海外では非常にポピュラーとなったストリーミング配信サイトのTwitchですが、あまり詳細を記したサイトが多くないので自分が観て覚えた知識を元に使い方などを書いていこうかなと思います。

Twitchとは
Twitchは2007年に設立されたJustin.tvから独立して作られた”ゲーム配信を中心とする“ストリーミング配信サイトです。近年では芸術面にも力を入れているTwitchは、2015年3月にUltra Music Festivalという世界最大級のEDMフェスティバルをライブ中継して多くの視聴者を集めたほか、2015年10月にはAdobeをスポンサーに迎えてCreative(創作)カテゴリを正式に立ち上げ、“ボブの絵画教室”の全話垂れ流し配信を行い話題になりました。元となったJustin.tvですが、Twitchの人気が凄まじく伸びたことで、そちらに本格的に注力するために2014年8月をもって閉鎖されました。更にTwitchはほぼ同時期にGoogleとの競争の末、米Amazonに10億ドルという巨額で買収され、以後TGSで日本アマゾンと共同ブースを出展するなどしています。今ではPS4、Xbox One本体から直接配信することも可能になり、現在の月間ユニーク視聴者数は1億人、月間ユニーク配信者数は170万人と非常に多くのユーザーを抱え、サイト全体での同時合計視聴者数は200万人を超えることもあるそうです。更にユーザー1人につき1日の平均視聴時間は106分とかなりの長時間になっています。

また、Twitchでは配信者が金銭的支援を受けやすいようにするため多くのシステムが用意されており、その利益のみで生計を立てる配信者も存在します。その中で最も特徴的なもので、パートナープログラムという一部ユーザー(配信者)のみが契約することのできる拡張プランが存在し、
  • 平均同時視聴者数が500人以上
  • 週3回以上の定期配信
  • Twitchの利用規約や著作権ガイドラインに準拠する
という条件付きではありますが、承認されれば更なる広告収入や機能を使用できるようになります。このパートナープログラムには現在12000人以上のユーザーが参加しており、まだTwitchで配信をしていなくてもYoutubeでアカウントを持つユーザーであれば、
  • 動画1本あたりの平均再生数が15000回以上
  • チャンネル登録者数が10万人以上
  • Twitchの利用規約や著作権ガイドラインに準拠する
というような条件付きで申請を送ることが出来ます。

ちなみにこれらの条件はあくまで目安として提示されているものであって絶対的なものでは無いそうで、例え該当しない人でもTwitterで人気があったり、ゲームのトッププレイヤーであるなどの経歴があれば承認されることもあるようです。

http://www.twitch.tv/partner/signup 


Twitch配信の視聴方法

さて、前知識はこれくらいにして、実際にTwitchの配信(英:ブロードキャスト、ストリーム)を視聴してみましょう。Twitchのフロントページ
http://www.twitch.tv/ へとアクセスするとまずはこのような画面が出てくるかと思います。このフロントページにはサイトがランダムに選んだ現在行われている配信が表示されます。視聴者が万を超えるものから、数十のものまでが並ぶことがあるため、基本的には平等に選ばれていると思われます。ここで面白そうな配信を見つけた場合、 Click Here to watch and chat live!のClick Hereをクリックすることでそのチャンネルに飛ぶことが出来ます。

そして次に、画面の上部に表示されているものを解説していきましょう。 

  • 検索バー : ユーザー、配信、録画ファイルの検索機能。(例えばspeedrunで検索すればタイムアタックの配信や録画一覧を表示することが出来る)
  • コンテンツを探す : ゲーム一覧から配信をブラウズ出来る画面へと飛ぶ。
  • Turboを購入 : 有料会員であるTurboの購入画面に飛ぶ。
  • ログイン/登録 : その名の通りログインや新規会員登録をするためのボタン。
この中でまず気になるのは有料会員“Turbo”かと思います。Turboというのは月額8.99ドルで受けることが出来るサービスで、機能としては
  • 全ての広告を排除(バナー、割り込み広告なども含めて)
  • Turbo会員専用のEmoticon(絵文字)を使用できるようになる
  • チャット内で自身の名前の後ろにTurbo会員を表すバッジ(アイコン)が付く
  • チャットの文字色設定をより細かく出来るようになる
  • 自身の配信録画の保存期間を60日まで拡張できる
といったものがあります。1ヶ月、3ヶ月、半年、1年という4つのプランの中から選ぶことができ、スポンサー登録ページで更新しないを選択すればすぐにキャンセルすることが可能です。決済方法はクレジットカード、PayPal、\Coins、Alipay、WebMoneyなど複数の中から選ぶことが出来ます。

有料会員の説明をしたので無料会員についてもここで書いてしまいます。Twitchは基本的には会員登録無しで配信を視聴出来るサイトですが、会員になることで様々な恩恵が受けられるようになります。大きなものは以下
  • 配信が可能になる
  • チャットへの参加が可能になる
  • 配信者をフォローすることが可能になる
配信は勿論アカウントが無いと行えません。逆に言えばアカウントネームがそのまま配信者名になります。チャットでもそのままユーザー名が使われるのでよく考えて登録したほうがいいでしょう。フォロー機能は非常に便利なもので、配信ページにあるフォローボタンを押すことで配信をブックマーク出来るようになります。フォローした配信はコンテンツ一覧のサイドバーやフォロー中ページで観ることができ、配信を開かずとも配信しているかどうか分かるようになる他、通知機能をオンにすればメールで配信開始通知を受け取ることが出来ます。Chrome、Opera、FirefoxのアドオンであるTwitch Now、またはFirefoxのアドオンであるTwitch.tv Stream BrowserTwitchFoxなどを使用することでサウンド通知、もしくはポップアップ通知を受け取ることも可能です。また、ゲーム自体をフォローすることもでき、ゲーム一覧だと視聴者数でソートをするために人気の無いゲームである場合下の方まで探さなければいけませんが、フォローしていれば“フォロー中”画面からすぐにそのゲームを配信しているユーザー一覧を開くことが出来るようになります。

勿論登録無しで観ることは出来ますが、Twitchをより快適に楽しむためにはアカウント登録を行うことをおすすめします。登録は非常に簡単なもので、 ユーザー名、パスワード、生年月日、メールアドレスだけで登録出来ます。Facebookアカウントでログインすることも可能です。

さて、いよいよゲームをブラウズしていきます。トップページで“コンテンツを探す”をクリックしましょう。
game
このような画面が出てくるかと思います。これはTwitchで今現在配信されているゲーム、カテゴリの一覧です。ゲームのポスターの下にはゲーム名が書かれており、 その下にはそのゲームの配信を視聴しているユーザーの合計数が表示されています。先ほども言った通り、ゲームは配信の視聴者数が多い順に上から並べられていき、発売したばかりの注目作や大規模なe-Sportsイベント、ライブなどが開かれた際には最大で30万を超えるものまで出てきます。そしてこのゲームのポスターをクリックすると配信一覧を観ることが出来ます。

game2
今回はLeague of Legends(通称LoL)というゲームの配信を視聴したいと思います。LoLの画像をクリックしたら上の“配信一覧画面”が開かれます。こちらでもゲーム一覧と同じように視聴者数が多い順に並べられており、これらの配信から興味のあるものを選んでクリックすることで配信視聴画面に飛ぶことが出来ます。表示される配信の情報としては、配信画面のサムネイル、その下に配信タイトル、視聴者数、配信者名があり、長い配信タイトルはマウスオーバーすれば全て表示可能です。また、日本からアクセスしていると“日本語のチャンネル”という日本人の配信のみを探せるようなカテゴリ分けも使用することができ、上の画像の逆三角形をクリックすることで一部のみ表示、配信が多い場合は“すべて表示”ボタンが表示されるので、クリックすれば日本で行われている全てのLoL配信の一覧を観ることが出来ます。リンクでいうとこちら

http://www.twitch.tv/directory/game/League of Legends/ja

さて、今回は執筆時もっとも視聴者数が多かったCloud 9というチームに所属するSneaky選手の配信を観てみましょう。
stream
ようやく配信画面が表示されました。画面の上には配信しているユーザー、ここではSneaky選手のプロフィールアイコンが表示され、その横に “ADC duo meteos”という配信タイトルが記載されています。更にその下には“C9Sneaky プレイ中: League of Legends on Cloud9 G2A”と書かれていますが、これはユーザー名、プレイゲーム、そして所属チーム(プロゲーマーで無ければ基本は表示されない)のことです。それぞれがリンクになっており、この場合は“C9Sneaky”をクリックすればSneaky選手のプロフィールページ、“League of Legends”をクリックすればLoLの配信一覧、“Cloud9 G2A”をクリックすればCloud9のプロフィールページへと飛ぶことが出来ます。

そして配信画面上には一時停止ボタンや音量バー、設定ボタン、フルスクリーン化ボタンが表示されていますが、これらは画面上にマウスオーバーしなければ表示されません。また、画像では解説するために設定ボタンを押した状態でキャプチャをしています。設定ボタンのポップアップの一番上に表示されているのはVideo Quality、要するに画質です。Twitchは非常に高品質な配信を可能としているため、そのままでは回線速度が遅かったりPCスペックがあまり高くないような一部ユーザーでは快適に視聴出来ないという事態が発生します。そのため視聴者自身が環境に合わせて画質を調節することが出来る機能が存在し、設定名を高画質な順に並べると、Source、High、Normal、Low、Mobileとなります。しかしこの設定はTwitchのパートナープログラム契約者のみが配信に導入出来る機能のため、それ以外の配信では選択することが出来ません。

