【ワシントン=共同】マッケンジー米中央軍司令官(海兵隊大将)は7日、中東に展開中の原子力空母エーブラハム・リンカーン艦上で同行記者らに、同空母の5月の中東派遣発表に関連し、イランがイラク駐留米軍や船舶の攻撃を計画していたとの見方を示した。AP通信が8日伝えた。
マッケンジー氏は、同空母を中心とする空母打撃群の派遣がなければ「攻撃が実行に移されていた可能性が高いと分析している」と述べた。複数の米軍幹部はAPに、イランの艦船、潜水艦、地対空ミサイルなどは5月初旬に「高度の(軍事的)準備状態」に入っていたことを明らかにした。
ウェード打撃群司令官は中東海域に到着後、イラン海軍と複数のやりとりがあったが、国際的な基準に沿った対応をしているとした。
APによると、同空母は8日時点で、イラン南部の数百キロ沖のオマーン東方公海上を航行しており、ペルシャ湾には入っていない。同打撃群の駆逐艦ゴンザレスが湾内にいるという。