2019年04月05日
その14策士の内情
時間の流れは順番通りじゃないけど、哲学青年はカフェのみんなにこう言っていた。
「僕の学校の運動会で騎馬戦があって、僕のチームは最弱だったんだ。だから僕は学校の図書室の本でいっぱい戦い方を研究した。その結果、運動会で僕のチームは圧勝した。学んで研究すればどんなこともできる。だから僕は本を読む、研究する。」
これは哲学青年の本質を掴む大事な証言である。哲学青年はただ本を読む人ではなかった。
私と付き合うときに哲学青年はこうも言った。
「たくさんの占い師から言われている、僕は王になる相を持っている。いつかアレキサンダー大王のようになりたい。」
哲学青年は野望のために、支配のために本を読んでいる。私はただ純粋に本が好きで読んでいる。哲学青年をひとつの言葉で表現すると、「支配」だ。哲学青年は支配を実現するために本を読んでいる。今思えば私との恋もたくさんの作戦を練ったのだろう。私が「?」と思った時期は2016年5月、哲学青年はおそらく2016年2月より以前から作戦を考えていた。
哲学青年は恋の策士だった。恋の策士、なんだかエロティックな響きの言葉だ。
gomafujin at 21:09│Comments(0)│有る事件の告白