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【藤井かすみの体感して ゴルフ上達ドリル】ドリル(10)細い棒を肩に固定して上半身の動きチェック2019年6月13日 紙面から
前回に続き、今回もアプローチが上手になるためのドリルです。少々、かっこ悪い姿になりますが、上半身の動きをチェックするには最適のドリルですよ。 (取材・構成 児玉光雄) シャフトは棒の前に今回は、1本の細い棒を使ったレッスンを行います。アプローチでトップしたり、ダフったりする原因のひとつとして、右肩が下がってしまうことです。その肩の動きを矯正するのが今回のドリルです。 ここに細い棒があります。これはスタンスの方向をチェックするためのツアースティックですが、私は今回、これを利用します。 次に取り出すのが、たすき掛けを作るひもです。一番いいのは伸縮性のあるゴムがいいのですが、帯みたいなヒモでも構いません。代用品として、私は粘着テープを使います。 写真のように、8の字のようなたすき掛けを作ってください。作ったら、スティックを胸の前に通してください。かかしのようなスタイルになると思いますが、それで準備はOKです。 ここで留意することが2つあります。ひとつはスティックを平行に回転するように振ること。もうひとつは、クラブのシャフトがスティックの後ろに入るのではなく、スティックの前に上がるようにしてください。 フォローが出やすくそうして、スティックを横へ平行に回転するように振ってください。スティックが上下に動く人は、インパクトのときに右肩が下がっているということです。
感じよく振れるようになったら、そのままボールを置いてアプローチをしてみましょう。打ちにくいとは思いますが、スティックを平行に回してボールを捉えてみてください。きっと、インパクトの感じがつかめると思います。 右肩が下がって出てくると、フォローも出ません。しかし、両肩を平行に回転するとフォローも出やすくなるし、左に振り抜けます。文字ではなかなか説明できませんが、ボールを拾える感覚が体感できるはずです。トップしたり、ダフったりする原因は、この肩の上下の動きだとわかるはずです。
90だって切れます!この練習ならゴルフ練習場ではなくても、ご自宅の部屋の中でもできますよね。前回も言いましたが、スコアメークはアプローチとパットです。アプローチをミスると、ボギーで済むところがダブルボギーやトリプルボギーになってしまいます。パターも簡単に3パットしていたのでは、スコアアップにはつながりません。 アプローチで寄せ、1パットで終えると、ときにはパーだって拾えるようになります。そうなれば、100はおろか90だって切れるようになりますよ。 【かすみのひとりごと】集中すると何も聞こえなくなるクセ…ここで謝罪します私は集中すると、何も聞こえなくなるクセがありました。 子どもの頃、好きなテレビアニメやマンガ本を読んでいるときに話し掛けられても、全く聞いていなくて、ひどい時には適当な返事をしていました。 例えば、テレビに夢中になってるとき、母親に「ラーメン食べる?」と聞かれても「いらない」と適当に返事をする。後でみんながおいしそうにラーメンを食べてる姿を見て「なんで、うちのラーメンないん?」と聞くと、「あんた、さっきいらんって言うたじゃないの」。私は逆ギレして「うちがテレビ見よる時に話しかけんでって言いよるじゃろ!」とワガママ言ってました。 大人になっても同じでした。何かに集中しているとき、トーナメント会場で後輩から「おはようございます」とあいさつされても無視。何かを考えていたり、気になることがあったりすると周囲の声が聞こえなくなるのです。 後で指摘されて謝ったことが何度も。過去にそんな目にあった方がいらしたら、この場で謝罪させていただきます。 ゴルフにも、それだけ集中できたらよかったんですがねえ(笑) <藤井かすみ(ふじい・かすみ)> 1967(昭和42)年11月30日生まれ、山口県岩国市出身の51歳。身長162センチ。ヴィクトリアゴルフ所属。学生時代はソフトボールの選手で東京女子体育短大のとき日本代表にも選ばれた。23歳からプロを目指し、3度目のプロテスト受験だった95年8月にトップ合格。2001年ベルーナレディースカップでツアー初優勝。02年には3勝を挙げ賞金ランク2位。ツアー通算10勝。師弟関係は岡本綾子。現在は兵庫県でジュニア育成に力を入れている。 取材協力 中日カントリークラブ(三重県鈴鹿市東庄内町1447)(電)059(371)1188 (毎週木曜日の紙面に掲載) PR情報
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