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筋トレのメニューの組み方を徹底解説!効率を高めるにはどうすればいい?

第30回 【筋トレまとめ】効果を最大化するおすすめのやり方
筋トレを始めようと決心したものの、メニューの組み方を間違えると、トレーニングの効果が出にくくなってしまう。筋トレは、メニューの組み方次第で効果が変わるほど繊細なのだ。この記事では、筋トレを始める前に知っておきたい知識から、トレーニング方法、メニューの組み方まで、筋トレのメニューを組むために必要な知識をまとめている。筋トレを始めようと決心したら、取り組み始める前にまずはメニューの組み方を知っておこう。

今回のアドバイザー

ユウジ
ユウジ
パーソナルトレーナー
主に三軒茶屋でパーソナルトレーニング行い、大手スポーツクラブで15年連続売上1位。かっこよく綺麗な体を作る指導メインに、食事指導も行う。48歳で体脂肪率8%を20年維持。インターネットでトレーニングプログラムも販売している。
主に三軒茶屋でパーソナルトレーニング行い、大手スポーツクラブで15年連続売上1位。かっこよく綺麗な体を作る指導メインに、食事指導も行う。48歳で体脂肪率8%を20年維持。インターネットでトレーニングプログラムも販売している。

筋トレを始める前に確認したい基本知識 

筋トレを始める前に、まずは基本的な知識を身に着けておこう。これを知っているかどうかで、トレーニングの効率や結果は変わってくる。

筋肉の部位

筋肉は大きく「上半身(胸筋系)」「上半身(背筋系)」「体幹周辺(腹筋系)」「下半身(大腿系)」の4つの部位に分けられる。筋トレをするときには各部位ごとに負荷をかけていくため、基本的な筋肉の名称は知っておきたいところだ。

上半身(胸筋系)

上半身のうち、胸の周りにある筋肉。胸にあるのが大胸筋。肩にあるのが三角筋。腕の前側にあるのが上腕二頭筋だ。

上半身(背筋系)

上半身のうち、背中側についている筋肉。首の後ろ側が僧帽筋。背中が広背筋、腕の後ろ側についているのが上腕三頭筋だ。大胸筋、三角筋、上腕三頭筋をあわせて「プッシュ系」、広背筋、僧帽筋、上腕二頭筋をあわせて「プル系」ともいう。

体幹周辺(腹筋系)

お腹周りについている筋肉。「腹直筋」「腹斜筋」「腹横筋」はまとめて腹筋群とよばれ、腰には脊柱起立筋がある。股関節につく筋肉は腸腰筋群だ。

下半身(大腿系)

足についている筋肉。太ももの前側についているのが大腿四頭筋、後ろ側についているのがハムストリングスと呼ばれる。内ももは内転筋群、ふくらはぎが下腿三頭筋だ。またお尻の筋肉は大臀筋とよぶ。

7つのトレーニング方法

これらの筋肉を鍛えるトレーニング方法は、基本的には5種類ある。それに加えて最近は、バランスボールやチューブを使ったトレーニングが流行っている。この2つを加えた7つが、主なトレーニング方法だ。

1.自重トレーニング

自分の体重を利用したトレーニング。器具を使わないでトレーニングすることができる。ただし、特定の1つの筋肉だけを鍛えるのは難しく、複数の筋肉を同時に鍛えることになる。

2.ダンベル筋トレ

ダンベルを使ったトレーニング。ダンベルさえあれば自宅でもトレーニング可能だ。ただ、自宅で負荷の高いトレーニングは難しい。ベンチも必要。

3.バーベル筋トレ

バーベルを使った筋トレの基本的なトレーニング。ジムなどにある大きなトレーニング器具が必要になるが、しっかりした筋肉を作るには有効な筋トレだ。ダンベルとバーベルを使うトレーニングはまとめて「フリーウエイト」ともよばれる。

4.マシントレーニング

ジムなどにある専用のトレーニングマシンを使ったトレーニング。マシンが動作の軌道を修正してくれるため、正しいフォームでトレーニングすることができる。正しいフォームを保つことで、負荷の高い筋トレが可能だ。ただし、体の内部にある筋肉は鍛えるのが難しい。

