【プロ野球】楽天、大花火大会 球団新7発2019年6月15日 紙面から
◇楽天11-2広島楽天が球団新記録の7本塁打で大勝した。1回、先頭打者の茂木の一発を含む3本塁打で5点を先制。その後も太田のプロ初アーチなど先発全員安打で着実にリードを広げた。辛島が7イニング2失点で5勝目。広島は3連敗を喫した。 ◇ ため込んでいたものを吐き出すかのような、楽天の大花火大会だ。直近の8試合、本塁打はゼロ。それがウソだったかのような1試合7発を放ち、2010年6月6日・巨人戦でマークした球団記録を塗り替えた。 茂木の自身8度目となる初回先頭打者本塁打で幕を開けると、ブラッシュの18号3ラン、ウィーラーの12号ソロと3発5打点のロケットスタート。2回は先頭のドラフト2位・太田が、プロ初本塁打でその流れを切らさず、浅村が2打席連発。さらに5回無死一塁、ドラフト1位・辰己にも5月6日・西武戦以来となる2号2ランが飛び出し、試合の前半で新記録を達成した。 前日13日、代打でプロ初安打を放った太田は次の目標に「初二塁打」と控えめに話していた。初本塁打に「出来過ぎ。なかなかないことなので(ダイヤモンドを1周する間)その時間を楽しんでいた。気持ち良かった」と笑顔。一方、辰己は「本塁打はどうでもいい。タッチアップされたのは、ふ抜けたプレーだった」と、2回に磯村の中飛を取った後、緩慢な送球で一走・西川に二塁まで走られたことに反省しきり。それでも6回1死二塁では、磯村の飛球を処理してレーザービーム。タッチアップしたバティスタを三塁で刺し、並の新人ではないことを改めて印象付けた。 セ・リーグ首位の広島相手に先発全員の14安打で11得点。ヤクルトに大敗した前日の悔しさを晴らすような大勝に、平石監督は「(これだけの本塁打は)なかなかないこと。床田はかなりてこずると思っていた。(茂木)栄五郎が勢いづけ、初回から素晴らしい攻撃だった」とナインをたたえた。 (竹村和佳子)
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