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【プロ野球】

巨人・岸谷、古巣に連夜の恩返し 千金3点弾

2019年6月14日 紙面から

西武-巨人 4回表2死二、三塁、3ランを放ち、ガッツポーズして一塁に向かう炭谷=メットライフドームで

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◇巨人8-2西武

 巨人が4カード連続で連戦に勝ち越した。1回に丸の適時打で先制。4回に炭谷の3ラン、5回は阿部の2ラン、7回に若林の2点適時打で加点した。桜井は7イニング4安打1失点で3勝目。西武は投打に精彩を欠き、勝率が5割に戻った。

   ◇

 古巣に連夜の“恩返し”だ。巨人の炭谷が1点リードの4回2死二、三塁で左翼席中段へ3号3ラン。初球の甘い真っすぐを完璧に捉え、「コンパクトに振り抜くことができました。うれしかったです」と満面の笑みを浮かべた。

 前夜は決勝打となる逆転タイムリーを放ち、この日は試合の大勢を決める一発。

 慣れ親しんだメットライフドームでヒーローインタビューを受け、「良いところを見せられて良かったと思います」と少しはにかんだ。

 捕手として先発の桜井を巧みに引っ張るリードも光った。「前回(6日の楽天戦)に比べるとちょっと真っすぐが(弱い)というところもあったので」。瞬時に判断してカーブを多投させ、緩急を効果的に駆使。昨日の友は今日の敵の姿勢は崩さない。打者としての特徴はもちろん、性格面も熟知する昨季までの仲間を手玉にとり、「向こうもボクのこと分かっているので一概には言えないですけど、ずっと今まで戦ってきたメンバーなんでね」と笑った。

 出場機会を求めてFA移籍したが、今季出場26試合目。2試合連続スタメンマスクは2度目だった。チームを4カード連続勝ち越しに導き「勝ち越せたのはよかった。交流戦はまだ半分あるので、もっと勝てるように頑張ります」。これで首位・広島とのゲーム差は「1」。勝利に貢献しなければ、次も出られる保証はない。古巣相手の大活躍にも、炭谷が勝利の余韻に浸ることはなかった。 (小林孝一郎)

 

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