ウォーハンマーAoS

登録日:2019/05/07 (火) 21:47:05
更新日:2019/05/25 Sat 12:14:18
所要時間:約 43分で読めます



本作は国内における情報量が少ないので、ご協力いただける余力のある方々は追記、修正をしていただけると幸いです。

注意:スマホでampサイトをご覧の皆様へ。只今atwiki側の仕様でampサイトでの折り畳み機能が使用できないために折りたたまれてる内容が見れない状況となっております。
そのような場合はお手数ですが、以下の対策を行っていただけると正常に作動いたしますのでお願いいたします。

シグマーの時、来たる!!

画像出典:ウォーハンマー エイジオヴシグマ 第1版ボックスセットのボックスアートより


概要

Warhammer Age of Sigmar(ウォーハンマー エイジオヴシグマ)とは、イギリスのミニチュアゲームの会社「ゲームズワークショップ」から展開されているミニチュアボードゲームおよびファンタジー作品である。略称は「AoS」。
同社の「ウォーハンマーシリーズ」の一つであり、神話的なファンタジー世界舞台にした神々の戦争を描く作品である。
30年以上続いた元祖ウォーハンマーこと「ウォーハンマーファンタジーバトル(以下FB)」がいったん「エンドタイムズ(End Times)」で完結。
2015年にゲーム及びストーリーの内容を整理、一新して新たにリリースされたのが続編である本作(以下AoS)となる。

前作「ファンタジーバトル」はトールキン作品(指輪物語)やマイケル・ムアコック作品等のファンタジー作品に大いに影響を受けた作品だが、
本作はそれに加えて「北欧神話」や昨今のファンタジー作品の要素が加わっている。

本作は前作同様、多岐にわたったマルチメディア媒体で作品が展開されており、小説、ドラマCD、デジタルゲーム、オーディオブックなどのスピンオフ作品も数多くリリースされている。

日本での展開

日本でも2017年にスタートセットの「サンダー・アンド・ブラッド」の発売と共に日本語展開が本格化。
今現在でもスタートセットと共に書籍やルールブックも日本語化が進んでいる。

ミニチュアホビーとしての魅力

本作「ウォーハンマーAoS」のミニチュアホビーには主に四つの楽しみが一つになったホビーといってもよい。
  • コレクション
ミニチュア作り、集めて飾る。集めれば集めるほどプレイヤーの軍勢はより大群となる。中には限定のミニチュアモデルも存在する
  • モデリング
キットは接着剤やカッターなどを駆使して組み立てていく。慣れてくれば、オリジナルの改造モデルも作成可能。
  • ペイント
専用のシタデルカラーを使い、まるで絵を描くようにしてミニチュアを塗装する。カラーの塗装ルールも完備されている。
  • プレイ
ルールブックとダイス、メジャーそしてミニチュアを使った30年以上の歴史を持つ本格的な「ウォーシミュレーションゲーム」が楽しめる。

そして、一番注目してほしい部分が「プレイ」の要素で他の国内プラモデルと異なり、

俺(私)の作ったミニチュアでバトルできる!!

という最大の特徴を持っており、まさにプラモデル+ボードゲームを一度に楽しめる異次元のホビーといってもよいだろう。


ミニチュアモデル(プラモデル)としての特徴

概要

本作のミニチュアモデルの最大の魅力は、ファンタジー世界での戦争を再現したモデルを作り、ペイントし、飾り、集めれることにある。
日本ではガンダムシリーズの「ガンプラ」はじめとしたロボットのプラモデル及びミリタリーモデルが多いが、
本作では日本でも珍しい「指輪物語」や「炎と氷の歌(ゲーム・オヴ・スローンズ)」、「エルダースクロール」のようなファンタジー世界のプラモデルを組み立て、集めることができる。

恐ろしき魔獣の軍勢や光輝く鎧に身を包んだ英雄たち、奇妙な姿の怪物などが戦う〈神々の戦争〉を卓上に再現できるのだ。

更に兵士や兵器のミニチュアだけでなく、テレインと呼ばれる情景モデルを組み合わせることによってより臨場感のあるジオラマを作成することもできる。

丁寧に作られたテーブル上の戦場に配備された完全にペイントされたアーミーや、天をつくような情景モデルを作り上げれば、
大迫力のファンタジー世界における戦場を再現すことができるのだ。