次にPopout Playerですが、その名の通り配信をポップアウト(独立ウィンドウ)で視聴できるようになります。ポップアウトプレイヤーにはアドレスバーと配信画面 のみが表示され、ウィンドウサイズを変えれば配信画面のサイズもそれに合わせて変形するため非常に使い勝手が良くなります。勿論ポップアウトプレイヤー上でも画質設定等は可能です。なお、私がチェックをしてみた結果ではInternet Explorerの場合サイズを変形させることが出来なかったため、ブラウザ次第で使用不可なものもあるかもしれません。(Firefoxでは可)

設定ポップアップの最後はShow Video Statsですが、これはクリックするとリアルタイムで様々な配信状況を観ることが出来る機能です。解像度、FPS、バッファサイズ、ビットレートなどが 画面左上に透過ウィンドウで表示され、設定からHide Video Statsをクリックすることで消去することが出来ます。

最後に、これは設定では無いですが、設定画面の一番下にはReport Playback Issueという欄があります。これはプレイヤーの問題を報告するためのもので、Selectを押して該当する不具合を選択すればすぐにTwitchへと送信されます。
cloud9
ところで話は戻りますが、所属チームのページでは所属しているプレイヤーの配信状況を一括でチェックすることが出来るのでファンの方は是非活用してみてください。一応ここでは有名ゲーミングチームのURLを貼っておきます。
※ちなみにチームというのはユーザーが自由に作成できるものでもあるので、プロゲーマーではない配信者で結成されたユーザーチームなども存在します。
stream2
さて、設定の次は配信画面下のアイコンについて解説していきます。まず左に♥フォローと表示されているボタンが先ほど述べたフォローボタンで、クリックするとこの画像のように緑色の背景に変わりフォロー完了になります。♥の右の逆三角形ボタンを押すと“Notify me when the broadcaster goes live”というスイッチが出てきますが、これでメール通知のON/OFFの設定が出来ます。

そしてその隣にあるスポンサー登録 $4.99と書かれたボタンですが、これは配信者に月額$4.99ドル(Twitchが50%を引くため配信者に入るのは約2.5ドル)の購読料金を払って 支援することが出来るという、Twitchパートナープログラムの特徴的なシステムです。購読することをSubscribe、購読者達のことをSubscriberといい ます。このシステムを導入することで解禁される機能は配信者側、購読者側共に存在し、まず配信者は
  • 金銭的支援を受けられる
  • 画質設定へのアクセスを購読者限定に制限できる
  • 過去録画へのアクセスを購読者限定に制限できる
  • チャットモードで購読者オンリー設定(購読者のみ書き込める)を使用できる
  • 購読者専用のオリジナルEmoteを作成できる
  • 購読者専用のオリジナルバッジを作成できる
  • スローモード(投稿間隔制限機能)から購読者を対象外にできる
等のメリットがあり、購読者側は
  • チャット欄で名前の前に購読者専用のバッジ(アイコン)が付く(配信者に気づかれやすくなる)。
  • 配信者が作成したオリジナルEmoteが使えるようになる(Twitch全体で)
  • 購読者限定に設定された録画や画質設定、チャットが使用可能になる
  • 設定しだいでスローモード(投稿間隔制限機能)の影響を受けない
といった恩恵を受けることが出来ます。購読者限定のEmoteシステムは購読者が多ければ多いほど配信者が作成できるEmoteが増えるなど、どちらにとっても有益なものとなっています。また、配信によっては広告非表示など上記以外の特典が付くこともあるみたいなので、申し込む場合は https://secure.twitch.tv/products/配信者名/ticket などで確認して全容を把握してからの方がいいでしょう。ここでは購読者バッジの画像も見ることが出来ます。購読している配信の一覧や解約はここから行うことが出来ます。

なお、購読者オンリーチャットやスローモードは普通の配信ではあまり見かけることはなく、そのままだとチャットがとんでもないことになってしまうような万単位の超人気配信者などで多く用いられます。配信者に読まれることはないかもしれませんが、そのような人気配信であってもNon-Subs等の名前の非購読者用チャットがある場合もあります(非購読者の立場で購読者用チャットに書き込むと招待されることがある)。購読者限定の録画に関しても同様で、人気であっても多くの配信者はフリーで録画を開放しています。先ほどの例となった2万人を越える視聴者を集めているSneaky選手であっても、録画は無料開放しています。しかしゲーム大会の録画などは購読者限定の対象とされることが多いかもしれません。

次に隣にあるシェアボタンですが、これはクリックするとその配信のURL、配信画面埋め込みリンク、チャット画面埋め込みリンクを表示してくれるボタンです。

更に右隣のアイコンはシアターモードといって、クリックするとウィンドウ内全体に配信画面を表示することができるボタンです。ポップアウトプレイヤーのように独立したウィンドウにはなりませんが、同じようにウィンドウサイズを変えれば画面もそれに合わせて変形します。ポップアウト機能ではチャット画面を表示できないのに対し、シアターモードではチャット欄も表示することが可能で、右上の矢印アイコンをクリックすればチャットのON/OFFを切り替えることが出来ます。通常時のチャット欄は白色ですが、シアターモードで表示するチャット欄は黒色になります。シアターモードを解除したい時は左上のExit Theater Modeをクリックすれば通常モードに戻すことができます。

そして最後のボタンである歯車アイコン。クリックするとReport、Messageという2つの選択肢が出てくるかと思います。Reportはいわゆる “通報機能”で、不適切だと思われる配信を運営に報告することが出来ます。わいせつ、嫌がらせ、スパム、その他、などから選択することができ、配信内容の具体的説明と共に送信すれば完了です。次にMessageというのは、配信者へと直接メッセージを送ることができる機能で、メッセージの受信箱、送信箱はここでチェックすることが出来ます。ボタンを押すと自動的に宛先が書かれた編集画面が表示され、Subject欄にタイトル、 Message欄に内容を書いて送信すれば相手に届きます。

これでボタンは終わりましたが、次に右端の3つの表示についてです。3つの内一番左の赤いアイコンの隣に載っている数字、これは現在の配信視聴者数です。 目の形をしたアイコンの隣の数字は今までの視聴者数カウントの合計。一番右のハートマークの横の数字は配信フォロワー数を表します。なお、配信視聴者数は すぐに反映されるわけではなく、数十秒ほどで更新されていくものです。そのため完璧なリアルタイム視聴者数というわけではなく、あくまで参考程度のものでしょう。

以上で配信画面周りの解説は終わりです。


チャット欄について

続いてはTwitchの面白さの肝、チャット欄についての解説を行っていきます。まずは先ほどの配信視聴ページの右上にある矢印をクリックすることでチャットバーを開くことが出来ます。

chat
まずチャット欄の上に書いてあるtrihexという文字、これはチャットルームの名前です。配信者の名前がそのまま表示されているわけではありません。 チャットと一言に言っても色々な種類があり、この画像に映っているのはチャンネルチャットといってその配信者が開いている公式のチャットルームです。その他にはユーザーが自ら部屋を立ち上げることができるグループチャットというものも存在します。
chat2
チャットルーム名の左にあるボタンをクリックすれば情報を見ることが可能で、グループチャットはスクロールバーの上にある+マークを押して部屋名を入力し、自分以外でも人を招待できるようにするかを設定して作成ボタンを押せば立ち上げることが出来ます。立ち上げた部屋はグループチャットという欄に表示され、クリックすれば入室が出来ますが、勿論そのままでは一人っきりになってしまいます。そこで右上の、人に+が重なっているようなアイコンを押して招待したいユーザーの名前を入力し、招待ボタンを押せばそのユーザーにチャットルームへの招待を送ることが出来ます。送られた招待は保留中の招待欄に記載され、承認すればグループチャット欄に追加されていつでもどこからでもその部屋へと飛べるようになります。これはプライベートな部屋を使い友人のみで実況したい時などに最適かと思います。

次にチャット内部を飛ばして下部のボタンを見てみましょう。まずは左にある歯車のアイコンをクリックします。

chat3
するとこのようなポップアップウィンドウが表示されたかと思います。上にある様々な色はチャット内で自分のユーザーネームの文字色を指定するためのもので、特に指定しなくてもそのまま適当な色で投稿が可能なため必須では無いですが一応設定が可能です。ちなみに色を増やすボタンを押すとTurboの申し込み画面へと飛びます。そしてその下にあるタイムスタンプのチェック欄はチャットの投稿時間を表示するかの設定で、オンにするとユーザー名の左に分までの時刻が表示されます。更に下の黒背景モードはチャット欄を黒いスタイルへと変えることが出来る設定ですが、個人的には光が抑えられて見やすくなるのでオススメです。チャットを非表示、ポップアウトボタンはそれぞれチャット表示を停止する、チャットをポップアウト(独立ウィンドウで表示)するためのボタンです。その下のWhispers 2.0 betaというのは私自身あまり詳しくは無いのですが、TwitchのWhiperというチャンネルとチャットを開いたまま特定ユーザーとだけ話すことが出来るプライベートチャット機能の2.0版を使うかどうかの設定のようです。チャット欄でユーザー名をクリックし、Whisperボタンを押すか、チャットに“/w ユーザー名 メッセージ“と投稿することで開始させることが出来るようで、2.0を使用すると会話のポップアウト表示、スパム管理が可能になるとか。

