるようになった

東芝「レグザ 55Z730X」

筆者の妻と子どもにも「タイムシフトマシン」を体験してもらったが、「AIレコメンドシステム」の精度は予想していた以上に高かったようで、「私の好きなドラマやタレントをちゃんと理解してくれている。これで1日中家にいても退屈しなさそう」と妻。番組を視聴中に、選択したカテゴリーに関するタイムシフト録画番組がリストアップされる「ざんまいスマートアクセス」も使い勝手がよく、「こんなにたくさんアニメを見てもいいんだね!」と息子も大はしゃぎだった

コラムフラッグシップモデルなのに43V型もラインアップ!

東芝「レグザ 55Z730X」

「Z730Xシリーズ」のラインアップは、43V型/49V型/55V型/65V型の4モデル。大型の画面サイズしか用意されないことが多いフラッグシップモデルにあって、中型の43V型が選べるのは貴重だ。寝室や書斎などの個室でゆったりと、ハイクオリティな映像で映画やゲームを楽しみたい人にとって、「Z730Xシリーズ」の43V型は待望の製品と言えるだろう。リビングルームに65V型を設置して、大画面の迫力を心ゆくまで堪能するもよし。寝室や書斎に43V型を設置して、至福のひと時をパーソナルに楽しむもよし。設置場所や用途に合わせて、ピッタリの画面サイズを選んでほしい。

まとめテレビ放送の新たな楽しみ方を提案する革新的モデル

「4K液晶レグザ」の最新フラッグシップモデル「Z730Xシリーズ」は、4K時代のテレビ番組を楽しむうえでも、最上の選択肢であることが実感できた。4Kチューナーや最新の映像処理エンジンを搭載し、新4K衛星放送も地上デジタル放送も高画質で楽しめるようにしただけでなく、地上デジタル放送6チャンネルを自動録画する「タイムシフトマシン」にAIを活用することで、好きな番組を次々と見つけられる楽しさも加わるなど、多くの人がテレビ番組の楽しさを再発見し、テレビライフを一新できるような、革新的な魅力にあふれていた。またひとつ、レグザを選ぶ理由が増えたのではないだろうか。