帝国(ウォーハンマー40k)

登録日:2019/05/11 (土) 16:31:38
更新日:2019/06/10 Mon 21:45:20
所要時間:約 53分で読めます



本作は国内における情報量が少ないので、ご協力いただける余力のある方々は追記、修正をしていただけると幸いです。

「〈皇帝〉以上の希望はない!!」

画像出典:ウォーハンマー40K ルールブック、ノベルなどの書籍より「双頭鷲(アクィラ)の国章」



概要


画像出典:Erasmus Brosdau氏によるファンアートムービ「The Lord Inquisitor - Prologue」より

帝国とはウォーハンマー40Kに登場する架空の国家のことである。正式名称は「人類の帝国」(Imperium of Man)で単に「帝国」や「インペリウム」と呼ばれる。

聖地とされる地球(テラ)を本拠地とする人類種族の国家で、皇帝を中心とした100万を超える惑星と数兆の臣民を抱えている天の川銀河最大の勢力である。
銀河系に入植した人類は一度文明が滅びバラバラになったが、再び皇帝が〈帝国〉の名の下に人類を再統合し、第41千年紀における人類唯一の巨大国家となった。

政治体制は西暦40000年の遠未来にも係わらず貴族制を取っており、臣民の大半は政府の圧政に苦しみながら日々を過ごしている。
貴族や政府関係者を含める大半の臣民は各惑星のハイブシティー(多層都市)に住み、1万年以上もひたすらいつ終わるかわからない戦争のために血汗を流しながら働き続けているのだ。

殆どの臣民は人類が多くを占めているが、ごく少数ながらも帝国に忠誠を誓った異種族や亜人間も受け入れている。
臣民の数は数兆ともいわれその正確な人数を知ることは困難を極める。

帝国の文化、生活

【国のシンボルやデザイン】
国を表すマークは双頭鷲(アクィラ)と呼ばれ、帝国の象徴となっている。
見た目はスチームパンクと中世ヨーロッパ的なゴシックデザインが融合した独特なデザインが特徴となっている。
しかし、政治体制や一部の用語は「ローマ帝国」を基にしたと思われるものが多い。
一回人類の文明が滅びたとはいえ何故にこのデザインかというと皇帝の趣味のわr[異端審問かによる編集済]好み他ならない。

基本は中世ヨーロッパデザイン+スチームパンク+ローマのような文化をもつ〈帝国〉だが、惑星によってはその土地の文化が残っている場合もある。

【言語】
使われる言語も「ローゴシック」と「ハイゴシック」と呼ばれる英語のような言語を母国語としており、中世ヨーロッパとSFが融合したような文化となっている。
特に「ローゴシック」は帝国内の共通語であり、ほとんどの帝国の惑星では第一言語または第二言語として話されている。
その他にも機械教団(カルト・メカニクス)の信徒が使う「リンガ・テクニス」、「カントメカニックス」と呼ばれるデジタル言語も広まっている。
また、惑星によってはその土地古来からの言語が残っており、中にはなんと「日本語」まで使うものまでいるらしい・・。

【臣民の社会性】
かつて人類は高度な技術や社会性を有していたが、数多くの内戦や狂信的、異常とも言える機械教や皇帝への信仰異端審問による異端狩りなどによって社会性が衰退している。
人類における黄金期だった〈技術の時代〉に比べたら技術力は大きく低下し、人々の社会性も中世ヨーロッパの暗黒時代のように論理や理性よりも迷妄や狂信を重視するようになった。

【臣民の生活】
臣民や市民の生活は殆どが圧政による貧しくも過酷な生活が強いられている。裕福な生活を送っている貴族や大商人、教会の神父は臣民の中でもごくわずかにすぎない。
工場で働くもの、採掘にいそしむもの、「帝国防衛軍」や「惑星防衛軍」として戦うもの等、殆どの市民や臣民が贅沢すら許されない生活を送っている。
工業惑星(フォージワールド)、農業惑星(アグリワールド)、過密惑星(ハイブワールド)など惑星によっても就ける職は異なる。
帝国臣民として生きるということは、旧ソ連や戦時中の日本を彷彿させるプロパガンダにまみれ、常に行政から監視を受けながら生活する「ディストピア」といっても過言ではない。

