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筋トレの効果を最大限に発揮する食事を『コンビニ』で上手く摂るには

第56回 【筋トレまとめ】効果を最大化するおすすめのやり方
コンビニ食は一概に悪とはいえない。中には筋トレ時に適した栄養源が効率よく入っている商品もあり、数多くの筋トレマニアに愛されている。食事は筋トレの効率化を図るための最重要ファクターだ。本記事では筋トレ時の食事についてコンビニで手軽に購入可能な商品を中心に紹介していく。

今回のアドバイザー

Personal Body Management株式会社
福岡市で活動、運営しているパーソナルトレーニングジム。 専門知識を備えたパーソナルトレーナーや管理栄養士がロコモティブシンドローム、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防や改善、ダイエット、アスリートのサポートなどを提供している。
福岡市で活動、運営しているパーソナルトレーニングジム。 専門知識を備えたパーソナルトレーナーや管理栄養士がロコモティブシンドローム、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防や改善、ダイエット、アスリートのサポートなどを提供している。

食事と筋肉の関係性

筋肉量を増やすには、タンパク質を中心とした食事が不可欠だ。筋トレの目的によっては、トレーニング前後に糖質を上手く摂取して筋トレを充実させたり、回復を促進したりすることができる。近年、プロテインサプリメントやビタミン、ミネラルなどのサプリメントもコンビニで購入できるようになってきたし、フィットネスジムとのコラボレーションアイテムも売っている。コンビニの食事はダイエットに向かないという従来の考えが、徐々に変わってきているように感じる。

筋肉をつけるなら”タンパク質”が必要

タンパク質の摂取は、筋肉量の増加には不可欠だ。タンパク質は主に鶏肉や魚、卵といった食品から摂取でき、どれもコンビニで購入できる。サラダチキンやささみスモーク、お惣菜として売っている焼き魚やゆで卵、煮卵などを活用することができそうだ。植物性タンパク質に目を向けると、納豆も優秀な食品だ。近年は、プロテインも他のドリンクと一緒に棚に並んでいる。ジムでの筋トレ後にコンビニに寄ってプロテインを飲むことで、疲労した筋肉に効率よくタンパク質を取り入れることが可能だ。

体を動かすには”炭水化物”が必要

炭水化物は、摂取すると糖質として身体を動かすためのメインエネルギーとなる。車で言うところのガソリンだ。極端な食事制限中を除いて、筋トレ前の適切な炭水化物の摂取はその後の筋トレでしっかりパワーを発揮するための要素となる。逆に身体に糖質が枯渇した状態で筋トレに臨むと、エネルギー不足に陥り、力発揮が十分にできないだけでなく、疲労困憊に陥るのも早くなってしまう。筋肉を分解して糖質を得る身体の異化作用であるカタボリックも発生しやすい。さらに、ビタミンやミネラルといった栄養素も健康的に身体を変えていく上では重要なファクターとなる。

炭水化物の不足で筋肉が分解される

炭水化物を摂取せずに筋トレを行った場合、身体を動かすためのガソリンがないガス欠状態でパワーを出さなければならない。体内がガス欠状態のときはそれを回避するために筋肉を分解してしまうのだ。当然、筋トレの目的は筋肉を増やすことにあるはずだが、筋肉が分解されてしまうと逆効果となってしまう。さらに筋肉量の低下は代謝の低下となり、体脂肪を蓄えやすい状態になっていく。それにより、筋肉を付けて体脂肪を燃焼するという理想の形と逆行する現象が起こる。このような身体のエネルギー構造から、特に筋トレ前後の炭水化物のコントロールは非常に重要なのだ。

食事メニューは目的や時間に合わせる

ベストな食事のメニューは、最終的にどのような身体になりたいか、あるいは、どのタイミングで食事をするかによって変化する。どの栄養素をどのぐらいの割合で摂取するか、食事量や食事の回数、食べるタイミングも、目的とライフスタイルに応じてカスタマイズしていくことが重要だ。

筋肉増強が目的の場合

筋肉量を増やして身体を大きくすることが目標である場合、ダイエット目的の場合とは大きく異なる食事メニューが必要になる。まず前提として、筋肉増強のためには筋トレで身体に高負荷をかけるために糖質を多く摂取することが必要になる。普段よりも特に糖質とタンパク質を多く摂取し、体重増加を行おう。

