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石川生き物のすみか できた 鶴来第一幼稚園 ビオトープの池「自然とのつながり感じて」
白山市鶴来日吉町の鶴来第一幼稚園の園庭に九日、全長約六メートルのビオトープ(生物の生息空間)の池が完成した。今後は植物を植えるなどして、より多くの生き物が生息できる環境を整える。夏休み明けの九月にはメダカやイモリなどを放流する。(吉田拓海) 子どもたちが園庭で自然観察が好きなためビオトープ計画が始まった。四月以降、年長児中心に近くの池を見学し、本を読むなどしてイメージを膨らませてきた。多くの生き物が暮らすにはどんな池がいいのか、模型を作って話し合い、デザインを考えた。 この日は園児や保護者ら約百人が作業に参加。あらかじめ園庭に掘られた穴底に敷かれた防水シートの上に土をかぶせ、石を置くなどした。子どもたちもシャベルで土を突き固めるなど懸命に作業した。 多くの生き物が石の隙間などにすめるよう、大人が三人がかりでしか動かせないような大きな石から、園児の手のひらサイズの小さな石まで、二トントラック三台分の石を配した。池の水は園の裏山から流れる用水路を活用。サワガニやトノサマガエルが生息する透明度が高い水が流れており、完成した池と地域の生態系を結ぶ重要な役割を担うという。 中谷太一君(5つ)=同市日御子町=は「カニやトンボとか、たくさんの生き物が池に来てほしい」と笑顔を見せた。母親の智子さん(39)は「子どもたちだけではなく、親も楽しみにしていた。素晴らしい体験」と目を細める。 大角(おおかど)智恵美園長(41)は「園児には池の観察を通じて自然と自分はつながっていると感じてほしい。地域の皆さんにも親しんでいただける池になれば」とビオトープの完成を祝った。 今、あなたにオススメ Recommended by PR情報
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