サブタイはアレですが、前回に比べエロはやや低めでギャグは高めになっております。
だけど、登場してないのにとあるギルメンが大活躍……?
何やら昨日、ビキニアーマー絡みで何かあったような気もするが……モモンガは黙して語らず、キーノは妙に艶々していた。
さて、ではその一件の最大の被害者と言えば……
「モモンガ様ひーどーいー!」
まあ、言うまでもなく『後で来なさい』と言われていたので、喜び勇んでログハウスに行ってみたら門前払いどころか入ることすら叶わなかったネムである。おかげで昨晩は一人寂しく自分で慰めるしかなかったのだ。
どうも昨日のモモンガ、色々振り切れていたようで無意識/無自覚に怪しい結界を発動していたようだ。
「ごめんよ、ネム」
今日という今日こそログハウスへ乗り込んできて、キーノ以外がいないことをいいことに寝転がるという暴挙で
「むー」
無論、それを見て『まあ、無理もないか。ワタシが逆の立場だったら結界貫いて、そのまま混ざる』と苦笑しているのはキーノである。
まさか秘蔵のコレクションを媒介して某バードマンの侵食やら精神汚染やらがあるわけじゃないだろうが……なんだか思考パターンが”
とりあえず、昨日の英雄を飛び越え人の領域から大いに外れた痴態を微塵も感じさせないのは流石と言っておこう。
旦那も旦那なら、嫁も嫁……どっちも正体がアンデッドでキーノでさえ軽くLv90越え、モモンガに至ってはお骨でカンスト/生肉モードでもLv99だ。どこをとっても立派な人外、お似合いと言えばお似合いの夫婦だろう。
「待ちぼうけさせてしまったお詫びと言ってはなんだが……ネム、これをお前にやろう」
そう手渡したのは……
「あはっ♪」
手に取った瞬間、ネムはにっこにこしてやんよ~♪な一気呵成な上機嫌状態であった。
言うまでもなく手にあったのは、言うまでもなくモモンガが途中に主に性的な意味での突発イベントを挟みながらも頭を悩ませつつ選んだ”ビキニアーマー”である。
散々引っ張ってきたネタだが……
デザインから言うなら、名作ゲーム”世界樹の迷宮”シリーズのXから追加された新職業”
厳密にはこのビキニアーマーも実は2種類あり、一つは下半身が短パン仕様の物、もう一つは下もビキニ仕様な物だ。
当然、モモンガが選んだのはビキニアーマーとしては正統派の後者ではなく、数あるビキニアーマーの中でも比較的露出面積が少ない前者の方だ。
ビジュアル的には某大手通販サイト”密林”限定「DLC追加イラスト:ヒーロー(緑髪の少女) ビキニアーマーver.」で確認できる。
ちなみにこの装備の名称は”ユグドラシル・ヒーローズ・ビキニ”、一見すると「Yggdrasilというゲームコンテンツ名をつけたビキニアーマー」っぽいが、ユグドラシルとは別の言い方をすれば”世界樹”であり、加えてわざわざヒーローと入れてる辺り、完全に確信犯だ。
きっと頭のおかしさに定評のあるクソ運営の中、それもかなりのお偉いさんに『21世紀こそ人類が行き着いた文化の到達点! 特に萌え文化は21世紀前半に頂点を極め、残る時間は衰退期に過ぎぬわぁっ!!』と咆哮する人物がいるのかもしれない。
ただ、全く同じデザインかというと必ずしもそういう訳でもなく、当たり前だがネムの本来の武装は盾や剣ではないし、例えばマントは装着できるがオプション扱い(そして凝り性なモモンガは、外装統一できるマントも別口にチョイスしてセット済み)で、ガントレットやレガースの細部も微妙に違う。
性能的には幼女向け特効のかかった性異物……もとい。”
だがしかし……重要なのはそこではない。そのビキニアーマーを、同じゲームに登場するヒーローちゃんこと”HERO(ツインテ幼女)”に限りなく近い魅惑のぼでぃらいんの持ち主、ちみっ娘ぺったんのネムが装着することに意義があるのだ!