どうしても脂肪がついてくるため、普段の食事の中で脂質の多い食品を控えると脂肪もあまりつかずに体重増加が狙える。それによって筋トレでのパワー発揮が大きくなり、挙上できる重量も上がっていくことで筋繊維の破壊が相乗効果で進んでいくのだ。もちろん、栄養バランスを保つための食材も同時に摂取したい。ビタミンやミネラルなどを摂取することで、筋肉で身体を大きくすることを助けてくれるだろう。また、お酒は筋肉増強において大きな障害となる。アルコールは男性ホルモンの分泌を阻害するため、筋肉の合成が抑制されてしまうのだ。

具体的な1日の食事

摂取カロリーのノルマから考えると、1日3食では間に合わないだろう。特に朝食をあまり摂らない習慣にある人は、生活習慣を大きく見直す必要が出てくる。筋肉増強のための食事は、朝のスタートダッシュが重要だ。朝食はご飯茶碗1~2杯に納豆1~2パック、卵1個に牛乳200ccと100%の柑橘系フルーツジュースでエネルギーも充足し、かつ栄養バランスも最適になるのでおススメしたい。

朝食が朝7時だとしたら、12時のランチまでに5時間の食間があるが、バルクアップ中は筋肉の分解を防ぐために10時に間食としてプロテインやささみスモーク、ゆで卵などを摂ろう。昼食と夕食も1000kcal程度の食事を心がけ、夕食までの食間も同様に埋めていく。就寝前は、就寝中の筋肉合成を促すために、プロテインなどを摂取してから床に就くのがいいだろう。

ダイエットが目的の場合

ダイエットは「単に体重を減らすこと」と認識されていることが多いようだが、これは誤りである。ダイエットの正しい意味は、「健康的に痩せること」なのだ。つまり、しっかり食事と筋トレをしていく中で、その結果として体重を減らしていくのが正しいダイエットということだ。ダイエット目的の食事の基本はバランスよく最低限の食事を摂ることだ。それが代謝を高めて体脂肪燃焼を促進していくと同時に、摂取カロリーを減らし身体を引締めていく。

当然ながら、食事を抜いて単にカロリーを減らしたりすることはNGだ。筋肉量を維持することができず、代謝が低下して逆に太りやすい体質になり、リバウンドしやすくなってしまうためである。現在1日3食と仮定すると、1日のトータルの食事量は変えずに5~6食にこまめに分けて摂取するイメージが良いだろう。1回当たりの食事量を減らし、食間にその分を持っていくイメージだ。それによって胃袋が小さくなり、満腹と感じる度合いも低くなるため摂取カロリーが減っていく。このように、食事をきちんと行う中で摂取カロリーを抑えていくことが重要なのだ。

具体的な1日の食事

食事の合間を空けすぎないことや、1日5~6食の考え方は筋肉増強の方法と同じだ。違いは食事量や運動の方法にある。まず、朝食はきちんと摂りたい。1日の中で糖質を摂るとすると、最も枯渇している朝が適切。昼食と夕食は空腹になりやすいため、量の増えすぎに注意が必要だ。外食ならばなるべく和食をチョイスしたい。鶏肉や魚介類のメニューを選べるためだ。中華やイタリアンは、どのメニューを選んでも高カロリーなため、避けたいところだ。間食としてプロテインやささみスモークの摂取も忘れてはならない。

ダイエットの前提は、常に摂取カロリー<消費カロリーを心がけること。少し食べすぎたと感じるときは、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を多めに行う必要がある。お酒にも注意が必要だ。アルコールは代謝を低下させるため、体脂肪を蓄えやすくむくみも出やすくなる。会食などでどうしても飲酒が避けられない場合は、ハイボールなどアルコール度数を薄くできるお酒をチョイスしよう。をチョイスしたい。ビールやワインはNGだ。

朝昼夕に摂る食事のポイント

筋トレの目的がどのようなものであっても、2~3時間おきに1食、1日5~6食のこまめな食事を心がけることで、効率的に身体を変えていくことができる。食事量は、目標が筋肉増強なら多めに食事を摂取し、ダイエットなら腹8分目未満となる。

朝食メニュー例

就寝中は何時間にも渡って栄養の摂取がなく、身体が枯渇している状態であるため、朝食の摂取は非常に重要になる。パンとコーヒーだけの人はゆで卵やツナサラダを追加したり、和食の人はおかずに焼き魚や納豆を含めたりすることでタンパク質を補給することができる。エネルギー補給という観点では、バナナやシリアルも有効だが、糖質過多になりやすく量には注意が必要だ。朝に固形物を摂ることが難しい場合はプロテインサプリメントやその他のサプリメントでの代用もいいが、ビタミンやミネラルといった他の大切な栄養素を考慮すれば、固形物から摂るのがベターだ。

