米倉涼子「令和も私、失敗しないので！」　テレ朝「ドクターＸ」第６シリーズ10月スタート

　女優の米倉涼子（４３）主演の人気ドラマ「ドクターＸ～外科医・大門未知子～」（テレビ朝日系、毎週木曜午後９時）が２年ぶりに復活、テレビ朝日開局６０周年記念の第６シリーズとして１０月から放送される。９月上旬から撮影開始予定の米倉は「令和も私、失敗しないので！」と気合十分。女優宣言から２０年の記念イヤーに、集大成の代表作に挑む。

　孤高の天才外科医が痛快な活躍をみせる「ドクターＸ」は２０１２年の第１シリーズから１７年の第５シリーズまで、平均視聴率がすべて２０％前後（関東地区、ビデオリサーチ調べ）を記録。年間の民放連続ドラマ１位に３度も輝くなど、国民的な人気作品になった。

　米倉も「この２年間、１カ月に２０回くらいはいろいろな方に『“ドクターＸ”やらないの？』って聞かれたりしていました」と告白。「最近では街中などでも『米倉涼子だ』と言われるよりも『大門未知子だ』と言われることの方が多くなりました。自分が思っている以上に皆さんにとって身近なものになっているんだな」と人気を実感している。

　最新シリーズも前作まで未知子が派遣されていた国内最高峰の「東帝大学病院」が舞台。共演も内田有紀（４３）、遠藤憲一（５７）、勝村政信（５５）、鈴木浩介（４４）、岸部一徳（７２）、西田敏行（７１）らおなじみのメンバーが登場する。

　米倉は「そろそろみんなと会いたいなって思っていたので、うれしいです！　『ドクターＸ』をやっていない間もみんなと会うと“チーム感”があって、まだ芝居の仕事を始めて２０年ですが、こんなにありがたい絆はなかなか得られるものではない」と感謝。「２年ぶりでちょっと緊張していますが、自由で力強い大門未知子で帰ってきたい」と話している。

　勝村主演のスピンオフドラマ「ドクターＹ～外科医・加地秀樹～」も第４シリーズで初めてゴールデン帯に進出し、本編に先駆けて今秋全国ネットの日曜プライム枠で２時間ドラマとして放送されることが決定した。

　米倉演じる大門未知子とは対照的に、勝村演じる加地は群れを好み、金を愛し、腹腔（ふくこう）鏡のスキルと要領の良さだけを武器に突き進む人間くさいキャラが魅力だ。

　１７年放送の「ドクターＸ」第５シリーズのラストで未知子が後腹膜肉腫で余命３カ月と診断されたが奇跡の生還を遂げ、昨年放送の「ドクターＹ」では未知子がキューバで元気に過ごしている姿を見せて視聴者を安心させるなど、物語全体をつなぐ重要な役割も果たしている。

　米倉も「２年ぶりなので腕が鈍っていないかだけが心配です。昨年『ドクターＹ』をやっている勝村さんよりブランクがある。だから加地先生には負けないようにしなきゃ（笑）」と対抗心を燃やしている。

　２０１９年、令和の時代を迎え大混乱に陥っていた医療界。権威世代と次世代のバランス、コンピューターや人工知能（ＡＩ）との共存など多くの問題が押し寄せる中、東帝大学病院は大赤字で倒産寸前。そこへ「ハゲタカ」の異名を持つ投資家のニコラス・丹下が企業再生のプロとして乗り込んできた。ますます政治と権力争いが激化する“白い巨塔”で、丹下に呼ばれた大門未知子（米倉）が再び孤高の戦いに挑んでいく。

＜第１シリーズ（２０１２年１０～１２月放送、全８話）＞　帝都医科大学付属第三病院にやってきた“アルバイト外科医”大門未知子が、伊東四朗演じる院長と対決＝平均視聴率１９・１％（関東地区、ビデオリサーチ調べ）

＜第２シリーズ（１３年１０～１２月、全９話）＞　帝都医科大学病院本院を舞台に、宿命のライバルとなる西田敏行演じる蛭間重勝外科統括部長と対決。遠藤憲一の海老名教授も登場し、主要メンバーがそろう＝２３・０％

＜第３シリーズ（１４年１０～１２月、全１１話）＞　日本の医療界のトップに君臨する国立高度医療センターを舞台に、北大路欣也演じる天堂総長と対決＝２２・９％（この年の全ドラマでトップ）

＜第４シリーズ（１６年１０～１２月、全１１話）＞　舞台は東帝大学病院。泉ピン子演じる久保副院長が未知子を招き、新院長の蛭間（西田）と対決。蛭間は院長の座を追われる＝２１・５％

＜第５シリーズ（１７年１０～１２月、全１０話）＞　東帝大学病院を舞台に、知床分院から院長に復活した蛭間と対決。蛭間のバックには草刈正雄演じる日本医師倶楽部（クラブ）会長が。２人に司法のメスが入るが、未知子も病に倒れる。しかし手術は成功、海外で外科医として再出発する＝２０・９％

＜スペシャル（１６年７月）＞　金沢市のクロス医療センターを舞台にビートたけし演じる黒須院長と対決＝２２・０％