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筋トレメニューでダンベルを使うときの注意点やおすすめ器具、鍛え方

第27回 【筋トレまとめ】効果を最大化するおすすめのやり方
ダンベルを使った筋トレをしたい!と思っても、どのような種類のダンベルが良いの?ダンベルってどのように使うの?ダンベルをメニューに取り入れるやり方って?など分からないことがたくさんあるだろう。そんな初心者の方から、よりメニューの幅を広げたいという上級者の方まで参考にすることができる情報を詳しくご紹介する。

今回のアドバイザー

安川 秀幸
運動が苦手な人の為のパーソナルトレーナー
パーソナルトレーナーとして綺麗になりたい女性のダイエット指導を中心に活躍中 都内4店舗のパーソナルトレーニングジムを経営 パーソナルトレーナーの育成や独立支援サポートも行っている
パーソナルトレーナーとして綺麗になりたい女性のダイエット指導を中心に活躍中 都内4店舗のパーソナルトレーニングジムを経営 パーソナルトレーナーの育成や独立支援サポートも行っている

筋トレメニューでダンベルを使うときの注意点

まずは筋トレを始める前に、ダンベルを使う際の注意事項を確認しておこう。間違った使い方をすると思わぬ事故や怪我に至る可能性があるため、必ず目を通して頂きたい。そして安全にダンベルを使った筋トレを行おう。

ダンベルは適切な重さを使う

ダンベルを使う際に初めにすべきことは、適切なダンベル選びだ。目安は、しっかりとしたフォームで8~12回できる重さだ。むやみに重いダンベルを使っても、自分の鍛えたい部位ではない部位が鍛えられてしまったり、怪我をしてしまったりする可能性があるからだ。重すぎず軽すぎない、あなたに合った重さのダンベルを使おう。

怪我しにくいフォームを心がける

さあ、次はダンベルの使い方だ。ダンベルを持ち上げる時は、膝を曲げて腰を下ろして背筋を伸ばした状態でダンベルを持ち上げる。
もし、膝を曲げず、腰を曲げた状態でダンベルを持ち上げてしまうと、ぎっくり腰など腰を痛める原因になるからだ。特に重いダンベルを使う時はより注意しよう。ダンベルを降ろす時は、持ち上げた時と反対の手順で降ろす。上半身を起こしたままゆっくりと膝を曲げて、ダンベルをラックや床に置こう。ダンベルを置く時に、ダンベルを落としてつま先や足など怪我をする場合もあるので置ききるまで気を抜かずに注意しよう。

自宅の場合は床を保護する

自宅でダンベルを使用する方は床を保護するための専用マットを使うことをおすすめする。ダンベルを高いところから落としてしまってもマットがあれば床を守ってくれる。「ジョイントゴムマット」というマットであれば、一枚ずつパズルのようにつなぎ合わせて自宅の面積に応じてサイズを変えることができるため、非常に便利だ。

効果の実感まで最低2週間はかかる

ダイエットやボディメイクを考えて筋トレをされる方で、効果を気にする方は多いだろう。だが、筋トレはあくまでも即効性のあるトレーニングではない。他人が気づくほどの本格的な効果が出るのは、筋肥大筋トレ(筋肉を大きくする筋トレ)の場合は6ヶ月、ダイエット筋トレの場合は、3ヶ月ほどかかる。また、自分自身で変化が感じられるようになるのは、筋肥大筋トレの場合で3ヶ月、ダイエット筋トレの場合で2週間ほどが目安。変化が出始めるまでは辛いかもしれないが、自分自身で変化が実感できるようになると、どんどん楽しくなり、気が付けば数か月、数年と続いてしまうものである。したがって、どんなに辛くてもまずは筋肥大筋トレの場合は3ヶ月、ダイエット筋トレの場合は2週間続けてみよう。

筋トレメニューでダンベルを使うときのメリットとデメリット

筋トレメニューでダンベルを使う際の長所と短所をご紹介。ダンベルを使うべき時と使わなくてもよい時とをしっかり判断して効果的にダンベルを使おう。

メリット

ダンベルを使った筋トレは、種目数が豊富だ。複数の筋肉を同時に高重量で鍛えることができるコンパウンド種目から、個別の筋肉をじっくり鍛えることができるアイソレーション種目まで多岐にわたるからだ。したがってダンベルを使った筋トレは自宅で行う筋トレでは中心となるトレーニング方法だろう。他の一般的な筋トレと比較しても、ダンベルを使った筋トレの方が、メリットが大きい。自重筋トレ(自分の体重を利用する筋トレ)と比較すると、単関節種目で個別に筋肉を鍛えられる。バーベルを使った筋トレと比較すると、広い範囲で動作をすることができる。マシン筋トレと比較すると、動作のブレを止める時に必要な体幹インナーマッスルが鍛えられる。

デメリット

一方でダンベルを使った筋トレのデメリットは、片手でウエイトを保持するため安定しない点だ。バーベルやマシンでの筋トレに比べると高重量が扱いにくい。また、ダンベルやベンチ類等の器具をそろえる必要がある点もデメリットの一つだ。だが、これらの短所をふまえても、ダンベルを使った筋トレは自宅で筋肥大筋トレをするにはおすすめである。

筋トレメニューで使うダンベルの種類

ダンベルには、「ウエイト固定式ダンベル」と「調整式ダンベル」の2種類がある。「ウエイト固定式ダンベル」は、重さが決まっており自分では変えられないタイプで、「調整式ダンベル」は、プレートを入れ替えることで、自分で重さを調節できるタイプ。ジムにおいてあるのはウエイト固定式ダンベルだが、こちらはコストが掛かり、且つ保管場所も必要になるので自宅用向きではない。自宅で筋トレをする方は調整式ダンベルがおすすめだ。

調整式

調整式ダンベルには、「ノーマルシャフト」と「スクリューシャフト」の2種類タイプがある。シャフトとは、ダンベルの持ち手の端にある取り外し部分を指す。それぞれ見ていこう。

ノーマルシャフト

ノーマルシャフトとは、プレートを留める時に圧着するタイプのダンベル。こちらはよくジムで使われているが、シャフト部分に凹凸がなくカラーという留め具が少しでも緩むとプレートが落下する恐れがあり、筋トレ初心者には危険なのでおすすめできない。次のご紹介するスクリューシャフトである程度慣れてきた後にノーマルシャフトを使用するのが良いだろう。

スクリューシャフト

スクリューシャフトは、ネジで締め付けてプレートを固定するタイプのダンベル。カラーが緩んでも落下する可能性はほとんどないため、筋トレ初心者でも安心して使用できるのでおすすめだ。

ダンベルのプレート

ダンベルにプレートには様々な種類があり、今回は主要なタイプである「ラバーダンベル」「アイアンダンベル」「クロームダンベル」「アーミーダンベル」の4種類をご紹介する。

ラバーダンベル

ラバーダンベルは、家庭用に最適なダンベルだ。落としたりぶつけたりしても家具や床が傷つきにくい。また、転がりにくいので安定して置いておける。ちなみにこちらは次にご紹介するアイアンダンベルにラバーのカバーを被せたものである。ラバーダンベルにはプレート全体がラバーで覆われているオールラバータイプとアイアンダンベルに取り外し可能なラバーがついた2種類がある。その分少し割高である。

アイアンダンベル

アイアンダンベルは、ダンベルの中でも最も一般的でリーズナブルなダンベル。お手頃である反面、転がりやすく落としたりぶつけたりすると家具や床に傷をつけやすかったり、錆が付いたりするというデメリットがある。しかし、トレーニングマットと併用すればある程度防ぐことができるので一緒に購入することをおすすめする。

クロームダンベル

クロームダンベルは、インテリア性に優れたおしゃれなダンベル。ダンベルプレートがクロームメッキ処理をされているので錆びにくい。また、ダイエットやフィットネスなど軽量で使用したい場合におすすめ。その分費用はかなり高額になる。

アーミーダンベル

アーミーダンベルは、多角形の形をした転がらない便利なダンベル。最近人気が高まっているこちらのダンベルは、多角形なので転がらず、表面がプラスチックで覆われているので錆びにくい。また、プッシュアッパーの代わりとしても使用できる。一方で、通常のダンベルと異なりプレートの大きさが均一なのであまり高重量のダンベルがセットできないのがデメリットの一つ。

筋トレメニューで使うダンベルのおすすめ

では、実際に筋トレで使うダンベル商品をご紹介していこう。ダンベルも用途や機能によって様々な種類があるので、それぞれの目的に合わせて使用しよう。

IROTEC「ラバー ダンベル 60KG セット(片手30kg×2個)」

こちらのダンベルは、初めて可変式ダンベルに挑戦する方におすすめ。床を傷つけにくいラバーリングを採用しており、かつ持ち手が握りやすい。また、プレート同士の衝撃や音を抑える効果がある。

ファイティングロード Co, Ltd.「ダンベル ラバータイプ (40kgセット)」

こちらのダンベルは、コスパ優先の方におすすめ。他のダンベルに比べても非常に安く、入門モデルとして最適。ただ、ラバーがやや薄いという安さゆえのデメリットもある。

FIELDOOR「ダンベル 10kg×2(20kg)/15kg×2(30kg)/20kg×2(40kg) 」

こちらのダンベルは、静音性が高くマンションなどでも使用可能。スチール製ではないので、プレート同士がぶつかっても音が響きにくいからだ。また、グリップが握りやすいのも特徴的だ。