しかし、過酷な戦時中にも関わらず、臣民にも少しは娯楽や休息も与えられ、暗黒の遠未来においてのささやかな幸せとなっているのだ。

【帝国の通貨】
帝国の通貨は数種類の存在し、「クレジット」、「スローン」、「クラウン」が代表的なものである。また惑星によっては、通貨は宝石や鉱石などの物品に置き換わっている場合もある。
臣民は帝国の主な共通通貨である「クレジット」と呼ばれている通貨を稼いでいる。
臣民が働ける肉体労働で月収が30クレジットだが、通常の兵士職なら50クレジット、商業を営む者は120クレジット、低級の貴族なら500クレジットを稼いでおり、貧富の差は激しい。

臣民の職業別の収入のリストは次の通り。
職業 毎月の月収
肉体労働(ほとんどの臣民がこの職業) 30クレジット
通常の兵士 50クレジット
専門業者(公認サイカー、アーバイツのアビトレイターなど) 70クレジット
メンタルワーク(行政官など) 80クレジット
商業 120クレジット
通常のテックプリースト 150クレジット
アデプトゥス・ミュニストルムの司祭 200クレジット
低い地位の貴族 500クレジット

しかし、この厳格な社会的秩序の中にも一攫千金を狙える職業(ローグトレーダー、海賊))などもある。
上記のリストの外の職業(特に審問官およびローグトレーダーや海賊)の経済状況は、これとは大きく異なる可能性を持っており、場合によっては惑星全体をまるごと購入することができる金額を稼ぐことも可能。
古今東西、暗き世の中においても「夢やロマン」の灯は小さいながらも輝いているのである。

画像出典:Erasmus Brosdau氏によるファンアートムービ「The Lord Inquisitor - Prologue」より

帝国の政治体制


【帝国の政体と官僚機構】
かつて帝国はトップに立っている一人の皇帝を中心とした”絶対君主制国家”だったが、トップである皇帝は植物人間になってまともに政治を執ることができなくなる。
今現在は代わりに12人のハイローズ・オヴ・テラ(帝国至高卿)が代理で国を治めている。
現在の「帝国」は帝国の名がついているが、実際には少数の人々が政治権力を握る”「寡頭政」(かとうせい)国家”が実情である。

帝国至高卿による政治によって、「アデプトゥス・テラ」(中央執務院)、「アデプトゥス・ミュニストルム」(宗務院)、「インクイジション」(異端審問庁)の各組織が皇帝の名の下に聖務を執り行う。
画像出典:ウォーハンマー40K「コデックス:ミリタルム・テンペストゥス」(codex:Militarum Tempestus) P15を翻訳

【政治組織の一覧】
ハイローズ・オヴ・テラ(帝国至高卿)
帝国の政治は各部門の代表者によって構成された、12人の代表者による統治機関。別名「地球至高卿」、「セナトール・インペリアリス(帝国元老会議)」とも呼ばれている。
皇帝の名の下に人類の帝国を統治し、帝国の政治を取り仕切っている。至高卿のメンバーは下記の省庁の局長や、重要組織の長官などの代表者で構成される。
至高卿の中でも3名の者は「長官」と呼ばれており、至高卿の中でも強い権限と地位を持つ。

彼らは動かなくなった「皇帝の意志」を解釈し、"皇帝陛下の名の下に"執り行われた議会の決議を基にして、銀河全体に住まう何兆もの帝国臣民の生活に影響を与える決定を下している。
彼らは「カウンシル・オヴ・ハイローズ・オブ・テラ」(地球の至高卿による議会)と呼ばれる議会を開会し、庶民の生活方針から大規模な征戦までありとあらゆる議題を取り扱っている。

インクイジション(異端審問庁)
帝国内の反逆者及び異端者をあぶりだすための秘密警察組織。
下記の異端審問官の項目を参考されたし。

アデプトゥス・テラ(中央執務院)
「地球院」とも呼ばれている官僚組織。アデプトゥス・テラは、まさに帝国の中核であり、多数の省庁・組織が含まれている。
アデプトゥス・テラ自体の活動というものはほとんどなく、それに所属する各省庁・組織の活動がその実態であるといえる。
【主な省庁、組織(一部は図に掲載していないものもあり)】

アデプトゥス・ミュニストルム(帝国宗務局)
アデプトゥス・ミュニストルムは、帝国唯一の国教である「インペリアル・カルト」(帝国正教)を管理する教会である。別名「宗務院」とも呼ばれている。

