狙われたのは名門校…登戸19人殺傷事件と池田小事件の接点
「ぶっ殺してやる」
両手に包丁を持ち、眼鏡をかけたスキンヘッドの中年男は、大声で叫びながら児童らを切り付けていった――。
28日午前7時40分すぎ、川崎市多摩区の小田急線登戸駅付近で登校中の児童たちが襲われた。襲撃後、手にした包丁で自ら首を切り自殺した川崎市麻生区の職業不詳、岩崎隆一容疑者(51)は、私立カリタス小学校のスクールバスの停留所に近づき、大人たちやバスに乗り込もうとしていた児童らに次々と襲い掛かった。
救急搬送された東京都世田谷区の外務省職員、小山智史さん(39)と多摩市の同小6年、栗林華子さん(11)が死亡。40代女性1人と児童16人が重軽傷を負った。
岩崎容疑者の自宅の近隣住民がこう言う。
「小さい頃、両親が離婚し、数十年前から伯父夫婦と共に暮らしていました。身内にカリタス出身者がいて、本人も進学を希望したが、学力が足らなかったみたいで入学できず、地元の公立小、中学を卒業した。そのねたみがあったのかもしれません。大人になってから、『あの時、カリタスに行っていれば……』と後悔しているようなことをボソッとつぶやいていたそうです」