ウォーハンマーシリーズのミニチュアモデルは一般的なプラモデルと違って価格が結構高め。しかし一回買っておけば飾ることはもちろん、
将来にわたってミニチュアゲームの駒としても末永く使用することができる。


前作との違い

ミニチュアモデルのベースが40K同様丸い形に変更されている。

ミニチュアモデルの特徴

小さなミニチュアには国産のプラモデルとは異なってディティールが非常に作りこまれている。パーツひとつひとつを見ても、偏執狂的に入れられたモールドが目を引く。
パーツ表面に隙間や空間が空くこと自体を恐れるかのようにみっしりと彫刻が入れられ、しかもそれぞれに意味やデザインを持たされている。
パーツの分割方法も国内のプラモデルと違って、キャラが可動しないことを前提とした大胆な分割がされている。
ベースサイズ20/25mmのレンジモデルやプラモデルを「一般的な人間」のサイズとして決めている。

モデルにはガンプラのようなプラモデルと違ってプラモデルの色分けがされていない。
そのためにミニチュアに色を自分で塗る必要がある。手間は少しかかるが、塗ってくる作業だけでも楽しめる。
基本は専用のシダテルカラーを使用してペイントを行う。慣れてくればガンダムカラーやMr.カラーなどの他社製塗料を使ってみるのも良いだろう。
初心者でもガイドに沿って塗っていけば簡単にかつ綺麗にミニチュアを塗装できる。

ウォーハンマー製品の購入

ウォーハンマー製品はミニチュアゲームの専門店やゲームズワークショップ直営の「ウォーハンマーストア」で購入することができる。
一般的な玩具売り場の模型コーナーでウォーハンマー製品が販売されてることは今現在ほとんどない。
最近では、ヨドバシカメラ全店舗やイエローサブマリンの一部店舗等、取り扱う店も少しづつ増えている。

ネット経由では国内の通販サイトやゲームズワークショップの公式通販でも購入可能。実店舗ではおいてない製品も手に入れやすい。
ただし、送料や価格が多くかかる場合があるので注意。特に公式の通販はイギリスからの発送となるので送料が跳ね上がる。

ミニチュアモデルの制作

ミニチュアモデルは主に「組み立て」、「ペイント」の工程に分かれている。

初心者向けのお勧めキット

・ストーム・ストライク
簡単に組み立てられ、ペイントもできるキットが同梱されたセット。ミニチュア3体、塗料6本とスターターブラシ1本を収録。
買ったらすぐにキットを組み立て、ペイントすることができる。塗料はミニチュア一体分だけではなく数体塗装できる分入ってるのでお得。


ミニチュアゲームとしての特徴


概要

ウォーハンマーエイジオヴシグマはミニチュアゲームの中でも「ウォー・シミュレーションゲーム」に分類されるものである。
一言で有名なデジタルゲームで例えれば、スパロボファイアーエムブレム(FE)を人力で行うと言ったところ。
ゲームは基本2人用のターン制で行われる。設定された勝利条件をより多く達成してポイントと稼ぎ最終のポイントが高かったプレイヤーの勝利となる。
ユニットとなるミニチュアをターンごとに行動させ、ルールブックとミニチュアの性能が書かれたデータシートに基づいて行動を行う。命中判定などは一般的な6面ダイスを使用する。
移動する際はスパロボやFEと異なりフィールドにはマス目が存在しない。移動の際はミニチュアに設定された移動距離をメジャーで測って移動させる。(スパロボNEOやOEに近い)

前作との違い

前作FBではアーミーの編成が手軽になり、小規模戦も行いやすくなった。

ゲームの版

ミニチュアゲームには版が存在し、版を重ねていくことによってバージョンアップしたゲームバランスや新ルールの追加、調整などが行われる。
ゲームを行う際は遊ぶ版に合わせてルールやデータを参照する必要がある。

2019年今現在の最新版は2版。

必要なものがそろえば、卓上は戦場と化す。

ゲームプレイに必須の物

ミニチュアゲームを楽しむには「ルールブック」、「ジェネラルハンドブック」、「ミニチュア」、「自分の使用するアーミーのデータブック(バトルトーム)」、「ダイス」、「メジャー」が必要となる。

