その40最後の祈りその42お腹空いた……

2019年06月12日

その41新婚生活

 2016年8月下旬月曜日の夜、哲学青年と私は今後どうするか話し合った。私の荷物では衣服が足りない。しかも哲学青年のマインドコントロールの魔術のせいで家に戻れない。ちなみに私の実家と哲学青年のアパートの距離は徒歩20分無い。でも戻れない。2016年8月下旬火曜日、私は色々必要なものを買うことにした。そして哲学青年は出勤した。


 薬はすでに飲んでいない。でも火曜日には支障はまだなかった。私はスーパーで普段着を買い物した。8月下旬なので衣服はセールになっていた。私はいつもの服を脱いで試着した。このとき、麻のブラウスと針金しっかりの下着を店員さんに預けた。店員さんは驚いてこういった。

 「こんな高い衣装、初めて見ました。」


 私の衣類は特別なところで買っている。服は京王新宿店のインゲボルグで下着は伊勢丹新宿店のスタディオファイブ、安くないから洗濯機を使わず全て手洗いで洗濯している。最近はユニクロとも組み合わせている。


 衣服の買い物は店員さんが驚きつつ購入、その後パン屋さんに向かった。そういえば哲学青年、帰宅が遅くなってパンはコンビニしか食べていないといっていた。残暑が厳しいからお刺身とか生ものは危険だ。そうだ、パン屋さんでローストビーフサンドやチキンサンドや美味しいサンドを買おう!飲み物も体によさそうものも選ぼう!


 哲学青年のアパートには調理器具が全くなかった。だから中食するしかない。安くて健康的な食べもの選んで買った。


 あとタオルなどリネン類を買って哲学青年のアパートに帰った。いつもどおり掃除して入浴して、哲学青年の蔵書の本を読んでいた。哲学青年が帰宅して、ナプキンを広げて食事の用意をした。サンドイッチと飲み物だけのささやかな食事だけど、私たちの気持ちは最上だった。哲学青年のお給料は高くない。以前給料明細を見てしまったことがある。だからこそ哲学青年には贅沢を言わなかった。むしろ最小限のお金で最大限のことをしようと心に誓った。


 この頃の私は哲学青年のマインドコントロールの魔術のせいで実家に帰れない。でも愛情だけは本物だった。犯罪と恋愛が溶け合っていたのだ。




gomafujin at 16:25│Comments(0)有る事件の告白 

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