マッスルプロジェクト「ウォーターダンベル 2個セット」

こちらは、新しいタイプのダンベルとして話題のウォーターダンベル。水量に応じて3〜15kgまで重さを調節できる。使用後は水を抜けばコンパクトにまとまるので、保管場所に困らない。自宅で筋トレをするには非常に便利なアイテムだ。

リーディングエッジ「アーミーダンベル 2個セット」

こちらのダンベルはAmazonで人気のタイプ。理由は錆びない、臭くない、冷たくない、の3拍子が揃った機能性にある。リーズナブルな価格帯も人気の秘訣。

筋肉部位(全身)の名称と作用

全身の筋肉部位は4つに分けることができる。今回はその4つの部位に分けて、それぞれの鍛え方をご紹介する。

上半身の「押す」筋肉

まず、上半身の「押す」運動に使われる筋肉群だ。

・「大胸筋」
・「三角筋」
・「上腕三頭筋」
・「前腕伸筋群」

「大胸筋」を鍛える時は、腕を前に押し出し閉じる。「三角筋」の場合は、腕を上・前・横・後ろに上げる。「上腕三頭筋」の場合は、肘を伸ばす。「前腕伸筋群」の場合は、手首を伸ばす。

上半身の「引く」筋肉

次は、上半身の「引く」運動に使われる筋肉群である。

・「僧帽筋」
・「広背筋」
・「上腕二頭筋」
・「前腕屈筋群」

「僧帽筋」を鍛える時は、腕を下から引き上げる。「広背筋」の場合は、腕を上・前から引き寄せる。「上腕二頭筋」の場合は、肘を曲げる。「前腕屈筋群」の場合は、手首を曲げる。

体幹周辺の筋肉

体幹周辺の筋肉も紹介していこう。これは文字通り体を支える幹のような役割を果たす筋肉群である。

・「腹筋群」
・「長背筋群」
・「腸腰筋群」
・「臀筋群」

「腹筋群」を鍛える時は、体幹を屈曲・回旋させる。「長背筋群」の場合は、体幹を伸展:回旋させる。「腸腰筋群」の場合は、脚を前に上げる。「臀筋群」の場合は、脚を後ろに上げる。

下半身の筋肉

最後に下半身の筋肉だ。

・「大腿四頭筋」
・「大腿二頭筋」
・「下腿三頭筋」
・「前脛骨筋」

「大腿四頭筋」を鍛える時は、膝を伸ばす。「大腿二頭筋」の場合は、膝を曲げる。「下腿三頭筋」の場合は、足首を伸ばす。「前脛骨筋」の場合は、足首を曲げる。

筋トレ目的別の重量・回数設定

筋トレで鍛える骨格筋を構成している筋繊維には「速筋繊維TYPE2b」「速筋繊維TYPE2a」「遅筋繊維TYPE1」の3種類がある。それぞれの特徴をご紹介する。

「速筋繊維TYPE2b」は、約10秒以内の短時間に瞬発的な収縮をし、鍛えると強く筋肥大する。10回前後の反復回数で限界がくる重さの設定で鍛えよう。
「速筋繊維TYPE2a」は、30~60秒ほどの持続的かつ瞬発的な収縮をし、鍛えると程よく筋肥大する。15回前後の反復回数で限界がくる重さの設定で鍛えよう。
「遅筋繊維TYPE1」は、60秒以上の持久的な収縮をし、鍛えると筋密度が向上し引き締まる。20回以上の反復回数で限界がくる重さの設定で鍛えよう。
バルクアップ目的なら「速筋繊維TYPE2b」、細マッチョや部分ボリュームアップ目的なら「速筋繊維TYPE2a」、引き締めダイエット目的なら「遅筋繊維TYPE1」が良いだろう。

筋トレメニュー(ダンベル使用)の質を高めるメソッド

筋トレを続けていくと、やがて筋肉は負荷刺激に慣れてしまい発達が停滞する。そのような時は、筋トレの質を高めるトレーニングをする必要がある。今回は中でも代表的な5つのトレーニングメソッド・テクニックをご紹介する。

フォーストレップス法

フォーストレップス法は、自力でのウエイト挙上に限界が来た時に、パートナーやトレーナーに補助してもらうことにより、さらに数レップの挙上を行い、限界を突破するトレーニング法だ。一般的には「スリー・モア・プレス」、つまり限界時点から3レップを追加挙上するが、それでもこの手法に慣れてきて防御作用が働く場合は、さらに「ワンモア」することにより真の限界まで追い込むことができる。

チーティング法

チーティング(反動を使うこと)は、基本的なトレーニングではNGだが、補助者がいない環境や補助がしにくいトレーニング種目では、限界がきた筋肉をさらに追い込むのに有効なトレーニング法だ。ただし、無理な重量を振り回すだけになると非効率でリスクだけ高いトレーニングになるため、正しく扱える適正重量で行うことが前提だ。

ディセンディングセット法

ディセンディングセット法(ドロップセット法)は、1セットのなかで挙上するウエイト重量を限界のたびに落としていくトレーニング法だ。素早くウエイトの着脱をするために補助者の手助けが必要だが、アジャスタブルダンベルなどを使えば一人でも可能。

スーパーセット法

スーパーセット法とは、拮抗する筋肉群を同時に鍛えて筋肥大効果をアップさせるトレーニング法だ。筋肉は反復動作により負荷を加えると徐々にパンプ(血液と疲労物質の集中)し、反復動作が不可能になる。そこで、すぐさま鍛えるターゲットの拮抗筋をトレーニングして血液と疲労物質を流すことにより、再びターゲットの筋肉を動かせるようになるというメカニズムだ。
つまり、ターゲットの筋肉→拮抗筋→ターゲットの筋肉という組み合わせでトレーニングを組むことになる。具体的には大胸筋がターゲットの場合、ダンベルプレス→ダンベルローイング→ダンベルプレス。なお、拮抗筋は限界まで追い込む必要はない。

コンパウンドセット法

コンパウンドセット法とは、同一の筋肉に対して複数のトレーニング種目を連続して行うことで高強度の刺激を与えるトレーニング法だ。組合せ方は、高重量→低重量、複合関節運動→単関節運動などの順に組み合わせよう。

筋トレメニュー(ダンベル使用)の組み方

筋肉とは、損傷と回復を繰り返して大きくなるが、筋肉の部位によって、筋肉の回復スピードが違う。例えば腹筋の回復は約24〜48時間なので、毎日トレーニングを行っても大丈夫である。一方で、他の大きな筋肉は、回復するにはもう少し時間がかかる。また、1日に全身全ての筋肉を鍛えると、回復するには72時間以上が必要になる。したがって、一般的なトレーニング数は1週間に1回、多くても2回しかできないのである。また、全身の筋肉を同時に回復させるためには栄養摂取の面からも行わなければならないため難易度が高い。このように、全身全てを一度に鍛えるやり方はかなり非効率であるため、通常は、全身を連動性の高い筋肉グループに分け、そのグループごとにローテーションで鍛えるやり方をとる。1週間かけてグループをローテーションさせるのが良い。これを部位分割筋トレ(スプリットトレーニング)と言うが、筋肉を回復させる期間や栄養摂取の観点からみても、初心者の方にはおすすめのトレーニング法だ。

筋トレの正しい順番

筋トレをする時は、種目の順番に気をつけてメニューを組もう。最初は、複数の筋肉を使う種目(コンパウンド種目)、次に高重量で行う種目、その次に単一の筋肉を使う種目(アイソレーション種目)、最後に低重量で行う種目という順番が良い。まずは大きい筋肉から始めて、徐々に単一の筋肉や関節を鍛えるようにすることを忘れないようにしよう。

筋トレプログラムの一例

筋トレプログラムを一部ご紹介する。まずは週3回の部位分割筋トレメニュー。筋肥大筋トレに最も効率的とされているのが、この週3回の部位分割筋トレプログラム。分割の仕方は以下だ。

1.上半身プレス系筋トレ+腹筋筋トレ
2.下半身筋トレ
3.上半身プル系筋トレ+長背筋筋トレ

次に、週2回の部位分割筋トレメニュー。やや効率は落ちますが、忙しい方におすすめのメニュー。分割の仕方は以下だ。

1.上半身プレス系筋トレ+下半身筋トレ
2.上半身プル系筋トレ+体幹系筋トレ

筋トレメニュー(ダンベル使用)の効果を高める食事管理

筋トレ初心者の方にありがちなのが、トレーニングすることだけで満足してしまうこと。これは大きな間違いで、栄養面での管理を並行して行わないと、いくら筋トレを頑張ってもその効果はほとんど出ない。筋トレで筋肥大するためには、体重あたり2gの純タンパク質を摂取しよう。引き締めやダイエットの場合は1~1.5gだ。例えば、70kgの人の場合は1日に140gの純タンパク質とろう。肉類に換算すると約700g。また、タンパク質を一度に吸収できる量は純タンパク質で約30g(肉類換算で150g)なので、1日三度の食事では足りない。したがって筋肥大筋トレを本気でやりたい方は、必要なタンパク質量を補うために1日の食事を増やしたり、プロテインを摂取したりしよう。