銀河中に司祭等を派遣し、帝国の掟と信仰心を維持している。ミュニストルムには下部組織として、アデプタ・ソロリタス(修道女院)があり、シスターズ・オブ・バトル呼ばれる女性のみで構成された軍事勢力を保有している。

【惑星総督】
各惑星には帝国の代理に惑星を治める貴族「惑星総督」が存在する。広大な帝国の領土を、1つの政府によって中央集権で管理するのは非効率かつ難しいからである。
惑星総督は帝国の代理人として政治を任せられ、政府への租税と戦時動員の義務を守りさえすれば、惑星の政治方針や生活の指針に関しては、惑星総督の自由に行うことができる。
ただし、有事、非常時には異端審問官及び「星域の長」の指示には従わなくてはいけない。

そして、租税は官僚達が惑星毎に算出した特産物と人間、すなわち食物、武器、鉱物、製造品、兵士、サイカーなどによって賄われている。
つまり、帝国の税金は通貨ではなく、物や人なのである。

惑星によっては提督による封建制度の政治が執られていたり、中には議会政治が執られている惑星も存在したり、部族による氏族的な政治が執られている惑星も存在する。
殆どの惑星では、民主主義、自由選択、そして個人の市民権さえものようなものが存在しない圧政下による政治がほとんどを占めている。

広大な領土を持つ帝国の惑星も地球から離れすぎると官僚機構のほころびからこぼれ落ちていとも簡単に秩序が失われることも少なくない。
そこに〈渾沌〉や異端の邪教がはびこったり、惑星総督の独裁政治が敷かれるなどの反乱の芽が育つこともあるのだ。
惑星の領主が自由にできる分、大きな危険も伴うのも事実だろう。

殆どの惑星が惑星総督によって治められている場合があるが、少数ながらも直接「スペースマリーン」の戦団長が治めている「拠点惑星」や、帝国宗務局によって治められている「礼拝惑星」等の帝国の省庁が直接管轄する惑星も存在する。

【主要キャラクター】
「皇帝」

「愚かは汝よ。汝は渾沌を制したつもりで、その実、渾沌の奴隷となったに過ぎぬのだ。人が禍つ神々を従えることなどできぬ」


【概要】
〈人類の帝国〉を治めし君主。太古の時代の地球に空前絶後の強大なサイカー(超能力者)として生まれた。
皇帝はその本名や出自詳しく知られていないが、常人を超える能力を備え、戦士、君主、司令官、超能力者、技術者として神の如き才能を持つ。
更に、不和の時代で失われていた一部の技術に精通しており、何千年にもわたって人類史を影ながら見守り、支え、救ってきたという。

画像出典:Genzoman氏によるファンアート「Warhammer - Emperor of Mankind」より



帝国の国教


「皇帝陛下の偉業を見上げ、これを畏怖せよ!」

帝国には2つの宗教が国教として公認されており、帝国臣民が救いを求めるための精神のよりどころとしている。
皇帝がまだ動いていた時代では〈帝国の真理〉に基づき、あらゆる宗教や迷信は弾圧され、滅ぼされており、論理と理性のみが唯一信じるにたるものとされていた。
皇帝が〈ホルスの大逆〉にて致命傷を受けて黄金の玉座された後に、弾圧したはずの宗教や迷信が復活して帝国臣民の精神性を蝕んでいった。
そして、崇められている当の本人である「皇帝」自身は宗教自体が大っ嫌いだったりする笑えない皮肉なオチが付いている。

「カルト・メカニカム(機械教)」

【概要】
帝国における2大国教の1つ。宗教団体のカルト・メカニカス(機械教団)によって宗教活動が行われている。
骸骨と歯車の印章がトレードマーク。大征戦の時代よりも前の〈不和の時代〉に生まれた。火星を総本山として「万機神」(オムニシア)と機械神の化身(ということになっている)である皇帝を崇拝する。
本来なら皇帝にとって宗教は潰すべきものとして嫌悪して弾圧しているが、どうしてもカルト・メカニクスの技術力や生産力が大征戦に必須だったので例外ではあるが受け入れている。
帝国の形式的な配下だが、事実上別の勢力すなわち人類帝国と永遠の同盟を結んだ独立集団として帝国に忠誠を尽くしている。


