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    あいみょん、今思うことの全て、そして新たな夏の名曲『マリーゴールド』を語る

    サビのメロディを作ったあたりから「いけるな」と思いました(笑)


    ──“マリーゴールド”を作っている時に、どの段階で「これはいい曲だ」って思いました?

    「サビのメロディを作ったあたりから『いけるな』と思いました(笑)。歌詞もそんな悩むこともなくスラスラ出てきたってことは、素直にいろいろ書けたかなって思ってて」

    ──言葉がスラスラ出てくるっていうのは、いい曲になることが多い?

    「そうですね。“マリーゴールド”はスラスラ出てきて、メロディにもうまくのってくれたんで」

    ──今回は夏の曲を作ろうと思って作ったんですか?

    「いや、これはもう自然な話で、人間の体がそうさせているっていうか、夏になると夏の曲を書きますね。書いちゃうんです(笑)。夏に冬の曲を書けって言われたら難しいって思うだろうし、春になるとやっぱ桜の曲を書きたくなるみたいな感じで、体が勝手に(笑)」

    ──ああそうか、だから1年前だったんですね、作ったのは。もし夏にリリースするために夏の曲を書こうと思うんだったら──。

    「そうそう。もう春には書き終えてないといけないんです(笑)」

    ──あいみょんさんは、それができないんですね(笑)。

    「できないんですよ。だから“君はロックを聴かない”も一年越しのリリースやったと思います」

    ──あいみょんさんが聴いてきた音楽の中で、好きな夏曲ってあありますか?

    「浜田省吾さんの“君と歩いた道”とかですかね。あの曲、始まりがすごくいいんですよ。《もし15才のあの夏に戻って》っていう。ああいう感じとか、すごい聴きたくなる。最近、夜帰る時とかに浜省聴きながら歩くのめっちゃ気持ちいいんですよ。自然と夏の曲を聴いてしまいますよね。サザンも聴いちゃうなあ」

    ──ああ、夏はより音楽を聴きたくなる季節かもしれません。

    「ね。夏のほうが音楽に触れるんですね、自然と。だからフェスが夏にある理由がわかります。あ、冬もあるけど、夏のほうが音楽を朝っぱらから聴きたくなるっていうか。私の曲もそういう曲になってくれたらいいし、今年フェスでバンバン歌うつもりなので、それで残ってくれたら嬉しいなあって思います」

    あなたのために、誰かのためにってみんな言うけど、それは結局全部、自分のためにってことなんじゃないかと思ってたんですかね、当時は


    ──今回、カップリングの“あなたのために”はトオミヨウさんがアレンジをされてますよね。

    「そうなんです。トオミさんに関しては、もうずっと一緒にやりたかった方で、ファンみたいなものなので」

    ──この曲はいつ頃に作った曲ですか?

    「3年前ですかね。20歳くらいの時に書きました。これを入れたのは、“マリーゴールド”を聴いたあとに耳に馴染むような曲であればいいなと思ってたのと、純粋にそろそろこの曲を出したいなっていうのとで」

    ──Aメロに入る男性の掛け声みたいなものもユニークで。

    「『オイ!』みたいな(笑)。ほんとトオミ節で。あれは生かしたままで完成させました」

    ──“あなたのために”って、純粋なラブソングかと思いきや。

    「あなたのために、誰かのためにってみんな言うけど、それは結局全部、自分のためにってことなんじゃないかと思ってたんですかね、当時は。誰かのためにと言いながらやってたことも、結局それは自分がよく思われたいからんなんじゃないか、とか。あなたのためにって思ってることは、実はありがた迷惑なんじゃないのかな、とか。今でも考えます、そういうこと。人のためにって思っちゃった時点でアウトだなとか。電車で席を譲るにしても、ああ今日いいことしたなって思った時点で、それはもうやさしさじゃないやって思っちゃうんですよ」

    ──それで、秋からツアーが始まりますけど、全国11ヶ所をワンマンで。ファイナルはZepp Tokyoで、これまでで一番大きな会場ですよね。

    「ねえ。怖いですね。12月かあ。でも楽しみです。今年は海外公演も経験して、いろいろ勉強になったこととか、自信も持って帰ってこれたので」

    ──あ、そうだ。海外公演、いかがでした?

    「すごいお客さんがいて、歓声もすごくて、ちょっと笑っちゃいました。え、そんなに? まだ出てきただけやで?って。一番盛り上がったんちゃいますかね。そういうのもあって、私、海外公演やり続けたら、満足しちゃいそうで怖いわと思って。もう大丈夫やわ、私音楽でやっていけるんやわって満足しちゃいそうになっちゃったんで。海外公演はもうもっと先でいいわと思いました(笑)」

    ──音楽でやっていけるんだって、今は思ってないんですか(笑)。

    「いやもう思ってないです。そんなん怖い(笑)。それくらい、まだまだまだまだって思ってないと保てないです。まだまだです、ほんまに」

    ──今年の夏はフェスへの出演も目白押しですよね。フェスでのライブは通常のライブとはやっぱり違いますか?

    「全然違いますね。私を目当てに来てくれる人もいると思うけど、そうじゃない人のほうが多いので。この前出たフェスも、ほとんど初めて出させてもらったのに、みんな私の曲を知ってたんですよね。私を目的に来たわけじゃないのに、私の曲を知っててくれてるって、すごい嬉しいことやなって思って、ROCK IN JAPANでもそういう光景が見れたら嬉しいなと思います。ちょとまだまだフェス初心者なので想像ついてないんですけど、どのフェスも楽しめたらいいなと思いますね」

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