君へ。
この言葉が君に届くだろうか?

本日を以て。
このブログを閉鎖します。
理由は。
その役割を終えたから。

いままで、ありがとうございました。

・・・
Sweet sweet sweet
2007年4月17日
・・・
もう随分前のことですが。
少し大きな出来事(僕にとっては)がありました。
それまでも自分の心を整理するために言葉を綴ってきてましたが。
この痛手は思ったよりも大きくて。
時間をかけて。
少しずつ。
少しずつ吐き出して。
閉じた空間で自分を癒すことにしました。

そんな時に。
君に気持ちを打ち明けられました。
元々好意と好感はあった相手。
でも意外すぎて。
そういう相手として想像もしたこともなかったというのが正直なところ。
驚きもあったけれど。
想う相手から拒絶されて。
自分自身でさえ認めることが出来ない時に。
存在を肯定して。
求めてくれた君。

その頃から少しずつ。
綴る言葉は。
君への想いが混じる。
自分でも気付かぬうちに。
君を思い浮かべながら。
それとは知らぬうちに。
自身ではかつての想い人を引きずりながらの言葉だと。
そう思ってた。
早く。
この傷を癒してしまおう。
そればかりに目を向けていた。

いつから君に想いを向けていたのか。
それは分からない。
かの人からの着信。
それを見たとき。
あれほどの締め付けられる感覚を感じなくなった。
ただ。
ため息が一つ。
そして。
次の着信では。
ごくごく普通に。
いつ?
たぶん。
君とセクシャルな関係になった時から。

それでも。
愚かにもまだ気付かなかった。
早く忘れてしまおう。
早く癒そう。
それしか頭になかったからね。
内部にため込んだ感情を。
慎重に吐き出しながら。
澱のように蓄積した言葉を綴りだして。
楽に、楽になりたかった。
すべてはその為の作業。

君の気持ちを思う存分浴びる。
まるで当然の権利のように。
心地よく。
寛容な君はそれを許すから。
いつのまにか。
その罪悪感すら無くした。
自分の気持ちにばかり目を向けることを当然のこととしてきた。
時々。
じれったくなった君はそれを咎める。
けれどそれを僕は許さない。
それを受け入れられないのなら。
近づくな、と。
随分残酷なことを言ったと思うよ。
君は驚くほどの忍耐強さで。
これほど長く。
僕の側にいた。

それももう終わり。

とうの昔に。
かの相手と共に蓄積した言の葉は尽きて。
今ではもう何も出てこない。
出てくるのは君への気持ちだけ。
それなのに。
それに気づきもしないで、君を傷つけ続けた。
何もかもを許してもらいながら。
君の背負う傷を癒すどころか許しもしなかった。
自分は空の荷物を背負ってるのに。
まだそれが重いと思いこんで。
荷の重さに押しつぶされそうな君に手も差し伸べなかった。
自分のことばかり考えてたんだよ。

でも大丈夫。
もう。
そんなことはしない。
離れるよ。

僕は君を傷つけすぎた。
想われる側の傲慢さをもって。
僕の投げた別れの言葉で。
たぶん、君は今傷ついてる。
傷つけたくないと言いつつ。
一番深く突き刺した言葉の刃。
大丈夫。
これが最後だから。
これは一回で済む。
今までのように繰り返されることはない。

今、会いに行ったら。
君の睫が涙に滲む姿を見られるだろうか。
僕を想ってくれる限り。
君は傷つき続ける。
僕にとって。それは昏い喜び。
傷つけたくないからこそ離れるというのに。
同時に。
その結果に歓喜する。
相反する。
二つの心。

君が早く僕を忘れて。
その傷が癒えますように。
君がずっと僕を想って。
いつまでも、心から血を流しますように。

弱り切って動けなくなった君を。
誰にも見つからないように。
誰かに助け出されてしまったりしないように。
どこかに閉じこめてしまいたい衝動。

けれど。
苦しい表情の君を見るのは辛い。
離れてしまえば。
もう残酷なことをしないで済む。

本当に。
ゴメン。
もっと。
もっと、もっと早く決断するべきだったのに。
それでも。
まだ君を引きずっている。
手を伸ばせば。
必ずもう一度君が飛び込んできてくれることを知っているから。
この期に及んで。
まだ僕は傲慢だ。
想われつつ、別れを切り出すことの。
なんて。
苦しくて。
心地よい。

甘くて、甘くて、甘くて。
苦い。
噎(むせ)せ返るほどの芳香を放つ。
醜いまでに心の内臓を晒して。
言葉にならないすべての想いを。
守りたい気持ちと残酷な心を 僕の内側から引きずり出した君に捧ぐ。

You're the best thing that ever happened to me.
No matter what happens,
I'll always be grateful for all the good times we shared.