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筋トレのベストのタイミングは食事の前と後どちらだろうか

第55回 【筋トレまとめ】効果を最大化するおすすめのやり方
食事は、栄養素を体内に取り入れる行為である。筋トレに欠かせない要素の1つであるが、筋トレ前後の食事内容によっては、トレーニング効果が減退してしまうこともある。この記事では、栄養の基礎知識から食事のタイミング、そこで摂りたい栄養素についてまとめた。食事のタイミングと必要な栄養素の知識を身につけ、トレーニングの効果を最大限に引き出そう。

今回のアドバイザー

Personal Body Management株式会社
福岡市で活動、運営しているパーソナルトレーニングジム。 専門知識を備えたパーソナルトレーナーや管理栄養士がロコモティブシンドローム、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防や改善、ダイエット、アスリートのサポートなどを提供している。
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筋トレをしている人は知っておきたい栄養の基礎知識

食事は筋トレの重要な要素の1つだ。筋トレの目的や食事のタイミングなどによって、食事で摂取したい栄養素は変わる。筋トレと食事の関係について学ぶためには、栄養の基礎知識が必要だ。

三大栄養素

食べ物には様々な栄養素が入っているが、「タンパク質(protein)」「糖質(carbohydrate)」「脂質(fat)」はその中でも生命活動や運動などに大きく関わる栄養素だ。これらの栄養素を「三大栄養素」と呼ぶ。また、それぞれの英語の頭文字をとって、この3つの栄養素のバランスを「PCFFCバランス 」と呼ぶ。食事のことを考える上での基礎知識なので、しっかりと覚えておいてほしい。

タンパク質

タンパク質は、筋肉を構成する栄養素だ。摂取することで、鍛えた筋肉を大きくしたり、修復したりする事ができる。1gあたり4kcalの熱量(エネルギー) を持っている。

糖質

糖質は活動のエネルギーとなるほか、タンパク質が筋肉として合成される際のエネルギーにもなる。熱量 (エネルギー)は1gあたり4kcalだ。

脂質

脂質は糖質と同様に活動のエネルギー源となるが、1gあたり9kcalと熱量 (エネルギー)が大きく、体にエネルギーを貯蓄する働きもある。活動に使用されなかったカロリーは、体脂肪として蓄えられる。

関連記事:三大栄養素について知識を深める

目的別の栄養バランス

PFCバランスは筋トレの目的によって変わる。バルクアップが目的の場合とダイエットが目的の場合の、PFCバランスを確認していこう。

バルクアップ(筋肉量の増加)

バルクアップが目的の場合は、タンパク質を多く摂取する必要がある。体重1kgあたり1.3~1.7gのタンパク質が1日の必要な量の目安だ。

例えば、体重60kgの人がバルクアップ目的で1日に必要なタンパク質量は78~102gである。バルクアップが目的の場合、PFCバランスは「タンパク質:脂質:炭水化物=20%:20%:60%」程度がよい。バルクアップが目的の場合は、タンパク質を多く摂取する必要がある。体重1kgあたり2gの純タンパク質が1日に必要な量の目安だ。タンパク質は粗タンパク質と純タンパク質に分類され、純タンパク質はアミノ酸のみで生成される。また、純タンパク質を1g摂取するためには5gの肉が必要と言われている。

例えば、体重60kgの人がバルクアップ目的で1日に必要な純タンパク質は120gであり、肉類を600g食べることで必要な純タンパク質を摂取できる。バルクアップが目的の場合、PCFバランスは「タンパク質:糖質:脂質=3:6:1」がベストと言われている。必要な純タンパク質が120gの場合、糖質は240g、脂質は40gを1日に摂取することが望ましい。

ダイエット

PFCバランスは「タンパク質:脂質:糖質=13~20%:50~67%:20~30%」が良いと言われている。ダイエットの場合でもこのPFCバランスを守ることが大切だ。ダイエットが目的の場合、PCFバランスは「タンパク質:糖質:脂質=4:5:1」が良いと言われる。1日に必要な純タンパク質を120gとした場合、糖質150g、脂質15gが1日に必要な量だ。

その他の知っておきたい指数

食材に含まれる栄養素を測る指標は、PCFFC バランスだけではない。様々な角度から栄養素にスポットライトを当てて、栄養素について知識を深めていこう。

グリセミック指数

グリセミック指数は、血糖値の上がりやすさを示した指標だ。GI値(Glycemic Index)とも呼ばれる。50gの糖質炭水化物 を摂取した際の血糖値の上昇度合いを、ブドウ糖を100として相対値で表す。2時間後の血液中の糖濃度を100として算出する。

