【スポーツ】[大学野球]負けない男が本領! 創価大・杉山、2年ぶり全国1勝2019年6月11日 紙面から
◇全日本大学野球選手権<第1日> 創価大6-1大工大第68回全日本大学野球選手権が10日、東京ドームで開幕した。創価大(東京新大学)が6-1で大工大(近畿)に快勝。リーグ戦22連勝中の負けない男、杉山晃基投手(4年・盛岡大付)が7イニングを1失点で2年ぶりの全国舞台勝利を飾った。仏教大(京滋)は4-3で八戸学院大(北東北)に逆転サヨナラ勝ち。愛知工大(愛知)を率いる元ロッテの平井光親監督(52)は全国初勝利。大商大(関西六大学)は3年連続で初戦を突破した。神宮球場の3試合は雨天中止となった。 いきなりのアクシデントにも動じなかった。創価大の杉山は1回のマウンドで捕手の二塁送球が右背中を直撃。「痛かったけど、あれで力が抜けて変化球がまとまった」。昨年は春も秋も勝てず、2年秋の神宮大会以来の全国舞台白星を挙げた。 東京新大学リーグでは1年秋に初黒星を喫したあと、2年春の初白星から22連勝中の負けない男だ。今季序盤は抑えだったが、優勝を決めた流通経大戦は完封勝ち。「抑えをやったことが気持ちの面で生きている。立ち上がりが良くなった」 望月、小孫とともに創価大のプロ注目トリオを形成。最速154キロを誇る直球は、この日は149キロ止まりだったが、ソフトバンクの作山スカウトチーフ補佐が「ボールに力があるのは大きな武器」と話すなど素材として高評価。変化球の精度が上がれば上位候補となる力も十分だ。 終盤に痛みが出たため1点を取られたタイミングで余力を残して降板した。23度目の出場で悲願の初優勝へ、2回戦の相手は、ドラフト上位候補のサイド右腕・津森を擁して連覇を狙う東北福祉大。杉山は「投手陣が先制点を与えないようにしたい」と気を引き締めた。 (小原栄二)
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