「帝国正教(インペリアル・カルト)」

【概要】
帝国における2大国教の1つ。キリスト教に似た特徴や文化を持っている。「帝国聖教」とも呼ばれる。
異常なまでに皇帝を崇拝し、「帝国宗務局」(聖教会)と呼ばれる教会が主に帝国の掟と信仰心の維持、布教活動、管理を行う。



帝国の諸軍

皇帝陛下の御慈悲。そは許しにあらず、忘却にあらず。ただ受け入れることにあり、だ。

帝国には様々な軍事組織が存在する。主戦力である〈戦闘者〉こと「スペースマリーン」や、
一般人による軍隊「アストラ・ミリタルム」、反逆者をあぶりだす秘密警察である「異端審問官」、
皇帝の玉座を守護する近衛部隊などなど、その種類や役割は多岐にわたる。
ルールによっては同じ帝国諸軍やスペースマリーンと一緒にアーミーが編成可能。

スペースマリーン(アデプタス・アスタルテス)

「For the Emperor !!」(皇帝陛下の為に!!)

画像出典:ウォーハンマー40Kボックスセット「ダーク・インペリウム」(DARK IMPERIUM)ボックスアートより

【概要】
「戦闘者」とも呼ばれる遺伝子改造を施された超人兵士。ウォーハンマー40000を代表するキャラで主人公ポジ。
スペースマリーンは数多くある帝国の戦闘部隊のうち、もっともポピュラーな部隊で帝国の主力部隊。射撃から格闘までそつなくこなす万能の兵士。
万能の能力を持つ「皇帝陛下」の遺伝子が体に組み込まれており、身の丈2mを超える。



【主な有名戦団(チャプター)】



アストラ・ミリタルム

「銀河の運命を決するのは、ひと握りの勇者たちではない。幾百万の名もなき兵士たちなのだ。」


【概要】
一般人による軍。またの名を「帝国防衛軍」、「インペリアルガード」とも呼ばれている。
スペースマリーンは確かに人類最強の兵であるが、その数は「帝国」の領域全てをカバーするにはあまりに少ない為に足りない分を補うために設立された。
広大な帝国の各惑星から輩出された志願兵たちが中心となっており、各連隊(レジメント)は政治将校(コミッサー)によって率いられている。

【ゲーム上の特徴】
兵員を多く投入できるように設定されており、個別の能力は貧弱なものの総兵力で敵を圧倒できるようになっている。
また、戦車や自走砲、航空機なども用意されており、人で壁を構成して戦線を構築し、その後方から強力な火砲で敵に打撃を与える戦い方が基本となる。
ミニチュアの数をそろえないといけない故に、リアルでプレイヤーのお財布が寒くなりがち(コストがかかる)なのでそろえるのは難しい。
画像出典:ウォーハンマー40K 第8版「ルールブック」P69より


【主要キャラクター】

【主な連隊(レジメント)、部隊】


インクイジション(異端審問局)

浄め、除き、殺せ!!


基本カラー:局によって異なる

【概要】
インクィジター(異端審問官)が帝国内部の背信者をあぶり出し、取り締まるための秘密警察のような組織。
皇帝陛下直属の組織で、アデプタス・アスタルテス(スペースマリーン)よりも位が高い役職。
主に異端審問はインペリアル・エージェントが行い、異種族の陰謀、あらゆる腐敗、突然変異、異端、異教徒、
邪悪なサイカー等、〈帝国〉の中で〈異端審問局〉が精査に値すると思われる人、物、場所において、あらゆる脅威を調査する権限を持つ。

インクィジターには狂気の中でも強き心を保てるほどの、徹底的な現実主義が要求される。その本質は無慈悲でかつ冷徹。もはや人間性のかけらすらない。
高圧的で疑いがかかった者に対しては味方であろうが情け容赦無く、過酷な拷問を行う。
渾沌や異種族で穢れてどうしようもない場合は敵味方ごと惑星を焼き払う無慈悲な制裁「究極浄化」を発令し、惑星のすべての生命を皆殺しにする。

しかし、インクィジターの中にも良心の呵責を覚える者もおり、法の正義と情の正義で板挟みになって苦悩するものも少なくない。

【ゲーム上の特徴】
帝国に所属する様々なアーミーを同盟軍に迎えられる。更に強力な暗殺能力を持つアサシンも制限付きで参戦可能。
画像出典:ウォーハンマー40K「コデックス:インペリアルエージェント第7版」(codex:Imperial Agents) 表紙イラストより


