レーザーカッターで名入れを体験!

 目玉の一つ「デジタルファブ」コーナーでは積層型の3Dプリンター、レーザーカッターが稼働し、別の場所にこの工房の大きなウリの一つである木工用CNCルーター「SHOP BOT」を設置。

 まずは3Dプリンターだが、機材は「Makerbot Replicator 5thG」。幅252×高さ150×奥行き199mmのものまで作成できる樹脂積層型の3Dプリンターだ。一度に使えるのは1色だが、樹脂の色は10色から選べる。コブシ大程度のものは作ることができるので、それなりに使えるサイズといえるだろう。専用ソフトをダウンロードし、そこで作成したデータをUSBメモリーで持ち込んでプリントアウトしてもらうスタイルだ。また、どのようなものが作れるかの参考として、ミニケース(930円)、シングルカップホルダー(1140円)、カップスリーブ(1200円)といったキットも用意されている。料金は材料費込みで1時間700円。

3Dプリンターは「Makerbot Replicator 5thG」が設置されている。データさえ持ってくれば誰でも利用可能(1時間700円)
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3Dプリンターで作成できるキットたち。これらの販売も一応行うが、あくまでも製作例。基本はユーザーがデータを持ち込む形での運用になる
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 レーザーカッターは現在のところ、主にカインズで購入した特定商品へのイラストや文字の彫刻、カット加工などを行う。また、さまざま作品キットが販売されているので、それらを購入し、自分の名前などを入れたうえでカット加工する。それを自分で組み立てたり、塗装したりして楽しむことも可能だ。

レーザーカッターで加工できるのは、基本的にはカインズで購入したもののみ。料金は文字加工の場合は文字数、フリー加工の場合は面積によって決まる。今回の筆者の例程度の面積だと400円になる
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 今回の取材では、このレーザーカッターを使うキットへの名入れを体験。ちなみに、製作したのはランタン。まずふたの部分に入れる文字や図案を、カウンターのパソコンにペンタブレットで入力する。今回はフリーハンドによる文字を描いた。感圧式のタブレットなのでペンタッチまで再現できる。描いた文字をふた部分に適切にレイアウトしてもらうと、データはレーザーカッターに送られる。後はレーザーカッターがデータ通りに切ったり彫刻したりといった作業をやってくれるから、その間ユーザーは店内を見て回ったり、買い物したりできる。

 出来上がりは一枚の木のシートだ。そこに細密にランタンのパーツがカットされているから、それを切り離して組み立てれば出来上がり。このランタンは曲げる部分を細くくり貫くように加工してあるため、紙なのにキレイに曲がるし、くり貫かれたスリットから中の光りが漏れるようになっているなど、レーザーカッターの特性がうまく伝わる設計になっている。ふたには筆者がパソコンで入力した文字が刻印されている。組み立てると、机の上に置くとちょうどいいサイズの小さなランタンが完成。中に入れるLEDのあかりは、ロウソクのように光りがゆらめくようになっていて雰囲気を盛り上げる。

感圧式のペンタブレットでパソコンに文字や絵を描いて入力する。描いたものはスタッフの方が修正してくれるので、心配せず大胆に描く方が面白いものができる
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組み立てたランタン。レーザーカッターで切るとできる焦げ目がうまく格子のデザインになっていて、風情のあるランタンになっている。ふた部分に筆者が描いた文字が見える
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レーザーカッターで作るキットの一つ「ミニカー消防署」(3400円)。ミニカーを走らせるコースが付いた消防署だ
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レーザーカッターを使えば、このように革製品に文字や絵を刻印することも可能
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