ゲームプレイに合ったらよい物

必須ではないが、これらの物があればよりミニチュアゲームをよりよく楽しむことができるだろう。

基本的なゲームの流れ


初心者向けのお勧めセット

下に行くほど価格とグレードが上がっていく。おサイフと相談しながら欲しい商品を決めていこう。

・ストーム・ストライク
ミニチュアゲームを始めたいならまずこれを買おう。ゲームを遊ぶためのアイテムが一通りそろっている。
シグマー神の軍勢たる「ストームキャスト・エターナル」とナガッシュ神の屍軍団「ナイトホーント」のミニチュアキット計15体と、
ウォースクロールカード15枚、82ページのガイドブックとルール、テンプレートとダイス6つが収録されている。

なお塗装はされておらず、ミニチュアを塗りたい場合は塗料も別途購入する必要がある。

・ウォーハンマーエイジ・オヴ・シグマー:テンペスト・オヴ・ソウル

「ストーム・ストライク」の内容に更にミニチュアと書籍が加わったセット。ミニチュアキット計32体と、
「アドバンスドルール」が掲載している書籍版のコアルールなどが同梱されている。

なお塗装はされておらず、ミニチュアを塗りたい場合は塗料も別途購入する必要がある。

・ウォーハンマーエイジ・オヴ・シグマー:テンペスト・オヴ・ソウル&ペイント
上記のセットに加えて塗装のシタデルカラー13色一式とニッパー、モールドラインリムーバー(デザインナイフ)も付属したペイントもミニチュアゲームも楽しみたい人のためのフルセット。

・ウォーハンマー:エイジ・オヴ・シグマー ソウルウォーズ
上記の「テンペスト・オブ・ソウル」の内容に更にプラスアルファしたセット。ミニチュアキットも計52体同梱され、
エイジ・オヴ・シグマーの歴史やストーリー、ルールが記載された320ページのハードカバーブック「コアブック」も同梱されている。
なお公式サイトには「着色済み」と書いてあるが、塗装はされておらず、ミニチュアを塗りたい場合は塗料も別途購入する必要がある。要注意!!

ファンタジー作品としての特徴

ストーリー


前作との違い

前作FBでは1つの世界(オールドワールド)における他種族同士の戦争や国家内の政略や策謀、冒険譚を描いた作風だったが、
本作では「領域」(レルム)と呼ばれる世界が複数存在し、神話的なハイファンタジー面が前面に押し出されている作風に変更。
一度世界が崩壊している設定でほとんどのキャラが新キャラだが、前作のキャラクターも登場し、設定なども一部引き継がれている。

また、本作には作品の顔となるヒーローポジションのキャラである「ストームキャスト・エターナル」というキャラが追加された。
ファンタジー作品あふれる昨今、「ウォーハンマー」らしい記号、作品を象徴するキャラとして他のファンタジー作品と大きく差別化を図ることに成功した。
なお、「ストームキャスト・エターナル」は兄弟作品である「ウォーハンマー40K」の「スペースマリーン」に大きく影響を受けている。


本作の勢力は主に4つの勢力で構成され、各勢力に多彩な軍勢が存在する。

領域(レルム)

定命者たちが住む各8領域は〈定命の諸領域〉(モータル・レルム)と呼ばれ、あらゆる地形が無限に近い形で広がっている。
これらの領域は魔力の風派の一つと深い結びつきが存在する。
領域は〈境界門〉と呼ばれる神秘的な次元門によって行き来することが可能で、これらの門をめぐって激しい戦いが繰り広げられているのだ。
これらの領域と並ぶようにして存在するのが、〈禍つ神々〉の住まう〈渾沌の領域〉である。


時系列



種族および軍団(アーミー)紹介

本作に登場する種族は大まかに下記の四つの勢力で構成されている。


秩序の陣営


「シグマーの御代の到来なり!」

【概要】
〈定命の諸領域〉における秩序の軍勢は、渾沌の諸領域を守るために結成された同盟軍である。秩序の陣営には各領域の人間、アエルフ族、デュアーディン族の自由の民、
シグマー神の兵士「ストームキャスト・エターナル」のような恰好たる法の守護者や、アラリエール神のシルヴァネス族とセラフォン族のような神秘的な勢力と、緩やかな同盟関係を結んだものである。
そこに、ドーター・オヴ・カインやイドネス・ディープキンといった独自の目論見で協力する不気味な勢力も加わっている。
基本的にはシグマー神に協力するが、時には自らの利益を優先して自分の勢力のための判断を下すこともあるだろう。

