い(い)きる。

生きることは言い切ること。

リプライは攻撃だけに使うべき

たとえば、「は〜、ちんこ痒い(笑)」というツイートがあったとする。そしてこれに、

「僕も痒いです(笑)」

「掻いてあげましょうか?」

「陰部の痒みはヘルペスクラミジアの可能性もあるので病院へ行くことをおすすめします」

といったリプライが付いたとしよう。いずれも、送った側は純粋な好意でのリプだ。では、それで元ツイ主はこれらのツイートに感謝したり親しみを感じたりするだろうか。

恐らくそうはならない。

(いま問題になってるのはオレのちんこの痒みであって、お前のちんこが痒かろうが腐ってもげようがどうでもいいんだよ!)

(誰がオメーなんぞにオレのカワイイちんこを触らせるかよ!)

(いや、病院とかそんな大げさな話では……ていうか性病持ち扱いって(#^ω^))

送る側の意図に反して、受け手がこのような感情を抱くことさえある。それを露骨に表に出すケースは少ないだろうが、それだけに元ツイ主のストレスは確実に溜まり、リプ主への評価は低下する。これはあくまで極端な例だが、リプライの9割は相手に歓迎されない、うっとおしいだけのものだと思っておいた方がいい。

自分はそんなクソリプは今まで一度も送ったことがない、常に空気を読んで対話している、とお思いだろうか。しかし、クソリパー(クソリプを送る者)の99%にはその自覚がない、という事実は覚えておいてもらいたい。それに、何がクソリプになるのかは、その時の受け手の気分も大きな要因であり、文字をメインにしたやり取りであるツイッター上では「空気」を察するのもなかなか難しい。

つまり、好意的もしくはニュートラルな立場からのリプライには、常に感情的なすれ違いのリスクが潜んでいるということだ。

これに対し、最初のツイートへ今度は、

「そんなに痒いならさっさとちんこ切っちまえよバーーーーカヽ(`Д´)ノ」

というリプライを送ったとしたら、果たしてどうなるだろうか。

そこに悪意が存在する、むしろ悪意しかないのは誰が見ても明白だ。普通の受け手なら、当然それを目にして、怒りなり悲しみなり負の感情を呼び起こされることだろう。だが今回の場合、それはリプ主の意図した通りの結果である。

それに、相手の悪意があからさまである以上、元ツイ主も心置きなく「は?オレのちんこは切ってもすぐに再生する不死身ちんこなんだが?まあお前orお前の彼氏の雑魚ちんこがどうなのかは知らんが……( ´Д`)=3」と力強い悪意で応えることができる。これなら、善意によるクソリプの時よりもかえって受け手のストレスは少なくなることさえあり得るだろう。

要するに、ここではある意味で誤解の無い対話(JUST WILD BEAT COMMUNICATION)が成立していると言えるのだ。ある程度社会化された人間であれば、そのほとんどが他者とのすれ違いを大なり小なり恐れる。リプライの用途を誹謗中傷罵倒嘲笑その他もろもろ悪意の表明に限定することは、逆にツイッターにおける感情の齟齬から逃れる解決策の一つとなりはしないだろうか。

結論︰リプライは攻撃だけに使うべき



この文章はいちど増田に投稿したものだが、犬紳士氏(id:Lobotomy@gentledog)からの以下のアドバイスに従い、当ブログに転載することにした。

犬紳士氏(id:Lobotomy@gentledog)は、当時無知な女子中学生だったわたしを何度も熱心に遊びに誘い、広い世界に連れ出そうとしてくれた大恩人である。その言葉は今でもわたしを導いてくれる。

無粋な人々が勘違いするといけないので付け加えるが、これらのリプライは全て、この文章で言う「(善意の)クソリプ」でも「攻撃」でもない。純粋な「性欲」である。犬紳士氏(id:Lobotomy@gentledog)の名誉のために断言しておく。



エルガイム -Time for L-GAIM-/風のノー・リプライ

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