メモリのメーカーは沢山あります。30社以上はあると思います。 増設・交換方法 ~ 取り外し・取り付け方 パソコンのメモリ使用状況を確認した!スロットの余りも確認した!互換性もチェックした!メモリもゲットした!という事でいよいよメモリの増設・交換をします。 メモリの増設・交換作業は、ほんとにあっけないくらいに超カンタンです。早速やってみましょう。まずはデスクトップから。 作業の際は帯電防止の手袋を用意し、PCの電源は必ず切り、全ての配線を外した状態で行うようにしましょう。 帯電防止の手袋は個人的にはコレがおすすめ です。指にしっかりフィットするタイプの方が絶対に作業しやすいです。 デスクトップ用PCメモリの増設・交換の方法 上の写真は、現在 4GB のメモリが一枚挿さっている状態です。ここに、同じ(モジュール/チップ規格の)メモリを…できれば同じ商品がベターですね、用意して、余っているメモリスロットに追加で挿します。 上でも解説しているように、メモリスロットは間隔を空けて挿すことで、デュアルチャネルを利用できるので、今回のように二枚挿しの場合は一つ間隔を空けて挿します。  という事で、写真でいうと一番手前にあるメモリスロットの「ツメ」を両端とも開けます。新しいマザーボードは、片側だけツメがあるパターンが多いですね。  そして、メモリスロットにある凸とメモリにある凹(切り欠きと言います。)の位置をしっかり確認してから挿し込みます。この凸凹がある位置というのは、メモリ、メモリスロット共に真ん中にある訳では無いので、間違い難いです。  差し込む時は、両手で上から素直に押し込みます。すると『カチッ』と音がして、開いていた両方のツメが自動的に閉まります。  これで完了です。 ノートパソコン用PCメモリの増設・交換の方法  ノートパソコンの場合、本体底面のネジを外しカバーを空けて作業する事になると思います。デスクトップよりも短くコンパクトです。  切り欠きの位置はデスクトップよりも左右からの長さの差が大きく解りやすいです。  取り外しは簡単で、両手で左右のツメを同時に押し下げながら外側にずらします。  すると、メモリが勝手に押し上がるので、そのまま抜いてあげればOKです。 反対にメモリを取り付ける時は、切り欠きの位置に注意して少し斜めにしてメモリスロットに差し込み、ツメが『カチッ』となるまで下に押し下げて下さい。 これで作業完了です。 メモリの役割を知っておきたい ~ 基礎知識+α メモリは、CPU、HDD(SSD)と並んで「パソコン3大パーツ」のひとつに数えられ、とても重要視されます。よくCPUが人(頭脳)、メモリが作業机、HDD(SSD)が材料の保管場所、に例えられます。 パソコンの処理速度を早くしたければ、一にも二にも、まずメモリの容量を多くする、これがベストな考え方です。 もちろん、CPUやHDD(SSD)の性能の高い低いっていうのも、パソコンの処理速度に直結するのですが、メモリが一番体感できます。『お!メモリを1GBから2GBにしたら、Photoshop の動きが目に見えて早くなった!』という感じです。 また、掛けるお金と期待できる効果(コストパフォーマス)が最も良いのもメモリです。例えば、CPUを30,000円以上かけて Core i7-960 から Core i7-980 にカスタマイズした時に得られる体感スピードと、メモリを4,000円位かけて 4GB から 8GB にした時に得られる体感スピードでは、圧倒的にメモリの方が早くなったと感じるハズです。 処理速度を上げたい!パソコンを快適にしたい!と考えてる場合は、 メモリ > SSD > HDD > CPU の順に手を付けていくのがよろしいかと思います。 メモリについて+α のちょっと小難しい話 メモリはデータを保存しておく場所です。一般的にデータを保存するパーツと言えばHDD(ハードディスク)やSSDという感じですが、HDD・SSDはデータを長期的に保存する場所であるのに対して、メモリは短期的な保存をする場所です。 入力装置・出力装置・記憶装置・演算装置・制御装置という、コンピューターの5大機能というものがありますが、その中でメモリは、記憶を担当しています。  人間の脳みそにも、短期記憶と長期記憶というものがあり、使い分ける事で効果的な記憶を行えるようになっています。 