筋トレメニューで実際にダンベルを使うときに気をつけること

筋トレを行うに当たり、最低限の注意すべきことを3つご紹介する。これを守らないと、効果が出なかったり怪我をしたりする場合があるので、是非正しい方法でトレーニングして頂きたい。

関節を伸ばしきらない

ダンベルトレーニングを行う時は、関節を伸ばし切らないようにしよう。関節を完全に伸ばしてしまうと、効果的に筋肉が鍛えられないだけでなく、関節を痛めてしまうこともある。関節は少し曲げた状態で行おう。

負荷を適切に

適切な負荷の加え方をしよう。トレーニング効果を最大限引き出すためにも、ダンベルトレーニングで最適な重量設定を知っておくことが大切。重すぎるダンベルで動作を行っても、筋肉が大きく動いていなかったらトレーニング効果は高くない。セット回数をギリギリで終えることができる重量設定が最適な負荷の加え方である。

反動をつけない

初心者の方にありがちですが、反動をつけてトレーニングしてしまうことがある。だが、反動をつけても筋肉に適切な負荷を加えることはできない。反動をつけないと上がらないのであれば、軽いおもりに変えて、筋肉を大きく動かした方が良い。自分の筋肉量に合わせて、ダンベルの重さを調整しましょう。

大胸筋の筋トレメニュー(ダンベル使用)

厚い胸板に憧れる男性は多いだろう。そんな胸板になるために必要になるのが大胸筋の筋トレ。ダンベルを使った筋トレメニューをご紹介する。

デクラインダンベルフライ

デクラインダンベルフライは、大胸筋内側の下部を鍛える種目。やり方は以下だ。

1.ベンチを床から30度程度下向きまで傾ける。
2.ダンベルを持ち、膝に乗せてから、仰向けにベンチに倒れ、肘を150度くらいまで開く。手首は固定して、肘を開きすぎないように注意する。
3.大胸筋内側上部の収縮を感じ、肘を同じ角度に保ちながらダンベルを持ち上げる。
4.ゆっくりと戻す。重力に任せず、負荷が乗り続けるのを意識しよう。
5.1~4の運動を繰り返す。10回3セットが目安。

ポイントは、肘を開きすぎたり、手首を寝かせすぎたりしないこと。しっかりと固定したまま胸のストレッチと収縮を繰り返そう。

フロアプレス

フロアプレスは、大胸筋を満遍なく鍛えられる種目。自宅などでベンチがない時でも仰向けになれば鍛えられる。やり方は以下だ。

1.ダンベルを持ち、膝に乗せてから、仰向けに床に倒れる。仰向けになったとき、肘は90度くらいになるように曲げる。
2.胸の収縮を感じながらダンベルを持ち上げる。このとき上腕三頭筋や肩のフロントに力を入れすぎないようにする。
3.ゆっくりと戻す。重力に任せず、負荷が乗り続けるのを意識しよう。床に肘がつく直前まで下げる。
4.1~3の運動を繰り返す。10回3セットが目安。

ポイントは、腕を体に寄せると上腕三頭筋に効きやすくなるので、大胸筋を鍛えたい場合は体から肘を遠ざけるようにすること。自宅の場合、床でやると身体を痛めてしまうので必ずマットを敷こう。

リアレイズ

リアレイズは、大胸筋上部・下部・内側・外側まで全てのパーツをバランスよく鍛えられる種目。椅子があれば簡単に行えるので初心者にもおすすめ。やり方は以下だ。

1.椅子に浅く座り、足は肩幅と同じくらい開く。
2.ダンベルを両手に握り、身体を40度〜60度ほど傾ける。
3.ダンベルを持った腕を、体と垂直になるよう前に伸ばす。羽を広げるようにダンベルを離していく。肘は少しだけ曲げておく。
4.肩の高さまで上げたら一度止まる。→ゆっくりと戻す。
5.1~4の運動を繰り返す。インターバル1分間で、10回3セットが目安。

ポイントは、大胸筋の上部・下部のどちらを鍛えるかを決めること。上部を鍛えたい場合は少しだけダンベルを頭側に、下部を大きくしたい場合は足側に傾けよう。

ダンベルチェストプレス

ダンベルチェストプレスは、大胸筋を厚くすることができる種目。やり方は以下だ。

1.フラットベンチやインクラインベンチに仰向けで寝て、両手にダンベルを持つ。ダンベルの重量は少し軽めを選ぼう。
2.肩の横あたりで構える。大胸筋を意識して素早くダンベルを押し上げる。
3.限界まで持ち上げたら、1秒間停止する。
4.その後、ゆっくりと元に戻していく。
5.1~4の運動を繰り返す。インターバル1分間で、20回2セットが目安。やや負担のかかる種目であるため無理せず行おう。

ポイントは、腕の力だけでダンベルを持ち上げようとしないこと。筋トレ初心者にありがちだが、腕の力だけで持ち上げようするとフォームが安定せず、大胸筋への刺激も届かない。必ず大胸筋を収縮させるイメージを持ちながらトレーニングを行おう。

ダンベルプレス

ダンベルプレスは、大胸筋全体に効果がある種目。二次的に三角筋と上腕三頭筋にも効果がある。やり方は以下だ。

1.ベンチに仰向けになり、肩甲骨をしっかりと寄せ、胸の上にダンベルを上げて構える。
2.肩甲骨を寄せたまま、ダンベルを下ろしていく。この時、肩のラインよりも頭側には下ろさないようにする。
3.ダンベルをできるだけ深く下ろしたら、肩甲骨を寄せて、腰を浮かせないように注意してダンベルを押し上げる。
4.ダンベルを押し上げたら、軽く顎を引いて大胸筋を完全に収縮させる。
5.1~4の運動を繰り返す。

ポイントは、常に手首の真下に肘がくるように動作すること。そのウエイトは前腕骨の上に乗せるイメージで行う。また、肩関節よりも頭側にダンベルを下ろすと肩関節を怪我してしまうので注意が必要だ。

フロアーダンベルプレス

フロアーダンベルプレスは、大胸筋全体を鍛える種目。ベンチがない場合は、床の上でダンベルプレスを行っても良い。やり方は、通常のダンベルプレスを、床で行うというだけだ。ポイントは、背中に硬めのクッションなどを当てることで、ある程度は可動域を確保することだ。

インクラインダンベルプレス

インクラインダンベルプレスは、斜め上に腕を押し出す軌道での動作になることから、大胸筋の上部を鍛える種目だ。二次的に三角筋と上腕三頭筋にも効果的。やり方は以下だ。

1.ベンチ台の角度を30~45度に調整する。
2.両手にダンベルを持ち、ベンチに仰向けで座る。ダンベルは膝の上に置いて支えておこう。
3.ダンベルを肩の高さまでダンベルを持ち上げる。肩甲骨を少し寄せ、胸を前に突き出すようにして胸を大きく張る。
4.肘を伸ばしてダンベルを押し上げる。胸を大きく張ったまま動作します。この時、ダンベルが左右にぶれるなど軌道が不安定にならないようにする。
5.力を抜かずに力を入れながらダンベルを下ろす。ダンベルの重力に従い、一気に下げないようにする。
6.1~5の運動を繰り返す。

この種目は、通常のダンベルプレスに比べて、より肩や三角筋に負荷がかかりますので、確実に肩甲骨を寄せたまま動作をすることがポイントである。

ソファーダンベルプレス

ソファーダンベルプレスは、自宅でインクラインベンチがない場合に、ソファーを代用して大胸筋上部を鍛える種目。ただし、あまり高重量でのトレーニングは安定しないため、片側20kg以上のダンベルを使用する場合は、インクラインベンチを入手することをおすすめする。

デクラインダンベルプレス

デクラインダンベルプレスは、腕を斜め下方に押し出す軌道で動作を行うことから、大胸筋下部を鍛える種目だ。ポイントは、セット終盤で挙上が苦しくなった時に、ややお尻を浮かせるようにして腕を押し出す角度をさらに下向きにして追い込むことだ。そうすると大胸筋下部に対する負荷が増大して効果的だ。

ヒップリフトダンベルプレス

ヒップリフトダンベルプレスは、フラットベンチしかない場合に行う種目だ。ただし、片側20kg以上のダンベルを使用するときは、デクライン状態が作れるインクラインベンチを入手することをおすすめする。

リバースグリップダンベルプレス

リバースグリップダンベルプレスは、大胸筋の上部を鍛える種目だ。また、二次的に三角筋と上腕三頭筋を鍛えるのにも効果的。通常のダンベルプレスとは反対向きにダンベルを保持する筋トレメニューだ。これにより大胸筋上部に縦方向のとても強い刺激を与えることができる。大胸筋の発達停滞期などに行うととても高い効果がある。ポイントは、あまり肘を開かないようにすること。肘を開きすぎるとバランスがとりにくくなり、負荷が大胸筋上部に集中しなくなるからだ。

