仕事場で女性にハイヒールを強いる服装規定をなくそうという日本人女性の呼びかけが、大きな話題になっている。
女優・ライターの石川優実さんが署名活動を始めた要望書は、10日現在で2万7000人以上の署名を集めた。すでに厚生労働省に提出されている。
この署名活動は、#MeTooになぞらえて#KuToo(クーツー)と呼ばれている。「靴」と「苦痛」をもじったネーミングだ。
一方で、職場のハイヒール強制について根本匠厚労相は5日、衆議院厚生労働委員会で立憲民主党の尾辻かな子議員に、「ハイヒールやパンプスが義務付けられる必要はあると思いますか」と質問され、「女性にハイヒールやパンプスの着用を指示する、義務づける、これは社会通念に照らして業務上必要かつ相当な範囲かと、この辺なんだろうと思います。それぞれの業務の特性がありますから」と答弁した。
同議員に重ねて質問されると、厚労相は「ハイヒールやパンプスの着用を強制する、指示する。これは色々なケースがあると思いますが、社会通念に照らして業務上必要かどうかということ、社会慣習に関わるものではないかなと思います」と述べた。さらに、女性にハイヒールやパンプスの着用を強制することがパワハラにあたるかについては、「当該指示が社会通念に照らして業務上必要かつ相当な範囲を超えているかどうか、これがポイントだと思います」と答弁した。