【野球】東邦が春夏連覇へ試練 享栄と同組難敵ぞろい、愛知予選2019年6月16日 紙面から
第101回全国高校野球選手権大会(8月6日から16日間)の甲子園代表を決める愛知大会の組み合わせ抽選会が15日、刈谷市総合文化センターで行われ、今春センバツを制し、ノーシードから甲子園春夏連覇に挑む東邦は30日の1回戦で天白と対戦することが決まった。大会は188校が参加し、29日に開幕。順調に日程が進めば7月28日に決勝が行われる。 注目の対戦相手が決まった。ノーシードから甲子園春夏連覇を目指す東邦は、今秋ドラフト上位候補の主将・石川昂弥内野手(3年)が組み合わせ抽選会に出席。「115番」の札を引き、初戦の相手は天白に決まった。 「厄介なところに入った。享栄には勝ったことがないし、星城も近くにいる。強いチームが多く、油断できない」 天白は昨秋、今春とも県大会出場を逃したが、昨夏の西愛知大会8強の実力校。勝ち上がると、強打の星城と2回戦で対戦する可能性がある。さらに、その先の4回戦で待ち受けると予想されるのがシード校の享栄。2年前の1年生大会と昨秋の名古屋地区予選で対戦し、2敗している因縁の相手だ。 まさに難敵ぞろいの激戦区。それでも、チームも石川も上り調子で臨めそうだ。石川はセンバツ後の練習試合で7本塁打を放ち、高校通算本塁打を52本まで伸ばした。石川以外にも、センバツ準決勝の明石商(兵庫)戦で本塁打を放った2年生のスラッガー・吉納が4番に定着。春まで4番を打った熊田が適材適所といえる1番に戻り、3番の石川を中心に上位から中軸まで破壊力のある打線に仕上がった。 「打線の調子はいいし、(練習試合は)全員の投手が投げて、勝っている。いい状態です」。春季県大会は初戦で中部大第一に敗れたため、最後の夏はノーシード。代表権をつかむには8試合を勝ち抜く必要があるが「いつもと変わらず、堂々とプレーしたい」と自信をのぞかせた。 背番号はセンバツのエースナンバーから、本職の三塁手を示す「5」に戻る見通し。「この3年間で、一番強い気持ちを持って臨みたい。平成最初(の甲子園)も優勝したので、令和最初も優勝したい」。頂点だけを目指し、いよいよ本番を迎える。 (麻生和男)
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