シグマーの陣営

【概要】
神王シグマー率いる天界の軍勢。天空の領域「アズィル」を本拠地とし、〈定命の諸領域〉を守るために戦う。
人間種族や下記の「ストームキャスト・エターナル」によって軍が構成されている。
かつては、9つの〈定命の諸領域〉(モータルレルム)の神々と協力しながら数々の文明的な恩恵をもたらしたが、
今では渾沌の軍勢が台頭してきており、秩序の陣営は大きくその勢力を削がれていた。
再び諸領域の神々と力を合わせてかつての勢いを取り戻そうとしている。

【主要キャラクター】
・神王シグマー
〈秩序の軍勢〉を統べし神王であり、天空の領域アズィルを治めし神。自らが作り上げた天界の戦士「ストームキャスト・エターナル」を指揮する。

彼の出自ははっきりとしていないが、〈破滅せし世界〉に彷徨っていた一つの魂だった。
「オールドワールド」が崩壊し、彷徨っていたシグマーの魂を神竜「ドラコーション」が助け、神の力を得る。
神竜から8つの〈定命の諸領域〉へつながる秘密の道を教え、眠れる神々を発見し、彼らと同盟を結ぶ。
天空の領域に居を構えたシグマーは、〈定命の諸領域〉の文明を支援し、〈禍つ神々〉から世界を守る戦いに何度も参加したが、
〈空を焦がす戦い〉で渾沌の魔将「アーケィオン」との戦闘にて、無敵の力を誇る聖鎚〈ガール・マラッツ〉を奪われ、〈秩序の軍勢〉は退却を余儀なくされた。

敗退後は、〈渾沌の軍勢〉に攻め込まれた〈定命の諸領域〉を取り戻すべく、「ストームキャスト・エターナル」を作り上げ、再び〈渾沌の軍勢〉に挑む。

彼の正体は、前作FBに登場した帝国(エンパイア)の守護神「シグマー」か帝国皇帝「カール・フランツ」ではないかと言われている。

ストームキャスト・エターナル

「我、シグマー神の御名においてこれを鋳造する。汝らストームキャスト・エターナルス。」

【概要】
体内に天界の力が駆け巡る超人戦士。またの名を〈永劫者〉とも呼ばれる。本作のヒーロ枠で主役枠であり、作品の顔ともいうべき存在でもある。
かつて「オールドワールド」で武勲を立てた英雄や人間が死ぬ瞬間にその魂を拾い上げられ、彼らは妙なるシグマロンにある〈至高の鉄床〉の上で〈再鍛〉(リフォージ)を生きのび、前世の肉体を捨て去る。
新たな姿は丈高く、胸広く、いかなる鋼より強い輝く「シグマライト」の鎧と無情な黄金の仮面を身にまとう。
ストームキャストの部隊は、「ストームホスト」と呼ばれる単位で分割され、それぞれが異なる氏名や性質を持っている。

【再鍛(リフォージ)】
彼らは命を奪われ死んでも、生き返る。彼の肉体、武器、防具は心臓がひとつ打つ間に形を失い、
パチパチと鳴るエネルギーの雲と化して残像を残し天へと飛び去る。この霊質はアズィルに達するとシグマーの玄室に引きもどされ、
そこで最終的にかつて現れたのと同じストームキャスト・エターナルとして〈再鍛〉(リフォージ)されるのである。
まさに文字通り無敵の軍団といっても過言ではない。

しかし、〈再鍛〉(リフォージ)にも代価が生じる。半神たる彼らは〈再鍛〉(リフォージ)を行えば己の一部分(記憶や人間性、肉体)を失う。
シグマーの炉に戻るたびに肉体や精神も変容してしまう可能性が高くなってしまうのだ。
彼らも半神とはいえど人間性が備わっており、生まれ持った性格や信条、感情もすべて持ち合わせている。
そしてこの現象には疑念を持つ者がおり、〈再鍛〉(リフォージ)の回数があまりにも多くなった際に、天空のエネルギーの怪物と化すのではないかとささやかれている。