昼食メニュー例

昼食で注意したいのは、外食が多くなることから炭水化物過多のメニューになりがちだということだ。外食なら、和食や定食をチョイスできるところを選びたい。鶏肉や魚介類などヘルシーなメニューが豊富なためである。同時にサラダや、海藻、キノコ類でビタミンやミネラルを補給できればベターだ。うどんやそば、丼ものには注意が必要で、特にコンビニ弁当は炭水化物や脂質を抑えるのが難しい。揚げ物は脂質をそのまま摂取することになってしまう。

夕食メニュー例

夕食の難しさは、就寝間近になることや会食などでコントロールが効きにくくなる点にある。夕食は、消化時間を考えて就寝3時間前には済ませておきたい。胃に固形物が残っている状態では入眠の質が低下し、十分な回復を得られなくなるからだ。会食も、お酒が避けられなかったりメニューのチョイスができなかったりといった懸念がある。

可能なら、鶏肉、魚、卵を中心としたメニューが豊富な居酒屋を選ぶのが良い。食事の始めに野菜をしっかり摂ることで満腹中枢を刺激して、摂取カロリー減に繋がる。血糖値の急激な上昇も防ぐことができるため、体脂肪の蓄積に対しても有効な工夫だ。最初に米や麺類などの炭水化物を摂取してしまうよりは、食事の締めとして少量にすることも重要だ。

筋トレ前後の食事にコンビニを利用する

コンビニでは、カロリーが高く糖質と脂質が多いものしか購入できないと思われがちだが、お惣菜やサラダチキン、ささみスモークのような高タンパクのものも多くなっている。プロテインサプリメントやその他のサプリメントも豊富になってきており、チョイスを間違えずに有効活用すれば、筋トレの味方になってくれるだろう。

コンビニでの食事は”主菜”から選ぶ

コンビニでのチョイスで重要なことは、おにぎりやパンではなく肉類や魚、卵といった主菜をしっかりと選んでいくことだ。チキンステーキやハンバーグ、焼き魚がお惣菜のコーナーにあるし、最近は焼き鳥の種類が揃っている店舗も多い。ゆで卵や納豆、豆腐といった食材も筋トレの味方となるだろう。注意点は、隣に菓子パンやチョコレート、スナック菓子のような身体づくりに不適切なものも並んでいるというところだろうか。誘惑に負けてはならない。

筋トレ前におすすめのコンビニ食品

筋トレ前には、筋トレで使うエネルギー補給を意識した食事を摂りたいところだ。例えば、バナナやオレンジジュースは素早くエネルギーとして吸収されやすく筋トレ前に適していると言えるだろう。アミノ酸が含まれているゼリー類は筋トレ前には有効だ。糖質を適度に補給できるだけでなく、アミノ酸を摂取することで筋トレ中の筋肉の分解を最小限にすることができるからだ。逆に筋トレ前に固形物をしっかり食べてしまうと、消化・吸収に時間がかかりパフォーマンスが低下する恐れがある。

おにぎり

炭水化物が大部分を占めるおにぎりは、筋トレの1時間半~2時間前の摂取は有効だが、消化と吸収に少々時間がかかるため、直前の摂取は避けたい。様々な種類の具があるが、鮭やシーチキンなどを選ぶことでタンパク質の補給にも繋がる。

菓子パン

菓子パンは糖質と脂質が多く、筋トレをする人にとっては避けたいコンビニ食品の1つだ。あえてチョイスするとすれば、比較的高タンパク、低脂質であるブランパンになるだろうか。

ゼリー状栄養食品

ゼリー類は素早いエネルギー変換ができる食品として優秀だ。手軽に摂取でき、中にはビタミンやミネラルが豊富なものもあるため、間食として利用するものアリだろう。胃に溜まらず、筋トレでの動きにも支障はないはずだ。

ブラックコーヒー

カフェインは一時的に血管を拡張させ、血流と酸素の運搬能力を促進させる働きがある。同時にアデノシンという眠気を感じる脳内物質を抑制し、交感神経を優位にさせるため、気持ちを筋トレに向けることにも有効だ。ただし、過剰摂取により下痢や吐き気などの健康被害もあるので注意が必要。また、利尿作用もあるため、トレーニング中に汗をかく人にはお勧めできない。

