PARADOX RECRUITING | 株式会社パラドックス

PARADOX RECRUITING

社員紹介 鈴木猛之

その生き方に、リアリティはあるか。 創業者/代表取締役 鈴木猛之

クライアントや社会と
真っ向から向き合ってきた16年。

2001年に会社を設立してから今日まで、パラドックスはいくつかのステージを踏んでステップアップしてきたように思っている。最初のステージは、設立の経緯もあり、リクルートから発注を受けて広告をつくる会社。僕らは、コピーやデザインの職人集団だった。その後リーマンショックを契機に、直接クライアントと取引するようになり、広告から一歩踏み込んでブランディングを手がけるようになった。試行錯誤しながら、クリエイティブとブランディングを軸としたビジネスモデルができ、徐々に経営者と企業理念や事業戦略を一緒に考えられるようなパートナーとしての役割を果たせるようになっていった。そして、いま僕らがいるのは、この事業を柱にした新しいステージ。Visions LOUNGEやTopothesia(トポセシア)、oton+to(オトント)、Visions Palette(ビジョンズパレット)など、僕ら自身の志を主体とした事業が立ち上がりはじめている。このペースが早いか、遅いかはわからない。でも、クライアントや社会と真剣に向き合い、そのときそのとき必要だと思ったことをひとつずつ形にしてきた、僕らなりの歩みだったと思う。

口うるさく、面倒なクライアントが
志の原点。

「志あふれる、日本へ。」パラドックスが掲げる企業理念の原点は、前職のリクルート時代にまで遡る。新卒で入社した僕は、制作部門の配属になった。工学部出身で、文章は苦手、絵のセンスもない。周りには300人以上の制作職がいて、個性的で強烈な人たちもたくさんいた。自分は果たしてやっていけるのだろうか。20代はものすごく不安だった。そのなかで自分の生きる道としてたどり着いたのが、"難S"と呼ばれる難易度の高いクライアントを担当することだった。会いに行けば、確かにうるさいお客さん、面倒くさいお客さんばかり。それでも逃げずに、なんとか食らいついていくうちに気がついた。それって、じつは、経営者のこだわりなんだってこと。自社の商品やサービスにこだわりがあり、どんな些細なことも揺るがせにできないから、うるさいし、面倒くさい。そのことに気がついてから、企業の見方や仕事への考え方が変わった。そういう企業にこそアイデンティティがあり、経営者は熱く、言葉にも独自性がある。当然、僕らにも独自の表現やアウトプットを求める。彼らの期待に応えるには、常識や固定概念を取っ払い、本質を追求していくしかない。このプロセスで鍛えられた経験は、ものすごく大きい。リクルートで経験を積んで大手企業も担当したけれど、そこでは得られない感覚だった。違う。ここは、やっぱり自分の居場所じゃない。そう思って、自分の旗を立てた。それが志であり、その旗の下につくったのがパラドックスだった。

魅力的な経営者と語り、
遊びのように夢中になれる仕事。

パラドックスに自分を置く圧倒的な喜びのひとつは、魅力的な経営者に会える機会が多いってことだと思う。目の前の経営者は何に悩み、どうやって自分の志を見つけたのか、生き様までありありと聞くことができる。心から尊敬できる経営者との深い対話から得られることは、世の中に流布するまことしやかな情報なんかよりよほどリアリティがあるし、自分が生きていくうえでの糧となってくれる。この経営者のために、クライアントのために、最高のものを生み出したい。自然にそう思えてくる。僕らの仕事は、不易流行。流行を追ってどっかで息切れするんじゃなく、年をとればとるほど厚みが増し、やれることが広がっていく。これから先、どんな山に登れるか。想像もつかない楽しみがある。限りある人生で、こんな仕事に出会うことができたのはほんとに嬉しいし、死ぬまで夢中になれる仕事だと思っている。

いま感じている苦しさや違和感。
それはきっと間違っていない。

広告業界のいろんな賞などもいただき、注目されるようになったせいなのかもしれないけれど、最近のパラドックスへの応募者はクリエイター志向が多い。嬉しい反面、僕としては、その人の根本にある生きることに対する姿勢を大事にしたいと思っている。姿勢というのは、生きることにどれだけリアリティを求めているかどうか。たしかにいまの社会は、本音では生きづらい。真剣に生きていこうとすればするほど、いろんなことにぶつかるし、リアリティのないことには猛烈に反発を感じる。でもそこで折れないで、自分の内面でぎりぎりまで葛藤し、克服していけるような強さは、これからの世の中で必ず必要とされると思う。企業も同じで、気づいている経営者は、そこに気づいている。インターネットが発達し、世の中便利になっているのに消費が拡大しないのはなぜか。社会に孤独感、無気力の連鎖が広がっていくように思えるのはなぜか。つきつめれば人間の本質に根差すリアリティが欠如しているのではないか。そう考え、「人間であることとは何か」を突き詰め、ビジネスの視点を置く企業は確実に増えているし、パラドックスに相談にみえる経営者もそういう方が多い。僕らにできることは、できるだけ多くのこうした経営者のパートナーとなっていくことだ。いつの日か、日本中に志のある企業や個人があふれ、なんだか日本も変わったね。と振り返ったとき、その傍らにパラドックスがいる。そんなブランド、そんな一人ひとりになりたい。何年かかるかわからないけれど、実現することへのリアリティは不思議とあるんだよね、これが。

創業者/代表取締役 鈴木猛之
竹内亮介
佐原 藍
鈴木祐介
執行役員/クリエイティブ・プロデューサー内村寿之
江本 祐介
岡村 玲