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【大リーグ】

大谷またも“日本人撃ち” 雄星に続きマエケンからも一発

2019年6月13日 紙面から

ドジャース戦の1回、右越えに7号本塁打を放つエンゼルス・大谷。投手はドジャース・前田=アナハイムで(共同)

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◇エンゼルス5-3ドジャース

 米大リーグは11日、各地で行われ、エンゼルスの大谷翔平選手(24)はアナハイムでドジャース戦に「3番・指名打者」でフル出場し、前田健太投手(31)から1回に右中間へ7号ソロを放った。4打数2安打、1打点で今季初の盗塁も決めた。前田は4イニング1/3を5失点で8試合ぶりの黒星。ヤンキースの田中将大投手(30)は、メッツ戦で6イニング2/3を7安打5失点(自責4)。4勝目(5敗)を挙げ、7日の第2子誕生からの初登板を白星で飾った。

 大谷が日本人キラーを襲名だ。1回、前田との今季初対決はフルカウント。「四球でいいと思っていた。塁に出ることをまず考えた」。それでも外寄りの甘いスライダーに自然とバットを出すと、低い弾道のライナーは右中間席に飛び込んだ。

 「それほど(打球が)上がっているわけではないので、いったかどうか分からなかった」と、大谷は一塁まで全速力で走る一方、前田は宙を飛ぶ白球を見詰めながら「やばい」。着弾点を確認すると、唇をかみ、顔を背けた。

 8日には花巻東高の先輩・菊池(マリナーズ)からソロ本塁打を放った大谷は、日本投手からアーチ連発。前日に「日本人の投手とできるのはシーズンでも数回しかないので、すごく楽しみ」と語っていた24歳は、日本投手からの一発に「やはりうれしい」と表情を崩した。

 2回の打席も、結果こそ三振だったが、カウント3ボールから2球連続で見逃した際どい球をストライク判定される不運もあり、大谷は「自分の中ではそんなに悪くなかった」。前田とは昨年7月のメジャー初対決で2打席凡退。日本プロ野球時代も7打数2安打だが、一発は初めてだった。

 エンゼルスは大谷のアーチから、この回一気に5得点。AP通信は「大谷が同じ日本出身の投手から4日間で2発。大きな意味がある一発が、エンゼルス爆発の導火線となった」と報じた。これで、直近8試合は打率3割5分7厘(28打数10安打)、4本塁打、9打点とし、大谷は「(状態は)基本的にはいいのかなと思っている」。メジャー初の球宴選出に向け、視界が開けつつある。

 

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