骨と吸血鬼兄弟   作:大三元
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十五話 いろいろな話と吸血鬼兄弟2

 

ある日、兄弟はリ・エスティーゼの王都に居た、セバスからお小遣いを貰ってウキウキで歩き回る。

 

「おっさっけ~おっさっけ~」

 

「酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞぉ~い」

 

二人は一軒の飲み屋に入っていったのだった。

 

 

 

「お~い! 酒! じゃんじゃん持ってこ~い!」

 

「ヒャァッハッハッハッハッ! ウヒャァッハッハッハッハッ!」

 

店に入ってから飲めや歌えやのドンチャン騒ぎを周りを巻き込み開催していた。

 

「おうお前らなんだかすっごく楽しそうじゃねぇか」

 

二人の前に一人の戦士が声をかける、身長が高く筋肉質で… しかも女だ。

 

「ぎゃぁあああああ! 逃げろぉおおおおお!」

 

「ち〇こもがれるぞぉおおおおお!」

 

「お、おい!俺はそんな事しねぇぞ!」

 

そしてなんやかんやあって皆で楽しく飲みました。

 

 

 

 

 

 

また違う日、兄弟はアインズの部屋で話し合っている。

 

「アインズさん皆に俺達の事言うの? 言わないの?」

 

「う~ん… 先延ばしにするのもだしなぁ~」

 

「本当の事言ったら皆暴走しそうだしねぇ」

 

三人は悩んでいた、NPC達にどう伝えるかを。

 

「そうなんですよヤンさん、それで謀反を起こされたら… あぁスーってなった」

 

「精神の鎮静化ですか…」

 

「まぁ殺されたら殺されたじゃない?」

 

「そうだな弟、じゃあ皆に伝えるか」

 

「うぉおおい! ねぇ、ちゃんと考えてる!?」

 

相変わらずの兄弟にアインズは悲鳴をあげた。

 

 

 

「っと言う事で皆に集まって貰いました!」

 

「イェイ!」

 

玉座の間には集めれるだけのNPC達が居る、その前で兄弟が仕切りアインズは玉座に座る。兄弟からは何かあったらアインズだけは守るという事しか聞かせれていないので物凄く胃が痛い、胃があったらだが。

 

「皆は私達の事をどれだけ知っているかな~?」

 

「は~い! じぇんじぇんわかりましぇ~ん!」

 

兄弟はふざけながらも今まであったことを話していく。

 

「っと言う事で他の至高の御方々はリアルの世界で生きてま~す」

 

「やったね! みんな、明日はホームランだ!」

 

「そして君達はただの電子世界の住人だったんだよぉ~」

 

「へぇ~そうだったんだぁ~」

 

NPC達はこの話を聞いて驚愕したり悲しんだり絶望したりした、しかし至高の御方々はNPC達を見捨てたのでは無いと、そして戻ってくるかもしれないと知り歓喜もした。

 

「じゃあ次に私達の意見を述べる!」

 

その声でNPC達は気持ちを切り替え話を聞く。

 

「このルーク・バレンタインは死ぬまで皆とナザリックで暮らす! 異議がある者はかかってこい! 潔く死んでやるから!」

 

「ヤン・バレンタインもここで死ぬまで暮らす! 兄に同じくだ! かかってこいやオラァアア!」

 

異議がある者は居らず皆その場で跪いたままだ、時折すすり泣く声が聞こえてくる位静かだった。

 

「ふむ、なら最後にアインズ… いや! モモンガさんの意見をどうぞ!」

 

ルークにふられたアインズもといモモンガは何を言うか決まってなかったらしく目に見えて動揺していたが覚悟を決め話始める。

 

「んんっ… 兄弟が話したことは事実だ、そして私の… いや! 俺の意見は兄弟と同じく死ぬまでこのナザリック地下大墳墓で皆と暮らしたい。もし皆がよかったら私達と暮らしてくれるか?」

 

少し自信なさげにではあるがNPC達に問う、するとアルベドが声をかける。

 

「はい! 私はモモンガ様と暮らしとうございます!」

 

その言葉をきっかけにNPC達が声を上げる、私も、私も、と。

 

「よ~し野郎共! 今から俺達とお前達は家族になった! っで次の話だ!」

 

ヤンの声で皆が静まる、モモンガは次の話とは何だろうと首を傾げる。

 

「モモンガとアルベドの結婚式についてだが…」

 

モモンガは口を開け動かなくなりアルベドは体をくねくね動かし恍惚の笑みでモモンガを見ている。

 

 

 

 

 

 

また違う日、兄弟はシズを意味もなく肩車していた。シズは表情には出していないが中々喜んでいる。

 

 

 

 

 

 

また違う日、兄弟は食堂前の廊下で仰向けで寝転がっている、その横には看板が掲げられていて【気にしないでください】と書かれている。食堂に入るには兄弟を跨がないと入れないのでメイド達がどうするか話し合っている、するとそこにルプスレギナが現れた。ルプスレギナは寝転がってる二人を踏みながら食堂に入る。

ルプスレギナに続いて恐る恐るメイド達が二人を踏みしめ食堂に入ったのだった。

 

 

 

 

 

 

また違う日、兄弟はリザードマンの集落の広場の中心で張り付けにされ焼かれていた。リザードマン達はどうすることも出来ず見守っている、コキュートスも同じだ。焼かれている二人は阿保面で皆を見渡している。意味不明だが当の本人達は楽しいのだろう。

 

 



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