14代沈壽官さん死去、92歳

(2019/06/16 17:08)
南日本新聞ニュース
 日置市東市来町美山の「沈壽官窯」窯元で、薩摩焼の伝承や日韓交流に尽力した14代沈壽官(ちん・じゅかん、本名大迫恵吉=おおさこ・けいきち)さんが16日午後3時20分、肺炎のため死去した。92歳。東市来町(現日置市)出身。司馬遼太郎「故郷忘じがたく候」のモデルとなった。大韓民国名誉総領事を務め、薩摩焼発祥400周年を記念した鹿児島での日韓首脳会談開催(1998年)に尽力、日韓親善の懸け橋となった。1996年に南日本文化賞、2010年に旭日章受章。