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【首都スポ】

[高校野球]帝京 奪還の夏

2019年6月19日 紙面から

令和元年の全国制覇を目指す帝京のクリーンアップ。(左から)小松涼馬内野手、藤波怜央内野手、加田拓哉外野手=東京都板橋区で(小原栄二撮影)

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 令和最初の甲子園大会となる第101回全国高校野球選手権(8月6日から16日間、甲子園)の東・西東京大会の試合球場と時間が18日発表された。春の東京都大会を制して関東大会準優勝の西東京の東海大菅生にとっては雪辱の夏。今春センバツ出場を阻んだ国士舘を破っての全国制覇が目標だ。平成最初の夏の甲子園を制した東東京の帝京は7年ぶりの甲子園で令和元年も全国制覇スタートを目指す。大会は7月6日に開幕する。

 平成元年の夏の甲子園を制したのが帝京。エース吉岡雄二(日本ハムコーチ)が3完封して頂点に立った。元号が令和に代わって、新時代も初代王者を狙う。打線を引っ張る藤波怜央内野手(3年)は父も帝京で甲子園に出場。「平成元年に優勝しているので、令和の初めも優勝しようぜとみんなで話してます」と意気込んだ。

 平成時代に夏の甲子園に10度出場し2度の優勝を誇り、センバツも1992年に優勝したが、2011年夏を最後に、甲子園から遠ざかること8年。時代が変わって、流れも変えようという士気が高い。春はレギュラーのうち4人が2年生の若いチーム。これまでは通学圏からの選手だけだったが、近くに学生寮ができたこともあって2年前から大阪などからの選手も受け入れ始めた。その1期生が、大阪府出身で4番を打つ加田拓哉外野手、3番の小松涼馬内野手(ともに2年)ら。キューバ遠征も経験した小松は、前田三夫監督(70)も太鼓判を押す成長ぶり。小松は「どんどん振ってくるキューバ選手を見て積極的に打つことを学びました」と胸を張る。

 6月6日に古希を迎えた前田監督は「選手の気持ちが変わってきた」と手応えを強調。平成最初のセンバツを制した東邦(愛知)が平成の最後という節目も制したことに刺激も受けた。「東邦も優勝した。あのとき(平成元年)とは戦力は違いますが、まずは甲子園出場です」。前田監督の目に力がこもった。

ノックに力がこもる帝京・前田三夫監督

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