エナジー飲料

近年様々な種類のエナジー飲料のラインナップがあるが、共通してコーヒーと同じくカフェインが含まれているという点が特徴だ。他にはアミノ酸の一種であるアルギニンが血中の疲労物質の濃度を抑え、疲労感を軽減させてくれる。こちらも同様に過剰摂取により下痢や吐き気などの健康被害もあるので注意が必要

スポーツ飲料

スポーツ飲料も筋トレ前後に向いている。体内の水分量に関わる細胞の浸透圧を調整したり、筋肉や神経の働きをコントロールしたりする役割を果たす。特に有酸素運動を行う人は、体内の水分を著しく失うことになるため、トレーニング開始30分前からこまめに吸収させておくことが重要だ。トレーニング中にのどが渇いてがぶ飲みしても、一度に身体が吸収できる量には限りがあるからである。のどが渇いたと感じたときはすでに脱水を起こしている状態。水分はこまめに補給しよう。

BCAA飲料

BCAAもまた、筋肉を分解させずに筋トレを続けることに効果的である。BCAAとは、「Branched Chain Amino Acid(=分岐鎖アミノ酸)」の略で、体内で十分な量の産生ができない必須アミノ酸を含む栄養素だ。筋肉はタンパク質でできており、タンパク質はアミノ酸の結合体だ。このアミノ酸をセット間のインターバル中に摂取することで、筋肉のパフォーマンスを保ち効率的な筋トレができるだろう。

筋トレ直後におすすめのコンビニ食品

筋トレ直後は成長ホルモンが分泌されエネルギーの吸収が優れた状態なので積極的に栄養を摂りたい。近年はコンビニでもプロテインを購入できるようになったし、粉末のプロテインを水で割って摂取するものいいだろう。フレーバーも数多く、プロテインの味に対して飲みにくいイメージのある人もぜひ試してみてほしい。

焼き鳥

ホットスナックのコーナーには焼き鳥の種類が豊富だ。鶏ささみや砂肝はコンビニ食品の中でも貴重なタンパク質源になる。皮は脂質が大部分を占めるためチョイスは避けたい。

ちくわ

ちくわは魚介類からできているのでタンパク質摂取には向いているが、基本的に練り物には糖質が含まれているため、食べすぎには注意が必要だ。

サラダチキン

コンビニ食品で最も積極的に摂取したいものの1つがサラダチキンだろう。あらかじめ皮が剥いであり、糖質と脂質をほとんどカットした状態でタンパク質を摂取できる優れものだ。飽きがこないよう、味も多くのラインナップがある。細かくカットしてサラダと組み合わせる使い方もできるし、あらかじめスライスされている商品もあるので他の主菜と組み合わせてタンパク質量を上げることも可能だ。

コンビニ弁当

コンビニ弁当は糖質と脂質がかなり高いものが多い。白米もしっかり入っていることからカロリーも高めだし、おかずも調味料で調整されていて味の濃いものが多い。バルクアップが目的の人ならまだしも、ダイエット中の人にコンビニ弁当はミスマッチだ。

BCAA飲料

BCAAもまた、筋肉のリカバリーに一役買う。アミノ酸はタンパク質を分解しきった最小単位の分子であるため、素早く筋肉が吸収することができるのだ。体内の酵素で分解する工程を省けるため、トレーニング中に摂取することも望ましい飲料となる。

関連リンク:筋トレに「BCAA」を取り入れよう

筋トレと相性がよい食事<コンビニ別>

基本的にはタンパク質、脂質、糖質のバランスを考えコンビニで日々の食事メニューを組み立てよう。商品を手に取るとき、栄養成分表示に必ず目を通してから購入することを心がけてみてほしい。思っていたより糖質が多く高カロリーだと感じるものも、中にはあるはずだ。

ファミリマート

どのコンビニにも共通してあるサラダチキンや焼き鳥などの他に、ファミマのお惣菜ブランド、お母さん食堂には筋トレをする人に適したタンパク質源が豊富だ。どの価格帯にも1つ以上のお母さん食堂を含めてメニューを作ってみた。

500円以内で買える商品

・鶏の黒煎り七味焼き(税込298円)
・契約栽培大豆使用極小粒納豆(税込81円)
・直巻とり五目(税込120円)
合計499円

700円以内で買える商品

・炭火焼鳥ハラミタレ(税込128円)
・鶏もも塩焼き&軟骨入り鶏つくね(税込360円)
・契約栽培大豆使用極小粒納豆(税込81円)
・具たっぷり!鶏そぼろ(税込125円)
合計694円