ダンベルフライ

ダンベルフライは、大胸筋の外側と内側を鍛えられる種目。やり方は以下だ。

1.肩甲骨を寄せ胸の上でダンベルを構える。
2.コントロールしながら腕を開いてできるだけダンベルを深く下ろす。
3.肩甲骨を寄せたまま下ろした時と同じ軌道でダンベルを上げて腕を閉じる。
4.腕を閉じ終えたら呼吸をする。
5.1~4を繰り返す。

ポイントは、肩関節よりやや足よりで動作をすることと、なるべくダンベルをおろし、大きく胸を伸展させることだ。

インクラインダンベルフライ

インクラインダンベルフライは、大胸筋の上部内側を鍛える種目。また、二次的に三角筋前部にも効果的。ポイントは、しっかりと最後まで背中をシートにつけて動作を行なうことだ。腰を浮かせてしまうとせっかくの大胸筋上部へ負荷がかかる軌道がずれてしまうからだ。

ダンベルベントアームプルオーバー

ダンベルプルオーバーはやり方によって、大胸筋から広背筋までを鍛えることができる。やり方は以下だ。

1.ベンチに仰向けになり、肘を直角に曲げ、胸の上でダンベルを構える。
2.肘の角度を動かさずに、肩甲骨を寄せながらダンベルを頭の後ろに下ろす。
3.ダンベルを下ろしたら、肩甲骨を開放しながらダンベルを元の位置まで上げる。
4.ダンベルを上げたら、肘を寄せるように肩甲骨を開放し、大胸筋を完全に収縮させる。
5.1~4を繰り返す。

ポイントは、効かせたい筋肉部位を意識して動作を行うことだ。また、肘はやや内側に絞るように、脇をしめるイメージで動作を行うと大胸筋に負荷がかかりやすくなる。縦方向に大胸筋を刺激できる数少ない種目なので、発達停滞期に行うのが効果的。

背筋群の筋トレメニュー(ダンベル使用)

背筋は身体の筋肉の中でも鍛えにくい部位ではあるが、男らしさを見せるためには重要な部位。そんな背筋群の鍛え方をご紹介する。

ワンハンドダンベルローイング

ワンハンドダンベルローイングは、背中の中でも広背筋を中心に鍛える種目。やり方は以下だ。

1.片手にダンベルを持ち、反対の手足をベンチに乗せ上体を地面と水平にする。
2.広背筋を収縮させるようにしてダンベルを肘から持ち上げる。
3.肘が上がりきり広背筋が収縮しきったところで軽く止める。
4.ゆっくりダンベルを下ろす。
5.1~4の運動を繰り返す。10回を1セットとし、左右交互に3セットが目安。

ポイントは、引ききったときに肩甲骨を寄せることと、下ろすときもコントロールして効かせること。また、下を向くと背中が丸くなり背筋群が完全収縮しなくなるので、前を向いて構えること。

ダンベルプルオーバー

ダンベルプルオーバーは、広背筋を鍛える種目。やり方は以下だ。

1.ダンベル一つを両手で持ち肩甲骨を寄せ胸の上でダンベルを構える。
2.ややブリッジをしながらダンベルをできるだけ頭の後方に下ろす。
3.下ろした時と同じ軌道で肘を伸ばしたままダンベルを胸の上まで戻す。
4.呼吸して再びダンベルを頭の後方に下ろす。
5.1~4の運動を繰り返す。

ポイントは、腕を曲げずに大きく動作すること。腕を曲げると大胸筋に負荷が逃げてしまうからだ。

ダンベルシュラッグ

ダンベルシュラッグは、背筋の僧帽筋を鍛える種目。やり方は以下だ。

1.肩甲骨を開きダンベルを身体の横に下ろして構える。
2.肩甲骨を寄せながらダンベルをやや上方に引き寄せる。
3.肩甲骨を完全に寄せたらダンベルを元の位置まで下ろす。
4.呼吸して再び肩甲骨を寄せながらダンベルを上げる。
5.1~4の運動を繰り返す。

ポイントは、他の場所は動かさず、肩甲骨を寄せて戻す動作だけに意識を集中して行うことだ。

ダンベルデッドリフト

ダンベルデッドリフトは、背筋群を非常に高い効果で鍛えられる種目。その反面、正しいフォームで行わないと腰を痛めるリスクもある。初心者の方はここまでご紹介した背筋の筋トレ種目に慣れてから取り組むことをおすすめする。やり方は以下だ。

1.胸を張りダンベルを身体の横に下ろして構える。
2.つま先より前に膝が出ないようにやや斜め後ろにしゃがむ。
3.息を吐きながら立ち上がる。
4.息を吸って再びしゃがむ。
5.1~4の運動を繰り返す。

ダンベルローイング

ダンベルローイングは、僧帽筋および広背筋だけでなく、二次的に長背筋群(脊柱起立筋など)を鍛えられる種目。やり方は以下だ。

1.片手をベンチについて、もう片手を伸ばした状態でダンベルを持って構える。
2.背中が丸まらないように前を見て、肩甲骨を寄せながらダンベルを引き上げていく。
3.ダンベルを引き上げたら、肩甲骨をしっかりと寄せて背筋群を完全に収縮させる。
4.ゆっくりと筋肉に負荷をかけながら元に戻る。
5.1~4を繰り返す。

ダンベルベントオーバーローイング

ダンベルベントオーバーローイングは慣れてきたら取り組みたい種目。やり方は以下だ。

1.背すじを真っ直ぐにし、膝がつま先よりも前に出ないようにお尻を突き出し、上半身を前傾させ、ダンベルをグリップして構える。
2.背中が丸まらないように、上を見てダンベルを引き上げる。
3.ダンベルを引き上げたら、肩甲骨を完全に寄せきって背筋群を完全に収縮させる。
4.ゆっくりと筋肉に負荷をかけながら元に戻る。
5.1~4を繰り返す。

ダンベルリバースフライ

ダンベルリバースフライは僧帽筋や広背筋中央部に効果があるほか、二次的に三角筋後部にも効果的な種目。背筋の仕上げトレーニングに適した種目なので、高重量で追い込むようなことはするべきでない。軽めの重量で、しっかりとコントロールした動作を行い、最後に肩甲骨を寄せきり効かせよう。やり方は以下だ。

1.前傾姿勢を作り、腕を下ろした位置でダンベルをグリップして構える。
2.肩甲骨を寄せながら、肘は伸ばしたまま両手を後ろに開いていく。
3.腕を開いたら、肩甲骨をしっかりと寄せて背筋群を完全に収縮させる。
4.ゆっくりと筋肉に負荷をかけながら元に戻る。
5.1~4を繰り返す。

ポイントは、胸を張り背中を反らせ、やや前を向くことで正しいフォームを作ることだ。

上腕三頭筋の筋トレメニュー(ダンベル使用)

上腕三頭筋の筋トレメニューをご紹介する。上腕三頭筋は腕立て伏せでも鍛えられるが、より速いスピードで鍛えたい方はダンベルを使って鍛えることをおすすめする。

ダンベルフレンチプレス

ダンベルフレンチプレスは上腕三頭筋を鍛える種目。場所を取らない上に、コツをつかめば負荷を乗せやすいのでおすすめだ。やり方は以下。

1.両手もしくは片手にダンベルを持ち、肘を曲げ頭の後ろに下ろす。両手で持つ場合は、バレーボールのトスをするときのような形で手を合わせてダンベルの側面を支えよう。
2.肘がぶれないよう意識しながら真上に腕を伸ばす。
3.肘が伸びきったら、再び肘がぶれないように元の位置に戻す。
4.1~3の運動を繰り返す。10回を1セットとし、左右交互に3セット取り組むのが目安。

ダンベルトライセップスプレス

ダンベルトライセップスプレスは、通常のダンベルプレスと逆手にダンベルを持つことで上腕三頭筋を鍛える種目。やり方は以下だ。

1.肩甲骨を寄せやや脇を開き胸の外側にダンベルを構える。
2.肩甲骨を寄せたままダンベルを真上に押し上げる。
3.ゆっくりとコントロールしながらダンベルを胸の外側の上に戻す。
4.呼吸して再びダンベルを押し上げる。
5.1~4を繰り返す。

ポイントは、肘をなるべく閉じて動作を行うこと。肘をひろげると大胸筋に刺激が逃げてしまうからだ。

ダンベルキックバック

ダンベルキックバックは、三頭筋を追い込みたいときに行う種目。やり方は以下だ。

1.前屈みで肘を体側に固定しダンベルを構える。
2.肘から先だけを動かしダンベルを後ろに上げる。
3.肘が完全に伸びたらゆっくりと元に戻す。
4.呼吸して再びダンベルを後ろに上げる。
5.1~4を繰り返す。

ポイントは肘を体側に寄せて固定し、肘から先だけを動作させ、上腕三頭筋に刺激を集中すること。

ダンベルテイトプレス

ダンベルテイトプレスは通常とは違った角度で上腕三頭筋を鍛えることのできる種目。ここまでご紹介した種目がマンネリ化した時にトレーニングに組み込むのがおすすめ。やり方は以下だ。

1.仰向けになり肘を横に張りだしてダンベルを胸の上に置いて構える。
2.肘の位置を固定して肘を伸ばしてダンベルを上げる。
3.同じ軌道でゆっくりとコントロールして元に戻る。
4.呼吸して再びダンベルを上げる。
5.1~4を繰り返す。

