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【野球】

星稜奥川、6イニング12K 最速149キロ、中日スカウト高評価

2019年6月17日 紙面から

12奪三振の力投を見せた星稜の奥川恭伸投手=愛知県春日井市の愛工大名電高グラウンドで(麻生和男撮影)

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 中日などが今秋ドラフト1位候補に挙げる星稜高(石川)の152キロ右腕、奥川恭伸投手(3年)が16日、愛知県春日井市の愛工大名電高グラウンドで、同校との練習試合に先発。6イニングで8安打2失点したものの、毎回の12奪三振。直球は最速149キロをマークした。試合は愛工大名電が4-1で勝った。

 自慢のスライダーがさえ渡った。大きく曲がり、低めに決まる奥川のウイニングショットに、愛工大名電打線のバットが次々に空を切った。6イニングで4連続を含む12奪三振。うち10個をスライダーなど変化球で奪った。

 昨夏の甲子園経験者が残る愛工大名電の鋭いスイングに、直球で空振りを奪えなかった。「序盤はムキになった」というが、投球のリズムを変えたり、変化球でカウントを稼ぐことで対応した。

 「対処法を学べて、いい勉強になった。引き出しが増えた」。この日は早朝5時半に金沢を出発し、約3時間のバス移動。その影響もあってか、本来の出来ではなかったが、収穫はあった。3人態勢で視察した中日の中田スカウトアドバイザーは「スライダーは天下一品。直球も普通に140キロ台後半が出る。こういう投手は、そうはいない」と改めて高評価した。

 直球は最速で149キロを計測。5回に1番・堀内に左中間に二塁打を打たれた146キロの直球は、金属バットの芯がへこんだほどの球威だった。

 「全てにおいて、レベルアップしないといけない」と奥川。来月12日の石川大会開幕まで1カ月を切り、仕上げの段階に入る。 

  (麻生和男)

 ▽練習試合(愛工大名電高グラウンド)

星  稜 000000001―1

愛工大名電 01001020x―4

(星)奥川、荻原-山瀬

(愛)田村、横井、森、寺嶋-二村

 

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