茣蓙の上に広げられた米。黄変米、小石、もみがらが混じっている。


焼夷弾の燃えカス。

B２９と、爆撃機。

土の道にモザイクの様にちりばめられた屋根瓦の破片。


市場には、商品がない。
お菓子が無い。
服も売っていない。

高架下の浮浪児。浮浪者。
傷痍軍人。
乞食。

舞鶴に帰国した人の名前を読み上げるラジオ。

飢餓と死が隣にいる感じ。

MPのジープ。
かまぼこ官舎。

みんな生きるのに必死。

疫痢や肺炎で幼児が死ぬ。

「星の流れに身を占って～こんな女に誰がした」
「母は来ました、今日もきた、この岸壁に今日も来た。帰らぬ～と知りながら。もしやもしやともしやもしやと・・・」
「おっかさん、あれがあれが九段坂　逢ったら泣くでしょ、兄さんも」

そのあと、あふれるようにアメリカがなだれ込んできました。

あ～のこの黄色いリボン、イエロリーイエロリー
山が呼んでる～かむばっく　シェーン。

なぜ、なにひとつ反省することなく「アメリカに食いついて」行ったんだろう？
それは、日本人の強さだと思っていました。

反省しないという強さです。

全部肯定して、前に向かう強さ。

でも、ここへきて、これが、日本を大きく大きく誤らせた気がします。

にもかかわらず。

安倍内閣によって同じいつか来た道を突っ走っている。
なぜ？330万の日本兵よ。
なにのためにあなた方は死んだのですか？

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