歯車の右隣のアイコンは押すとモデレーターや視聴者の一覧を開くことができ、数字、アルファベット順に並んで表示されます。また、視聴者リストという文字の右のアイコンをクリックするとポップアウト、左をアイコンをクリックすると消すことが出来ます。

さて、ここで初めてモデレーターという言葉が出てきたのでどういうものなのか説明します。モデレーターというのはチャットの管理者のことで、配信者自身が承認したユーザーのみ権限を得ることが出来ます。モデレーターになると様々な機能が使えるようになりますが、それらは主にTwitchのチャットに決められたコマンドを入力して使用することになります。コマンドには一般ユーザーが使えるものもあるので、まずはそちらの紹介から。※分かりやすいように<>で囲った部分がありますが、実際使用する際には内容だけで<>は必要ありません。
  • /mods : チャットのモデレーターを一覧表示する
  • /color <色の名前> : ユーザーネームの色を変える。Turboユーザーなら色コード指定も可
  • /ignore <名前> : 指定したユーザーのコメントを見えないようにする
  • /unignore <名前> : 指定したユーザーのignoreを解除
  • /me <文章> : 自身のユーザーネームの色に合わせて文を投稿出来る(多くの配信でスパム対策などからBANされる危険ありとのこと)
  • /disconnect : チャットサーバーから切断する。再接続は更新にて可能。
以上が一般ユーザーが使用出来るコマンド、続いてはモデレーターコマンド
  • /ban <ユーザー名> : ユーザーのBAN(チャット投稿禁止)
  • /unban <ユーザー名> : ユーザーのBAN解除
  • /timeout <ユーザー名> <秒数> : ユーザーの時間指定BAN
  • /slow <秒数> : 秒数に1回投稿が出来るように制限する
  • /slowoff : 上のスローモードの解除
  • /subscribers : 購読者のみコメントが届くようになる
  • /subscribersoff : 購読者のみの設定を解除
  • /clear : チャットのログを消去
  • /r9kbeta : 文章を監視してスパムやコピーペーストなどの疑いがある投稿を削除
  • /r9kbetaoff : 上のR9K機能を解除
以上がモデレータコマンドになります。また、ignoreコマンドは対象のユーザーネームをクリックして吹き出しの中に-が描かれたアイコンをクリックすることでも設定することが出来ます。これ以外にも一部のコマンドはコマンドを使わなくても使用が可能。より詳しいコマンドの説明はここをご覧ください。

そして最後はチャットの中で最も重要な要素であるEmoticon(エモティコン)についてです。Emoticonというのは日本でいう絵文字のことで、TwitchのチャットにはTwitchが公開しているEmoticonを投稿出来る機能があります。なお、TwitchではEmoticonのことを省略してEmote(エモート)と呼ぶため以後その名前を使用します。Emoteの使用方法は2つあり、1つ目はEmoteリストから好きなものを選択する ことです。

 emote
Emoteリストはチャット入力欄の右側にある顔文字をクリックすることで開くことが出来ます。もし視聴しているのがSubscribeシステムを導入している配信者なのであれば、開いた時に“Channel”というタブが選択された状態になるかと思います(画像左)。これはSubscriber(購読者)のみが使用出来る限定Emoteであり、購読していなければアイコンに鍵が掛かったようなものが表示されて使うことが出来ません。しかし購読していれば、これらのEmoteはその購読元のチャットに限らずTwitch上のどこの配信チャットでも使用出来るようになります。それでは次にChannelタブから右の“All”タブに切り替えてみましょう(画像右)。このAllタブに表示されているEmoteは無料会員であっても全て自由に使うことができます。この画像には映りきっていないですが、スクロールバーを下げるとまだまだ多くのEmoteが入っています。使用したいものがあれば、アイコンをクリックすることで自動的にチャット投稿欄へコマンドが入力されるので、そのまま投稿すれば選んだEmoteが表示されます。

そして2つ目の方法は、チャット投稿欄にそのままコマンドを打ち込んでしまう方法です。Emoteリストを使用した際に気づかれたかもしれませんが、Emoteにはそれぞれ固有の名前が付いており、リスト上のアイコンにマウスオーバーすることでその名前がポップアップされます。そしてその名前をそのままチャット投稿欄に打ち込むことでリストを開かずともEmoteを使用することが可能になります。ただし文の前後にEmoteを用いたい場合は、必ずスペースを1つ空けるようにしてください。例えばリストの一番左上に「;)」というコマンドのEmoteがありますが、「Thanks;)」や「;)Thanks」では Emoteとして認識されません。「Thanks ;)」、「;) Thanks」のように間隔を空けて使用してください。文ではなくEmoteを連続して使う際も同様です。また、コマンドを全角で入力し投稿してしまった場合や、大文字の部分を小文字にして投稿してしまった場合もEmoteとして認識されません。Emoteの名前を全て見たいという方はこちらからどうぞ。

ところでこれはあまり使い方とは関係が無いのですが、TwitchのEmoteにはそれぞれ「何となくの意味」や「使われる状況」が存在します。今回は有名で頻繁に使われるEmoteのみを取り上げて解説していこうかと思います。
kappa
まず最初に紹介しなければならないのが、この“Kappa”Emoteです。Twitchの象徴ともいえるこのアイコンはTwitch全体で1分間につき1000回使用されることもあるほど(1秒につき約17回)。このEmoteの起源はJustin.tvの歴史にまで遡ります。Justin.tvの黎明期、当時からEmoteを導入していた同社は社員の顔から作成されたEmoteを導入することを決め、その中の1つとして使用されたのが、当時の社員であるJosh DeSenoさんの顔でした。元々日本文化に興味があった彼はEmoteの名前を「河童」から取って“Kappa”と名付けて導入しましたが、しばらくは反響も無く他社員のEmoteと変わらないものでした。しかし2013年前後から後継サイトであるTwitchが爆発的に規模を拡大したことでじわじわとEmoteに注目が集まり、その中のKappaが猛烈な脚光を浴びることになります。2014年2月には1日に平均90万回という驚異的な使用回数を叩き出し、2015年6月には平均100万回の大台を記録しました。この大ブームのきっかけについては当事者であるJoshさんも詳しくは分かっていないそうですが、「多分、面白い言葉だし入力し易いからじゃないかな?」と自身のHPで述べています。ところで気になるKappaの意味ですが、主に皮肉、煽りなどを表現する際に使うもので決して良い意味ではありません。しかし必ずしも意味を持って使用されるわけではなく、適当に文末に付けられるということもあります。更にこのEmoteの人気を受け、Twitchは様々なバリエーションのKappaを導入し、それらもまた頻繁に使用されるに至っています。

kappa2
左の“KappaPride”は、2015年6月26日にアメリカ全州で同性婚法案が可決されたことを受けて作成されたEmote。レインボーはLGBT(性的少数者)の象徴となるものであり、その成り立ちの通り配信上で同性愛などを感じさせる出来事が起こった際にはこのEmoteでチャットが埋め尽くされます。

真ん中の“KappaRoss”ですが、これは一番上で書いたようにTwitchがCreativeカテゴリを正式に立ち上げた際、“ボブの絵画教室”の全話垂れ流しを行ったことから記念に導入されました。同番組の主役であるBob Rossの象徴ともいえるアフロをKappaに被せ、名前もKappaとRossを合わせたKappaRossに設定されており、絵や芸術などの話題の際に使用されることが多いです。また同番組でのBob Rossの名言、”We dont make mistakes, just happy little accidents失敗なんてありません、すべて楽しいアクシデントなんです)というものから一部を抜き取った”happy little accidents”という言葉はアクシデントという部分が改変されるなどしてTwitch全体で使用されるスラングとなりました。

右の”Keepo”はDotaシリーズに登場するヒーロー、MeepoとKappaを組み合わせたEmoteで、Meepoの特徴である耳をKappaに被せたものになっています。