メモリはまさに、脳の短期記憶の仕組みと一緒です。皆さんも経験があるかと思いますが、テスト前の一夜漬け。 前日に歴史の年号をシコタマ覚えて、解答用紙に書いた瞬間にどうでもよくなって忘れる…。でも前日覚えたばかりだから直ぐに思い出せる。 ちょうどこんな感じだと思います。単純にテストの点数のためだけを目的とすれば、非常に効果的な記憶方法ですよね。この考え方をパソコンの世界にも導入したのがメモリということですね。 メモリも他のパーツと同様に様々な種類が存在しますが、ポイントはやっぱり容量です。上級者はその他の要素も加味したいところですが、初心者や中級車はメモリの性能≒容量という考え方でいいと思います。 2016年現在は Windows 10 が主流ということで、Windows 10 のシステム要件のページをチェックすると、推奨搭載メモリは64bit版で2GBですので、最低2GBは欲しい所ですが、ドスパラをはじめ、どこのPCメーカー(ブランド)でも標準構成で4GB~8GB程度になってます。 ですから特に『メモリ足りるかな~?カスタマイズで増量かな~?』なんて意識する必要はないと思います。重たい処理や沢山のソフトを同時起動(マルチタスク)する場合でない限り、十分な容量ですよ。 メモリはパソコンの快適さに一番直結するパーツ!十分な容量が欲しい! スペック表の読み方・用語の超解りやすい解説!! ここまで解説してきたことのおさらいになりますが、メモリのスペックの読み方、主な用語の詳しい解説をまとめておきます。 実際のドスパラのカスタマイズ画面を参考にひとつづつ解説してみます。8GB DDR3 SDRAM(PC3-10600/4GB×2/デュアルチャネル)を例にとって解説してみましょう。 上の写真は、現在 4GB のメモリが一枚挿さっている状態です。ここに、同じ(モジュール/チップ規格の)メモリを…できれば同じ商品がベターですね、用意して、余っているメモリスロットに追加で挿します。  容量(8GB) メモリがデータを一時保存しておける容量を表します。モチロン、容量が大きいほど沢山のデータを一時保存できるので、快適さ(処理スピード)が増します。 メモリ規格(DDR4 SDRAM) メモリにもいくつか種類があり、DDR4 SDRAM とうのはその種類の名前で、つまり規格名です。正確には「DDR4 SDRAM-DIMM」というのですが、巷では略してDDR4と言われています。DDR1 → DDR2 → DDR3 という過程を経てのDDR4という感じで、これが現在の主流となっています。 もちろんDDR2やDDR3よりも高速処理で消費電力が少なかったり、と進化をしています。近いうちにDDR5なんて出るんでしょうね。 マザーボードによって対応するメモリ規格が決まっている(互換性が無い)ので、要注意です。増設等の際は必ずチェックしておきたいです。 モジュール規格(PC3-10600) メモリ固有の名前のひとつです。この例の場合はつまり、DDR4 SDRAMというメモリ規格の PC4-17000 というモジュール規格のメモリ、だということです。 PC4-の後にくっ付いている英数字たちは、FSB…メモリバス(ざっくり言うと、データを転送する速度)の性能を識別するための英数字でもあります。 PC4-17000 はメモリバスの表記に置き換えると、DDR4-2133となります。このDDR4-2133のはチップ規格と呼ばれ、つまり、ひとつのメモリでモジュール規格が分かれば、同時にチップ規格も分かるわけです。 詳しくは上の解説をチェックしましょう。 容量と枚数 これは、容量8GBが物理的にどのように構成されているかを表します。この場合は、4GBのメモリが2枚使用されて8GBを構成している、という意味です。 これもメモリ規格と同じように、メモリ増設の際には気をつけたい表記です。メモリは 「メモリスロット」 とよばれる場所に刺さっています。内部を開けてチェックしてみて下さい。 スロットの数はマザーボードによって違いますが、デスクトップパソコンであれば、4~6スロット、ノートPCであれば2~4スロットが一般的で、この場合デスクトップですが、既に2スロットを消費していることが読み取れます。 デュアルチャネル(デュアルチャンネル) |