その43発症

2019年06月15日

その44静かに貞淑に

 2016年8月下旬の木曜日、断薬されたことにより、私は発症した。その次の金曜日、私は自分がまともでないことに気が付いた。自分はまともな状態じゃないから哲学青年に貞淑な妻であろうと努めた。木曜日の夜哲学青年は私を抱きしめて優しく語る。


 「君が一時的におかしくなって当然だ。まだまだ薬の毒が身体に残って苦しんでいるんだね。10年前、僕もそうだった。君は悪くない。君に長年毒を飲ませた君の両親が悪い。全ては僕に任せて。」


 「哲学青年、それじゃあ私、明日金曜日は静かにしている。そう、トイレ掃除をしっかりしてあげるね。哲学青年の部屋はたくさん本があるから好きよ。」


 金曜日、哲学青年が出勤した後、私は軽く朝寝したあと、トイレ掃除を一時間した。トイレは見事ピカピカになった。後はアパートの部屋の掃除にお風呂掃除。こんなにも他人の部屋を掃除したことは人生で初めてだ。


 愛する人の部屋の掃除は楽しい。だけどめまいに吐き気がする。時々意識が朦朧とする。哲学青年は好転反応と言うのだけど……。吐き気がするから食事は食べられなかった。水とオレンジジュースだけ飲んだ。


汗かくまでとことん掃除したあとは入浴して薄紅色の綿ローンの寝間着を着てベッドに横になり本を読んでいた。そして眠った。哲学青年はやや早めに帰宅した。私のことが心配で早く帰ったようだ。哲学青年はキレイになったトイレに感動し、私の食事も用意してくれたが、私はもう食べられない。このころは本当に水とオレンジジュースだけで生きていた。空腹感も失せていた。


 心配する哲学青年は香川大学元教授の本を私に渡した。その本はかつての恋人がプレゼントした本で、これで私の苦しみを乗り越えて欲しいと言われた。その本は今現在考えれば親を憎むことを勧める悪本。一時毒親という言葉も流行ったし……。


 哲学青年は私の両親を毒飲ます悪い親と決めつけていた。私の両親は愛情深い良い父母だ。哲学青年は思いっきり勘違いしている。


 更に哲学青年は私にフラワーエッセンスを飲ませた。ここではっきりという。フラワーエッセンスは弱性の毒だ。私が生理でないのに出血した原因はフラワーエッセンスの毒だった。おそらく合成の女性ホルモンが混入されている。その夜の男女の営みも不完全であったのもフラワーエッセンスが原因だ。哲学青年は泌尿器系に問題があった。私は不正出血、哲学青年の身体は壊れていた。女性が合成女性ホルモンを摂取してもそんなに問題がない。しかし男性が合成女性ホルモンを摂取すると、身体は壊れる。しかも男性の場合、たとえ合成男性ホルモンを摂取しても身体は治らない。これを長年皆さんに伝えたかった。


 フラワーエッセンスを数種飲んでから寝たら、夜中、全身がつった。よく足がつることはあっても全身ですよ!死ぬほど痛かった。


 哲学青年が私を愛すれば愛するほど、私の生命は危機状態になっていった。哲学青年の愛は狂気だからだ。



gomafujin at 11:41│Comments(0)有る事件の告白 

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