関連記事:GI値を意識した食事はこれだ

アミノ酸スコア

アミノ酸スコアとは、必須アミノ酸9種類の含有率を点数化したものだ。必須アミノ酸は、バリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、ヒスチジンの9種類で、活動に必要な量を体内で合成できないアミノ酸のことを指す。

必須アミノ酸は、9種類のうち最も含有比率の少ない成分と同じ分量しか体内に吸収されないという特徴があり、1つの食品でどれくらいの分量が吸収されるかを示したのがアミノ酸スコアだ。100に近いほど吸収される量が多い。肉類や魚介類は100点のものが多いので、意識して食事に取り入れていきたい食材だ。

筋トレのベストのタイミングは?

栄養の基礎知識について学んだところで、次は筋トレのタイミングについて確認していこう。筋トレは基本的に、食後2〜3時間後がベストだ。胃が食べ物を消化してエネルギーへと変わるタイミングが食後2〜3時間後と言われるため、その時に筋トレをするのが適切なタイミングといえる。体に最もエネルギーが蓄えられているタイミングと言える。

昼食(12時前後として)後2〜3時間後の15時〜16時前後と、夕食(19時前後として)後2〜3時間後の21時〜22時前後が、筋トレにとってはベストの時間帯だ。朝は血圧が低いので、朝食後であってもあまり筋トレには向いていない。 また、筋トレ後は脳が興奮状態となるため、夜遅い時間に取り組むと十分な睡眠が取れず、筋肉が回復できない場合がある。22時を超えるような時間帯は控えたほうが良いだろう。

ベストの時間帯にトレーニングできない場合

もし、上記した時間帯にトレーニングが出来ない場合は、筋トレ前に少し食べるか、食事回数を増やしてエネルギーを蓄えるのがおすすめだ。特におすすめの食材はバナナ。体内にすばやくエネルギーが吸収されるため、トレーニング前の食事に適している。また、食事回数を増やすと食事からトレーニングまでの時間が短くなり、トレーニング前にエネルギー不足になるリスクを軽減することができる。摂取カロリーの量は変えずに、食事の回数を増やすのがポイントだ。「朝・軽食・昼・軽食・晩」のようにすると、空腹時間を減らすことができる。

空腹や満腹でのトレーニングはNG

ベストの時間帯にトレーニングできない場合、特に空腹状態ではトレーニングの効果を最大化出来ない。その解決方法としてトレーニング前の食事や食事回数の増加を挙げたが、一方で満腹状態でのトレーニングも良くない。食事について考える際には、トレーニング時のお腹の状況にも気を配れると良いだろう。

空腹の場合

空腹時に筋トレをすると、トレーニングに必要なエネルギーが不足し、効果的なトレーニングができない。脂肪がエネルギーとして消費される。これはダイエットが目的の場合には有効だが、筋肉の増量が目的の場合は必ずしも有効とは言えない。 トレーニングの際に使われるエネルギーはブドウ糖で、空腹時はブドウ糖が不足している状態。この時に筋トレをすると、不足するブドウ糖を補おうとして、脂肪だけでなく筋肉も分解してエネルギーを作ろうとしてしまう。だからこそ、食事を小分けにしてでも、空腹の時間を減らすのが有効なのだ。

満腹の場合

空腹でのトレーニングは、目的によってはおすすめできないが、満腹でのトレーニングもおすすめできない。満腹のときは胃が食べ物を消化しているときだ。そのため、消化とトレーニングにエネルギーが分散して消化不良になる可能性がある。脂肪燃焼効率も悪くなる。また、トレーニングに集中できず、フォームの乱れや追い込み不足の原因にもなるので、満腹でのトレーニングは避けるのがおすすめだ。

筋トレ前後にとりたい食事

筋トレと食事のタイミングについて学んだ後は、それぞれのタイミングで取りたい食事について知識を深めていこう。

筋トレ前

筋トレは、筋肉細胞内に貯留されたブドウ糖を燃料として行う無酸素運動だ。仕事終わりなどで筋トレする場合、昼食を食べてから時間が経っているので、筋肉内のブドウ糖は生活の中で消費されてしまっている。そのため、筋トレ前に食事をしてブドウ糖を蓄える必要がある。ブドウ糖を蓄えるためにすばやく消化吸収ができる、エネルギー必要なのが、炭水化物と糖質だ。摂取してからブドウ糖に変わるまでの時間は、それぞれ炭水化物で60分、糖質で30分となっているので、これを考慮して食べる内容を考えたい。