トライセプスキックバック

トライセプスキックバックは女性にも人気な三頭筋メニュー。やり方は以下だ。

1.肩幅に足を開き、上体を地面と平行になるように前傾する。
2.肩から肘のラインが地面と平行になるように肘を引き、ダンベルを持つ。この時、肘の角度は90°になるようにしよう。
3.ゆっくりと腕を伸ばしダンベルを後ろへ持ち上げる。この際、肘が落ちないよう、腕を伸ばしきった時に肩と肘と拳のラインが一直線になり地面と平行になるように保とう。
4.ゆっくりと腕を曲げ、元の位置に戻す。
5.1~4の運動を繰り返す。10回3セットが目安。

リストカール

リストカールは前腕筋群を鍛える種目。やり方は以下だ。

1.肘から手首にかけての前腕部をベンチなどに乗せ、ダンベルを持つ。手首付近から手のひらにかけては宙に浮いている状態にする。
2.手首を曲げダンベルを持ち上げる。上腕部を浮かさず、手首のみの可動域で行うと良い。
3.ゆっくりと戻す。重量に任せず、負荷が乗り続けるのを意識する。
4.1~3の運動を繰り返す。10回3セットを目安にする。

ハンマーカール

ハンマーカールは上腕二頭筋や前腕屈筋群を鍛える種目。やり方は以下だ。

1.ダンベルを持ち、手のひらを体側に向ける。インクラインベンチに座りながら行っても良い。
2.肘の位置がぶれないように注意しながらゆっくり腕を曲げる。
3.重力に負けないよう自分の力でコントロールしながら腕を伸ばす。
4.1~3の運動を繰り返す。10回3セットを両腕やるのが目安だ。

シーテッドダンベルフレンチプレス

シーテッドダンベルフレンチプレスは、ダンベルフレンチプレスを座って行う種目。ポイントは背もたれのついたベンチでやること。上半身を固定しやすくなるからだ。

ワンハンドダンベルフレンチプレス

ワンハンドダンベルフレンチプレスとは、シングルハンドで行い、ダンベルを頭の反対側で下ろして上腕三頭筋長頭をさらに伸展させられる種目。片手ずつ行うため、二倍の時間がかかるが、上腕三頭筋を最大伸展・最大収縮させて鍛えられることは大きなメリットである。

上腕二頭筋の筋トレメニュー(ダンベル使用)

上腕二頭筋の筋トレメニューをご紹介する。上腕二頭筋は力こぶとも言われる部位で、力こぶは男の強さの象徴でもある。そんな力こぶを手に入れるためのトレーニング法をご紹介。

アームカール

アームカールは、上腕二頭筋を鍛える種目。やり方は以下だ。

1.ダンベルを片手に持つ。
2.肘の位置が動かないよう注意しながら腕を曲げる。
3.ゆっくりと元の位置に戻る。
4.1~3の運動を繰り返す。10回が限界程度の重量で3セットが目安だろう。

ダンベルカール

ダンベルカールは上腕二頭筋を鍛える基本的な種目。やり方は以下だ。

1.胸を張って背すじを真っ直ぐに伸ばし、腕を伸ばした位置でダンベルを持って構える。
2.肘の位置を固定し、肩関節が動かないように注意し、上半身も反らせることなく肘を曲げてダンベルを持ち上る。
3.ダンベルを持ち上げたら、ダンベルを回外(小指が上になる方向に回す)させて、上腕二頭筋を完全に収縮させる。
4.ゆっくりと筋肉に負荷をかけながら元に戻る。

ポイントは、反動を使わないこと、肘を身体の側部にしっかりと固定して動作を行うこと。どうしても反動を使ってしまうという方は、左右交互にダンベルを挙げるオルタネイト式と呼ばれるバリエーションや、ベンチなどに座って行うシーテッドスタイルをやってみよう。

ダンベルハンマーカール

ダンベルハンマーカールは、上腕二頭筋の長頭を鍛える種目。二次的に、肘関節の屈曲力に重要な上腕筋もあわせて鍛えることができる。ポイントは、小指と薬指を握りしめないこと。握りしめると手首関節の小指側に負担がかかり、継続的に負担がかかり過ぎると関節痛でトレーニングができなくなってしまう場合もあるので注意しよう。

ダンベルコンセントレーションカール

ダンベルコンセントレーションカールは、上腕二頭筋を鍛える種目。座って片腕ずつ意識を集中して行うトレーニング。トップポジションでダンベルを回外させることで上腕二頭筋短頭が完全収縮し、筋肉への刺激が倍増する。

ダンベルサイドカール

ダンベルサイドカールは通常とは90度違った角度で肘と前腕を構えることにより、通常では得られない軌道で上腕二頭筋長頭を鍛える種目。トレーニングがマンネリ化した時、特に発達停滞期に取り組むと効果的。

ダンベルドラッグカール

ダンベルドラッグカールは、肩関節を動かすことで上腕二頭筋短頭を完全収縮させる種目。カール系種目は基本的に肘関節だけを動かすのだが、ダンベルドラッグカールはあえて肩関節を動かす。よって、通常のカールよりも高重量で負荷がかけられるだけでなく、上腕二頭筋の最大収縮ポイントで前腕が垂直にならず、ウエイト負荷が筋肉にかかり続けるのだ。やり方は以下だ。

1.胸を張って背すじを真っ直ぐに伸ばし、腕を伸ばした位置でダンベルを持って構える。
2.肘を後ろに引きながら、肘を曲げてダンベルを持ち上げていく。
3.できるだけ高くダンベルを持ち上げて、上腕二頭筋を完全に収縮させる。
4.同じ軌道で、ゆっくりと筋肉に負荷をかけながら元に戻る。
5.1~4の運動を繰り返す。

ダンベルインクラインカール

ダンベルインクラインカールは、インクラインベンチを使用して上腕二頭筋短頭を鍛えることができる種目。

ダンベルリバースカール

ダンベルリバースカールは前腕伸筋群を同時にまとめて鍛えることができる種目である。
種目。この種目は、前腕筋群をメインターゲットにしたトレーニングなので軽めの重量でじっくりと効かせることがポイント。また、肘を曲げながら手首を上に反らせると効果は倍増する。

三角筋の筋トレメニュー(ダンベル使用)

三角筋の筋トレメニューをご紹介する。肩幅の広い男性は同じ男性から見ても格好いいと感じるだろう。スタイルも逆三角形に映るため、鍛えて損はない部位だ。

ダンベルショルダープレス

ダンベルショルダープレスは、肩幅を広げられる種目。やり方は以下だ。

1.フラットベンチに座る、またはインクラインベンチに寄り掛かる
2.ダンベルを両手に持ち、縦にして太ももの上に乗せる。
3.背筋を伸ばして胸を張り、ダンベルを肩のあたりまで持ち上げる。
4.息を吐きながら素早く持ち上げていく。
5.限界まで持ち上げたら、少しの間停止する。その後、息を吸いながらゆっくりと元に戻していく。
6.1~5の運動を繰り返す。15回×3セットが目安。慣れてきたら、セット数ではなく回数を増やそう。

ポイントは、上げるときは速く、戻すときはゆっくりと行うこと、反動を使わずに、筋肉を使って動かすこと、常に手と肘が垂直になるようにダンベルを上下させること、呼吸法をマスターしてトレーニングすること、肩甲骨を寄せて、背中を丸めないようにすることだ。

スタンディングダンベルショルダープレス

スタンディングダンベルショルダープレスは、三角筋を鍛える種目。肩に違和感や痛みを感じる場合は、ハンマーグリップを使用すると肩への負担が少なくおすすめ。

ダンベルアップライトロー

ダンベルアップライトローは三角筋全体を鍛えられる種目。三角筋のトレーニングは難しい種目が多い中、このアップライトローイングはテクニックが必要ないため、初心者の方でも鍛えやすい種目だ。やり方は以下だ。

1.背すじを真っ直ぐにし、腕を下ろした位置でダンベルをグリップして構える。
2.肘を先行させ、肩甲骨を寄せないように注意してダンベルを引き上げていく。
3.ダンベルを引き上げたら、ゆっくりと筋肉に負荷をかけながら元に戻る。

ポイントは、肘を前に出すと三角筋前部に、横に出すと三角筋中部に、後ろに引き気味に動作をすると三角筋後部に負荷が集中するということを把握しておくことだ。

ダンベルフロントレイズ

ダンベルフロントレイズは、手軽で簡単に三角筋を鍛えられる種目。重たい重量を扱うのは難しいメニューなため、初心者はシャフトのみで始めてみよう。やり方は以下だ。

1.ダンベルを両手に持って、足は肩幅分ほど開く。背中は丸めず真っ直ぐ。
2.ダンベルを持ったまま、両手を太ももの位置にセットする。
3.肘を伸ばしたまま、ダンベルを肩の高さまで持ち上げる。
4.肩の高さまで上げたら、ゆっくりと下ろす。
5.1~4の運動を繰り返す。インターバルが90秒で、10回×3セットが目安。