『モモンガさん……誤魔化しようのないほど平たい胸をビキニで更に薄さを強調するところにこそ、尊さがあるんじゃないかっ!!(ドヤァ』
イメージの中で、某バードマンがえっらいイイ笑顔でサムズアップしていた。
想像してみないか? 世界樹の迷宮XのHERO(緑の髪の少女)のビキニアーマーを、HERO(ツインテ幼女)が纏う姿を……きっと貴方は、
至高の名言である『貧乳はステータスだ!希少価値だ!』を真理だととらえるモモンガも、性癖的な意味での師匠に大いに同意できるところであるが、素直に頷くのは微妙に悔しい。
それはともかく、ネムはモモンガの膝から降りるとポポイと今着てるビスチェを除装、膨らんでる場所がないので虫刺されのような
☆☆☆
「モモンガ様、どうかな? 似合ってるかな?」
「おおっ! 可愛いぞ。よく似合ってる」
と御満悦なお骨がそこに居た。
ただし、精神耐性もなんのそので貫通し、バフだかデバフだかをかけて瞬時かつ問答無用に『オーバーロードをオーバーブースト状態』にした
少なくともカルマ値-500が炸裂、あるいは仕事してるようには見えない。
衣装の差というよりキャラの差、あるいはモモンガの執着心の差なのかもしれないが……きゃっきゃと素直にはしゃぐネムであるが、それを額面通りにとるべきかは悩むところだ。
語弊を含み言い方ではあるが、エモット姉妹の血は呪われているのだから。死を司る神に深く深く魅入られているのだから、それは呪いと称して然るべきものだろう。
「ネム、そう言えば伝え忘れていたことがもう一つあった」
「なぁに?」
「レベルアップ、おめでとう。ネムはこれで総合Lv30、難度で言えば90に達したよ」
「えへへっ♪ ありがとぉ、モモンガ様♪」
再び膝に飛び乗りながら、今度は対面で座り抱きつきスリスリと頬ずりを開始。
勿論、賜ったビキニアーマーの利点を早速生かし、厚みの関係で柔らかさに欠ける平たい部分や薄布の下の幼器をマーキングするようにグリグリ押し付けるのも忘れない。
「ねぇ、モモンガ様……」
「ん?」
「ネム、お願いがあるんだけどぉ」
「なんだい? 全てが叶えられるとは約束できないが、せっかくのLvアップのお祝いだ。可能な限り聞いてあげよう」
すると
「えっとね……ネム、キーノ様みたいにモモンガ様と同じ時間を生きたいの」
その瞬間、むしろ二人の様子を微笑ましげに見ていたキーノの目がスッと細くなった。
「ネム……言ってる意味はわかってるのかい?」
一応という枕詞は着いてしまうが……ネムも人の身である以上、決して立ち入ってはならない領域というものは確かに存在する。
「ネム、これでもいっぱいい~っぱい考えたんだよ? でも、いくら考えても答えは同じなんだ」
ネムはまっすぐにモモンガを見て、
「モモンガ様、
お読みいただきありがとうございました。
前回、ちょっと性的な意味で全力傾注しすぎて、危うく
おかげで、今回の話を纏めるのに少々難航しました。
まあ、これで長らく引っ張ってきたネムをアヘらせる性異物……ではなくビキニアーマーネタもとりあえず終了(?)なので一安心です。
鳥頭:「甘い! 甘いぞ! これが最後のロリビキニだと思うなんて、激甘すぎるよモモンガさん!!」
お骨:「げぇ! ペロロンさんっ!?」
なお、バージョンアップするたびに布地面積ガガガ……ただし性能は上がりそう。
そして次回、モモンガ様の新たな謎が解明されそうな?