1000円以内で買える商品

・グリルチキンゆず七味風味(税込189円)
・ピリ辛肉豆腐(税込398円)
・手巻焼き鮭(税込140円)
・和風だし香る8品目のおでん(税込213円)
合計940円

セブンイレブン

セブンイレブンにも同様に、筋トレ後のタンパク質摂取に向いている商品が多い。ファミマの場合と同様に、お惣菜やホットスナック、チルドなどをミックスしたメニュー例を見てみよう。

500円以内で買える商品

・切れてる厚焼き卵(税込138円)
・炙り焼きチキン(税込213円)
・具たっぷり手巻き牛めし(税込145円)
合計496円

700円以内で買える商品

・天然紅鮭の塩焼(税込356円)
・半熟煮卵2個入(税込159円)
・極小粒納豆3個入(税込73円)
・手巻きおにぎり炙り香ばしおかか(税込110円)
合計698円

1000円以内で買える商品

・砂肝の黒胡椒焼き(税込300円)
・金の直火焼きハンバーグ(税込386円)
・おでん(たまご、じゃがいも、鶏つくね串、計295円)
合計981円

筋トレの効果を下げない食事の工夫

タンパク質の積極的な摂取以外にも、筋肉量を増やすために身体の状態を保つためのポイントがある。食事量、回数、タイミングも重要なファクターとなり、適切な水分の摂取も身体の状態を正常に保つためには必要になる。残業などで食事のペースが崩れたときや体調不良の際にも、ベストな食事のチョイスをしたい。

1日1.5リットル以上の水を飲む

水分は、身体の恒常性を保つためになくてはならないものだ。筋トレをすると発汗量は増加し、水分補給をしないと身体のパフォーマンスは低下していくだろう。筋疲労した状態で水分量が不足すると、筋肉が攣ったり血流の悪化から肩こりや片頭痛になったりする一因にもなる。十分な水分補給で体内の水分を循環させ、新陳代謝を促していきたい。

高タンパクを心がける

筋トレを行う人にとって1食1食をいかに高タンパク食で行えるかは、最も基本的で最重要ポイントとなる。肉類、魚介類、卵、大豆類に多く含まれるタンパク質は、筋肉の合成を進めて代謝を向上させる。目標の摂取量は、体重×1.3~1.7gだ。60キロの人なら78~102gとなるが、これは鶏ささみで換算すると約6本食べてやっと届く量である。毎日の事でもあるので、プロテインなど簡単にタンパク質を摂取できるツールも駆使していきたい。

筋トレ後の栄養補給は積極的に

筋トレ後は成長ホルモンが分泌され、エネルギーの吸収が優れた状態。固形物は消化・吸収に時間を要するため、ベストなのは水で割ったプロテインだ。液体は固形物よりも吸収力に優れるため筋トレ後に摂っていきたい。

1日6食にわける

日本には1日3食という慣習があるが、身体のメカニズムから考えると筋トレをする人にとって3食では食事回数が足りない。食事と食事の間が空きすぎて身体が1つの飢餓状態になり、筋肉が分解される反応(カタボリック)が起きるためだ。例えば1日3食でお腹いっぱいまで食事をするダイエット目的の人は、その量を変えずに6食にこまめに分けることで、1度の食事量を少なくすることができる。そうすることで満腹の上限が下がり、結果的に摂取カロリーの絶対値を下げることができるのだ。

残業で夕食が遅くなるときは”分食”

残業や会食で食事のリズムが乱れたとき、一気に食事をしてしまうことが最も危険なケースだ。多忙なライフスタイルの中で、筋トレで結果を出すためには、この点をいかにクリアしていくかがカギになってくる。満腹状態では血糖値の上昇に伴い、血中の糖を細胞に取り込み、エネルギーに変えていくが、使いきれなかった糖は体脂肪として身体に蓄積するという望ましくない反応を起こす。

就寝直前に固形物をしっかり食べてしまうと、内臓が働いている状態で睡眠をすることになり、身体が十分に回復できなくなる。胃の中に食べたものが滞留し、必要以上にエネルギーを吸収してしまうことにも繋がるのだ。残業で遅くなったときは、摂取エネルギーをいつもよりも控えるようにしたい。

朝食の時間がないときは”プロテイン”