5.体幹トレーニング

一定時間静止することで、インナーマッスルを中心に鍛えることができる。筋肉の肥大化には向いていない点は注意が必要だ。最近では体を動かしながら行う体幹トレーニングも多く、動きながら体幹を固めるエクササイズが多い。運動の基礎を作るのに重要だ。

6.バランスボール筋トレ

バランスボールを使ったトレーニング。不安定な状態を保とうとすることで、インナーマッスルを鍛えることができる。このトレーニングも体幹トレーニングと同様に筋肉の肥大化には向いていない。

6.チューブトレーニング

伸縮性の高いチューブを使ったトレーニング。より大きく伸ばすことで負荷が大きくなる。トレーニングの加減によって負荷を変えることができるのが特徴だ。他のトレーニングと組み合わせて、筋肉を仕上げる時に向いている。小さい筋肉、インナーマッスルの調整に向いている。ケガ防止にも役立つ。

筋トレの6つの基礎

ここまで7つのトレーニング方法についてまとめたが、筋トレの基本を知らないと、トレーニングの効果が落ちてしまう。筋トレの基礎を知って、効率よくトレーニングして欲しい。

1.確実にコントロールできる重さで行う

筋トレをすると、どうしても重いものに挑戦したくなるが、無理に重い重量でトレーニングしても効果は大きくならない。むしろ正しいフォームを保てないリスクがある。確実にコントロールできる重量でトレーニングすることが大切だ。初心者ほどゆっくりコントロールした動きを行うことで効果が出やすい。

2.反動を使わない

筋トレは、動作をゆっくり行うことで最大限の効果が発揮される。疲れてくると反動を使ってしまいたくなるが、それでは体にかかる負荷が約半分になってしまう。どうしても動かしたり持ち上げたり出来なければ、重さを変えるなど対策が必要だ。

3.腰を曲げない

筋トレで大事なのはフォームだ。正しいフォームでトレーニングすることで、意図した部位に負荷をかけることができる。腰を曲げてしまうと、意図した部位に負荷がかかりにくくなってしまう。腰を丸めるとケガのリスクが高くなる。もともと人の腰(腰椎)は反った形をしているので、基本的には、筋トレの際には腰を曲げないで少しだけ反った状態で固定してトレーニングすることが大事だ。

4.インターバルを取る

適切なインターバルを取ることも大切だ。筋肉を大きくするためのトレーニングなら90秒程度がベスト、ダイエットが目的なら少し心拍数を高めに維持し40秒を目安にインターバルをとってほしい。意気があがった状態でトレーニングをするとフォームが乱れてしまうため、しっかりと呼吸を整えてか臨むらことが大切だ。息が上がりすぎた状態は、前のセットからの筋肉中の乳酸が抜けず、思った回数ができない。上記の休憩を取れば、血液を通して乳酸は排出され、再び1セットできる。

5.鍛える筋肉に集中する

トレーニングには必ず、鍛えたい筋肉が決まっている。トレーニングの際には、今どの筋肉を鍛えているのか、その筋肉に負荷がかかっているか、その筋肉が収縮、伸展をしているかを感じることを意識しながら取り組むと、適切な部位に負荷をかけることができる。

6.体幹トレーニングから始める

筋トレを始めたての頃は張り切って様々なトレーニングに手を出したくなるが、それでは長続きしない。筋トレは継続してこそ効果が出るため、いきなりたくさんのトレーニングをして短期間でやめてしまっては意味がない。まずは体幹トレーニングで体の基礎を固めてから始めて、少しずつトレーニングに体を慣らしていくのがおすすめである。

効果が出る期間

すでに述べたように、トレーニングは継続してこそ効果が出る。即効性があるものではない。目に見えて体に変化が出てくるのは、筋肉の肥大化が目的なら6ヶ月、ダイエットが目的なら3ヶ月が目安と言われている。そのため、最初は効果が出なくても気にせずに続けることが大切だ。筋肉の肥大化は3ヶ月、ダイエットは2週間ほどでトレーニング成果が少しずつ現れてくると言われているので、まずはそこまで続けてみるといいだろう。またダイエットの場合、日々の数字の変動に一喜一憂せず、1ヶ月単位での大きな数字の流れで成果を測ろう。

