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第12回 | LEXUSの最新車デザイン・性能情報をお届け

イエローのレクサスLC──あのピンククラウンの衝撃再び

トヨタ車の限定カラーで強く記憶に残っているのは、なんといっても「ピンククラウン」だ。14代目となる先代『クラウン』の発表会でお披露目され、多くの人が度肝を抜かれた。あれから6年が経った今でも、「ああ、あれね」とすぐに思い出すほど、強い印象を残している。もしかすると、このクルマもそういった存在になるのだろうか。内外装をイエローでコーディネートしたレクサス『LC』が、2カ月限定で発売された。

『Sクラスクーペ』『6シリーズクーペ』と対峙するLEXUSのラグジュアリークーペ

『LC』は、レクサスのフラッグシップクーペとして2017年3月にデビューした。「驚きと感動を提供するライフスタイルブランドとしての進化」を目指すレクサスが、変革の象徴とした一台だ。メルセデス・ベンツ『Sクラス クーペ』、BMW『6シリーズ クーペ』を仮想的に据え、ヨーロッパのラグジュアリーブランドに真正面から挑んでいる。

デザインは、低重心の低い全高とワイドな全幅が生み出すアグレッシブさが印象的。艶やかな曲面とシャープなラインが醸し出すエレガントさは、まさにスポーティさとラグジュアリーさを両立した秀逸さだ。発表時には海外メディアからも絶賛された。

走行性能では、新世代レクサスのFR車に展開される新開発プラットフォーム「GA-L(グローバル アーキテクチャー ラグジュアリー)」をいち早く採用。また、ハイブリッドシステムに有段ギヤを組み合わせた世界初の機構でエンジンと走行用モーター両方の出力を制御することにより、低速から力強い駆動力を生み出してパワフルな走りを実現する。

加えて、低速域から高速域まで、システム効率の高い動作点を選択することで、エモーショナルな走りと燃費性能に優れた快適なクルージング走行を両立した「マルチステージハイブリッドシステム」やシフトチェンジの際の心地良いフィードバックと、切れ味の良い変速が持ち味の「Direct Shift-10AT」など、最先端技術が満載である。

外装色は太陽のリングがモチーフ。パーフォレーションひとつにもこだわりが見える

こだわりのデザインと卓越した動力性能によって本物を知るユーザーから多くの支持を得た『LC』だが、今回発表した特別仕様車のこだわりは“カラー”。内外装色をイエローでトータルコーディネートした。

外板色には「ネープルスイエローコントラストレイヤリング」を、内装色には新開発した専用色の「ラスターイエロー」を採用。ちなみに、ラスターは光沢や艶、輝きという意味をもつ。通常モデルの内装にも同系統のカラーはあるが、これは「オーカー」という黄土色に近い色だ。「ラスターイエロー」で彩った内装のモチーフは金環日食。非日常的な室内空間を表現したという。

専用シートは、白地に黄色のシートステッチを組み合わせたセミアニリン本革。シート表皮のパーフォレーション(穴開け)は有機的な配置が特徴で、インテリアに華やかな印象を与え、同時に個性を際立たせた。このパーフォレーションは、金環日食が生み出す太陽のリングからインスピレーションを受けた幾何学模様を採用するこだわりぶりだ。

ほかにも、「専用スカッフプレート」ではCFRP(炭素強化繊維プラスティック)にイエローのアクセントを効かせるという、さりげなくも妥協ないこだわりが見てとれる。

『LC』特別仕様車の価格は、3.5L V6モデルが1485万円。5.0L V8は1435万円

ラインナップは2車種。『LC500h 特別仕様車 “Luster Yellow”』は、3.5L V型6気筒エンジンにマルチステージ ハイブリッド トランスミッションを組み合わせたFR車だ。税込み価格は1485万円。『LC500 特別仕様車 “Luster Yellow”』は、5.0L V型8気筒エンジンにDirect Shift-10ATを組み合わせたFR車で、税込み価格は1435万円だ。

写真は8月にペブルビーチ・コンクールデレガンスで発表された『LCインスピレーション シリーズ』で、特別仕様車とホイールやハンドル位置が異なる。

レクサスの塗装は、匠の手によって磨かれた極めて平滑な下地づくりと、独自の複層工程によって芸術の域にまで高められている。イエローはスポーツカーに多い色だが、ひと味違う、レクサスならではの深みあるカラーが男の所有欲を満たしてくれるはずだ。

Text by Tsukasa Sasabayashi
Photo by (C) LEXUS
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

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ナイキとレクサスUX──最小SUVがエアフォース1を履く

北米レクサスは2月に『Sole of the UX』と名づけたワンオフモデルを公開した。といっても、クルマのことではない。じつは、これはタイヤの名称だ。モチーフはジョン・エリオットとナイキがコラボした『John Elliott ☓ Nike AF1』。この特別な白いスニーカーと同様に、ホワイトで仕上げられたレアでスタイリッシュなビスポークタイヤである。

レブロン・ジェームズが愛用するブランドとコラボしたワンオフモデルの白いタイヤ

北米レクサスが公開したこの真っ白なタイヤを見て、「なるほど」と唸った。タイヤというのは、クルマを構成するパーツとして絶対に欠かすことのできないものだ。しかし、求められるのは性能や機能ばかりで、そのデザインが注目されることは非常に少ない。

その点、北米レクサスが発表した『Sole of the UX』は、まさにデザインにこだわったタイヤである。レクサスとタッグを組んだのはジョン・エリオット。あのレブロン・ジェームズをはじめ、NBAのスター選手たちが愛用することで知られるストリートウエアブランドを率いるアメリカ人デザイナーで、彼がナイキとコラボレーションした『エアフォース1』のスペシャルモデル『John Elliott ☓ Nike AF1』が今回のデザインのモチーフだ。

『John Elliott ☓ Nike AF1』は、一見すると『エアフォース1』のオールホワイトモデルのようだが、ナイキのロゴマークである「スウッシュ」がくり抜かれたかのようなダイヤカット仕様となっていて、随所にジョン・エリオットらしい仕上げが施されている。

『Sole of the UX』にも同じ工夫が凝らされた。タイヤにはスウッシュを思わせるスリットが入り、サイドウォールには「AF1」のロゴが刻印されるなど高いデザイン性をもつ。

レクサス『UX』は、ブランドのSUVラインナップでボトムエンドを担う最小モデル

『Sole of the UX』の名称でわかるように、このタイヤを装着するのはコンパクトクロスオーバーの『UX』だ。全長4495mm×全幅1840mm×全高1520mmと、『NX』よりひと回り小さく、レクサスのSUVラインナップのボトムエンドを担うモデルである。

日本では昨年11月に発売されたばかりで、価格はガソリンエンジンの「UX200」が390万円から、ハイブリッドの「UX250h」が425万円から。都市部のパワーカップルなどをターゲットにしており、そういった意味でもジョン・エリオットとの相性はいい。

おそらく今回のタイヤは、ニューヨークやロサンゼルスに住む若者層にアピールするために企画されたのではないか。なお、ワンオフモデルなので当然販売はされない。

Text by Kenzo Maya
Photo by (C) LEXUS
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

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LEXUS UX オフィシャル動画
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