この他にもTurbo会員限定のEmoteとして、白黒ではなく色が付いているKappaHD。オリジナルKappaより一回り小さいMiniK(MiniKappa)などがあります。ちなみに2015年現在Joshさんは日本文化への興味などから日本へと頻繁に訪れる傍ら、VRハードを扱う会社経営者として活動しており、Twitterには日本語でのツイートもちらほら見受けられます。気になる方はフォローしてみてはいかがでしょう。アカウントリンク
kreygasm
さて、次もまたTwitchを代表するEmoteの1つ、Kreygasm(クレイガズム)です。このEmoteの起源は2011年、Twitchにて配信をしていたKreygさんという方の配信内でKreygとOrgasm(絶頂)を掛けたKreygasmという言葉が生まれたところから始まります。その後Kreygさんは自身で撮影したKreygasmを表現した画像をTwitch運営へ提出し、それがEmoteとして受理されたことで定着しました。意味はというとその由来の通り、オーガズムという単語そのものであり、高揚感、幸福感などを表す際に使われることが殆どです。
biblethump
BibleThump(バイブルサンプ)は悲しい感情を表すEmoteで、この涙を流しているキャラクターは“The Binding of Isaac”というPCゲームの主人公、Isaac(アイザック)です。内容は神に敬虔なあまり狂気を帯びてしまったクリスチャンの母親からアイザックが逃げまわるというもので、熱心すぎるクリスチャンを表す少しネガティブな英スラング、Bible-ThumperがこのEmoteの名前の由来となっています。用法が分かりやすいためTwitchを見始めたばかりの方や非英語圏の方でも非常に使いやすいEmoteで、例を挙げるとゲーム内で好きなキャラクターが死んでしまった時、ゲームの大会でお気に入りのプレイヤーが敗退した時など、様々な場面で頻繁に用いられます。また、このEmoteの派生としてAngelThumpというものがBTTVのEmoteに存在します。
4head
4HeadはTwitchの有名配信者であるCadburryさんの顔を切り取ったEmoteです。主に笑い、笑顔を表しますが、皮肉や煽りとしても使用します。配信上で誰かしらが大笑いした際にはよく使われますし、逆に馬鹿にするために使われることもあります。4Headの由来はForehead(額)なのかなとは思いますが、確かではありません。
pogchamp
PogChamp(ポグチャンプ)はTwitch配信者であるほか、格闘ゲーム界隈でプレイヤー、コメンテーターとして活躍しているGootecksさんの顔を切り取ったEmoteです。主に興奮や驚きを表現する際に使用し、アジア人を表現するものとして使われることもあります。起源は同じく界隈での有名人であるMike Rossさんと共に撮影し、Youtubeにアップロードされた動画で見せた表情からで、名前は同じ2人で撮影されたデバイスメーカー、Mad Catzのプロモーションビデオのタイトル、“Pogs Championship”から取られています(Pogsはメンコに似た海外でポピュラーなゲーム)。ちなみにどちらの動画もCross CounterというGootecksさんが立ち上げた格闘ゲーム専門チャンネルから投稿されています。
notlikethis
NotLikeThisはTwitchの社員であるBen Swartz(ベン・スワーツ)さんが頭を抱える様子を切り取ったEmoteです。画像と名前の通りストレスや失望、ガッカリとした気持ちを表すもので、配信で望んでいない展開が起きた時などに使われていますが、時には不安や心配といった感情を表すこともあるようです。
failfish
FailFish(フェイルフィッシュ)は有名配信者であるSpamFishさんがミスをしてしまった時の様子を切り取ったEmoteです。Fail(失敗する)の通り、主に配信者が何かを失敗してしまった際に用いられ、NotLikeThisと共に使用されることが多いです。

pjsalt
PJSalt(ピージェーソルト)はJustin.tv時代から存在する古いEmoteですが、今も現役で使われています。PJは格闘ゲームを配信していたPeacefulJayさんという配信者から取られ、Saltは格闘ゲーム界隈で頻繁に用いられる“怒り”を表すスラング、Saltyから来ています。PeacefulJayさんがEmoteを作って貰えることになった際に、格闘ゲームで馴染み深いスラングであるSaltyに因んだ塩の缶のEmoteを思いつき、それが公式に採用されることになりました。配信者が怒った時やゲームの大会で敗戦して動揺するプレイヤーなどに対しよく使われます。
dansgame
DansGame(ダンズゲーム)は有名配信者であるDanさんの顔を切り取ったEmoteです。主に怒りを表す時や嫌気がさす出来事に対して使用します。
residentsleeper
ResidentSleeper(レジデントスリーパー)は有名配信者であるOddlerさんの顔を切り取ったEmoteです。彼が72時間バイオハザー ド(英:Resident Evil)マラソンを行った際、66時間ほどで眠りに就いてしまいました。その睡眠配信は非常に話題を呼び、多くの人が配信に訪れた結果最高で13000人もの視聴者がつくに至ったそうです。それによりResident(バイオ)とSleeper(眠っている人)を複合させた名前がEmoteに付けられました。その成り立ちの通り、睡眠や眠気を表す際に使用されることが多く、ゲームが退屈であったりした場合にジョークで使われることもあります。
babyrage
BabyRage(ベイビーレイジ)は赤ちゃんの顔を切り取ったEmoteです。起源や画像の元は不明ですが、Baby Rage(赤ちゃんの憤怒)の名の通り、怒りや満足していない感情を表す時に使用されることが多いです。
trihard
TriHard(トライハード)はヨッシーアイランドのスピードラン(TA)等で有名な配信者、Trihexさんの顔を切り取ったEmoteです。画像は彼がアニメコンベンションに参加して撮影した写真の中で、“自分の興奮の様子を完璧に表している一枚“と評したものから切り取られています(経緯)。使用法としてはTrihexさん本人を指し示す時もありますが、大抵は黒人の代名詞として用いられ、配信に登場したり関連の話題の際に多く投稿されます。しかし中には人種差別に利用されている、との苦情もあるそうで、TwitchのRedditフォーラムにて“なぜTwitchはTrihardを削除しないのか”といったスレが立ったことがありました。

heyguys
HeyGuysはTwitchスタッフであるSelen Akayさんが挨拶している様子を切り取ったEmoteです。“Hi”などの挨拶の代わりに使用することもあれば、配信に女性が登場した時やスパム利用にも用いられるため、はっきりと決まった利用法は無いと思われます。
opieop
OpieOP(オピーオーピー)はTwitchスタッフであるJason Baboさんの顔を切り取ったEmoteです。このEmoteに関しても明確な利用方法は無いようで、馬鹿馬鹿しさを表す時やドヤ顔を表現したり、煽りに使う等、多種多様な用いられ方をされるようです。また、Dota2のプロプレイヤーであるXBOCTさんの配信で頻繁に使われることから、一部ではXBOCTさんの代名詞としても通用するという話もあります。その他にも“ピザ”を表す意味合いもあるようですが残念ながら調べてみても由来は分かりませんでした。
wutface
WutFace(ワットフェイス)はTwitchスタッフであるAlex Mendezさんの顔を切り取ったEmoteです。主に怖がる、またはびっくりした様子を表すのに使われます。由来は恐らくWhat!?というような顔ということから?
swiftrage
SwiftRage(スウィフトレイジ)は有名配信者であるSwiftorさんが怒っている顔を切り取ったEmoteです。BabyRageと同じように怒りを表すことに用いられるほか、制御出来ないほどの興奮等、感情の爆発を表現する際にも使用されることがあります。
elegiggle
EleGiggle(エレギグル)は有名配信者であるElegy of Gamesさんが笑っている顔を切り取ったEmoteです。Eleは名前であるElegyから、Giggleはクスクス笑うという意味を持つ英単語から来ており、同じ笑いを表すEmoteである4Headよりもやや嘲笑、煽りの意味合いが強いかもしれません。

  
この3つのEmoteは少し特殊なもので、公式ではなくBetterTTVというブラウザアドオンを入れることで使用(表示)できるようになるEmoteです。オフィシャルでは無いものの多くのユーザーが使用するため一応載せておきます。

まず左にあるのはFeelsBadMan”というもので、4chanなどの掲示板では定番となっているキャラクター、Pepeが悲しんでいる画像のEmoteです。
別名Sad Frogとしても呼ばれ、後悔や傷心、憂鬱など悲しい感情を表す際に用いられます。

そして真ん中にあるのが“FeelsGoodMan”といって、
FeelsBadManの逆であるプラスの感情を表すEmoteです。

最後に右のGIF形式ものですが、これはSourPls(サワープリーズ)といって、音楽にノッている様子を表す
Emoteです元ネタはMiguelさんという方が2007年にYoutubeへアップロードした動画のタイトルから来ており、動画内では恐らく彼であろう男性がおもちゃ屋らしき場所でノリノリのダンスを披露しています。アップロードから長い時間が経過していますがMiguelさんは未だに現役で、Twitterアカウントを持っているほかにTwitchで配信も行っているほど

以上がTwitchで頻繁に用いられる主なEmoteです。勿論これら以外にも多くのものがありますが、全てを網羅するとキリがないためこの辺で…。もし気になるEmoteが出てきたら、先程も貼ったEmoteをまとめたサイトでアイコンをクリックすれば説明を見ることが出来るかもしれません。また、英語ですがEmoteを使用する場面を一部まとめたサイトもあったので是非参考にしてみてください。

