2019年03月11日
その1哲学青年との出会い
あの事件は恐ろしかった。一方甘美であり、耽美的な事件。それは甘い危険な毒薬だった。
2014年の春だった。私はキリスト教関係のカフェで彼と出会った。その男性は超有名大学出身で町では天才とうたわれる人だった。私は文学や歴史や哲学が好きだ。カフェのマダムの紹介で私は彼と出会った。
その男性は見かけ30歳前の青年で、髪は茶色、眼は金色、肌はぬけるように青白く、細い身体に黒いコートと黒いスーツを纏っていた。美しい、美少年のような美貌の男性だった。彼はシュタイナー哲学が好きだという。私もシュタイナー哲学は好きだ。私たちはカフェでシュタイナー哲学について語り合った。しかし、私のシュタイナー哲学と彼のシュタイナー哲学が何故かかみ合わない。私たちは次第に口論になった。喧嘩になった。なんと2時間も初対面の人と大喧嘩した!
それはそれはひどい喧嘩でカフェのマダムが仲裁にはいった。私と彼はハッと我に返った。私と彼はお互い恥ずかしかった。私たちはお互い謝罪をした。その後彼は呆然として座っていた。私はカフェから出た。後日わかったことだが、そこで彼は私に一目ぼれしたらしい。当時私はただただ初対面の男性に喧嘩をしたことが恥ずかしかった。しかもとても素敵な男性に!
しばらくして、カフェでやる聖書研究会の水曜日、彼と再び出会った。私は彼に哲学青年というあだ名をつけて、文学哲学を語る友達になった。
gomafujin at 21:30│Comments(0)│有る事件の告白