【藤井聡】ケルトン教授を招聘した、MMT国際シンポジウムを開催します!
2019.06.10
皆さんこんにちは、
表現者クライテリオン編集長、
京都大学教授の藤井聡です。
今、日本経済を救う力を持つ新しい経済理論として
大きな話題を集めているMMT(現代貨幣理論)。
MMTとは、
「自国通貨建ての国債では破綻しない」
という「事実」、ならびに、
「国債に基づく政府支出拡大は、経済成長を促す」
という「事実」の双方を踏まえつつ
「デフレ脱却までは、
国債に基づいて政府支出を拡大すべき」
(ただし、インフレになれば支出拡大を抑制すべし)
と主張するもの。
これまで「国債発行は悪いことだ」という
認識が、我が国では共有されてきましたから、
実に様々な人達から
MMTは「批判」されているのですが、
それらのMMT批判が如何に不当であるかは、
筆者も含めて、様々に指摘してきた通りです。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/56429
https://38news.jp/economy/13570
そして、そんな不当なMMT批判と闘い続ける
MMT論者の筆頭格が誰かと言えば、
アメリカのニューヨーク州立大学の
ステファニー・ケルトン教授。
https://www.asahi.com/articles/ASM4J4SN7M4JULFA01S.html
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43709760T10C19A4000000/
彼女はこれまで、
MMT批判を展開した、
ノーベル経済学賞を受賞したクルーグマン教授や
元米国財務長官のサマーズ教授らに対して、
徹底的に反論してきました。
そうした米国でのMMTを巡る激しい論戦は、
筆者の目から見れば、
明らかにケルトン教授に軍配が上がるもの。
こうした論戦に着目した日本のメディアも
ケルトン教授に直接インタビューし、
彼女の議論の一旦が日本語でも紹介されていたところです。
https://www.asahi.com/articles/ASM4J4SN7M4JULFA01S.html
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43709760T10C19A4000000/
筆者はこれまで、アベノミクスのお手伝いなども含めて、
日本経済の立て直しにあれこれと努力を重ねてきましたが、
MMTの議論を始めて耳にした時、
日本ほど、MMTの議論が求められている国は、
他に無いのではないか――と確信しました。
だから、
MMTの議論を日本でもしっかりと、
そして「正しく」広めていくことが、
日本経済の立て直しに非常に効果的
なのではないかと考えました。
しかも、今、世界中で大きなうねりとなり始めている
「反緊縮」の動きを加速していくことが、
「世界経済の立て直し」にとっても重要です。
そのためにも、
世界第三位のGDPを誇る日本が、
GDP世界一位のアメリカとで、
「反緊縮」の理論的支柱となるMMTの議論を通して、
学術的、実践的に連携をしていくことが、
重要な意味を持つものとも言えるでしょう。
そんな事を考えている折に思い立ったのが、
ケルトン教授を招聘した、
MMTについての「国際シンポジウム」の開催です。
これまで筆者は、京都大学の主催で、
フランスのトッド氏やイギリスのチャン教授を招聘した、
あるいは、フランスの元大統領候補アスリノ氏等を招聘して、
反グローバリズムや反緊縮の国際シンポジウムを
開催してきましたが、
今度は是非、ケルトン教授を招聘して、
「MMTと反緊縮」を論ずる国際シンポジウム
を開催できないかと、思い立ったのでした。
思い立ったのが四月下旬。
ケルトン教授に、日本でMMTについての
国際シンポジウムを開催したい、ついては是非、
お越し頂きたい―――という手紙を、
(「経済学101」の)知り合いの方を通して
お送り致したところ―――
お越し頂けるとのお返事が参ったのです!
日本でもMMTについての議論が
熱く展開されている――という報道は、
どうやらアメリカにも伝えられてたらしく・・・
http://ur0.work/Rdiw
http://ur0.work/wmaV
当方個人についても、
安倍総理に直接MMTについて解説したと見られる、
とのニュースも海外で報じられていたようです。
http://www.asahi.com/ajw/articles/AJ201904050045.html
そうしたこともあり、ケルトン教授からも、
「来月、日本に行ったとき、
安藤裕さんと西田昌司さんと会うのが、
とても楽しみにしています」
(Looking forward to meeting Hiroshi Ando and
Shouji Nishida when I’m in Japan next month.)
https://twitter.com/StephanieKelton/status/1130063559768072192
ともツイートされていたわけです。
そんなこんなで、具体的な日程などを調整した結果、
日時:7月16日の午後
場所:東京都内(調整中)
主催:京都大学レジリエンス実践ユニット
共催:表現者クライテリオン、令和の政策ピボット
という格好で、
MMTの国際シンポジウムを開催することが決定しました!
ただ、会場や定員、参加費、日本側からの話題提供者、
(それから、同時通訳機材を用意できるかどうか等・・・)
の詳細は、急ぎ調整中ですので、おって決まり次第、
皆さんにご案内差し上げたいと思います。
いずれにしても、当日ご参加頂けなかった皆様についても、
何らかの形で、当日の様子をお伝えしたいと思いますが、
まずは、表現者クライテリオンの8月発売号で、
「MMT特集」を編集し、このシンポジウムの様子も、
ご報告したいと思っています。
いずれにしましても、
ケルトン教授におかれましては、
京大の国際シンポジウムのためにご参加頂けること、
心から感謝致したいと思います。
遠路はるばるお越し頂く
ケルトン教授の“心意気”にお答えするためにも、
本シンポジウム、ならびに、
ケルトン教授の来日そのものが
実り多き結果をもたらすよう、
関連イベントの実現や支援等も含めて、
精一杯頑張りたいと思います。
皆様方のご支援、ご協力、
何卒よろしくお願い致します!!
追伸1:
このケルトン教授の来日シンポジウムはもちろん、「令和ピボット運動」の一環でもあります。そんなピボットの方向性については是非、筆者の新著「令和日本・再生計画」をじっくりとお読みください!
https://www.amazon.co.jp/dp/409825350X
追伸2:
最新の「藤井聡のあるがままラジオ」は、『オカネは、銀行で借りて、つくられる ~誰でもわかるMMT~』です。文字通り「誰でも分かるMMT」の説明です、是非、お聞きください。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=8&v=rLOT-bn-Uj4
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