カラーレイの夜。 メタナイト達は、なるべく人と会わない道を通り、館へ向かっていた。 自分たちとケケーヌ、ケケリアが一緒にいると、自分が何か死神と関連があるのではないか? と、街の人々に誤解を招かないためだ。 そんな彼らの裏でも、1人の少年が動いていた。 ペイロだ。 今日こそ、死神を駆除してやる。大人達を見返してやる。 その反骨心からの行動だ。 今日は、酒場の出口から出て行くのではなく、ばれないように裏口からそっと出て行った。 懐中電灯も持った、魔よけのお守りも持った。昨日よりは装備は万全だ。 そして、彼らは心に決めていた。 今日を、薄ら寒い歌の最後の夜にする、と。 館はもう目と鼻の先だ。 メタナイトが後ろを振り向くと、母娘の目は光っていた。 ケケ族としての焦りなのだろうか。 「2人とも、怖くはないですか?w」 ソードナイトがおもむろに尋ねると、母娘は息を合わせて、頷いた。 「恐怖など感じません。駆除なんてされませんから」 ケケリアの母親、ケケーヌはゆっくりと自分の意を伝えた。 一方、娘のケケリアも同じ気持ちのようだった。 今のところ、死神…もとい、全ての元凶・死神と顔を合わせたのは、ケケリアだけだ。 メタナイトにも、ソードにも、ブレイドにも、そして母親のケケーヌも彼女ほど、ケケルの感情はわからない。 だが、メタナイトはこのカラーレイで過ごした数日間で、理解できた。 ケケリアは、本当にウザい少女だ。 12歳、自分より遥かに年下の子どもではあるが、それを含めて彼女の言葉の薄っぺらさは異常だった。 |
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