13日午後1時10分ごろ、滋賀県竜王町田中の名神高速道路上り線竜王インターチェンジ(IC)―八日市IC間で、12トントラックが渋滞中の車列に突っ込み、計3台が絡む玉突き事故になった。県警によると、トラックに追突されたワゴン車に乗っていたいずれも成人とみられる男女計4人が病院に運ばれ、男女計3人が頭や胸を強く打つなどして死亡。もう1人は男性で、軽傷だった。
県警は、トラックを運転していた山形県酒田市旭新町、運転手、池田竜也容疑者(33)を自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いで現行犯逮捕。「ぶつかったのは間違いない」と話しているといい、県警は容疑を過失致死傷に切り替えて事故の経緯を調べる。
県警などによると、ワゴン車には4人が乗り込み、死亡した3人は運転席と後部座席にいた。12トン車に追突された弾みで前方の5トントラックにぶつかったとみられ、このトラックの男性運転手も軽いけがをした。
池田容疑者が勤務する山形市の運送会社、東北第一物流によると、12トントラックは機械部品を積み、14日午前までに山形方面に向かう予定だった。健康診断などで池田容疑者の体調に異常はなく、5月の勤務時間も法定時間内だったという。
現場は竜王ICから東に約3キロの地点で、片側2車線の緩やかなカーブ区間。事故当時はリフレッシュ工事が行われ、追い越し車線のみの通行規制となっていた。この事故で名神高速道上り線は竜王IC―八日市IC間が一時通行止めとなった。【諸隈美紗稀】