彼らは神王シグマーの名の下に、神の力を借りて嵐の如く戦い続けるだろう。
【ゲーム上の特徴】
安定し能力を誇り、扱いやすい。高攻撃力を誇る「レトリビューター」や安定した防御力を持つ歩兵「リベレイター」、
遠くから味方を支援する「ジュディスケイター」、地形を無視して進める飛行兵「プロセキューター」など戦術の幅広さが売りの万能のアーミー。
ただし、数は多くそろえられないので陣の確保がしにくく、数で勝るアーミーに対して不利になることも・・。

初級者から上級者までお勧めできる安定したアーミーだ。

人間族

【概要】
他種族に比べて突出した能力はないが、平凡な能力と適応力の高さが特徴の種族。
かつては「オールドワールド」では一番多い種族だったが、〈渾沌の軍勢〉による大崩壊後は殆どいなくなった。
大崩壊時に死亡した大量の人魂は死の領域〈シャイシュ〉に捕らわれ、大死霊術師〈ナガッシュ〉の奴隷となっている。
人々は〈定命の諸領域〉にてわずかに生き残っており、各領域や少数民族の部族として生存しているのだ。

フリーピープル
【概要】
前作に引き続き登場。人間族、、アエルフ族、デュアーディン族で構成されるフリーギルドの戦士。
かつては「オールドワールド」の帝国で活躍していたが、大崩壊時にアズィルに非難し、「アズィルヘイム」と「シグマロン」の街を中心として活動を再開した。
神王シグマーの下に再び集まった彼らは、〈定命の諸領域〉を侵略者から取り戻すために古えより伝わる戦技を駆使して戦う。
彼らには、アイアンウェルド・アーセナルの戦闘兵器や、カレジエイト・アーケインの戦闘魔道士、デヴォーテッド・オヴ・シグマーの戦う司祭たちが同行するので、
アーミーのカスタマイズにおいて、様々なプレイスタイルに合わせ、幅広い選択肢がある。

アエルフ族

【概要】
アエルフ族はかつてオールドワールドに住んでいた元エルフ族である。アを付けただけとか言わない。
アエルフは寿命が長く、軽装を好み、様々な技能に長けている。各地の自由都市にアエルフの軍があるが、それぞれ異なる種類の戦闘技術を重視している。
フリーピープルのアエルフ軍はドラゴンに騎乗するウィザード、フェニックスに乗るヒーロー、獅子の勇敢さを持つライオンレンジャー、海賊活動をするスコージ・プライヴェーティアなど実に多様。
FB言う元「ハイエルフ」は「ハイボーン」、元「ダークエルフ」は「エグザイル」になって今でも種族が残っているが、
獣の力を得た独自の進化を遂げたアエルフもおり、前作のエルフの概念やイメージとは少し変わっている種族となっている。

ドーター・オヴ・カイン
【概要】
ダークエルフの守護神であった流血の神「カイン」(カエラ=メンシャ=カイン)に仕える教団。こんな姿でも一応〈秩序の軍勢〉である。
影の領域〈ウルグ〉を根城とする女性優位のアエルフの教団で、その内面に血に飢えた邪悪なる精神が潜んでいる。
一部の教団の信者にはヘビのような体や蝙蝠のような翼が生えている。
彼女たちは軍勢を率いる予言者「モラスィ」に従ういくつもの集団を成し、〈定命の諸領域〉各地で殺戮に興じている。
予言者「モラスィ」は「カイン」の神託を利用して信仰者たちを率いているが、その真の目的は自身が神になることである。
何度も言うが、決して〈渾沌の軍勢〉や〈破壊の軍勢〉ではない。ってかよくシグマー神は渾沌じみたやつらを味方にしたな。

イドネス・ディープキン
【概要】
海底にすむ海鮮系アエルフの一族。独自の文化を持ち、短命の「ナマーティ」、神秘的な「イシャラーン」、戦闘的な「アクヘリアン」という3つのカーストに分かれている。
彼らの魂はある要因で渾沌によって汚染されており、そのままでは生まれた直後に衰弱して死んでしまう。
そのために、生存を行うのに必要とする他者の魂を不用心な者から奪うため、3つのカーストが力を合わせて戦う。
海底の奥底から現れて津波のような激しい攻撃を仕掛ける神出鬼没な戦術を好み、巨大な亀やサメ等の水生生物を使役して戦う。