【主要キャラクター】


グレイナイト



現騎士団長:ヴォルドゥス
ホームワールド(拠点惑星):衛星タイタン
コデックスの採用:なし
基本カラー:グレー
【概要】
対ケイオス(渾沌)専門に創設されたインクイジターの一部門「鉄槌の団」(オルド・マレウス)直属のスペースマリーン戦団。通称ディーモンハンター。
創設には重大な秘密があり、それゆえに人類に対しても存在を知られてはならない第666番目の戦団番号を持つ鈍色の騎士。
ディーモン狩りに特化しており、帝国内でも秘密裏にケイオスディーモンを狩り続けている。

画像出典:Erasmus Brosdau氏によるファンアートムービ「The Lord Inquisitor - Prologue」公式Facebookより


デスウォッチ



現ウォッチマスター(監視長):不在
基本カラー:ブラック、シルバー、元の戦団色(片方の肩)
【概要】
各スペースマリーン戦団から有力者や志願兵を集めた、対異種族の特殊精鋭部隊。所謂スペースマリーンのオールスター。(5色揃ってマリーンジャイ)
異端審問庁所属の「純血の団」(オルド・ゼノス)直属の部隊で、厳密にはスペースマリーン戦団ではない。
スペースマリーンの中でもひときわ能力の高い者だけがデスウォッチに選ばれる。
デスウォッチに選ばれることは、スペースマリーンにとって大変名誉なこととして称される。
選ばれたメンバーによっては「ダークエンジェル」や「スペースウルフ」のような独特なルールや流儀を持つ者も居ており、
デスウォッチのキャプテン(中隊長)はそれら性質や考え方が異なる者たちを一つにまとめ上げなくてはならない。

デスウォッチは「キルチーム」と呼ばれる少数のマリーン(1人のキャプテンと4人から9人のマリーン)による部隊を編成して行動する。
少数精鋭だが、メンバーの長所を活かし、特殊な弾種を使い分けるなどをしてどんな絶望的状況もひっくり返す実力を誇る。
基本カラーはブラックとシルバーだが、大抵は片方の肩は所属していた戦団の色に染められ、その戦団章が描かれている。

【ゲーム上の特徴】
デスウォッチ単体でアーミーを編成するのではなく、スペースマリーンのアーミーと混成して戦わせるのが基本。
他のスペースマリーンのいいどこ取りもできるような編成も可能。対異種族に対してボーナスが得られる能力を持つ。
画像出典:ウォーハンマー40K「コデックス:デスウォッチ第8版」(codex:Death Watch) 表紙イラストより


アデプタ・ソロリタス(シスターオブバトル)



基本カラー:ブラック
【概要】
皇帝の崇拝を行うアデプトゥス・ミニストゥルム(帝国宗務局)所属の女性だけのシスター部隊。修道聖女会とも呼ばれている。皇帝大好きクラブの追っかけ狂信者集団。
帝国正教を信仰しており、皇帝の讃美を行うと同時に聖遺物の守護、皇帝に逆らう反逆者の抹殺にあたる。
元は皇帝を崇拝する女性だけのカルト教団だったが、第36千年紀において至高卿ヴァンダイアにより帝国の正式な組織として認められる。
その後は帝国正教会が力を持ちすぎて反逆された経緯があったために、教会は軍隊を持つ事を禁止されたが、「武装した女性達」は問題無しと解釈し、修道女のみで構成された戦闘部隊として再編成された。

幼いころから皇帝を崇拝するよう育てられている。戦闘となると専用のパワーアーマーを身にまとい、敵を容赦なく叩きのめす。
バトルシスターズは精鋭としての訓練を施されているだけでなく、帝国内でも上位の装備の数々を用いて戦うことが許可されている
【ゲーム上の特徴】
パワーアーマーは装着しているが、中身は一般的な人間であるため廉価版マリーンといった性能となっている。
「信仰の奇跡」と呼ばれる特殊能力によって大きな力を発揮することもできる。

画像出典:ウォーハンマー40K 第8版「チャプター・アプルーブド2018」P68より


【主要キャラクター】


アデプトゥス・カストード(皇帝近衛団)