さて、話を大幅に戻しますが、Twitchの配信ページを下の方にスクロールしてみてください。

stream3
すると何か色々な文章が出てきたと思います。これらは配信者によるプロフィールコーナーのようなもので、主に自己紹介、配信のルール、自身のSNSリンクなどが記載されます。そのためまず配信者のことで知りたいことがあればここをチェックすると良いでしょう。そしてこの中に“Donation”(寄付)と書かれた画像があるかと思いますが、Twitch上でこの単語は“配信者へお金を寄付すること”を意味します。Subscribeとは違って月額を払うことはなく一回払ってしまえばそれで終わりですが、Subscribeシステムのようなサイト上の見返りはありません(配信者自身が何かしらでお礼をすることはある)。とはいえ、購読料5ドルよりも多い、または少ない金額を送りたい場合や、ゲームをクリアした際のお祝いとして突発的に送るなどの用途に用いる場合はこちらを使用するのがオススメです。また、Subscribeシステムを利用出来ない配信者にとってはこのDonationシステムこそが寄付を受ける唯一の手段 となるため、配信の規模に関わらず多くの配信者が導入しています。ただ、Subscribeシステムとは違いTwitchがやり取りを管理するわけではないため、決済に関しては外部サイトを使用することになり、その決済方法等はサイトによって異なります。もし寄付してみたいと思うのであれば、プロフィール欄に書かれているDonation欄の記述に目を通し、貼られているリンクから決済を行いましょう。ちなみに上のJoshOGさんの配信ではDonationアイコンをクリックすれば決済ページに飛ぶことが出来ました。

そして更にこのDonationシステムやSubscribeシステムと関連するTwitchに欠かせないアイテムが1つ存在します。それはTwitchAlertsというツールのことで、これはTwitchと連携することで寄付者や購読者が出た際に配信上にオリジナルのアラートやエフェクトを表示することが出来る、というものです。恐らく配信を見ていると“[名前] Donate [金額]$!”や“[名前] is now following!”のような文字が画面に出てくることがあるかと思いますが、それらは主にこのTwitchAlertsで設定されています。画面上に表示することで配信者自身すぐに気付くことが出来るほか、何にお礼をしているかが視聴者にも伝わって分かりやすくなるメリットがあります。中には寄付と共にメッセージを送ることが出来る配信もあり、その場合はそのメッセージも含めて画面に表示されたりします。また、配信者によって表示するものは異なり、特に視聴者を多く集める人気配信者の場合フォローされたことを知らせるアラートを導入すると処理が大変のため、フォローアラートは設定されていないことが多いです。しかし視聴者数500人くらいまでの配信であればフォローすると画面に表示され、名前を読み上げて感謝を伝えられる、といったケースが多いかと思います。使用方法はというと、HPのトップページに表示されているLaunchをクリックし、“TwitchAlertsAppにあなたのアカウントの使用を許可しますか?”という選択を許可すれば使用することが出来ます。設定は同サイトより行うことが可能で、アニメーション、音声、フォント等々細かく設定をできるほか、特殊な外部プラグインを使用することも出来るようです。表示の際には多くのTwitch配信者が使用する OBS(Open Broadcaster Software)との連携で容易に設定できるらしく、この2つをセットで使う配信者も多いとか。
サイドバーの設定
sidebarチャット欄の解説を使用したときの画像に写っていた左上にある矢印をクリックすることで、アカウント登録をしている方のみサイドバーを開くことができます。そしてメッセージと書かれたボタンの下の矢印を押して展開させると左のようになるかと思います。サイドバーにはまず一番上にフロントページと同じ機能の検索バーが存在し、その下にはユーザー名と設定のスパナアイコン、ログアウトアイコン。そして更に下には押すとそれぞれ、自身のアカウントのプロフィールへ飛ぶプロフィールボタン。フォローしている配信者の配信状況をチェック出来るフォロー中ボタン。送信、受信したメッセージを確認出来るメッセージボタン。自身の配信ページへと飛べるチャンネルボタン。配信録画やダイジェストを確認できるビデオマネージャボタン。配信設定を行えるダッシュボード。購読している配信の設定を行えるスポンサー登録ボタンが並んでいます。更に下にはコンテンツを探すという欄がありますが、ゲームをクリックすれば上の方で説明したゲームでのブラウズ画面へと戻ります。チャンネルはやっているゲームに関係なく、Twitch全体の配信をそのままブラウズ出来るもので、飛んで右の方に表示されている“全てのチャンネル”という文字をクリックするとPS4配信、もしくはXbox One配信のみを表示させることが出来る選択肢が出てきます。ゲームのブラウズと同じく視聴者順に表示されます。ビデオというのは配信者が配信の中から抜き出したい部分のみをアップロードできる“ダイジェスト”機能によってアップロードされた動画のみをブラウズ出来るページ。右上の方に「週」と「月」というボタンがあり、週を押すと1週間以内に投稿された動画を、月を押すと1ヶ月以内に投稿された動画を再生回数順に表示します。必然的に上の方にある再生数が多い動画は衝撃的なものや面白い内容のものが多いので定期的にチェックしてみるのも良いのではないかと思います。


では軽く説明したところで一つ一つ見ていきましょう。検索バーは最初に説明したため飛ばして、まずはスパナのアイコンをクリックすれば開くことの出来る設定画面から。

settings
設定画面はこのような構成になっています。プロフィールタブで設定出来るのは以下
  • Display Name : 名前の小文字、大文字表記のみ変更出来る
  • Email : メールアドレスの変更
  • プロフィール写真 : プロフィールページや配信ページに表示されるプロフィール画像の設定。
  • 自己紹介 : プロフィールページに表示される自己紹介文の編集。
  • Disabling your account : Twitchアカウントの閉鎖
続くTurboタブは私自身Turbo会員では無いので分かりませんが、Turbo会員限定Emoteの設定などが出来るみたいです。

次に配信設定を変えるチャンネル&ビデオタブ。
  • ビデオプレイヤーのバナー : 配信オフライン時、配信画面に表示する画像。
  • 成人向けコンテンツ : チェックすると青少年にはあまり適切でない配信として、配信表示前の画面上に“The broadcaster indicated that the channel is intended for mature audiences”(この配信は成人向けに設定されています)という警告が表示され、Start Watchingボタンをクリックすることで視聴を開始出来る。しかし裸、性的行為など直接的な表現は元々禁止
  • 配信をアーカイブ : 配信をした際Twitchにアーカイブをするかの設定。
  • Stream Delay : 配信のラグを4秒から2秒にまで軽減できる設定。ただ回線の弱い視聴者はバッファを起こす可能性が高くなる
  • 承認済みの配信者 : 自身の配信ページで他者が配信出来るようにするための招待を送ることが出来る
  • ハイパーリンクをブロック : チャット内でURLが投稿されると自動で削除する設定
  • 禁止ワード : チャット内で表示したくない単語をフィルタに掛けることが出来る。フィルタに引っかかったものは***のように表示される。
  • 一般禁止ワードフィルタを使わない : Fワードなど基本的な禁止ワードを制限するフィルタを使用するかを設定出来る。また、その下の“発言する ユーザーにEメールアドレスの認証を要求”では、チャットに参加しようとするユーザーに必ずメールアドレル認証を要求するかの設定が出来る。
  • チャット禁止ユーザー : 自身がチャットからBANしているユーザーの一覧が表示される
セキュリティ&プライバシータブ
  • パスワードを変更 : 古いパスワードと新しいパスワードを入力することでパスワードの変更が可能
  • 2段階認証 : パスワードの他に携帯電話認証を追加するかの設定
  • Youtubeへのエクスポートを禁止 : 自分以外がYoutubeへの録画エクスポート機能を使用出来ないようにするかの設定
  • メッセージフィルター機能を利用しない : フォローしているユーザーや購読者、自身が送ったメッセージへの返信、Twitchスタッフ等、知り合いのユーザーのメッセージのみが受信箱に入り、他はその他カテゴリへと送られるデフォルト設定の切り替えが出来る。切り替えると全てのメッセージが受信箱へと送られるようになる
  • 知らないユーザーからのメッセージをブロック : フォローしていないユーザーからのメッセージを受け取らないかの設定
  • 知らない人からのウィスパーをブロックする : ウィスパー機能(チャット欄で個人の話し合いが出来る)をフォローしていないユーザーからは受け取らないようにするかの設定
  • 知らないユーザーからの招待をブロック : フォローしていないユーザーからのグループチャット招待を受け取らないようにするかの設定
通知タブ
  • Opt out of Chat Notification : 配信購読の更新を配信者に伝えるチャット表示を表示させないようにするかの設定
  • Email me when : メッセージを受信した時、自身のチャンネルがフォローされた時、ダイジェストを作成可能な時、フォロー中の配信者が配信を開始した時、以上の際にメール通知を送るかの設定が出来る
  • Push notifications : TwitchのAndroid、iPhoneアプリでお気に入りの配信が始まった際に通知を表示するかの設定
  • SMS notifications : 携帯番号を設定することで電話での通知を受け取ることが出来る
  • People you follow : フォローしているユーザーの中から選択したユーザーの配信が始まった時だけメール通知を受け取る設定が出来る。Email me whenでフォロー中のチャンネルで配信が始まったとき通知を送る設定をオンにしていないと選択出来ない
リンクタブでは外部サイトとの連携の設定が可能です。SteamやBlizzard Battle.netとの連携ではアイテムが貰えるイベントが開かれたりすることがあるため興味がある方はどうぞ。Youtubeと連携すると録画、ダイ ジェストを簡単にYoutubeにアップロードすることができ、FacebookやTwitterと連携させれば配信開始メッセージを自動で投稿してくれたりといった機能が使用できます。

