短編集 アインズの召喚   作:大三元
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ナザリックとタバコ

ナザリック地下大墳墓内で壮絶な戦いが繰り広げられていた。

場所は第六階層【円形闘技場】、戦っている者は煙によってよく見えない。

 

「ふむ、なかなか良い戦いをしますね彼らは」

 

そう小さく呟くのは今回戦っている者達を指揮する役割をアインズ様より授かったデミウルゴスだ。

なんでも戦力の増強の一環として新たにアイテムで召喚したらしいその者達を実際戦力になるか戦わせて様子を見ているようだ。

もちろんアインズ様並びにこの階層の守護者であるアウラとマーレにも許可はとってある、その証拠に名前が出た三人はデミウルゴスの隣で戦闘を見ている。

 

円形闘技場内は厚い煙で覆われているが時折赤く燃え上がる炎や青色の物が煙の合間から覗かせる。

時に大きな破裂音、時に金属が何かを弾く大きな音がこの第六階層に響きたる。

 

 

 

何故この時期にアインズがこの者達を召喚したかと言うとただ単に好奇心でアイテムを発動させたからである、自身の部屋のアイテムの整理中に見つけたそのアイテムは手のひらサイズの箱であった。

何気なく手に取ったアインズは中身が何なのか気になりビニールにくるまれたその箱の封を開けてしまったのだ。

召喚された者、その姿を見てアインズは思い出す、この者には対になる者が居たはずと。

そして新たにアイテムを探し出しその者を召喚するアイテムを見つけ出す、そのアイテムは先ほどの箱より1回り程大きい、アインズは召喚する為にまたしてもその箱の封を切ったのである。

 

満足して召喚した者達を見ているアインズの元に書類の提出に来たデミウルゴスが訪ねてきた。

たまたま召喚した、そしてついでに見たいからと召喚した、等とデミウルゴスに言えるわけもなくアインズは適当に誤魔化した。

デミウルゴスはその頭脳を持って結論をだす、流石は至高の御方で在らせられると。

 

 

 

再び場面を円形闘技場に戻そう、もう戦闘開始から3時間ほど経っているがまだ決着はつきそうにない、今だ戦闘の激しい音が響き渡る。

そんな時先ほどまで厚く覆っていた煙が晴れて行き戦っている者達の姿がはっきり見えた。

片方の者は白色の円形の体に人の腕が生え頭の部分は燃えており顔らしき部分は人の顔、眉間に皺を寄せその眼光は相手を見透かすような鋭い物だ、足の部分は無くその代わり色が茶色に代わっている。

もう片方の者は見た目は人だ、全身青色の全身甲冑に身を包んでいるのだがあるはずの覗き穴がなく手には薄いオレンジ色をした円形の盾を装備している。

 

お互いがお互い睨み合い動かない、しかし青色の者が盾の裏から何か小さな箱を取り出す、その取り出した物を白い円形の者が見て両手を上げ声をだす。

 

「ニコレット!!」

 

 

 




武田コンシューマーヘルスケア株式会社 ニコレット CMキャラクター 吸いたくなるマン
ノバルティス ファーマ株式会社 ニコチネル パッチ CMキャラクター ニコチネル ナイト
達です。

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