ベストな選択ではないが、時間がないときは朝食にプロテインを用いることも可能だ。注意点は、食事をプロテインに頼る癖がついてしまうとその他の必要な栄養素が足りなくなってくる。あくまで固形物の主菜による食事がある中で、足りない分をプロテインサプリメントやその他のサプリメントで埋めていくという考え方をしてほしい。プロテインサプリメントやその他のサプリメントは、あくまで足りない分を補う栄養補助食品だ。

取材協力

Personal Body Management株式会社
福岡市でおすすめのパーソナルトレーニングジム
医療とフィットネスの架け橋となるべく予防運動を推進しています。
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医療とフィットネスの架け橋となるべく予防運動を推進しています。
Webメディア「éditeur」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。一部コンテンツは、「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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自宅でできる筋トレの鉄板「自重トレーニング」でボディメイク

第66回 【筋トレまとめ】効果を最大化するおすすめのやり方
自重トレーニングは実に種類が多く、初心者向けから中級者以上向けの高負荷トレーニングも存在する。大切なことは自分の体を思い通りにコントロールし、正しい箇所へ適切な負荷をかけられる練習をすることだ。自重トレーニングの場合、ターゲットの箇所だけでなく、体を支えるための筋肉を多く使うため、体幹や股関節などの筋肉を同時に鍛えやすく、スポーツに使える体、日常での姿勢維持に大いに役立つ。本記事では自らの体重のみを使った筋トレ「自重トレーニング」の方法論を解説する。

今回のアドバイザー

ユウジ
ユウジ
パーソナルトレーナー
主に三軒茶屋でパーソナルトレーニング行い、大手スポーツクラブで15年連続売上1位。かっこよく綺麗な体を作る指導メインに、食事指導も行う。48歳で体脂肪率8%を20年維持。インターネットでトレーニングプログラムも販売している。
主に三軒茶屋でパーソナルトレーニング行い、大手スポーツクラブで15年連続売上1位。かっこよく綺麗な体を作る指導メインに、食事指導も行う。48歳で体脂肪率8%を20年維持。インターネットでトレーニングプログラムも販売している。

自重を使った筋トレの効果とは

自重とは、自分の体重のみを負荷として使った筋トレのことだ。では、自重トレーニングではどのような効果が期待できるのだろうか。

自分の身体を思い通りに動かすトレーニング

自重トレーニングは、自分の体重を使って身体に負荷をかける筋トレ法である。人間の体はもともと特定の箇所に体重による負荷がかかりすぎないような構造になっている。体重による重力がうまく分散されているのだ。自重で負荷を与えるには、体を動かして決まった姿勢をキープする必要がある。そのため、自重トレーニングは自分の体を思い通りにコントロールすることが本来の目的ともいえる。また自重トレーニングではバーベルやダンベルを使ったトレーニングはほとんど行わないため、筋肥大を主眼においているわけではないことは知っておいてほしい。

自重だけで筋肥大はできるか

自重では体重分だけの負荷を与えることができるが、逆に言えばそれ以上の負荷は与えることができない。そのため筋肥大を目的とする場合、通常のダンベルやバーベルを使ったトレーニングの方が効率は良い。全くできないというわけではないが、工夫が必要である。ただある一定のレベルまでは引き締まった筋肉質になることも可能。ボディビルダーのようになることはできないが、消防士のような体にはなれる。

自重を使った筋トレの効果的なやり方 

「自重トレーニングでは体重以上の負荷はかけられないから、そんなに鍛えられないのでは」という意見がある。上述の通り、確かに器具を使うより1回あたりの負荷の量は少ないが、その分ウエイトトレーニングや他の筋トレに比べて回数は多く、インターバルを短く行うことが特徴だ。

インターバルを短くして回数を増やす

筋トレ中、筋肉を休ませすぎると筋肥大の効果が薄れてしまう。そのためインターバルは長く取りすぎない。1セット15回以上を基本する。ある状態をキープし続けるタイプの筋トレであれば30秒から1分。スクワットや腕立て伏せは30回以上行う。その際のインターバルは長くて1分ほどである。

ゆっくりとした動作で限界まで行う

できるだけゆっくりとした動作で行うと、かかる負荷の総量が増す。なるべく時間をかけながら行うことが自重トレーニングの秘訣だ。

日常のルーチンに組み込む

自重トレーニングは通常の筋トレ同様、継続して取り組むことが大切だ。週3回など決めて定期的に行い、日常のルーチンに組み込むことが理想的。ルーチンメニューを考える上で大切なことは、筋トレしている部位を意識してバランスよく鍛えることだ。