筋トレメニューの組み方

筋トレは、メニューの組み方で効果が大きく変わる。組み方にはいくつかの軸があり、その軸に沿って組み合わせていくのが基本だ。

メニューを組む前に確認したいポイント

トレーニングの組み方の軸を確認する前に、確認したいポイントがいくつかある。まずは組み方の基本を確認しておこう。

1.筋トレに使える日数を確認

平日は仕事で忙しいという人も多いだろう。メニューを組む前に、まずは筋トレすることができる日数を確認しておきたい。仕事内容の曜日が決まっている人は、筋トレできる曜日と出来ない曜日を決めておくのがおすすめだ。週末の予定なども併せて確認しておきたい。
筋トレを行える日数から逆算してメニューを組もう。また1週間のうち1日は余裕を持ったスケジュールにしておくと、突発的な仕事が入っても、翌日などになんとか1週間のメニューをこなすことが出来る。1日の余裕をもたせてない場合は、徐々に予定がずれ込んでしまい、その後自然消滅してしまう典型パターンとなる。

2.目的と自分の筋肉レベルを合わせる

筋トレは、目的によってメニューの組み方が変わる。もし目的が健康維持なのであれば、トレーニングの日数は週に1回から2回でいいかもしれない。筋肉を大きくしたいのであれば、可能なら週3回はトレーニングしたいところだ。また、どの部位をどれくらい大きくしたいかによってもメニューは変わる。筋トレの目的は何で、今の筋肉をどれくらいの状態にしたいのか、しっかりと確認しておこう。

3.楽しめるメニューになっているか

メニューを組んだらまず確認したいのが、楽しめるメニューになっているかどうかだ。これまでに述べてきているように、筋トレは続かなければ効果を発揮しない。苦痛で仕方ないメニューを組んでしまうと、まず続かないだろう。長期的な目線で、長く続けられるように、筋トレを楽しめる組み方になっていることが大切だ。

トレーニングの順番

メニューを組む時に大切なのが、トレーニングの順番だ。順番を変えるだけでも筋トレの効果は変わってくる。トレーニングは、複数の関節と筋肉を使う多関節トレーニング、1つの関節や筋肉を使う単関節トレーニングの順番で行うのが定石だ。それぞれ、高重量、低重量の順番で行う。トレーニングを始めると、どうしても鏡で見ることができる大胸筋や上腕二頭筋などの筋肉(ミラーマッスル)を鍛えたくなるが、そうするとより大きな筋肉(特に後ろ側の筋肉)を鍛えにくくなってしまう。順番をしっかりと確認してメニューを組んで欲しい。
また重要視するパートを最初に持ってくるやり方も存在する。

トレーニング1セットの回数

トレーニング回数は、トレーニングの目的によって変わる。筋肉を大きくするための筋トレであれば、8回から12回程度で限界が来るように重量を設定してトレーニングするのが適切だ。これを1日10~15回、各箇所3~5セット、週3~4回程度の頻度で行う。
一方のダイエット目的の筋トレの場合、重量は20回程度で限界が来るように設定する。重すぎるとフォームが崩れてしまうほか、必要以上に筋肉が肥大する場合もある。これを各箇所1日3セット、週に3回行いながら、有酸素運動を組み合わせることがお勧めだ。セット間のインターバルを短くすると有酸素運動の効果もあるので、余裕があれば試してみてもいいだろう。

トレーニング頻度

筋トレをしてから超回復するまでの時間はトレーニングの強度(キツさ)によって24時間〜72時間と言われている。筋トレ後、この期間は同じ筋肉を鍛えるのは控えた方が、効果が出やすい。同じ箇所を毎日続けてやって詰め込みすぎると逆に代謝がさがってしまう。そのため全身の筋肉を部位ごとに分けてローテーションでトレーニングするのが最も効率の良いメニューの組み方だ。これはスプリットトレーニングと呼ばれ、多くのトレーニングをしている人が取り入れている方法だ。

超回復とは

筋トレをすると筋肉痛になるが、これは筋繊維が一部損傷している状態である。この損傷は24時間から72時間かけて修復される。修復後は修復前と比べて筋繊維が強くなる。これが超回復だ。筋トレと超回復を繰り返すことが筋トレの基本構造といえる。ダイエットの場合でもこれは重要で、代謝が高くなっていくのである。超回復の時間は部位と強度によって違うため、自分の体と相談しながらトレーニングの日程を決めると良いだろう。

