陸上男子短距離の山県亮太(27)=セイコー=が9日、月末の日本選手権(27日開幕・福岡)に向けた練習を横浜市内で公開し、8日にサニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=が樹立した100メートル9秒97の日本新記録について「自分も日本記録を出したいと思っていたので悔しい気持ちはあるが、自分の状態を上げていくことが一番」と語り、気持ちを新たにした。
自宅でスマートフォンのニュース速報で日本新記録を知ったという山県は「出るべくして出たなという感じ」とその実力を認めつつも「世界を見据えた時に自分も超えていかないといけない記録。今できることをやって状態を上げていきたい」と日本記録奪取に意欲を見せた。
10日には27歳の誕生日を迎え、27日からは今秋の世界選手権(ドーハ)代表選考会となる日本選手権が控える。「年齢的にもベテランの領域に入るが、これまでの経験を生かしていい意味で年齢を感じられる一年にしたい。自分は挑戦者だと思っているので、しっかり代表権を取りたい」と誓った。(川村庸介)