デュアーディン族

【概要】
デュアーディン族はかつてオールドワールドに住んでいた元ドワーフ族である。体は小柄だが、その筋力は人間を超える。
大崩壊時、〈渾沌の軍勢〉に山岳王国を滅ぼされたドワーフの生き残りで、かつての文化を残す部族や、
空中都市に住む機械部族など〈定命の諸領域〉で独自の進化を遂げてきた。

ディスポゼッスド
【概要】
ディスポゼッスドは「ワーデンキング」の回りに集結し、シグマー神の軍勢と共に戦う、勇猛なデュアーディンの重装戦士だ。
〈天空の領域〉住んでおり、かつての文化を守りながらも同領域の街を作り上げたり、シグマー神の軍勢に参加するなど秩序の軍勢に貢献してきた。
彼らは一箇所に留まり、敵の猛攻に耐えきってから強力な近接攻撃で反撃する防衛戦に長けている。
献身的なデュアーディンの戦士たちが鉄壁の防衛線を組むと、どんな激しい攻撃にも劣らない破壊力で敵を蹴散らすのだ。

ファイアスレイヤー
【概要】
焔の領域〈アキュシー〉出身の「デュアーディン」の傭兵種族。燃えるような鮮烈な赤いヒゲを持ち、小柄ながらも筋骨隆々とした肉体を持つ。
彼らの身を守るのは、小さな魔法のルーンと、烈火のような信念だ。激情に身を任せて戦い、灼熱を使った攻撃にも長けている。
味方になれは勇敢な戦士として戦ってくれるだろう。ただし、相応の報酬を支払えればの話だが・・。

【聖なる黄金】
彼らは憤怒の神「グリムニル」の欠片である「聖なる黄金」を求めて世界中を旅しながら傭兵稼業を生業としている。
かつて彼らがあがめていた「グリムニル」を復活させる為に「聖なる黄金」をすべて集めるのが種族の最終目的である。
彼らは信じるべき神の復活を行うために、今日も黄金を求めて戦い続ける。

カラドロン・オーバーロード
【概要】
大崩壊時に金属の領域〈シャモン〉と避難し、独自の機械文明を築いたドワーフ。一見、40Kの住人かと一瞬見間違えるほどのスチームパンク感あふれる機械を操る。
雲上の浮遊都市に住む彼らは、ガス雲から取れる「エーテルゴールド」を採取したり、商業を生業としている。
〈秩序の軍勢〉の再興に際して商機を見出したため、「ストームキャスト・エターナル」との同盟を結んだ。
機械仕掛けの空中艦隊を擁し、ガス銃や大砲など射撃戦に特化した兵器と戦術で戦いを有利に進める。

その他の種族

セラフォン
【概要】
セラフォンはかつてオールドワールドに住んでいた元「リザードマン」族を実体化したものである。
渾沌が生まれるはるか昔から住んいたリザードマン族は、オールドワールド崩壊時に全滅してしまう。
彼らの指導者種族「スラン」族の魂は何とか生き残ることができ、天界のエネルギーで復活。
スラン族がかつてのリザードマン族の記憶を基に実体化させたのが「セラフォン」族である。
破壊的な魔法の達人で、渾沌を倒すという一つの目的にすべてを注いでいる。

彼らは、広大無辺の知恵を持つスラン・スターマスターによって天上界から戦場に召喚される。
殺傷力の高い冷血動物の軍団、恐竜をモチーフにした凶暴なモンスター、そして天界の秘術を組み合わせて荒々しく戦う。

シルヴァネス
【概要】
シルヴァネスは〈久遠の女王アラリエール〉に仕える、魔力によって生まれた樹木の精霊である。
〈輝ける森の女王〉の子らである彼らは、自然界が産んだ生命の魔法でできた生物だ。
その肉と腱は生命の領域〈グューラン〉で生息するワイルドウッドの枝から作られている。
シルヴァネスと〈定命の諸領域〉は完全な共生関係にあり、シルヴァネスたち同士の絆も同様だ。アラリエルの子らはすべて、
その身に流れる忘れがたき精霊の歌でつながっている。この不思議な旋律の持つ統合の力が、シルヴァネスを一つの民に束ねているのだ。