超回復に必要な時間

一般的に、超回復の時間は以下のようになっている。何十億年も生きてきた動物として頻繁に使う腹筋やふくらはぎは回復が早い。人によって誤差はあるが、参考にして欲しい。

【上半身】

【体幹】

【下半身】

【手足】

負荷のかけ方

骨格筋を形成する筋繊維は大きく3つに分けることができる。筋繊維とは、筋肉を構成する繊維状の細胞の事だ。3つの筋繊維はそれぞれ役割が異なり、どの筋繊維を鍛えるかによって負荷のかけ方は変わる。

1.速筋線維(TYPE2b/FG筋)

ボディビルダーなどのゴツゴツした筋肉を目指す際に鍛えるべき筋繊維。10回前後で限界が来る負荷をかけたトレーニングで鍛えることができる。鍛えることで大きく肥大するのが特徴だ。

2.速筋繊維(TYPE2a/FO筋)

細マッチョ体型を目指す時に鍛える筋繊維。やや持久力があるのが特徴だ。15回前後で限界が来る筋トレで鍛えることができる。FG筋ほどではないものの、鍛えることで筋肉はやや筋肥大する。

3.遅筋繊維(TYPE1/SO筋)

ダイエットする時に鍛える筋繊維。20回以上反復する筋トレで鍛えることができる。鍛えることで筋密度が高まり、引き締まった筋肉になる。腹筋、前腕筋、下腿三頭筋など、日常的に使う事が多い筋肉は遅筋繊維が多い。

1週間のメニューの組み方

ここまでに確認してきた組み方の軸を元に、1週間のメニューの組み方を確認しよう。

各部位を鍛える筋トレメニュー

まずは、具体的にどのようなトレーニングがあるか確認しよう。基本的には、このトレーニングを元にメニューを組んでいくことになる。

【大胸筋を鍛えるトレーニング】
・ディップス
・足上げ腕立て伏せ
・ダンベルプレス
・ダンベルフライ
・ベンチプレス
・インクラインベンチプレスt
・リバースグリップベンチプレス
・デクラインベンチプレス
・マシンチェストプレス
・スミスマシンベンチプレス
・ケーブルフライ
・マシンチェストフライ

【三角筋を鍛えるトレーニング】
・パイクプッシュアップ
・ワイドグリップ腕立て伏せ
・ダンベルショルダープレス
・ダンベルアップライトロウ
・ダンベルサイドレイズ
・フロントレイズ
・リアラテラルレイズ
・ショルダープレス
・アップライトローイング
・マシンショルダープレス
・ケーブルアップライトロー
・ケーブルサイドレイズ
・ケーブルフェイスプル

【上腕三頭筋を鍛えるトレーニング】
・ナロープッシュアップ
・リバースプッシュアップ
・ダンベルトライセプスプレス
・ダンベルキックバック
・ダンベルフレンチプレス
・ダンベルテイトプレス
・ナローグリップベンチプレス
・トライセプスプレスダウン

【背筋を鍛えるトレーニング】
・懸垂
・斜め懸垂
・ダンベルローイング
・ダンベルリアレイズ
・ダンベルデッドリフト
・ダンベルショルダーシュラッグ
・バーベルデッドリフト
・ベントオーバーロー
・バーベルプルオーバー
・バーベルグッドモーニング
・ラットプルダウン
・ケーブルローイング
・T-バーローイング
・スミスマシンデッドプレス
・スミスマシングッドモーニング
・ハイパーバックエクステンション

【上腕二頭筋を鍛えるトレーニング】
・逆手懸垂
・ダンベルカール
・ダンベルハンマーカール
・ダンベルコンセントレーション
・ダンベルサイドカール
・ダンベルインクラインカール
・バーべルカール
・バーベルプリチャーカール
・ドラッグカール
・ケーブルカール

【下半身を鍛えるトレーニング】
・ブルガリアンスクワット
・シシースクワット
・ダンベルレッグエクステンション
・ダンベルスティッフレッグドデッド
・バーベルスクワット
・バーベルランジ
・レッグプレス
・マシンレッグエクステンション
・マシンレッグカール
・カーフレイズ