半神なる黄金兵団


近衛大将(キャプテン・ジェネラル):トラヤン・ヴァロリス
基本カラー:ゴールド

【概要】
皇帝陛下の近衛部隊(タロン・オヴ・エンペラー)。通称カストーディアン。皇帝の遺伝種子を宿した強化人間であり、スペースマリーンよりも強力な戦闘力を持っている。
彼らは戦士であると同時に統治者、外交官、歴史家にして哲学者であり、まさしく陛下の血筋を継ぐものとしてふさわしき実力を持つ。
カストーディアンは「異端審問官」や「スペースマリーン」よりも高い役職で、帝国の命令系統の外にあるために直接指示を出せるのは皇帝陛下のみとなっている。その為、彼らに対しては皇帝陛下同様に跪く位だ。
皇帝陛下の遺伝子を分け与えられた者たちの内、「カストーディアン・ガード」と「シスター・オブ・サイレンス」のみが帝殿にある「皇帝の玉座の間」に入ることができる。
【ゲーム上の特徴】
スペースマリーンよりも高コスト、高性能な上級向けアーミー。
3人編成1ユニットでの白兵戦で約10人のケイオススペースマリーンを打ち負かす驚異の高スペック。

画像出典:ウォーハンマー40K「コデックス:アデプトゥス・カストード第8版」(codex:ADEPTUS CUSTODES) P34,P35より


【主なシールドカンパニー】


アデプトゥス・メカニクス(帝国技術局)

皇帝陛下の顕現たる〈万機神〉を讃えよ。機械にこそ精霊は宿り、我らを痛覚と悲嘆の絶望から解き放つ。
皇帝陛下の御意を体現せる〈万機神〉を讃えよ。陛下の御領を…銀河の百万世界を守護せし万能なる知識を讃えよ。


技術局長:ベリサリウス・カウル

【概要】
帝国の兵器や弾薬を製造、保守、管理、開発を請け負う組織。火星を本拠点としている。
〈技術の暗黒時代〉を経た帝国は、機械技術の全てを帝国技術局に依存。彼ら無くして今の帝国の技術力は成り立たないのだ。

帝国技術局は「機械教」と呼ばれる宗教に属しており、「オムニシア」(万機神)を〈皇帝〉の側面として崇拝している。
技術局を構成するのは、賢人・技術司祭と呼ばれる者達である。この組織に所属するものは機械教の教理に基づき、体の一部、または全てを機械に置き換えている。
機械の体に置き換えた信徒であるテックプリースト(技術司祭)が主に各フォージワールド(工業惑星)の工場寺院で自らに課せられた聖務を全うする。
彼らは大なり小なり肉体の機械化を行っており、貪欲なまでの知識欲をも持ち合わせている。もし失われた古き機械技術があれば、彼らはいかなる犠牲を払ってでもそれらを回収しようとするだろう。

【ゲーム上の特徴】
射撃戦が強く、防御力が低め。兵員輸送車のビークルが無いので安全に部隊を移動できない。

画像出典:ウォーハンマー40K「コデックス:カルト・メカニクス第7版」(codex:CULT MECHANICUS) P6より


【主要キャラクター】


インペリアルナイト(帝国騎士)



【概要】
アデプトゥス・メカニクスの工場寺院で鍛造され、「貴人」と呼ばれるパイロットによって操縦される戦闘用ロボ。「ナイト級タイタン」、「クエスター・インペリアリス」とも呼ばれる。
元々は惑星開拓用の汎用作業機械として運用されていたロボットが、後に異種族や原生生物との戦闘のために武装化されて今の形になった。

【ゲーム上の特徴】
タイタン1騎辺りの能力もコストも高く、ゲームの流れを大きく変える性能を持つ。
白兵戦が強く、その他の能力も高め。ただし、兵数をそろえることはできず、大抵1体のみしか編成できない。
強すぎるためにルールによっては制限がかかることもある。

画像出典:ウォーハンマー40K「コデックス:インペリアルナイト第7版」(codex:IMPERIAL KNIGHTS) 表紙イラストより


【機体のバリエーション】


その他の帝国の組織

帝国には数多くの組織が存在する。帝国の政治を支える者や治安を守る者、自由開拓者など多種多彩。
これらの組織は設定上では存在するがコデックス化されていない場合もあるので、ミニチュアゲームに参戦出来ない組織もある。

ローグトレーダー(自由開拓者)