もし食事の時間が取れなければ、ゼリー飲料などがおすすめだ。また、過剰な筋繊維の破壊(=カタボリック)を防ぐためには、血中の窒素濃度(≒タンパク質濃度)BCAA濃度 を高めておく必要があるため、BCAAをトレーニング前に摂取するのも1つの手だ。ただし、筋トレ直前の食事は良くない。筋トレ前の30分以内に食事をすると、胃腸に血流が集中して副交感神経優位となってしまう。筋トレは交感神経優位の方が効率が良いため、体が筋トレに不向きな状態になってしまうのだ。

関連リンク:プロテインだけでは不十分?筋トレに「BCAA」を取り入れよう

コンビニでおすすめの商品

筋トレ前には、以下のような食事をするといいだろう。コンビニで売っているものなら、普段働いていても簡単に手に入れられるはずだ。
● 具なしおにぎり(白米または赤飯)
● パン(油の少ない菓子パン)
● ゼリー飲料(カロリータイプ)

筋トレ中

ハードなトレーニング をしていると、トレーニング中にブドウ糖が不足することがある。そんなときには、インターバルごとにブドウ糖を含んだドリンクを摂るのがおすすめだ。市販されているスポーツドリンクには糖質が含まれているものが多いので、自分に合う商品を探しておくと良いだろう。

筋トレ後

筋トレ後は、筋肉の元となるタンパク質の摂取が必要だ。タンパク質を摂取することで、傷ついた筋繊維の回復や筋肥大が望める。可能であればトレーニング後30分1時間 以内に食事をしたいところだが、現実には難しいことも多いだろう。もしトレーニング直後 1時間以内の食事が難しければ、プロテイントレーニング直後 になどプロテインをで 摂取するのがおすすめだ。

コンビニでおすすめの商品

ここでも、コンビニで手に入れることができるおすすめの商品を紹介する。ぜひ参考にしてみてほしい。
● プロテインジュース、プロテインバー焼き鳥(もも・ネギマなど)
● おでん(練り物・牛すじ・卵など)
● フランクフルト
● サラダチキン

おすすめのプロテインサプリメント

プロテインサプリメント にも種類があり、それぞれに特徴がある。筋肉量を増やしたいなら、ホエイかカゼインがおすすめだ。ホエイはプロテインの王様とも呼ばれ、栄養価が高く、体に早く吸収される。トレーニング直後に飲むプロテインとして飲むのが一般的だ。

カゼインは吸収が遅いためトレーニング直後には向かないが、長時間体にタンパク質を供給することができる。トレーニングした日の夜に飲むと、寝ている間体にタンパク質を供給できるので、筋繊維の回復や筋肥大を促進することができる。 以下におすすめのプロテインを紹介するので、参考にしてほしい。

SAVAS(ザバス)ホエイプロテイン100

国内売上No1の実績を持つ、日本を代表するプロテイン。日本アンチドーピング機構(JADA)の公式認定商品。Champion(チャンピオン)ピュアホエイスタック プロテイン筋肥大に大きな効果がある、ホエイプロテインだ。海外メーカーのものだが、日本でも多くのトレーニー(トレーニングしている人)に愛用されている。味の種類も豊富だ。

バルクスポーツ ビッグホエイ ナチュラルDNS プロテインホエイ100

比較的安価で1食あたり約25gのたんぱく質を補給することができる。世界で最も普及しているアンチドーピング認証プログラム「インフォームドチョイス」を導入している。

ミルクプロテイン(液体状のプロテイン)の世界的メーカーの原料を使用している。タンパク質の他にアミノ酸が多く含まれているため、栄養素のバランスが良い。甘味料や香料を使用していないのも特徴の1つだ。

ビーレジェンド -be LEGEND- カゼイン&ホエイ

ホエイとカゼインが9:1の割合で配合されているプロテイン。これ1つで、タンパク質の短期的な補給と長期的な補給を両立することができる。ただし、カゼインが入っている影響で液体に溶かしたときに粉っぽくなることは知っておいてほしい。