【腹筋を鍛えるトレーニング】
・クランチ
・レッグレイズ
・ジャックナイフ
・四の字クランチ
・リバースクランチ

トレーニング回数別にメニューを組む

上記したトレーニングを参考に、1週間に何回トレーニングできるかでメニューを組んでいこう。目的にもよるが、トレーニングは1週間に2回から4回、部位ごとに分けて行うのがおすすめだ。

【週2回の場合】
体の中でも大きな筋肉を中心に鍛えると良い。1回のトレーニングで60分を目安にしよう。週2回のトレーニングは仕事をしている人も無理なくできる日程なので、筋トレ初心者におすすめだ。

【3回の場合】
週3回トレーニングできると、一気にトレーニングできる部位の幅が広がる。ただ各部位を1週間に一度だけ筋トレするスケジュールは上級者向けといえる。はじめのうちは「72時間」を回復しきる時間と考え、A,B,A,B,A…と交互にまんべんなく行っていく筋トレ法を勧める。

※以下1つの例
A:胸、背中、腕、腹筋
B:肩、脚、腹筋

【4回の場合】
こちらも筋トレ中級者や上級者におすすめだ。特に見た目を重視する場合は、週4回、トレーニングする日を確保しておきたい。

【1回しかトレーニング出来ない場合】
週に1回しかトレーニング出来ない場合は、「トレーニングの順番」の中で紹介した、多関節トレーニングを中心に取り組むのがおすすめだ。例えば以下のようなメニューの組み方が効果的である。週1回しかトレーニングできない場合は、どれか1つのトレーニングに絞ってメニューを組むといいだろう。

【5回以上トレーニングしたい場合】
週5回以上トレーニングするのは、基本的にはおすすめしない。超回復のためには、トレーニングをしない休息の日も必要である。もし時間があってどうしてもトレーニングをしたい場合は、週4回のトレーニングをベースに、5日目は軽いメニューに加えてスプリントダッシュなどを加えると体が整い、動きも良くなるはずだ。

1週間でメニューを組むメリット

1週間でメニューを組むのは、メリットがあるからだ。

1.一貫性を持ちやすい

筋トレで成果を出すためには、継続が大切だ。スケジュールを立てずに取り組むと、先延ばしにしてしまう可能性もある。無理なくトレーニングを継続するためには、生活リズムに合わせてスケジュールを立てると良い。スケジュールは1週間単位で予定を立てることが多いため、メニューもそれに合わせて1週間で組むのがおすすめだ。

2.進捗を管理しやすい

筋トレは、進捗管理も大切だ。トレーニングの進捗状況や、相性次第ではトレーニング内容について見直す必要がある。内容を変更する場合は、1週間単位で効果を確認しながら調整するのがおすすめだ。

筋トレの効率を高めるために

筋トレを効率よく進めるためには、筋トレと合わせて取り組むと良いものがある。効果が出始めるタイミングも変わるので、ぜひ合わせて取り組んでみて欲しい。

有酸素運動

有酸素運動は、ダイエット目的の筋トレと組み合わせると脂肪燃焼効果が上がり、より大きな効果が期待できる。筋トレをしたら、ランニングなどを行うと良いだろう。一方で長時間の有酸素運動は筋肉を大きくするための筋トレとの相性はあまり良くない。休養日にハードな有酸素運動をすると筋肉が休まらず、超回復しない場合があるので注意が必要だ。

ストレッチ

ストレッチは、行うタイミングによって期待できる効果が変わる。

筋トレ前のストレッチ

これから使う筋肉をほぐすことで血行がよくなり、筋肉の力を引き出すことができる。怪我の予防効果もあるので、トレーニング前には必ずストレッチを行いたい。

筋トレ中のストレッチ

筋トレのインターバル中にストレッチをすることで、疲労感が抜けやすくなる。筋肉に負荷をかけると疲労が蓄積されるので、フォームが崩れてしまう。疲労が溜まってきたと感じたら、ストレッチを挟むと効果的だ。

筋トレ後のストレッチ

筋肉の緊張をほぐすとともに、血流を良くして代謝を上げることで超回復を早めることができる。トレーニングが終わったら、ストレッチをする時間を確保することをおすすめする。