最後のSubscriptionタブでは現在購読している配信の一覧を表示し、支払い金額の確認や購読終了の設定をすることが可能です。

以上がアカウント設定画面で設定できるものですが、あまり詳しくは分からないものもあるため、全体的に一度試していただくのが一番かと思います。そして設定アイコンの横に表示されているドアのアイコンはログアウトボタンで、押すとすぐにログアウトすることができます。
 
続いてはプロフィールタブを押すことで飛ぶことが出来る自身のプロフィール画面です。

channnel
この画面ではまず左上に設定したバナー(プロフィール画像)が表示されます。バナーの設定は先ほどのプロフィール設定の他に、右上の“バナーを変更”ボタ ンからも行うことができ、同時に背景色の変更もすることが出来ます。なお、バナー画像の推奨サイズは900x480です。ユーザー名の下には自己紹介文を設定することができ、これもプロフィール設定、もしくは編集ボタンをクリックすればすぐに編集可能です。右の方には他者があなたをフォローするためのボタンとあなたに対しての通報やメッセージを送るための歯車がありますが勿論自分のアカウントにそれらを行うことは出来ないため、これらはログインしている場合は表示されません。他者から見た場合には上のように表示されるということです。さて、下の黒い部分を見てみましょう。4つのタブがありますが、過去の配信タブには自身の過去配信の録画一覧が表示されます。ちなみに録画に関してですが、長く保存するよう設定した状態で、一般ユーザーは14日、Turbo ユーザー、パートナープログラム契約ユーザーは60日間録画を残しておくことが出来ます。その隣のダイジェストタブには配信から抜き出した場面を保存しておくことができ、これらは更に長い間(半永久?)残すことが出来るようです。その隣のフォロー中タブにはフォローしているユーザー一覧が表示され、フォロワータブには自身をフォローしているユーザーの一覧が表示されます。

続いてフォロー中ボタンを押してみましょう。

followchuu
このような画面が表示されるかと思います。まず画面にはフォローしているユーザーの中で配信しているユーザーのみが表示され、その下にはフォローしているユーザーがホストしているライブ配信が表示されます。このホストという機能もTwitchの特徴的なシステムの一つで、配信をしていないユーザーは自身の配信ページにアクセスした視聴者を自動的に他ユーザーの配信に中継することが出来ます。これは主に
  • 配信を終了する際そのまま視聴者を友人のストリームに移行させたい
  • 配信を一時的に中断する際に視聴者が離れるのを防ぎたい
  • 好きな配信者のことをフォロワーに知ってもらいたい
  • 自身のチャンネルチャットを使って視聴者と共に他配信を実況したい(イベントなどを自分とその視聴者だけで実況できる)
といった時などに使われます。つまりこのライブ配信中のホストというのは、“フォローしているユーザーが今現在ホストしている配信”を表示する欄だということです。
また、ゲームをフォローしている際にはこのホスト欄の下にライブ配信中のゲームという欄が表示され、フォローしたゲームの画像が表示されます。 これをクリックすればそのゲームをプレイしている配信の一覧に飛ぶことが出来ます。そして一番下には最新のビデオという欄が出てきますが、これはフォローしているユーザーのダイジェスト動画一覧を表示するものです。また、上の方にチャンネル、ホストなどのタブがあるかと思いますが、これらは上記の一覧をよ り詳しく見るためのタブで、概要タブだと配置に限りがあるため枠に入らない動画も全て表示させることが出来ます。

フォロー中ボタンの下にあるメッセージタブでは受信、送信したメッセージ一覧を見ることが出来ますが、デフォルトでは知り合いのメッセージのみが受信トレイ に入り、それ以外のものはその他タブに入るよう設定されています。もし全てのものを受信トレイに収めたいのであれば上の方に書いたセキュリティ&プライバシー設定から行いましょう。メールの管理方法はシンプルで、既読、未読をマークする機能、メールを削除する機能、全てを選択する機能しかありません。ちなみに2015年11月現在ではメッセージタブを開くと左のサイドバーが英語表記になってしまうバグがあるようですが、その下のチャンネルタブなどに行くと日本語表記に戻すことが出来ました。

channnel
チャンネルタブでは自身の配信画面を開くことが出来ます。左上にはプロフィール画像が表示され、その右には配信タイトルとユーザー名。これはユーザー名の隣の編集ボタンを押せばいつでも変更することが可能です。Title this broadcast欄に配信タイトルを入力し、プレイ中欄にはゲーム名を入れるのですが、ゲーム名は今のところ日本語では検索できないようです。

playing

例えば、プレイ中欄にPhoenix Wright(逆転裁判の英語タイトル)と打ち込めば予測タイトルが勝手に表示されるのでその中から該当するものを選べばOKです。これを使用することで 同タイトルを配信するプレイヤーをまとめることができ、ゲームタイトルでのブラウズが可能になっているというわけです。なお、予測を使用せずに日本語タイ トルを設定して配信することも出来ますが、その場合ゲーム一覧には表示されないため人を集めることが困難になると思われます。一番下の言語設定は日本に設定することで日本語のチャンネル欄に表示され、日本人の視聴者が見つけやすくなります。






そして配信画面本体や、下のシェアボタン、シアターモードボタンなどは他配信を見たときと変わりませんが、一つ違うのはその下のパネルを編集スイッチです。

このパネルスイッチをオンにすると枠の中に+のマークが書かれた長方形が出てきて、これをクリックすると上のような設定画面が現れます。これは配信者が配信画面下にプロフィール、寄付(Donation)、SNSなどの案内を載せるパネルを設定できるものです。

  • Panel Title: : パネルのタイトルを指定できます。付けた名前はパネルの一番上に表示されますが、必須ではありません。
  • Add Image : 押すと自分のHDD上から画像をアップロードすることができ、その画像を表示できます。そして画像を選択すると編集画面が表示されるので、点線の中をドラッグして移動させたりサイズの設定をすることができます。ただしどんなサイズの画像でも幅は320pxに変形されるため、その大きさを想定したほうが良いでしょう(最初に表示される点線の幅も320px)。また、高さを幅の長さ以上に小さくすることが出来ないので縦長い画像を使用することは難しいかと思います。これに関しても必須ではないです。
  • Image Links To: : 画像に埋め込みリンクを設定します。
  • Description: : タイトル、もしくは画像の下に表示する説明や詳細を書くことができます。これも必須ではなく、SNSのリンクなどはタイトルや説明を書かず画像と埋め込みリンクのみで使用する配信者が多いです。
設定が出来たらSubmitボタンを押せば生成することができ、パネルを編集スイッチをOFFにすればチェック出来ます。気に入らない場合や編集したい場合はもう一度スイッチをONにすればいつでも再編集可能です。一度作成したパネルは編集画面でドラッグすれば移動することが出来るのでパネルの順番の入れ替えも可能。ただ、私が最初に作成した時は作成パネルが縦1列に並んだことでとても縦長になってしまったのですが、パネルを大量に作成してから編集をOFFにし、再びONにするとパネルを横3列で作成出来るようになっていました。何となく出来てしまったため正式な方法は未だに良く分かっていません。

チャンネルタブは以上です。続いてビデオマネージャータブですが、これは配信録画やダイジェストの管理をすることが出来るものです。

videomanager
開くとVideo Managerという文字の下に“Past Broadcasts”(過去録画)、“Highlights”(ダイジェスト)のタブがあるかと思いますが、クリックすれば今現在Twitchに保存さ れているそれぞれの一覧を見ることができ、動画のサムネイルの下にはタイトル、作成日時、再生時間、再生された回数が表示される他、動画が間もなく消えてしまう、という状態の時はサムネイルに“日数 until deletion”という警告が出てきます。過去録画タブではダイジェストの作成が可能で、使用したい録画のHighlightボタンを押して編集を開始します。動画と編集画面が表示されたら、開始時間の欄にダイジェストの最初の地点、終了点の欄に最後の地点を入力、または隣の現在のビデオ時間を使用を押して開始・終了地点を設定し、ダイジェストの説明ボタンをクリックするとタイトル、ビデオの内容、ゲーム、言語、タグを指定する画面に切り替わるので、それらを設定しダイジェストを作成ボタンを押せば作成完了です。過去録画タブに戻ります が、Youtubeとの連携をオンにしているユーザーに限り、Exportボタンを使えばすぐにYoutubeへのアップロードも可能で、ダイジェスト作成と同じようにタイトル、説明、タグ、公開設定、自身のYoutube動画を見ている人に配信が始まった際通知を表示させるか、などの設定をして一番下のアップロードボタンを押せば完了です。また、これらの機能は編集したい録画の視聴ページから歯車アイコンをクリックすることでも行うことが出来ます。