ポイントは、肩の高さで停止時間を作ること。これが意識できると、反動を使ったトレーニングにならずに済む。

ダンベルオルタネイトフロントレイズ

ダンベルオルタネイトフロントレイズは初心者の方が三角筋を鍛えるのにおすすめの種目。両手を同時に上げる通常のダンベルフロントレイズは、つい反動を使いがちだがこちらの種目だと反動を使わずに動作ができるからだ。

ダンベルサイドレイズ

ダンベルサイドレイズは、三角筋の中部を鍛える種目。無理に高重量を扱う種目ではないので軽めの重量で行おう。やり方は以下だ。

1.背すじを真っ直ぐにし、腕を下ろした位置でダンベルをグリップして構える。
2.肘を伸ばしたまま、肩甲骨を寄せないように注意してダンベルを横に上げていく。
3.上腕が床と平行になる位置までダンベルを上げたら、ゆっくりと筋肉に負荷をかけながら元に戻る。4.1~3を繰り返す。

ポイントは、あまり肩甲骨は寄せずに動作を行うことだ。肩甲骨を強く寄せてしまうと負荷が僧帽筋に逃げてしまうからだ。

シーテッドダンベルサイドレイズ

シーテッドサイドレイズは初心者の方向けの三角筋を鍛える種目。反動が使いにくく、しっかりと効かせることができるからだ。

ダンベルリアラテラルレイズ

ダンベルリアラテラルレイズは、三角筋の後部を鍛える種目。やり方は以下だ。

1.前傾姿勢をとり、腕を下ろした位置でダンベルをグリップして構える。
2.前傾姿勢をとり、肘を伸ばしたまま、肩甲骨を寄せないように注意してダンベルを後ろに上げていく。
3.上腕が床と平行になる位置までダンベルを上げたら、ゆっくりと筋肉に負荷をかけながら元に戻る4.1~3を繰り返す。

ポイントは、終始肩甲骨を寄せておくことだ。これを意識しないと、肩甲骨が動き、僧帽筋や広背筋に刺激が逃げてしまうからだ。

ダンベルフェイスプル

ダンベルフェイスプルは三角筋後部を初心者の方でも簡単に鍛えることができる種目。やり方は以下だ。

1.前傾姿勢を作り、腕を伸ばした位置でダンベルをグリップして構える。
2.肘を先行させ、肩甲骨を寄せないように注意し、ダンベルを顔に引き上げていく。
3.ダンベルを顔まで引き上げたら、ゆっくりと筋肉に負荷をかけながら元に戻る。

ポイントは、肘を先行させて動作するとともに、ダンベルを頭の横に引き上げること。肩より後方に引き上げると、背筋を鍛えるトレーニングになってしまうからだ。

腹筋群の筋トレメニュー(ダンベル使用)

腹筋群を鍛えられる筋トレメニューをご紹介する。腹筋は自体重でも筋トレできるが、ダンベルを使うことでより負荷を加えることができるため、腹筋を重点的に鍛えたい方にはおすすめだ。

ダンベルクランチ

ダンベルクランチは、腹筋を鍛える種目だ。やり方は以下だ。

1.ダンベルを抱えて仰向けに寝る。
2.膝を90度にたて、背中を丸めながら腹筋を意識して状態を起こす。
3.力を抜かず、腹筋を意識しながらゆっくり背中をのばして元の位置に戻す。
4.1~3の運動を繰り返す。10回×3セットが目安。

ダンベルレッグレイズ

ダンベルレッグレイズは、腹直筋下部を鍛える種目。やり方は以下だ。

1.床に仰向けになり、足でダンベルを挟んで構える。
2.息を吐きながら、脚を床から45度程度までダンベルを上げる。
3.ダンベルを上げたら、息を全て吐いて顎を引き、腹筋群を完全に収縮させる。
4.ゆっくりと筋肉に負荷をかけながら元に戻る。
5.ダンベルは床につけず、また、反動も使わずに再び足を上げていく。
6.1~5の運動を繰り返す。

ポイントは、刺激を逃がさないためにセット中は足を床につけないことと、腰椎の損傷を防ぐために腰を浮かせないこと。

ダンベルサイドベント

ダンベルサイドベンドは、腹斜筋を鍛える種目。やり方は以下だ。

1.ダンベルを身体の横でグリップして構える。
2.息を吐きながら上半身を大きく横に倒していく。
3.片側の腹斜筋を完全に収縮させ、反対側の腹斜筋をストレッチする。
4.ゆっくりと筋肉に負荷をかけながら元に戻る。
5.反動を使わないように注意して、反対側に身体を倒していく。
6.1~5の運動を繰り返す。

ポイントは、反動を使わずに、体幹を真横に屈曲していき、戻るときは直立よりもやや反対側まで戻ることだ。そうすると腹斜筋が最大伸展・最大収縮する。

ダンベルトゥタッチクランチ

ダンベルトゥタッチクランチは、腹斜筋を高い強度で鍛えられる種目。やり方は以下だ。

1.床に仰向けになり、片手にダンベルをグリップし、胸の上で構える。
2.ダンベルと対角線の足を上げ、息を吐きながらダンベルとつま先を合わせにいく。
3.ダンベルとつま先が触れたら、息を吐ききって顎を引いて腹筋群を完全に収縮させる。
4.1~3の運動を繰り返す。

ポイントは、片手でダンベルを高く保持し、対角線の足をタッチしにいくことだ。

ロシアンツイスト

ロシアンツイストは、腹直筋から腹斜筋までをバランスよく鍛えられる種目。やり方は以下だ。

1.ストレッチマットなどの上に仰向けで寝転がる。
2.膝を曲げて、足を立てる。
3.上半身を起こす。
4.両足を浮かせる。
5.足首を絡ませて安定させる。
6.ダンベルを両手で持ち、ダンベルを持ったまま、体を右に捻っていく。
7.限界まで捻ったら、左に捻る。
8.1~7の運動を繰り返す。インターバル30秒で、左右10回×3セットが目安。

ポイントは、背中は丸めないこと、常に腹筋が刺激されているフォームを作ること、腕の反動は使わずに腹筋を絞るように捻ること、ダンベルはお腹にくっつけないことだ。

下半身の筋トレメニュー(ダンベル使用)

ダンベルを使用した下半身を鍛えるメニューをご紹介する。下半身と言えばスクワットだが、そのスクワットとダンベルを一緒に使ったトレーニング法があり、負荷をよりかけたい方には是非挑戦して頂きたい。

ダンベルスクワット

ダンベルスクワットは、脚を満遍なく鍛える種目だ。やり方は以下だ。

1.ダンベルを両手に持って肩幅ぐらいに足を開いて直立する。
2.上体をまっすぐにしたままゆっくり腰を落とす。
3.膝とお尻が同じ高さか少しお尻が低くなるまで落として元の位置に戻る。
4.1~3の運動を繰り返す。10回×3セットが目安。

ポイントは、かかとで踏ん張るとよりお尻に、つま先のほうで踏ん張ると大腿四頭筋に効かせることができること。

ダンベルワイドスクワット

ダンベルワイドスクワットは、下半身全体を鍛えられ、中でも内転筋群に集中的な効果がる種目。やり方は以下だ。

1.大きく足を開き、足の間で一つのダンベルをグリップして構える。
2.背すじを真っ直ぐにし、膝とつま先の向きを揃えるとともに、膝がつま先よりも前に出ないように注意して腰を真下に下ろす。
3.太ももが床と並行になるまで腰を下ろしたら、背中が丸まらないように上を見て立ち上がる。
4.1~3の運動を繰り返す。

ポイントは、膝を痛めないために、内股動作や外股動作にならないよう、膝をつま先の方向に曲げること。

ダンベルフロントランジ

ダンベルフロントランジは、下半身全体を鍛える種目だが、中でもハムストリングス(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)に効果がある。やり方は以下だ。

1.背すじを真っ直ぐにし、足を前後に開き、ダンベルを両手に持って構える。
2.前にした脚の膝がつま先より前に出ないように注意し、腰を下ろしていく。
3.前にした脚の太ももが床と並行になるまでしゃがんだら、後ろの脚に力を入れて立ち上がる。

ポイントは、前にした足を主導に動作を行うと太もも前面を、後ろの足を主導に動作をすると太もも後側を集中して鍛えることができる。

ダンベルサイドランジ

ダンベルサイドランジは、太もも内側の内転筋群を中心に鍛える種目。やり方は以下だ。

1.背すじを真っ直ぐにし、足を大きく左右に開き、足の間で一つのダンベルを持って構える。
2.片側の足を曲げ、腰を横に下ろしていく。
3.曲げたほうの足の太ももが床と並行になるまで下がったら、伸ばしたほうの脚で身体を引き寄せるようにして元に戻る。
4.身体を元に戻したら、反対側の足を曲げて逆方向に腰を下ろしていく。
5.1~4の運動を繰り返す。

ポイントは、伸ばしたほうの足を主導にして動作するイメージで行うこと。ダンベルサイドランジは、曲げる方の足でしっかりとサポートを行いながら、内転筋群を働かせ負荷を加えていくことが大切。