食事

筋トレの効率を上げるためには、食事に気を使うことも大切だ。特にタンパク質は、筋肉を構成する栄養素であるため、積極的に摂取したい。
体脂肪を除いた体重1kgあたり2〜3gのタンパク質を1日に摂取することが好ましいとされている。体重70kg、体脂肪率20%の場合、56kgが体脂肪を除いた体重である。つまりこの場合、1日あたり112gから168gのタンパク質を摂るのが好ましい。筋トレ後30分以内はゴールデンタイム呼ばれ、栄養を吸収しやすい状態になっている。このタイミングでタンパク質を摂取することで、より効率的にタンパク質を体に入れることができる。トレーニングの効率を上げる方保を知って、筋トレを通じて効果的に目的を達成して欲しい。トレーニング直後に炭水化物も一緒に摂ることで、インシュリンによってタンパク質がより吸収されやすくなる。ダイエットでもこのタイミングの炭水化物は抜かず、減らすのは他の食事の炭水化物がよい。

監修者HP

パーソナルトレーナー ユウジ
パーソナルトレーナー ユウジ
Webメディア「éditeur」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。一部コンテンツは、「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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自宅でできる筋トレの鉄板「自重トレーニング」でボディメイク

第66回 【筋トレまとめ】効果を最大化するおすすめのやり方
自重トレーニングは実に種類が多く、初心者向けから中級者以上向けの高負荷トレーニングも存在する。大切なことは自分の体を思い通りにコントロールし、正しい箇所へ適切な負荷をかけられる練習をすることだ。自重トレーニングの場合、ターゲットの箇所だけでなく、体を支えるための筋肉を多く使うため、体幹や股関節などの筋肉を同時に鍛えやすく、スポーツに使える体、日常での姿勢維持に大いに役立つ。本記事では自らの体重のみを使った筋トレ「自重トレーニング」の方法論を解説する。

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ユウジ
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自重を使った筋トレの効果とは

自重とは、自分の体重のみを負荷として使った筋トレのことだ。では、自重トレーニングではどのような効果が期待できるのだろうか。

自分の身体を思い通りに動かすトレーニング

自重トレーニングは、自分の体重を使って身体に負荷をかける筋トレ法である。人間の体はもともと特定の箇所に体重による負荷がかかりすぎないような構造になっている。体重による重力がうまく分散されているのだ。自重で負荷を与えるには、体を動かして決まった姿勢をキープする必要がある。そのため、自重トレーニングは自分の体を思い通りにコントロールすることが本来の目的ともいえる。また自重トレーニングではバーベルやダンベルを使ったトレーニングはほとんど行わないため、筋肥大を主眼においているわけではないことは知っておいてほしい。

自重だけで筋肥大はできるか

自重では体重分だけの負荷を与えることができるが、逆に言えばそれ以上の負荷は与えることができない。そのため筋肥大を目的とする場合、通常のダンベルやバーベルを使ったトレーニングの方が効率は良い。全くできないというわけではないが、工夫が必要である。ただある一定のレベルまでは引き締まった筋肉質になることも可能。ボディビルダーのようになることはできないが、消防士のような体にはなれる。

自重を使った筋トレの効果的なやり方 

「自重トレーニングでは体重以上の負荷はかけられないから、そんなに鍛えられないのでは」という意見がある。上述の通り、確かに器具を使うより1回あたりの負荷の量は少ないが、その分ウエイトトレーニングや他の筋トレに比べて回数は多く、インターバルを短く行うことが特徴だ。

インターバルを短くして回数を増やす

筋トレ中、筋肉を休ませすぎると筋肥大の効果が薄れてしまう。そのためインターバルは長く取りすぎない。1セット15回以上を基本する。ある状態をキープし続けるタイプの筋トレであれば30秒から1分。スクワットや腕立て伏せは30回以上行う。その際のインターバルは長くて1分ほどである。

ゆっくりとした動作で限界まで行う

できるだけゆっくりとした動作で行うと、かかる負荷の総量が増す。なるべく時間をかけながら行うことが自重トレーニングの秘訣だ。

日常のルーチンに組み込む

自重トレーニングは通常の筋トレ同様、継続して取り組むことが大切だ。週3回など決めて定期的に行い、日常のルーチンに組み込むことが理想的。ルーチンメニューを考える上で大切なことは、筋トレしている部位を意識してバランスよく鍛えることだ。