プロテインサプリメント を飲むときの注意点

プロテイン サプリメントはあくまで栄養補助食品だ。そのため、食事の代用として1食扱いにするのはおすすめしない。栄養素の基礎知識について記事の冒頭で触れたように、人が活動するためには様々な栄養素が必要だ。栄養のバランスを考え、タンパク質が不足する場合に、プロテインを使うようにしよう。

関連記事:プロテインは筋トレだけに効くわけではない

取材協力

Personal Body Management株式会社
福岡市でおすすめのパーソナルトレーニングジム
医療とフィットネスの架け橋となるべく予防運動を推進しています。
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Webメディア「éditeur」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。一部コンテンツは、「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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自宅でできる筋トレの鉄板「自重トレーニング」でボディメイク

第66回 【筋トレまとめ】効果を最大化するおすすめのやり方
自重トレーニングは実に種類が多く、初心者向けから中級者以上向けの高負荷トレーニングも存在する。大切なことは自分の体を思い通りにコントロールし、正しい箇所へ適切な負荷をかけられる練習をすることだ。自重トレーニングの場合、ターゲットの箇所だけでなく、体を支えるための筋肉を多く使うため、体幹や股関節などの筋肉を同時に鍛えやすく、スポーツに使える体、日常での姿勢維持に大いに役立つ。本記事では自らの体重のみを使った筋トレ「自重トレーニング」の方法論を解説する。

今回のアドバイザー

ユウジ
ユウジ
パーソナルトレーナー
主に三軒茶屋でパーソナルトレーニング行い、大手スポーツクラブで15年連続売上1位。かっこよく綺麗な体を作る指導メインに、食事指導も行う。48歳で体脂肪率8%を20年維持。インターネットでトレーニングプログラムも販売している。
主に三軒茶屋でパーソナルトレーニング行い、大手スポーツクラブで15年連続売上1位。かっこよく綺麗な体を作る指導メインに、食事指導も行う。48歳で体脂肪率8%を20年維持。インターネットでトレーニングプログラムも販売している。

自重を使った筋トレの効果とは

自重とは、自分の体重のみを負荷として使った筋トレのことだ。では、自重トレーニングではどのような効果が期待できるのだろうか。

自分の身体を思い通りに動かすトレーニング

自重トレーニングは、自分の体重を使って身体に負荷をかける筋トレ法である。人間の体はもともと特定の箇所に体重による負荷がかかりすぎないような構造になっている。体重による重力がうまく分散されているのだ。自重で負荷を与えるには、体を動かして決まった姿勢をキープする必要がある。そのため、自重トレーニングは自分の体を思い通りにコントロールすることが本来の目的ともいえる。また自重トレーニングではバーベルやダンベルを使ったトレーニングはほとんど行わないため、筋肥大を主眼においているわけではないことは知っておいてほしい。

自重だけで筋肥大はできるか

自重では体重分だけの負荷を与えることができるが、逆に言えばそれ以上の負荷は与えることができない。そのため筋肥大を目的とする場合、通常のダンベルやバーベルを使ったトレーニングの方が効率は良い。全くできないというわけではないが、工夫が必要である。ただある一定のレベルまでは引き締まった筋肉質になることも可能。ボディビルダーのようになることはできないが、消防士のような体にはなれる。

自重を使った筋トレの効果的なやり方 

「自重トレーニングでは体重以上の負荷はかけられないから、そんなに鍛えられないのでは」という意見がある。上述の通り、確かに器具を使うより1回あたりの負荷の量は少ないが、その分ウエイトトレーニングや他の筋トレに比べて回数は多く、インターバルを短く行うことが特徴だ。

インターバルを短くして回数を増やす

筋トレ中、筋肉を休ませすぎると筋肥大の効果が薄れてしまう。そのためインターバルは長く取りすぎない。1セット15回以上を基本する。ある状態をキープし続けるタイプの筋トレであれば30秒から1分。スクワットや腕立て伏せは30回以上行う。その際のインターバルは長くて1分ほどである。

ゆっくりとした動作で限界まで行う

できるだけゆっくりとした動作で行うと、かかる負荷の総量が増す。なるべく時間をかけながら行うことが自重トレーニングの秘訣だ。

日常のルーチンに組み込む

自重トレーニングは通常の筋トレ同様、継続して取り組むことが大切だ。週3回など決めて定期的に行い、日常のルーチンに組み込むことが理想的。ルーチンメニューを考える上で大切なことは、筋トレしている部位を意識してバランスよく鍛えることだ。