そしてHighlight、Exportに並ぶMoreと書かれたボタンですが、押すと“Edit”、“Delete”という2つのボタンが出てくると思 います。まずEditでは録画サムネイルの選択のほか、タイトル、説明、ゲーム、タグの再設定などが可能で、Deleteは録画の削除を行うことができるという簡単なものですが、まれに“Appeal Muted Audio”という3つ目のボタンが出てくることがあり、これはかなり複雑なものになります。実はTwitchには「配信上で第三者が著作権を持つ音楽が流された際、アップロード時の自動判別を経て録画上ではその楽曲付近の音声が30分間ミュートされる」という著作権保護システムが存在します。そのためTwitchは自社で「配信で使える著作権フリー音楽」をまとめたサイトを公開していますが、実際問題多くの配信者はそれを用いていません。そのためTwitchの録画を観るとシークバーの中に赤い印が付けられていることが頻繁にあり、これこそがミュートされている部分を表しています。しかしこれが間違って行われてしまうことがあった場合、例えば楽曲を作った、パフォーマンスした本人であったり、著作権元に許可を取ったのにも関わらずミュートされてしまった、そんな時はこのAppeal Muted AudioからTwitch側に解除して欲しい部分とその理由を送ることで、場合によっては解除されることになるかもしれません。開くとミュートされた部分の時間などが書かれたリストが表示されるので、該当する欄の右にあるSelect Reason(理由)を選択し決定します。その後本名、住所、郵便番号などを入力して送信すれば後日メールで結果が送られてくるそうです。そういった事情により“Appeal Muted Audio”というボタンはミュートされた音声を含む録画の場合にしか表示されないことになりますが、被ミュートの録画はサムネイルに分かりやすいマークが表示されるため見ればすぐに分かると思います。

dashboard
さて、次は配信設定を取り扱うダッシュボードタブです。まず最初に開かれるのはその中のライブ配信タブで、配信タイトル、プレイゲーム、言語の設定を行うことが出来ます。配信画面の上には自分をホストしている配信者の数が、画面下には視聴者数、合計視聴者数、フォロワー数、画面右にはチャット欄も表示されます。また、配信画面は非表示にすることが可能。

次の編集タブでは、エディターを設定することが出来ます。エディターというのはこのダッシュボード画面にアクセスでき、広告を流したりゲームタイトルや説明文の変更といった配信者と同じような作業を行えるような権限を持った人のことで、共同配信者と言えば分かりやすいかもしれません。アカウント名を入力して追加ボタンを押せば簡単に追加が出来ますが、重要なポジションですので慎重に選んだ方が良いでしょう。エディター設定タブの隣にはダッシュボードというタブもあり、そこでは自身がダッシュボードにアクセス出来るユーザー一覧が表示されます。自分のアカウントに加え、エディターを務めている配信の一覧を見ることが出来ます。

続くアクティビティタブでは配信を始めた日付などのデータを見ることが出来るそうですが、私は殆ど配信をしないためチェック出来ていないので確かではありません。その次のデータタブでは配信に関する様々なデータを見ることが出来るもので、かなり細かいところまでチェックすることが出来ます。

upload_original

  •  : 統計の種類を選択するもの。フォロー人数、最大同時視聴者数、配信時間等様々なものから選ぶ事ができます。
  •  : ビデオ再生回数など一部の統計を更に細かく分別したものを選択する欄。(例:視聴したデバイスなど)
  •  : ①の解説。
  •  : 統計の対象とする日付の設定。
  •  : 日・週・月を簡易的に切り替えることができるボタン。
  •  : 統計を印刷、ダウンロードするボタン(PNG、JPEG、PDF、CSVなどで可能)
  •  : 設定期間内の統計の合計等を数字で表示する欄。再生デバイスの統計などもここで表示されます。
データ欄はこのような感じです。Twitchとパートナープログラムを契約していたり、購読者が居る配信者の場合はこの右にそれぞれの設定等のタブが表示されるそうですが、これに関しても私が解説できるものではないのですみません。

ダッシュボードに戻ると、最後に“配信キー”というタブがあるかと思います。これは配信に必要不可欠なキーを見るためのもので、そのキーはエンコーダーとTwitchを繋ぐ役割を果たします。OBSという定番のエンコーダーではこのキーを設定し、エンコードをすればそれに連動してTwitchでも配信が始まるという優れものです。“Show Key”ボタンをクリックし、キーを他者とシェアしたりしないようにという警告を読み、納得したら“I Understand”ボタンを押しましょう。出てきたキーはコピーをしてエンコーダーに使用してください。

ダッシュボードに戻ると、最後に“配信キー”というタブがあるかと思います。これは配信に必要不可欠なキーを見るためのもので、そのキーはエンコーダーと Twitchを繋ぐ役割を果たします。OBSという定番のエンコーダーではこのキーを設定し、エンコードをすればそれに連動してTwitchでも配信が始まるという優れものです。“Show Key”ボタンをクリックし、キーを他者とシェアしたりしないようにという警告を読み、納得したら“I Understand”ボタンを押しましょう。出てきたキーはコピーをしてエンコーダーに使用してください。

さて、設定サイドバーも最後となる“スポンサー登録“タブですが、これはスパナアイコンの設定画面にあるSubscriptionタブと同じものです。クリックすれば購読情報や設定が可能。スポンサー登録タブの下にはコンテンツを探すという枠もありますが、これらもほぼ上のほうで説明したものと一緒になります。ゲームタブはゲームで配信をブラウズするページに飛ぶ、チャンネルタブはゲームでまとめずにTwitch上の全ての配信をブラウズできるページに飛ぶ、ビデオタブはダイジェストをブラウズできるページに飛ぶ、というような感じになります。

あまり詳しく書けない点も多くて申し訳ないのですが、以上でサイドバーについては終了です。
これで殆どシステム面については書き切れたと思いますので、今度は配信者や用語などを紹介していきましょう。

配信者
Twitchでは万を超える視聴者を集める人気配信者が多数居ますが、その中でも特に人気のあるフォロワー数ランキングが公開されています。もし見るあてがないのであれば、取っ掛かりとしてここにランクインしている人気配信者をフォローして追ってみるのが良いのではないかと思います。


用語
説明している内に出てしまったものも多いですが一応まとめとして。
  • Host : ホスト。自身の配信ページで他配信を中継すること。配信者、モデレーター等権限を持つユーザーがチャット欄に“/host [配信者名]”と投稿すると開始される(終了する際は/unhostと投稿。ホストされた配信の視聴者数には、そのホスト配信を見ている視聴者の数もカウントされる。また、視聴者数による広告収入なども、ホストされている側が100%受け取ることが出来る。配信を見ていてホストが行われると配信画面が下にスライドし、ホストされた配信が自動的に再生される。もし元の配信画面が見たい場合は画面下の“[ユーザー名]の情報を表示“をクリックすれば再び元の配信画面が上にスライドして現れる。視聴再開したい時は画面上の“視聴を再開”ボタンをクリック。
  • Raid : レイド。奇襲、侵入などを意味する英単語。その名の通りチャットへの爆撃行為を指す。主に人気配信者があまり視聴者の多くない配信をホストした際などに驚かす意味も込めて行われるが、配信中に視聴者を扇動して他配信に送り込み、言葉を指定して一斉スパムといった形で行われることもある。参考動画
  • Emote/Emoticon : エモート/エモティコン。チャット欄で使用される顔文字。
  • Subscribe : サブスクライブ。配信者に月額で寄付をすること。
  • Donation : ドネーション。配信者に任意の額を寄付すること。
  • VOD : ヴィーオーディー。ビデオ・オンデマンドの略で、要するに配信録画のこと。
  • Streamer/Broadcaster : ストリーマー/ブロードキャスター。英語で配信者のこと。
  • Nightbot/Mootbot :  ナイトボット/ムートボット。チャット欄の機能を拡張するツールのこと。それぞれのホームページよりTwitchとの連携を許可することで使用が可能になる。主な機能としてはスパム対策の強化。カスタム機能を含めたチャットコマンドの拡張化、購読や寄付情報、フォロー情報をチャットで表示、ソングリクエスト機能の追加、チャット投票機能の追加等。配信者の殆どがどちらかしらを導入しているほどの鉄板ツールである。ソングリクエスト機能は非常に有用なもので、Nightbotを例に挙げて説明すると、自分の好きなYoutubeやSoundcloudの音楽を設定で追加していき、プレイリストを作成する。 配信でそのプレイリストを再生すると視聴者側は“!nextsong”と入力して次に流れる曲情報を確認、“!songrequest [Youtube 動画ID]”で動画をリクエスト、“!songs list”で配信者が作成したプレイリストを開き、気に入ったのがあれば“!songs list play [曲名]”でリクエスト、などが可能になる。配信者によってはカスタムのコマンドを作成していることもあり、それらは配信画面下のパネル欄に記載されていることが多い。
  • Straw Poll : ストローポール。簡易アンケート投票作成サイトで、 チャットの投票機能より使い勝手が良いためか良く用いられる。使い方はまず一番上の欄にアンケートの内容を書き、下の番号が振られた欄に選択肢を書く。デフォルトでは4つまでしか表示されていないが一番下の欄に文字を入れると自動的に選択肢欄が増えていく。書き終わったらその下の選択欄から“Normal Duplication Checking”(同一IPアドレスでの複数投票を禁止する)、“Permissive Duplication Checking”(同一IPからの複数投票を認めるが、同一IPかつ同一ブラウザの場合は認めない)、“No Duplication Checking”(制限無し)のどれかを選び、その下の“Allow multiple poll choices?”(複数回答を禁止する)、“Require voters to solve CAPTCHA?” (bot対策として投票者に簡単な認証を要求する?)、のチェックを任意で付け、CREATE POLLボタンをクリックしたら完了。投票部屋のリンクが生成されるため、それをチャット欄に書き込めば視聴者も投票することが出来る。配信者側はRESULT画面を表示しておけばリアルタイムで票が増えていく様子を見ることも可能。
  • Oddshot : オッドショット。ライブ中の配信を主に30~40秒間まで直接録画することが出来るツールで、e-Sportsの大会などで良く用いられる。Chromeのプラグインとして公開されているがFirefox版もいずれはリリースされるそう。Twitchのチャット欄で!shotと投稿すれば自動的にOddshot の録画中画面が開かれ、録画が終わったらその動画リンクに飛ぶ。そうしたらそのURLを他人に教えることでシェアすることが出来る。動画内を右クリックして“Save video as”をクリックすることでストレージに保存することも可能で、詳しい使い方はこれを参照。2015年12月からはパートナープログラムシステムを立ち上げ、契約配信者には自身の配信にてキャプチャされたOddshotの再生数に応じて1000再生につき1.2ドルの額が支払われるようになった。
  • BetterTTV : Twitchの機能拡張アドオン。Chrome、Fiefox、Opera、Safari等のブラウザに対応し、UserScript版も存在するため上記以外のブラウザでも使用は可能らしい。Chrome版は80万人を超える利用者を集める定番アドオンで、利用可能になる機能は多岐にわたる。詳しくはこちらの記事で。
  • FrankerFaceZ : 独自Emoteの導入、いくつかのチャットへの追加機能を利用可能とする拡張アドオン。Chrome、Firefox、Opera、Safari等に対応しておりUserScript版も公開されている。ホームページに行き、右上のEmoticonsからSubmit New Emotesを選んでアカウントを認証させた後、Public Libraryから導入したいEmoteを選択。右にあるAdd to Channelから自分のアカウント名を押せば完了する。自分でアップロードする場合は上のSubmit~からアップロードが可能で、パスワードを知る人にしか導入が出来ないようにプライベート設定を使うことも出来る。配信チャットにて様々な人が特定の文字列を投稿している時は、このアドオンのEmoteだということも多いため導入すると見れるようになる。
  • Multitwitch.tv : マルチツイッチ。複数配信を同時に視聴出来るサイト。“http://multitwitch.tv/[配信者名]”というリンクにアクセスすることでまずはその配信が開かれ、更に右下の“Change Streams”をクリックして多重したい配信者名を入力すると2つの配信を並べて視聴が出来る。チャットも正常に表示され、タブで2つの配信チャットを切り替えることが可能。配信画面だけにしたい時は“Toggle Chat”をクリック。便利な反面、負荷もそこそこ掛かるため、ある程度はPCに余裕を持たせておく必要がある。
  • Chatty : Javaで作られたTwitch用チャットクライアント。ブラウザアドオンでは手の届かない機能までカバーする優秀なツールだが、(ditto)等一部のGIF形式Emoteに関してはJavaとフォーマットの関係上なのか正常に表示されないという面もある。詳細はこの記事にて。
  • Chill/Chillin : ダラダラ、リラックスといった状態を表す英スラング。配信のタイトルに使われることが多い。