毎日同じメニューをしない

自重トレーニングの負荷が通常の筋トレよりも軽いからといって、毎日同じ部位に負荷を与え続けてはいけない。筋トレの理論「超回復」に沿わないからだ。超回復とは、傷ついた筋肉が十分な栄養と休養を取ると、傷つく以前より大きくなって回復することである。毎日同じ部位を鍛えると、筋肉が十分な休養を取ることができなくなってしまう。この理論に沿って、全身の筋肉ごとにメニューを分け、1週間で1周できるメニューが1つの完成形だ。

関連リンク:筋トレの頻度や種類、効率のよい筋肉のつけ方、正しい順番

自宅でできる自重を使った筋トレの種類

ここでは実際に自宅にて1人でできる自重トレーニングをいくつか紹介していく。

フロントブリッジ

【初心者向け】
鍛えられる部位:腹筋、体幹
フロントブリッジは体幹を鍛えることのできる有名なトレーニングだ。マットの上にうつ伏せに寝そべり、足先と両腕の面だけで体を少し浮かせキープする。この時お尻が上がりすぎず、頭から足までがほぼ床と平行になるようにする。背中が丸まらないように。重心が足の方に寄らないように注意する。

プランクレッグレイズ

【中級者以上】
鍛えられる部位:腹筋、体幹、足
フロントブリッジにレッグレイズを組み合わせた応用的なトレーニング。フロントブリッジの状態から片足を肩の高さくらいまであげる。これを左右の足で繰り返す。足を上げた瞬間、大殿筋とお腹は腹斜筋の働きが強くなる。

ノーマルプッシュアップ

【初心者向け】
鍛えられる部位:大胸筋、上腕三頭筋
ノーマルプッシュアップとは腕立て伏せのことだ。両手を肩幅より狭く拡げることで上腕三頭筋に、肩幅よりも拡げることで大胸筋に負荷を集中させることができる。このとき重心をなるべく体の中央からブラさないようにする。どちらか片方によってしまうと左右の筋肉への負荷に差が出てしまい、左右非対称に筋肉がついてしまう原因となる。顔を下げすぎると胸に効かなくなるので、喉元を持ち上げ、お腹を真っ平らにし、胸を張った状態のまま行うと大胸筋に効きやすくなる。ダンベルよりも脇の下の前鋸筋を強く鍛えられるのがいいところだ。

ワンハンドプッシュアップ

【上級者】
鍛えられる部位:大胸筋、上腕三頭筋
別名「片手腕立て伏せ」。ノーマルプッシュアップの応用トレーニングで、片手だけでプッシュアップを行う。体の重心と同じ位置に片手を置き、足を広げることでバランスを取りながら腕立てを行う。使わないもう片方の腕は腰の後ろに回しておく。かなり上級者向けのトレーニングであり、目安はベンチプレス90kgを上げられないと実施は厳しい。

パイクプッシュアップ

【中級者以上】
鍛えられる部位:三角筋
パイクプッシュアップもノーマルプッシュアップを応用したトレーニング方法である。高負荷をかけることができる中級者以上の方向けの筋トレであり、やり方は関連記事内にて紹介をしている。同記事では初心者向けのやり方についても解説をしているので、参考にしてみてほしい。

関連リンク:パイクプッシュアップのやり方を専門家が解説

デクラインプッシュアップ

【中級者以上】
鍛えられる部位:大胸筋、上腕三頭筋、僧帽筋
デクラインとは「身体が一直線で、地面に対して斜めで頭が下にある状態」をいう。反対に頭が上にある状態のことは「インクライン」と呼ぶ。デクラインプッシュアップではその名の通り、足を頭よりも高くした状態で腕立て伏せを行う。具体的には椅子を2つ用意して両足を乗せるのが最も取り組みやすいだろう。そうすることで大胸筋の上部に効く。

関連リンク:大胸筋を鍛える腕立て伏せのコツ

リバースプッシュアップ

【中級者以上】
鍛えられる部位:上腕三頭筋
リバースプッシュアップでは上記腕立て伏せと基本姿勢が大きく異なる。まず高すぎない台や椅子、ベンチを用意し、背中を向けた状態で両手を肩幅ほどに広げてつく。そのままゆっくりと肘を曲げることで地面に向かってお尻を下げていき、肘を下に押すように上腕三頭筋の力だけで全体重を持ち上げる。