【概要】
まだ見ぬ銀河にある未知の領域を冒険するフリーランスの冒険者。皇帝陛下の貿易認可状を掲げて、新世界へ定住地や技術などを求めて旅している。
彼らの旅路は人類を呑み込まんとするケイオスの脅威から遠く離れた地を目指す。
探索した未開星域を自分の領土にして貴族みたいになってたり、古代の遺跡を漁って財宝や技術を探索したりと他の帝国組織に比べて比較的自由。

巨大な宇宙船を所有し、構成員は戦士、探索者、技術司祭、商人、など様々。中にはインペリアルガードやスペースマリーンといった百戦錬磨の強者も仲間に加わることもある。
更にはクルーに普通にゼノ(異種族)やら無認可サイカーやらがいる。もはや公認海賊といっても過言ではない。
時折「異端審問官」からの任務を依頼されるときがあり、その自由な行動権限を活かして難事件を解決することもあるという。
今日も未知の領域を開拓するために危険な旅路を行く。

余談だが、彼らを「ローグトレーダー」を主役としたTRPGが数多く出ている。

画像出典:ウォーハンマー40K RPG「ローグトレーダー コアルールブック」(Rogue Trader Core Rulebook) 表紙イラストより

インペリアルネイビー(帝国宇宙軍)


【概要】
帝国の軍事組織の一つで宇宙艦隊を率いる。インペリアルガードが陸軍ならばインぺリアルネイビーは宇宙軍、海軍と言ったところ。
まるでキリスト教の聖堂や中世ヨーロッパの城が船になったような、ゴシックデザインの宇宙戦艦で戦う。
船の種類も巡洋艦、空母、戦艦など様々なカテゴリーが用意され、全長サイズも最小で750mのものから最大30㎞の物まで種類も幅広く取り揃えている。
帝国の艦艇は様々な方法で確保される。、工業惑星で生産される物、惑星総督より税金として徴収した物、更に戦場跡や<歪み>の空間からサルベージされたリサイクル艦まで幅広い入手ルートが存在する。
特に巨大で複雑な構造をした戦艦になると生産は困難を極める。
帝国海軍は天の川銀河の東西南北、中央の5つのフリートゾーンに分けられており、それぞれの領域を護っている。

画像出典:ゲーム「BATTLEFLEET GOTHIC ARMADA 2」カットシーンより

アデプトゥス・タイタニカス(帝国巨兵団)


【概要】
巨大ロボ「タイタン」を操る帝国の軍事組織の一つ。神聖なる戦闘兵器を奉り、帝国に何千年もの間仕えてきている。
「アデプトゥス・メカニクス」(帝国技術局)の管理下の元、各工業惑星に兵団が配備されている。

画像出典:コアブック「The Horus Heresy: Book Five - Tempest」表紙イラストより

【タイタンのバリエーション】

アデプトゥス・アーバイツ(法務院)


【概要】
アデプトゥス・テラ(地球院)に属する帝国警察。別名「高等裁定局」。アーバイツは無慈悲なる法の番人として知られ、帝国法(別名レクス・インペリアリス)に基づいて容疑者に対し、捜査・逮捕・裁判・処刑を行う権限を持っている。
現在でいう「警察、検察、裁判官、処刑人を一つにまとめた組織」と言ってもいいだろう。

アーバイツは帝国領内ほぼすべてに存在し、要塞化された裁判所に駐在している。
アーバイツの帝国高等学究院(スコラ・プロジェニウム)の生徒の中でも特に冷酷な才を見せた者だけに限られる。彼らはしかるべきトレーニングを積んだうえで、故郷から遠く離れた惑星に配属される。
これは、情などに左右されることなく存分に腕をふるえるように、との配慮からだ。いかめしくそびえるアーバイツの要塞を見て、
〈帝国〉に対する反乱を思いとどまった総督は数知れない。

アーバイツのメンバーは大きく分けて2つの役職に分けられる。
一つは、「ジャッジ」(裁判官)である。ジャッジは過去の判例などを参考に法に関する事体を主に取り扱う。
二つ目は、「アビトレイター」(仲裁者)である。アビトレイターは主に帝国法に違反したものを取り締まり、処罰を行う。二つの役職に分かれているものの、アーバイツの高官は両方の役職を担うこともある。