ダンベルレッグエクステンション

ダンベルレッグエクステンションは、下半身の筋肉の大腿四頭筋を鍛える種目。やり方は以下だ。

1.椅子に座り、両足でダンベルを挟んで構える。
2.上半身を倒さず真っ直ぐに保って、肘を伸ばしてダンベルを上げていく。
3.ダンベルを上げたら、つま先を少し手前に向けて大腿四頭筋を完全に収縮させる。
4.ゆっくりと筋肉に負荷をかけながら元に戻る。
5.1~4の運動を繰り返す。

ポイントは、上半身を後ろに傾けないことだ。そうすると大腿四頭筋ではなく腹筋群に負荷が逃げてしまうからだ。

ダンベルレッグカール

ダンベルレッグカールは、ハムストリングスと臀筋群を鍛える種目。やり方は以下だ。

1.ベンチにうつ伏せになり、ダンベルを足で挟んで構える。
2.腰を反らさないように注意し、膝を曲げていく。
3.膝を直角まで曲げたら、その位置でつま先を伸ばしてハムストリングスを完全に収縮させる。
4.ゆっくりと筋肉に負荷をかけながら元に戻る。
5.1~4の運動を繰り返す。

ポイントは、膝を曲げる時も伸ばす時もコントロールした動作で行うこと。下半身背面に効果の高い単関節種目だが、反動を使って動作を行うと負荷が分散するだけでなく、ハムストリングスを痛める可能性があるからだ。

ダンベルレッグランジ

ダンベルレッグランジは足を鍛える種目。やり方は以下だ。

1.両手にダンベルを持つ。
2.足を肩幅分ほど開き、安定させる。
3.息を吸いながら一歩前に踏み出す。その時できるだけ前に踏みだそう。
4.踏み出した後、膝を曲げていき、太ももが地面と平行になるまで腰を落とす。
5.息を吐きながらゆっくりと元に戻す。
6.1~5の運動を繰り返す。インターバル1分間で、左右10回×3セット。

ポイントは、背筋を伸ばすこと、踏み出した時にガニ股にならないように真っ直ぐ前に踏み出すこと、正しい呼吸法をマスターすること、ダンベルはやや重めを選ぶことだ。

スプリットスクワット

スプリットスクワットは、大腿四頭筋のハムストリングを重点的に鍛える種目。やり方は以下だ。

1.ダンベルを持ち、拳1つ分ほど足を開く。
2.胸を張って背中を伸ばす。
3.右足を一歩分前に出す。
4.体をゆっくりと下げていく。
5.前に出した足の太ももと床が平行になったら止め、素早く元に戻す。
6.1~5の運動を繰り返す。インターバルは90秒で、左右15回×3セットが目安。

ポイントは、足の向きを左右に振らせないこと。足の向きは膝の向きが変わると自然と動いてしまうからだ。効果的に負荷をかけていくためには、目線を前に向けて膝とつま先の方向が同じになっているかを常に注意しよう。

ブルガリアンスクワット

ブルガリアンスクワットは脚を満遍なく鍛える種目。やり方は以下だ。

1.ダンベルを両手に持って左足の甲をベンチにおく。
2.背筋をまっすぐにしたまま、右足を使ってゆっくり腰をおろす。
3.膝とお尻が同じ高さか少しお尻が低くなるまで落として元の位置に戻る。
4.左右の足で1~3の運動を繰り返す。10回×3セットが目安。

ポイントは、お尻を鍛えたい時は、かかとで踏ん張り、大腿四頭筋を鍛えたい時はつま先のほうで踏ん張ることだ。

ランジ

ランジは、脚を簡単に満遍なく鍛える種目。

1.ダンベルを両手に持って右足を前に出す。
2.上体はまっすぐ起こしたまま、左足の膝が床につく手前まで腰を落とす。つま先よりも膝が前に出ないようにしよう。
3.右足を元の位置に戻し、今度は左足を前に出す。
4.1~3の運動を繰り返す。10回×3セットが目安。

ポイントは、かかとで踏ん張るとよりお尻を、つま先の方で踏ん張ると大腿四頭筋を鍛えられることを意識することだ。

スティッフレッグドデッドリフト

スティッフレッグドデッドリフトはお尻を鍛える種目。やり方は以下だ。

1.ダンベルを両手に持って肩幅程度に足を開いて直立する。
2.膝をまっすぐにしたまま、ダンベルを体に寄せ、ゆっくり降ろす。
3.お尻と太ももの裏を使いながらおろしたら、元の位置に戻す。
4.1~3の運動を繰り返す。10回×3セットが目安。

ポイントは、腰の怪我をしないように、軽めの重量で行うことだ。また、顔はまっすぐで背筋は伸ばすことも意識しよう。

ダンベルヒップスラスト

ダンベルヒップスラストは、お尻の筋肉を収縮させてダンベルを持ちあげることで大臀筋を鍛える種目。やり方は以下だ。

1.ベンチの前に座り、肩甲骨の下あたりまでベンチに上半身を載せる。
2.ダンベルを股関節の上に置き、ダンベルを下げるようにしてお尻を下げる。
3.大臀筋を収縮させて、最後まで股関節を伸展させる。
4.1~3の運動を繰り返す。10回×3セットが目安。

ダンベルシングルレッグスクワット

ダンベルシングルレッグスクワットは、ダンベルを持って片足でスクワットを行い、太ももを鍛える種目。

1.後ろ足の角度が90度になるような高さに椅子を設定し、その上に足をのせる。
2.前足のももが、地面と平行の角度になるまでゆっくり身体を落とす。
3.もとの体勢に戻る。
4.1~3の運動を繰り返す。15回×3セットが目安。

ダンベルレッグランジ

ダンベルレッグランジは足を前に踏み出して、ハムストリングを鍛える種目。やり方は以下だ。

1.両手にダンベルを持って、両足をそろえてまっすぐ立つ。
2.片方の足を、できるだけ遠くに足を踏み出す。
3.足を入れ替えて、できるだけ遠くに足を踏み出す。
4.1~3の運動を繰り返す。20回×3セットが目安。

ポイントは、ハムストリングの筋肉を大きく動かす意識をすることだ。

ダンベルカーフレイズ

ダンベルカーフレイズはかかとを上げ下げすることでふくらはぎを鍛える種目だ。やり方は以下だ。

1.足は肩幅に開き、両手にダンベルを持つ。
2.前側に体重が乗るようにかかとを上げる。
3.ふくらはぎを意識しながら、ゆっくりかかとを下げる。かかとが地面につかないようにする。
4.1~3の運動を繰り返す。20回×3セットが目安。

ダンベルステーショナリーランジ

ダンベルステーショナリーランジは、ふくらはぎと太ももの裏の筋肉を鍛えられる種目。やり方は以下だ。

1.両手にダンベルを持ち、足を前後に開く。
2.重心の真下に身体を落とす。
3.膝が地面とスレスレの位置になったら、元の状態に戻る。
4.足を入れ替えて、同じ動作を行う。15回×3セットが目安だ。

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Webメディア「éditeur」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。一部コンテンツは、「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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自宅でできる筋トレの鉄板「自重トレーニング」でボディメイク

第66回 【筋トレまとめ】効果を最大化するおすすめのやり方
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今回のアドバイザー

ユウジ
ユウジ
パーソナルトレーナー
主に三軒茶屋でパーソナルトレーニング行い、大手スポーツクラブで15年連続売上1位。かっこよく綺麗な体を作る指導メインに、食事指導も行う。48歳で体脂肪率8%を20年維持。インターネットでトレーニングプログラムも販売している。
主に三軒茶屋でパーソナルトレーニング行い、大手スポーツクラブで15年連続売上1位。かっこよく綺麗な体を作る指導メインに、食事指導も行う。48歳で体脂肪率8%を20年維持。インターネットでトレーニングプログラムも販売している。

自重を使った筋トレの効果とは

自重とは、自分の体重のみを負荷として使った筋トレのことだ。では、自重トレーニングではどのような効果が期待できるのだろうか。

自分の身体を思い通りに動かすトレーニング

自重トレーニングは、自分の体重を使って身体に負荷をかける筋トレ法である。人間の体はもともと特定の箇所に体重による負荷がかかりすぎないような構造になっている。体重による重力がうまく分散されているのだ。自重で負荷を与えるには、体を動かして決まった姿勢をキープする必要がある。そのため、自重トレーニングは自分の体を思い通りにコントロールすることが本来の目的ともいえる。また自重トレーニングではバーベルやダンベルを使ったトレーニングはほとんど行わないため、筋肥大を主眼においているわけではないことは知っておいてほしい。

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自重を使った筋トレの効果的なやり方 

「自重トレーニングでは体重以上の負荷はかけられないから、そんなに鍛えられないのでは」という意見がある。上述の通り、確かに器具を使うより1回あたりの負荷の量は少ないが、その分ウエイトトレーニングや他の筋トレに比べて回数は多く、インターバルを短く行うことが特徴だ。

インターバルを短くして回数を増やす

筋トレ中、筋肉を休ませすぎると筋肥大の効果が薄れてしまう。そのためインターバルは長く取りすぎない。1セット15回以上を基本する。ある状態をキープし続けるタイプの筋トレであれば30秒から1分。スクワットや腕立て伏せは30回以上行う。その際のインターバルは長くて1分ほどである。