関連記事:「リバースプッシュアップ」

クランチ

【初心者向け】
鍛えられる部位:腹筋
いわゆる「腹筋」と呼ばれるトレーニングで、腕立て伏せに続いて有名な筋トレだ。注意点としては自重をしっかりと意識すること。腰、背中を丸め、お腹をへこますようにする。起き上がるときには反動を使わずに腹筋以外の筋肉を使わないように心がける。さらに元に戻るときにはできる限りゆっくりと戻し、背中が床に着ききらないところを基本姿勢とすることで負荷を一気に増大することが可能だ。

ノーマルスクワット

【初心者向け】
鍛えられる部位:大腿四頭筋、ハムストリング、大臀筋
ノーマルスクワットも有名な自重トレーニングの1つで、初心者でもとっつきやすい筋トレだ。しかしその効果は絶大で、スクワット15回は腹筋にすると500回分の負荷ともいわれる。決して侮れない。基本姿勢は足を肩幅に広げた状態で背筋を伸ばし、足先は外側にハの字になるように向ける。しゃがむときはお尻を突き出しながら下げているのがポイントだ。

関連リンク:ダンベルを用いたスクワット法を解説

ブルガリアンスクワット

【中級者以上】
鍛えられる部位:大腿二頭筋、大腿四頭筋、大臀筋
ノーマルスクワットを応用し、下半身への負荷を最高クラスまで高めたトレーニングがこのブルガリアンスクワット。片膝を床に着き、足の先は椅子などの高さがあるものに固定し、胸を張り背筋を伸ばす。この状態で前に出した方の足の膝がつま先よりも前に出ないように注意しながら、ゆっくりと重心を下げる。全体重が1本の脚にかかるのでノーマルスクワットでは負荷が軽いという方にお勧め。

ヒップリフト

【初心者向け】
鍛えられる部位:脊柱起立筋、広背筋、ハムストリング、大臀筋
ヒップリフトは仰向けに寝転がった状態で手を床に置き、足を肩幅に広げる。この状態で太ももとお尻の筋肉を使って膝から肩までが一直線になるまで体を持ち上げる。このとき反動はつけず、床を手で押さず、かかとは床から離さないよう注意する。かかとで床を押すイメージだ。

バックキック

【初心者向け】
鍛えられる部位:大臀筋
バックキックは大臀筋を重点的に鍛える自重トレーニングだ。四つん這いになった状態から片方の足を高くあげ、足の爪先で天井を触るつもりで伸ばす。この足の形をキープしながら膝が床につくスレスレのところまで足を下げ、また高く上げる。これを繰り返す。バランスを保つためには腹筋や腕に力がいきがちだが、なるべく最小限に抑えるよう意識する。

関連リンク:腹筋の筋トレの王様「ドラゴンフラッグ」を解説

【熟練度別】1週間の自重トレーニングおすすめメニュー 

自重トレーニングは上記で紹介したものの他にも数多く存在する。トレーニングメニューは熟練度によっても大きく変わるため、ここでは「初心者」と「中級者以上」に分けて1週間のメニューの1例を提案する。

初心者

初心者の方はノーマルプッシュアップ、クランチ、ノーマルスクワット、フロントブリッジ、ヒップリフトがおすすめ。すべての種目を週に3回(休みの日をはさみながら)行うことがおすすめで、以下のようになる。

日曜:トレーニング日
月曜:休み
火曜:トレーニング日
水曜:休み
木曜:休み
金曜:トレーニング日
土曜:休み

中級者以上

中級者以上であれば身体の部位別に曜日を変えて、1週間で全身をトレーニングできるようなメニューがおすすめだ。例えば腕、胸、お腹、お尻、足の5つに分けて、以下のようなメニューが考えられる。

日曜:胸とお腹
月曜:休み
火曜:足とお尻と腕
水曜:休み
木曜:胸とお腹
金曜:休み
土曜:足とお尻と腕

自重での筋トレでも欠かせないのがプロテイン

自重トレーニングの後にも欠かせないのがプロテインだ。摂取のタイミングはトレーニングの後30分以内が理想である。筋トレにおいて食事は重要な要素なので、興味のある方は以下の関連記事でチェックしてみてほしい。

関連リンク:筋トレ効果をアップする食事メニュー例は?

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パーソナルトレーナー ユウジ
日本人専用自宅トレーニング
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