<日・広2>ウイニングボールを手に栗山監督とポーズを取る吉田輝(撮影・高橋茂夫)

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 ◇交流戦 日本ハム2―1広島(2019年6月12日 札幌D)

 昨夏の甲子園で秋田県勢を103年ぶりの準優勝を果たし「金足農フィーバー」を巻き起こした日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18)が12日、札幌ドームで行われた広島戦でプロ初登板初先発。5回4安打1失点と力投し、21世紀生まれ初のプロ初登板初勝利を飾った。

 デビュー戦で昨季セ・リーグ最多勝投手・大瀬良との投げ合いになったが、吉田輝は最速147キロの伸びのある直球とカーブなど効果的な変化球も駆使して力投。初勝利を手繰り寄せた。

 初のお立ち台では「率直に嬉しいです。自分の力だけじゃ勝てなかった。チームの力で勝たせてもらった」と笑顔。初登板へは「いつも以上に準備をして、試合に入ったら平常心で自分のやってきたことを全部出そうと思った」とコメントした。

 初回にプロ初安打、2回に初失点したが「1軍のマウンドは違うなと思いながらも、初回、2回をギリギリ抑えられたので、楽しみながらマウンドに上がれました」と強打の広島打線との真剣勝負を楽しんだ様子。

 ウイニングボールは「両親にプレゼントしたい。本当に今までここまでこられたのも両親のおかげだと思う。1軍マウンドに立つことができたので、これからしっかり恩返ししたい」と両親に感謝した。