毎日同じメニューをしない

自重トレーニングの負荷が通常の筋トレよりも軽いからといって、毎日同じ部位に負荷を与え続けてはいけない。筋トレの理論「超回復」に沿わないからだ。超回復とは、傷ついた筋肉が十分な栄養と休養を取ると、傷つく以前より大きくなって回復することである。毎日同じ部位を鍛えると、筋肉が十分な休養を取ることができなくなってしまう。この理論に沿って、全身の筋肉ごとにメニューを分け、1週間で1周できるメニューが1つの完成形だ。

関連リンク:筋トレの頻度や種類、効率のよい筋肉のつけ方、正しい順番

自宅でできる自重を使った筋トレの種類

ここでは実際に自宅にて1人でできる自重トレーニングをいくつか紹介していく。

フロントブリッジ

【初心者向け】
鍛えられる部位:腹筋、体幹
フロントブリッジは体幹を鍛えることのできる有名なトレーニングだ。マットの上にうつ伏せに寝そべり、足先と両腕の面だけで体を少し浮かせキープする。この時お尻が上がりすぎず、頭から足までがほぼ床と平行になるようにする。背中が丸まらないように。重心が足の方に寄らないように注意する。

プランクレッグレイズ

【中級者以上】
鍛えられる部位:腹筋、体幹、足
フロントブリッジにレッグレイズを組み合わせた応用的なトレーニング。フロントブリッジの状態から片足を肩の高さくらいまであげる。これを左右の足で繰り返す。足を上げた瞬間、大殿筋とお腹は腹斜筋の働きが強くなる。

ノーマルプッシュアップ

【初心者向け】
鍛えられる部位:大胸筋、上腕三頭筋
ノーマルプッシュアップとは腕立て伏せのことだ。両手を肩幅より狭く拡げることで上腕三頭筋に、肩幅よりも拡げることで大胸筋に負荷を集中させることができる。このとき重心をなるべく体の中央からブラさないようにする。どちらか片方によってしまうと左右の筋肉への負荷に差が出てしまい、左右非対称に筋肉がついてしまう原因となる。顔を下げすぎると胸に効かなくなるので、喉元を持ち上げ、お腹を真っ平らにし、胸を張った状態のまま行うと大胸筋に効きやすくなる。ダンベルよりも脇の下の前鋸筋を強く鍛えられるのがいいところだ。

ワンハンドプッシュアップ

【上級者】
鍛えられる部位:大胸筋、上腕三頭筋
別名「片手腕立て伏せ」。ノーマルプッシュアップの応用トレーニングで、片手だけでプッシュアップを行う。体の重心と同じ位置に片手を置き、足を広げることでバランスを取りながら腕立てを行う。使わないもう片方の腕は腰の後ろに回しておく。かなり上級者向けのトレーニングであり、目安はベンチプレス90kgを上げられないと実施は厳しい。

パイクプッシュアップ

【中級者以上】
鍛えられる部位:三角筋
パイクプッシュアップもノーマルプッシュアップを応用したトレーニング方法である。高負荷をかけることができる中級者以上の方向けの筋トレであり、やり方は関連記事内にて紹介をしている。同記事では初心者向けのやり方についても解説をしているので、参考にしてみてほしい。

関連リンク:パイクプッシュアップのやり方を専門家が解説

デクラインプッシュアップ

【中級者以上】
鍛えられる部位:大胸筋、上腕三頭筋、僧帽筋
デクラインとは「身体が一直線で、地面に対して斜めで頭が下にある状態」をいう。反対に頭が上にある状態のことは「インクライン」と呼ぶ。デクラインプッシュアップではその名の通り、足を頭よりも高くした状態で腕立て伏せを行う。具体的には椅子を2つ用意して両足を乗せるのが最も取り組みやすいだろう。そうすることで大胸筋の上部に効く。

関連リンク:大胸筋を鍛える腕立て伏せのコツ

リバースプッシュアップ

【中級者以上】
鍛えられる部位:上腕三頭筋
リバースプッシュアップでは上記腕立て伏せと基本姿勢が大きく異なる。まず高すぎない台や椅子、ベンチを用意し、背中を向けた状態で両手を肩幅ほどに広げてつく。そのままゆっくりと肘を曲げることで地面に向かってお尻を下げていき、肘を下に押すように上腕三頭筋の力だけで全体重を持ち上げる。

