2019年03月23日
その10父親との関係
哲学青年と私との恋を私の父親は知っていた。父親は案じていた。哲学青年がごく普通の社会人であることを心配していた。私の境遇は自分でも自覚できるほど恵まれて生きてきた。世間の厳しさを知らず生きてきた。
父にとって箱入り娘である私を、まだ正体不明の男性に心寄せる娘を父親は心配していた。
私も哲学青年との恋に戸惑っていた。そういうとき、哲学青年にもらったフラワーエッセンスを飲んだ。少し甘く後味は爽やかで恋の味だった。
フラワーエッセンスを飲んでからアトリエで仕事をした。
食事中に父に哲学青年について質問をされても答えられなかった。だってまだ哲学青年の本名すら知らないのだ。第一恋かどうかもわからない。哲学青年に好意は持たれていても、恋愛かどうか確定していない。私の思い込みかもしれない。
私は父に育てられた娘だ。母親とも仲は悪くないが、頭に難しい問題を抱えている私を、学者の父は専門家として理解していた。私の病は相当優秀な医師か学者でしかわからない。私の主治医は父の後輩の精神科医で、信頼できる医者だ。
私は中学生から全日制の学校に通っていなく、通信制の教育と家庭教師で学んだ。シュタイナー思想は家庭教師から学んだ。父親としてまだ見ていない男性にそんな世間知らずの娘が心惹かれていくのはさぞかし不安だっただろう。私は父に心配をかけたくなかったし、でも哲学青年に恋をしていた。
この頃は2016年7月の始めだった。
gomafujin at 11:41│Comments(0)│有る事件の告白