レスリングの世界選手権(9月14~22日・カザフスタン)代表選考会を兼ねた全日本選抜選手権第2日は14日、東京・駒沢体育館で男女21階級があり、男子フリースタイル86キロ級では昨年12月の全日本選手権を制した高谷惣亮(30)=ALSOK=が優勝し、世界への切符を獲得。ロンドン、リオデジャネイロに続く3大会連続の五輪へ前進した。
「タックル王子」改め「タックルおじさん」と自虐的に語る高谷が決勝で24歳の松坂(自衛隊)を圧倒。女性アイドルグループ「日向坂46」の楽曲「キュン」のダンスでウイニング・ポーズを決め、「みなさんキュンキュンしましたか?」とノリノリで語った。2014年世界選手権で銀メダルを獲得した74キロ級から2階級上げ、「減量がない分、自分のレスリングと向き合える。スピードとパワーのバランスがいい形になった」。衰え知らずの中量級エースが、再び世界の表彰台を狙う。