関連記事:「リバースプッシュアップ」

クランチ

【初心者向け】
鍛えられる部位:腹筋
いわゆる「腹筋」と呼ばれるトレーニングで、腕立て伏せに続いて有名な筋トレだ。注意点としては自重をしっかりと意識すること。腰、背中を丸め、お腹をへこますようにする。起き上がるときには反動を使わずに腹筋以外の筋肉を使わないように心がける。さらに元に戻るときにはできる限りゆっくりと戻し、背中が床に着ききらないところを基本姿勢とすることで負荷を一気に増大することが可能だ。

ノーマルスクワット

【初心者向け】
鍛えられる部位:大腿四頭筋、ハムストリング、大臀筋
ノーマルスクワットも有名な自重トレーニングの1つで、初心者でもとっつきやすい筋トレだ。しかしその効果は絶大で、スクワット15回は腹筋にすると500回分の負荷ともいわれる。決して侮れない。基本姿勢は足を肩幅に広げた状態で背筋を伸ばし、足先は外側にハの字になるように向ける。しゃがむときはお尻を突き出しながら下げているのがポイントだ。

関連リンク:ダンベルを用いたスクワット法を解説

ブルガリアンスクワット

【中級者以上】
鍛えられる部位:大腿二頭筋、大腿四頭筋、大臀筋
ノーマルスクワットを応用し、下半身への負荷を最高クラスまで高めたトレーニングがこのブルガリアンスクワット。片膝を床に着き、足の先は椅子などの高さがあるものに固定し、胸を張り背筋を伸ばす。この状態で前に出した方の足の膝がつま先よりも前に出ないように注意しながら、ゆっくりと重心を下げる。全体重が1本の脚にかかるのでノーマルスクワットでは負荷が軽いという方にお勧め。

ヒップリフト

【初心者向け】
鍛えられる部位:脊柱起立筋、広背筋、ハムストリング、大臀筋
ヒップリフトは仰向けに寝転がった状態で手を床に置き、足を肩幅に広げる。この状態で太ももとお尻の筋肉を使って膝から肩までが一直線になるまで体を持ち上げる。このとき反動はつけず、床を手で押さず、かかとは床から離さないよう注意する。かかとで床を押すイメージだ。

バックキック

【初心者向け】
鍛えられる部位:大臀筋
バックキックは大臀筋を重点的に鍛える自重トレーニングだ。四つん這いになった状態から片方の足を高くあげ、足の爪先で天井を触るつもりで伸ばす。この足の形をキープしながら膝が床につくスレスレのところまで足を下げ、また高く上げる。これを繰り返す。バランスを保つためには腹筋や腕に力がいきがちだが、なるべく最小限に抑えるよう意識する。

関連リンク:腹筋の筋トレの王様「ドラゴンフラッグ」を解説

【熟練度別】1週間の自重トレーニングおすすめメニュー 

自重トレーニングは上記で紹介したものの他にも数多く存在する。トレーニングメニューは熟練度によっても大きく変わるため、ここでは「初心者」と「中級者以上」に分けて1週間のメニューの1例を提案する。

初心者

初心者の方はノーマルプッシュアップ、クランチ、ノーマルスクワット、フロントブリッジ、ヒップリフトがおすすめ。すべての種目を週に3回(休みの日をはさみながら)行うことがおすすめで、以下のようになる。

日曜:トレーニング日
月曜:休み
火曜:トレーニング日
水曜:休み
木曜:休み
金曜:トレーニング日
土曜:休み

中級者以上

中級者以上であれば身体の部位別に曜日を変えて、1週間で全身をトレーニングできるようなメニューがおすすめだ。例えば腕、胸、お腹、お尻、足の5つに分けて、以下のようなメニューが考えられる。

日曜:胸とお腹
月曜:休み
火曜:足とお尻と腕
水曜:休み
木曜:胸とお腹
金曜:休み
土曜:足とお尻と腕

自重での筋トレでも欠かせないのがプロテイン

自重トレーニングの後にも欠かせないのがプロテインだ。摂取のタイミングはトレーニングの後30分以内が理想である。筋トレにおいて食事は重要な要素なので、興味のある方は以下の関連記事でチェックしてみてほしい。

関連リンク:筋トレ効果をアップする食事メニュー例は?

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パーソナルトレーナー ユウジ
日本人専用自宅トレーニング
Webメディア「éditeur」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。一部コンテンツは、「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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