厳格な帝国法のもとにおいては、「失敗」や「無能」は死をもって償われるべき重罪であり、これを臣民に知らしめることが彼らの役割なのだ。
ウォーハンマー40000版「ジャ〇ジ・ド〇ッド」とか「デカ〇ン〇ャー」とか「ロボ〇ップ」とは言ってはいけない。

画像出典:ウォーハンマー40K「コデックス:アデプトゥス・アーバイツス第7版」(codex:Adeptus Arbites) P9より

プラネタリー・ディフェンス・フォース(惑星防衛軍)

【概要】
文字通りの惑星を自衛するための軍隊である。「PDF」とも呼ばれ、軍隊は惑星の出身者で構成されている。
出身惑星を守る惑星防衛軍には、「大隊」(バタリオン)、「師団」(ディヴィジョン)、「歩兵隊」(コホート)、「市民軍団」(ミリティアグループ)、「大兵団」(ジェノコーア)などさまざまな規模と呼称を持つ軍隊が乱立しており、惑星ごとに自由な組織編成となっている。

「アストラ・ミリタルム」(帝国防衛軍)よりも地位は低く、ガーズメンの中には「惑星防衛軍の連中は、ほとんど実戦経験を持たない」と思いこんでいる者すらいる。
しかし、これは明らかな見当違いで、ひっきりなしに起こる宇宙海賊の襲撃や、異種族の侵入などに対して自前の軍のみで防衛しなくてはいけない。

プラネタリー・ディフェンスの兵士たちは、同郷のアストラ・ミリタルムらとまったく同じように、猛悪鬼畜なる暴威の数々に立ち向かい、そして、散ってゆくのだ。

PDF!! PDF!! 青い惑星 護るため、PDFの出動だ♪


帝国の重要惑星

帝国には100万を超す領土となる惑星が存在するが、その中でも重要な惑星を紹介する。
  • テラ(地球)
帝国の首都が置かれている人類発祥の母星にして帝国の本拠地である。度重なる核戦争によって海の水は殆ど干上がってる。
殆どの天然資源は採取しつくされ、土壌も汚染されており、多数のハイブシティー(多層都市)に人々が住んでいる。
かつてヒマラヤ山脈と呼ばれていた場所に皇帝が座す「帝殿」があり、荘厳で巨大な宮殿がいくつも建築されている。
そして、巨大な「永遠の門」から帝殿の中に入り、そのさらに奥には皇帝が座す「黄金の玉座」が神々しくそびえたつ。
その他にも、南極の氷冠の下には異端審問局の本部があったり、帝国の各省庁の本部や、帝国最大の巨大刑務所なども備わっている。
  • マーズ(火星)
機械教団の総本山でもある工業惑星。人類によってテラフォーミングされた最初の惑星でもある。
皇帝がかつて大征戦前に火星の首脳と会談を行い、「火星条約」を結んだのもここである。
巨大なオービタルリングがあり、宇宙船のドッグや工場が建設され、数多くの船が軌道上に停泊している。
火星は星自体が巨大な工場として機能しており、特に巨大なロボット兵器「タイタン」(巨人機)の製造が盛んに行われている。
  • マクラーグ
ウルトラマリーン戦団の拠点惑星(ホームワールド)であり、グィリマンの故郷でもある惑星。
惑星環境は過酷で、惑星地表はほぼ全域が荒野となっっており、しかも山岳地帯だらけで人の住むのに適さない。
しかし、数ある帝国の惑星の中でも珍しく大きな戦争や反乱は殆どなく、豊かな生活レベルと平和、平穏が今でも保たれている。
そしてウルトラマリーンの拠点となる要塞院にはグィリマンがかつて眠っていた「総主長霊廟」があり、巡礼者(ピルグリム)が立ち寄る聖地のひとつとなっている。
マクラーグ及びその周辺惑星や星系には自治権が与えられており、それらは「ウルトラマール星域」と呼ばれている。
総主長「グィリマン」の働きによって各惑星の自給自足体制ができており、しかも化学汚染も少ないという。



「皇帝陛下の導きにより、勝利は約束されている。」


傾注せよ、アニヲタWiki臣民諸君!!ただいま帝国は臣民による追記・修正に参加するように呼びかけている。
皇帝陛下とアニヲタWikiの名においてまたとない栄誉ある機会に参加せよ。また、大逆者、異端者による荒らし編集行為は、異端審問官 「知恵の管理者 メイデン(冥殿)」による処罰(制限,BAN)が待っている。

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