バッファで見れない場合の対処法
Twitchを見ていると映像が止まったりといった不具合で満足に視聴が出来ない状況に陥ってしまうことがあります。その場合はTardsplaya(ター ズプレイヤー)を使用すれば解決するかもしれません。公式サイトは現在閉鎖されてしまっているので、上記リンクのようなミラーからDLするしかないのですが、とても使い勝手の良いツールなのでオススメします。使い方はまずTardsplayaをダウンロード、解凍し、その中に入っている“Tardsplaya.exe”を起動させてください。

tardsplaya
このような画面が開かれたらOKです。その次に、画面中央のChannelという文字の下にある枠に視聴したい配信のユーザーIDを入力します。IDが分からない方はその配信のURL部分を見てみてください。“http://www.twitch.tv/[ユーザーID]“ このようにtv/の後に書かれ た文字列がその配信者のユーザーIDになります。そして入力後に右の1.Loadと書かれたボタンをクリックするとQualityという文字の下の枠に画質設定が出てきます。上から高画質な順に並んでいるのでPCスペックや回線に合ったものを選択し、2.Watchをクリックすれば自動的に同梱されているMPC-HCという動画プレイヤーが立ち上がります。そしてしばらくするとそこで配信が流れ始め、バッファを軽減させることが出来るのではと思います。画面左のFavorites欄には一々ユーザーIDを打ち込まなくてもいいようにお気に入りを登録しておくことが可能で、左下のAddボタンを押して出てきたウィンドウにユーザーIDを入れてOKを押せば登録が完了します。一度お気に入りに入れたIDはダブルクリックすることで自動的にチャンネル欄へ入力され、打ち込む手間を省くことが出来るので頻繁に視聴するような配信は登録しておくと便利です。メニュー欄のToolsタブからSettingsを開くと設定画面が開かれ、その中のPlayer Pathという項目を変えることで再生プレイヤーを自分の好きなものに変えることが出来るほか、Auto-confirm when deleting Favoritesというチェックをオンにするとお気に入りを消去するときに本当に消しても良いかという警告を表示しないようになります。設定が出来たら 下のSaveボタンをクリックすれば完了です。また、メイン画面の右にあるSectionsという設定ですが、どうやら配信を何分割にして受信するかという設定のようです。正直に言って確かなものでは無いのですが、分割数を増やすほどラグが出て、1の場合は速度が要りますがラグが減る、といった感じかと推測しています。配信者の環境や相性もあるみたいなので色々試してみて最も快適なものを選ぶと良いでしょう。また、ChromeにはTwitch Buffering Fixという非公式アドオンが存在していて評判もいいので一応リンクをしておきます。


導入にオススメのユニークな配信
Twitchは配信者がゲームをプレイする様子を配信する、いわゆる“ゲーム配信”が主流ですが、中には全く違った形の配信もあります。今回はその中でも特に特徴的だった3つの配信を紹介したいと思います。

SuperSoulBros
一つ目は、主にゲーム音楽のセッションをライブ配信するSuperSoulBrosです。サンフランシスコで活動するバンドである彼らは仲間内でゲーム配信をする傍ら、非定期でLive VGM Stream!と称してゲーム音楽を演奏する様子を配信しており、固定カメラでなくカメラマンが全体を映すほどの凝りっぷりです。寄付をすることで曲のリクエストも可能なようで、もしかしたら次の配信時などに披露してくれるかもしれません。この配信はTwitchのMusicカテゴリにて行われています。

SaltyBet
続いてはM.U.G.E.NのAI対戦をエンドレスに配信するSaltyBetです。M.U.G.E.NというのはRPGにおけるRPGツクールのような格闘ゲームエンジンツールで、ユーザーが自由自在にキャラクターやエフェクト、 BGM、ステージ、UI等を自作して使用できるものです。日本でもニコニコ動画などで活発に開発が行われているため、有志製作の追加コンテンツが大量に公開されています。このSaltyBetという配信ではM.U.G.E.Nの様々なコンテンツを使用したAI対戦を延々と行っており、100回のマッチメイキングラウンド、16人のキャラクタートーナメント、25回のエキシビジョンで構成されています。配信はTwitch上でも観ることが出来ますが、 SaltyBetの公式ページにて視聴するとより楽しめる機能が存在します。

SaltyBet2
これがその公式ページで、真ん中には配信画面、右にはチャット、そして左にはユーザーの勝敗賭け情報が表示されます。賭けとは言ってもリアルマネーを使用するわけではなく、ユーザー登録をすると無料で貰える“Salty Bucks”を利用して賭けを行うため特に危険なものではありません。登録すると最初は400ドルを貰うことができ、全て使い切ってしまった場合は100 ドルの支援が受けられます。また、配信の購読者はSalty Illuminatiと呼ばれ、試合記録やキャラクター統計が見れるようになるほか、マッチメイキングラウンドでは観たい試合をリクエスト出来るようになります。

dawah200
最後の一つは、頻繁に屋外で鍛冶する様子を配信している、Dawah200さんです。2000年生まれと驚きの若さで配信をする彼は元々ロード・オブ・ザ・リングシリーズの大ファンで、その影響もあって鍛冶を始めたそうです。配信ではゲーム配信も行いますが鍛冶も多く配信しており、主にナイフを製作しています。また、鍛冶配信の場合はTwitchのCreativeカテゴリにて行われています。 以上が私が見つけた個性的な配信ですが、これ以外にも料理配信やフィギュア製作配信、音楽ラジオなどもあるので、それらも気になる方は特にCreative、Musicカテゴリをチェックしてみると良いかもしれません。



まだまだ加筆や修正を行うかもしれませんが、Twitchについて私が書けることはとりあえずこのくらいでしょうか。今でもあまり日本では知られていないTwitchですが、非常に多機能で魅力的なツールだと思います。海外の配信ばかりですが、英語が分からないなりにゲームを楽しむことが出来ますし、視聴者数が数万にも上る配信のチャットの雰囲気はとても刺激的で癖になるものです。その魅力が伝れば、あるいは興味がある方の手助けになればと思い執筆しましたがいかかでしたでしょうか。何かしらのお役に立てたなら幸いです。

2015/12/01