毎日同じメニューをしない

自重トレーニングの負荷が通常の筋トレよりも軽いからといって、毎日同じ部位に負荷を与え続けてはいけない。筋トレの理論「超回復」に沿わないからだ。超回復とは、傷ついた筋肉が十分な栄養と休養を取ると、傷つく以前より大きくなって回復することである。毎日同じ部位を鍛えると、筋肉が十分な休養を取ることができなくなってしまう。この理論に沿って、全身の筋肉ごとにメニューを分け、1週間で1周できるメニューが1つの完成形だ。

関連リンク:筋トレの頻度や種類、効率のよい筋肉のつけ方、正しい順番

自宅でできる自重を使った筋トレの種類

ここでは実際に自宅にて1人でできる自重トレーニングをいくつか紹介していく。

フロントブリッジ

【初心者向け】
鍛えられる部位:腹筋、体幹
フロントブリッジは体幹を鍛えることのできる有名なトレーニングだ。マットの上にうつ伏せに寝そべり、足先と両腕の面だけで体を少し浮かせキープする。この時お尻が上がりすぎず、頭から足までがほぼ床と平行になるようにする。背中が丸まらないように。重心が足の方に寄らないように注意する。

プランクレッグレイズ

【中級者以上】
鍛えられる部位:腹筋、体幹、足
フロントブリッジにレッグレイズを組み合わせた応用的なトレーニング。フロントブリッジの状態から片足を肩の高さくらいまであげる。これを左右の足で繰り返す。足を上げた瞬間、大殿筋とお腹は腹斜筋の働きが強くなる。

ノーマルプッシュアップ

【初心者向け】
鍛えられる部位:大胸筋、上腕三頭筋
ノーマルプッシュアップとは腕立て伏せのことだ。両手を肩幅より狭く拡げることで上腕三頭筋に、肩幅よりも拡げることで大胸筋に負荷を集中させることができる。このとき重心をなるべく体の中央からブラさないようにする。どちらか片方によってしまうと左右の筋肉への負荷に差が出てしまい、左右非対称に筋肉がついてしまう原因となる。顔を下げすぎると胸に効かなくなるので、喉元を持ち上げ、お腹を真っ平らにし、胸を張った状態のまま行うと大胸筋に効きやすくなる。ダンベルよりも脇の下の前鋸筋を強く鍛えられるのがいいところだ。

ワンハンドプッシュアップ

【上級者】
鍛えられる部位:大胸筋、上腕三頭筋
別名「片手腕立て伏せ」。ノーマルプッシュアップの応用トレーニングで、片手だけでプッシュアップを行う。体の重心と同じ位置に片手を置き、足を広げることでバランスを取りながら腕立てを行う。使わないもう片方の腕は腰の後ろに回しておく。かなり上級者向けのトレーニングであり、目安はベンチプレス90kgを上げられないと実施は厳しい。

パイクプッシュアップ

【中級者以上】
鍛えられる部位:三角筋
パイクプッシュアップもノーマルプッシュアップを応用したトレーニング方法である。高負荷をかけることができる中級者以上の方向けの筋トレであり、やり方は関連記事内にて紹介をしている。同記事では初心者向けのやり方についても解説をしているので、参考にしてみてほしい。

関連リンク:パイクプッシュアップのやり方を専門家が解説

デクラインプッシュアップ

【中級者以上】
鍛えられる部位:大胸筋、上腕三頭筋、僧帽筋
デクラインとは「身体が一直線で、地面に対して斜めで頭が下にある状態」をいう。反対に頭が上にある状態のことは「インクライン」と呼ぶ。デクラインプッシュアップではその名の通り、足を頭よりも高くした状態で腕立て伏せを行う。具体的には椅子を2つ用意して両足を乗せるのが最も取り組みやすいだろう。そうすることで大胸筋の上部に効く。

関連リンク:大胸筋を鍛える腕立て伏せのコツ

リバースプッシュアップ

【中級者以上】
鍛えられる部位:上腕三頭筋
リバースプッシュアップでは上記腕立て伏せと基本姿勢が大きく異なる。まず高すぎない台や椅子、ベンチを用意し、背中を向けた状態で両手を肩幅ほどに広げてつく。そのままゆっくりと肘を曲げることで地面に向かってお尻を下げていき、肘を下に押すように上腕三頭筋の力だけで全体重を持ち上げる。

