【ドラニュース】悪夢翌日…助っ投意地の逃げ切り 竜逆転で2カード連続勝ち越し2019年6月18日 紙面から
今夜は逃げ切った。中日は17日、日本生命セ・パ交流戦のロッテ戦(ZOZOマリン)に5-4で逆転勝ち。8回はジョエリー・ロドリゲス投手(27)、9回はライデル・マルティネス投手(22)がピンチを招きながらも何とか踏ん張った。打線はダヤン・ビシエド内野手(30)が2打席連続適時打でけん引。敵地の2カードをともに勝ち越して8連戦の連敗スタートを阻止し、本拠地での6連戦にはずみをつけた。 与田監督の2人を信じる思いが、勝利という最高の形になった。1点リードで迎えた終盤、8回はロドリゲス、9回はR・マルティネスが抑え、何とか逃げ切った。16日の悔しい逆転サヨナラ負けに絡んだ2人は、雪辱を期すこの日も厳しい場面の連続だったが、本塁だけは踏ませなかった。 「1点差のゲームは難しいところだが、とにかくゼロで(ベンチに)帰ることが仕事。チームの勝利に貢献できて良かった」。ロドリゲスはこう言って胸を張った。2死一、二塁とピンチを背負ったが、清田には全球直球勝負で3球三振を奪い、切り抜けた。 バトンを受けて9回のマウンドに上がったのはR・マルティネス。2試合連続で救援に失敗してしまった右腕は、この日も過酷な状況をつくった。先頭の岡に二塁打を打たれ、犠打野選と盗塁で無死二、三塁。外野飛球でも同点、安打なら逆転サヨナラ負けという崖っぷちに追い込まれたが、ここから粘った。味方の好守などで何とか2死を取り、最後は前日にサヨナラ打を打たれた鈴木を空振り三振。渾身(こんしん)のガッツポーズをさく裂させた。 「こういうのは、間が空くと嫌なイメージがずっと残ってしまう。僕も救援をやっていたときには、嫌な負け方をした時にはできるだけ早くいい勝ち方をしたかった。昨日の今日でロドリゲスとR・マルティネスがしっかり投げてくれて良かったと思う」 最後を締めた2人について、与田監督はこう話した。前日の逆転サヨナラ負けの悔しさをできるだけ早く振りきってほしい。そんな思いとともに、2人の力を信じて送り出していた。 指揮官は試合前の練習でも動いていた。外野で練習していた2人のところへ行き、数分間話し込んだ。詳細は「ナイショ」と言いつつ、「やっぱり常にうまくいくわけでもない。昨日も非常に苦しい場面で僕が起用をしてしまった」ということを伝えたとほのめかした。そんな思いも、うまく伝わったに違いない。
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