ゆっくりとした動作で限界まで行う

できるだけゆっくりとした動作で行うと、かかる負荷の総量が増す。なるべく時間をかけながら行うことが自重トレーニングの秘訣だ。

日常のルーチンに組み込む

自重トレーニングは通常の筋トレ同様、継続して取り組むことが大切だ。週3回など決めて定期的に行い、日常のルーチンに組み込むことが理想的。ルーチンメニューを考える上で大切なことは、筋トレしている部位を意識してバランスよく鍛えることだ。

毎日同じメニューをしない

自重トレーニングの負荷が通常の筋トレよりも軽いからといって、毎日同じ部位に負荷を与え続けてはいけない。筋トレの理論「超回復」に沿わないからだ。超回復とは、傷ついた筋肉が十分な栄養と休養を取ると、傷つく以前より大きくなって回復することである。毎日同じ部位を鍛えると、筋肉が十分な休養を取ることができなくなってしまう。この理論に沿って、全身の筋肉ごとにメニューを分け、1週間で1周できるメニューが1つの完成形だ。

関連リンク:筋トレの頻度や種類、効率のよい筋肉のつけ方、正しい順番

自宅でできる自重を使った筋トレの種類

ここでは実際に自宅にて1人でできる自重トレーニングをいくつか紹介していく。

フロントブリッジ

【初心者向け】
鍛えられる部位:腹筋、体幹
フロントブリッジは体幹を鍛えることのできる有名なトレーニングだ。マットの上にうつ伏せに寝そべり、足先と両腕の面だけで体を少し浮かせキープする。この時お尻が上がりすぎず、頭から足までがほぼ床と平行になるようにする。背中が丸まらないように。重心が足の方に寄らないように注意する。

プランクレッグレイズ

【中級者以上】
鍛えられる部位:腹筋、体幹、足
フロントブリッジにレッグレイズを組み合わせた応用的なトレーニング。フロントブリッジの状態から片足を肩の高さくらいまであげる。これを左右の足で繰り返す。足を上げた瞬間、大殿筋とお腹は腹斜筋の働きが強くなる。

ノーマルプッシュアップ

【初心者向け】
鍛えられる部位:大胸筋、上腕三頭筋
ノーマルプッシュアップとは腕立て伏せのことだ。両手を肩幅より狭く拡げることで上腕三頭筋に、肩幅よりも拡げることで大胸筋に負荷を集中させることができる。このとき重心をなるべく体の中央からブラさないようにする。どちらか片方によってしまうと左右の筋肉への負荷に差が出てしまい、左右非対称に筋肉がついてしまう原因となる。顔を下げすぎると胸に効かなくなるので、喉元を持ち上げ、お腹を真っ平らにし、胸を張った状態のまま行うと大胸筋に効きやすくなる。ダンベルよりも脇の下の前鋸筋を強く鍛えられるのがいいところだ。

ワンハンドプッシュアップ

【上級者】
鍛えられる部位:大胸筋、上腕三頭筋
別名「片手腕立て伏せ」。ノーマルプッシュアップの応用トレーニングで、片手だけでプッシュアップを行う。体の重心と同じ位置に片手を置き、足を広げることでバランスを取りながら腕立てを行う。使わないもう片方の腕は腰の後ろに回しておく。かなり上級者向けのトレーニングであり、目安はベンチプレス90kgを上げられないと実施は厳しい。

パイクプッシュアップ

【中級者以上】
鍛えられる部位:三角筋
パイクプッシュアップもノーマルプッシュアップを応用したトレーニング方法である。高負荷をかけることができる中級者以上の方向けの筋トレであり、やり方は関連記事内にて紹介をしている。同記事では初心者向けのやり方についても解説をしているので、参考にしてみてほしい。

関連リンク:パイクプッシュアップのやり方を専門家が解説

デクラインプッシュアップ

【中級者以上】
鍛えられる部位:大胸筋、上腕三頭筋、僧帽筋
デクラインとは「身体が一直線で、地面に対して斜めで頭が下にある状態」をいう。反対に頭が上にある状態のことは「インクライン」と呼ぶ。デクラインプッシュアップではその名の通り、足を頭よりも高くした状態で腕立て伏せを行う。具体的には椅子を2つ用意して両足を乗せるのが最も取り組みやすいだろう。そうすることで大胸筋の上部に効く。

関連リンク:大胸筋を鍛える腕立て伏せのコツ

リバースプッシュアップ

【中級者以上】
鍛えられる部位:上腕三頭筋
リバースプッシュアップでは上記腕立て伏せと基本姿勢が大きく異なる。まず高すぎない台や椅子、ベンチを用意し、背中を向けた状態で両手を肩幅ほどに広げてつく。そのままゆっくりと肘を曲げることで地面に向かってお尻を下げていき、肘を下に押すように上腕三頭筋の力だけで全体重を持ち上げる。

関連記事:「リバースプッシュアップ」

クランチ

【初心者向け】
鍛えられる部位:腹筋
いわゆる「腹筋」と呼ばれるトレーニングで、腕立て伏せに続いて有名な筋トレだ。注意点としては自重をしっかりと意識すること。腰、背中を丸め、お腹をへこますようにする。起き上がるときには反動を使わずに腹筋以外の筋肉を使わないように心がける。さらに元に戻るときにはできる限りゆっくりと戻し、背中が床に着ききらないところを基本姿勢とすることで負荷を一気に増大することが可能だ。

ノーマルスクワット

【初心者向け】
鍛えられる部位:大腿四頭筋、ハムストリング、大臀筋
ノーマルスクワットも有名な自重トレーニングの1つで、初心者でもとっつきやすい筋トレだ。しかしその効果は絶大で、スクワット15回は腹筋にすると500回分の負荷ともいわれる。決して侮れない。基本姿勢は足を肩幅に広げた状態で背筋を伸ばし、足先は外側にハの字になるように向ける。しゃがむときはお尻を突き出しながら下げているのがポイントだ。

関連リンク:ダンベルを用いたスクワット法を解説

ブルガリアンスクワット

【中級者以上】
鍛えられる部位:大腿二頭筋、大腿四頭筋、大臀筋
ノーマルスクワットを応用し、下半身への負荷を最高クラスまで高めたトレーニングがこのブルガリアンスクワット。片膝を床に着き、足の先は椅子などの高さがあるものに固定し、胸を張り背筋を伸ばす。この状態で前に出した方の足の膝がつま先よりも前に出ないように注意しながら、ゆっくりと重心を下げる。全体重が1本の脚にかかるのでノーマルスクワットでは負荷が軽いという方にお勧め。

ヒップリフト

【初心者向け】
鍛えられる部位:脊柱起立筋、広背筋、ハムストリング、大臀筋
ヒップリフトは仰向けに寝転がった状態で手を床に置き、足を肩幅に広げる。この状態で太ももとお尻の筋肉を使って膝から肩までが一直線になるまで体を持ち上げる。このとき反動はつけず、床を手で押さず、かかとは床から離さないよう注意する。かかとで床を押すイメージだ。

バックキック

【初心者向け】
鍛えられる部位:大臀筋
バックキックは大臀筋を重点的に鍛える自重トレーニングだ。四つん這いになった状態から片方の足を高くあげ、足の爪先で天井を触るつもりで伸ばす。この足の形をキープしながら膝が床につくスレスレのところまで足を下げ、また高く上げる。これを繰り返す。バランスを保つためには腹筋や腕に力がいきがちだが、なるべく最小限に抑えるよう意識する。

関連リンク:腹筋の筋トレの王様「ドラゴンフラッグ」を解説

【熟練度別】1週間の自重トレーニングおすすめメニュー 

自重トレーニングは上記で紹介したものの他にも数多く存在する。トレーニングメニューは熟練度によっても大きく変わるため、ここでは「初心者」と「中級者以上」に分けて1週間のメニューの1例を提案する。

初心者

初心者の方はノーマルプッシュアップ、クランチ、ノーマルスクワット、フロントブリッジ、ヒップリフトがおすすめ。すべての種目を週に3回(休みの日をはさみながら)行うことがおすすめで、以下のようになる。

日曜:トレーニング日
月曜:休み
火曜:トレーニング日
水曜:休み
木曜:休み
金曜:トレーニング日
土曜:休み

中級者以上

中級者以上であれば身体の部位別に曜日を変えて、1週間で全身をトレーニングできるようなメニューがおすすめだ。例えば腕、胸、お腹、お尻、足の5つに分けて、以下のようなメニューが考えられる。

日曜:胸とお腹
月曜:休み
火曜:足とお尻と腕
水曜:休み
木曜:胸とお腹
金曜:休み
土曜:足とお尻と腕

自重での筋トレでも欠かせないのがプロテイン

自重トレーニングの後にも欠かせないのがプロテインだ。摂取のタイミングはトレーニングの後30分以内が理想である。筋トレにおいて食事は重要な要素なので、興味のある方は以下の関連記事でチェックしてみてほしい。

関連リンク:筋トレ効果をアップする食事メニュー例は?

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パーソナルトレーナー ユウジ
日本人専用自宅トレーニング
Webメディア「éditeur」は、2019年6月13日をもってサービスを終了しました。一部コンテンツは、「ママテナ」に移管しております。引き続きお楽しみください。
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