関連記事:「リバースプッシュアップ」

クランチ

【初心者向け】
鍛えられる部位:腹筋
いわゆる「腹筋」と呼ばれるトレーニングで、腕立て伏せに続いて有名な筋トレだ。注意点としては自重をしっかりと意識すること。腰、背中を丸め、お腹をへこますようにする。起き上がるときには反動を使わずに腹筋以外の筋肉を使わないように心がける。さらに元に戻るときにはできる限りゆっくりと戻し、背中が床に着ききらないところを基本姿勢とすることで負荷を一気に増大することが可能だ。

ノーマルスクワット

【初心者向け】
鍛えられる部位:大腿四頭筋、ハムストリング、大臀筋
ノーマルスクワットも有名な自重トレーニングの1つで、初心者でもとっつきやすい筋トレだ。しかしその効果は絶大で、スクワット15回は腹筋にすると500回分の負荷ともいわれる。決して侮れない。基本姿勢は足を肩幅に広げた状態で背筋を伸ばし、足先は外側にハの字になるように向ける。しゃがむときはお尻を突き出しながら下げているのがポイントだ。

関連リンク:ダンベルを用いたスクワット法を解説

ブルガリアンスクワット

【中級者以上】
鍛えられる部位:大腿二頭筋、大腿四頭筋、大臀筋
ノーマルスクワットを応用し、下半身への負荷を最高クラスまで高めたトレーニングがこのブルガリアンスクワット。片膝を床に着き、足の先は椅子などの高さがあるものに固定し、胸を張り背筋を伸ばす。この状態で前に出した方の足の膝がつま先よりも前に出ないように注意しながら、ゆっくりと重心を下げる。全体重が1本の脚にかかるのでノーマルスクワットでは負荷が軽いという方にお勧め。

ヒップリフト

【初心者向け】
鍛えられる部位:脊柱起立筋、広背筋、ハムストリング、大臀筋
ヒップリフトは仰向けに寝転がった状態で手を床に置き、足を肩幅に広げる。この状態で太ももとお尻の筋肉を使って膝から肩までが一直線になるまで体を持ち上げる。このとき反動はつけず、床を手で押さず、かかとは床から離さないよう注意する。かかとで床を押すイメージだ。

バックキック

【初心者向け】
鍛えられる部位:大臀筋
バックキックは大臀筋を重点的に鍛える自重トレーニングだ。四つん這いになった状態から片方の足を高くあげ、足の爪先で天井を触るつもりで伸ばす。この足の形をキープしながら膝が床につくスレスレのところまで足を下げ、また高く上げる。これを繰り返す。バランスを保つためには腹筋や腕に力がいきがちだが、なるべく最小限に抑えるよう意識する。

関連リンク:腹筋の筋トレの王様「ドラゴンフラッグ」を解説

【熟練度別】1週間の自重トレーニングおすすめメニュー 

自重トレーニングは上記で紹介したものの他にも数多く存在する。トレーニングメニューは熟練度によっても大きく変わるため、ここでは「初心者」と「中級者以上」に分けて1週間のメニューの1例を提案する。

初心者

初心者の方はノーマルプッシュアップ、クランチ、ノーマルスクワット、フロントブリッジ、ヒップリフトがおすすめ。すべての種目を週に3回(休みの日をはさみながら)行うことがおすすめで、以下のようになる。

日曜:トレーニング日
月曜:休み
火曜:トレーニング日
水曜:休み
木曜:休み
金曜:トレーニング日
土曜:休み

中級者以上

中級者以上であれば身体の部位別に曜日を変えて、1週間で全身をトレーニングできるようなメニューがおすすめだ。例えば腕、胸、お腹、お尻、足の5つに分けて、以下のようなメニューが考えられる。

日曜:胸とお腹
月曜:休み
火曜:足とお尻と腕
水曜:休み
木曜:胸とお腹
金曜:休み
土曜:足とお尻と腕

自重での筋トレでも欠かせないのがプロテイン

自重トレーニングの後にも欠かせないのがプロテインだ。摂取のタイミングはトレーニングの後30分以内が理想である。筋トレにおいて食事は重要な要素なので、興味のある方は以下の関連記事でチェックしてみてほしい。

関連リンク:筋トレ効果をアップする食事メニュー例は?

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パーソナルトレーナー ユウジ
日本人専用自宅トレーニング
Webメディア「éditeur」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。一部コンテンツは、「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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