かつて〈神話の時代〉には、シルヴァネスは〈定命の諸領域〉全土にある自然力が集まる場所を我がものとしていた。
ナーグル神の下僕たる軍勢に攻め入られ、長きにわたる衰亡の時代を耐え抜いた彼らは、ストームキャスト・エターナルの救援を機に、
再び同盟を結んで〈禍つ神々〉に戦いを挑む。

生命の魔力にあふれる場所に植えたソウルポッドが芽を吹き、長身で力強い姿に育ち、剣と弓を手に取り翡翠の王国を防衛する。
シルヴァネスのアーミーは、ドライアドやツリーキンなど大小の森の精霊の大群で、魔法と剣を駆使して敵を圧倒するのだ。


渾沌の軍勢


「渾沌に永遠なる栄光あれ!!」

【概要】
異次元の悪魔。渾沌の禍つ神々である暗黒の四大神を中心とし、〈歪み〉より現実世界に侵攻してはその世界の法則をゆがめ、いずれは世界を渾沌世界に変異させようとしている。


エヴァーチョーズン

数ある渾沌の軍勢をまとめ上げしものそれがエヴァーチョーズン(永久に選ばれし者)である「アーケィオン」のことである。
半神となり渾沌の軍勢をまとめ上げた「アーケィオン」は、かつて<定命の諸領域>の軍勢を打ち破り、「オールドワールド」を我が物とした。
そして今度は、神々が住まう8つの領域である〈定命の諸領域〉を我が物にしようとしている。
ページ分割のため、詳しくはこちらを参照。

死の陣営

【概要】
死の領域〈シャイシュ〉の冥界における死の軍勢は、偉大なる死霊術士「ナガッシュ」神によって率いられている亡霊の軍勢だ。
〈死の領域〉を完全に支配したナガッシュはこれだけに飽き足らず、〈定命の諸領域〉の完全支配を行うため〈秩序の軍勢〉に戦いを挑む。
ナガッシュ神自身が率いる親衛隊「レギオン・オヴ・ナガッシュ」のような黒魔術師と吸血鬼の軍団や、亡者の軍団「ナイトホーント」、呪われし吸血鬼「フレッシュイーター・コート」といったネクロマンス的な軍勢を率いて戦う。

【主要キャラクター】
ナガッシュ
前作から引き続き登場。〈不死の至高王〉、〈偉大なる死霊術士〉、〈死の神〉等の異名を持つ。
冷徹でかつ情け容赦ない神で、怒るとすぐに罰を下し、長らく許しを与えない。
過去に何度も倒されているが、それと同時に何度も復活している。

「オールドワールド」におけるヴァンパイアとネクロマンサーの軍勢「ヴァンパイアカウント」の始祖であった彼は、前作の「エンドタイムズ」で邪神として復活。
「オールドワールド」崩壊後の破滅で動けなくなった彼は、シグマー神の力で復活し共に〈渾沌の軍勢〉と戦い、死の領域〈シャイシュ〉で自らの王国を作り上げて〈神話の時代〉を作り上げることに貢献した。
〈空を焦がす戦い〉での撤退を機に、〈秩序の軍勢〉から脱退。その後は、脱退の報復としてシグマー神の軍と衝突し、しばらくの間は〈秩序の軍勢〉との関係を持たなくなった。
その後は再び〈秩序の軍勢〉に参加することを呼びかけたシグマーに対して去るように警告。
ストームキャストの〈再鍛〉(リフォージ)によって英霊の魂が自分の領域へと行かないことを知ったナガッシュは激怒し、完全にシグマー神を敵としてみなす。
そして、〈定命の諸領域〉の支配を決意したのだ。

彼は〈定命の諸領域〉をわが手中に収めるために、恐ろしき死の軍団を率いるのだ。

レギオン・オヴ・ナガッシュ

【概要】
ナガッシュ軍勢の主力部隊。おびただしいスケルトンなどの不死者の軍団はヴァンパイアや〈御使〉によって統率されている。
ナガッシュの副官も軍に参加しており、強大な魔法使いである「黒のアーカン」、吸血鬼の祖「ネフェラタ」、武力では右に出る者はいない吸血鬼の「マンフレッド」による3人の〈御使〉がナガッシュの補佐を行う。
骸骨の雑兵を何度も蘇らせては戦わせながら、敵を暗黒魔法で壊滅させることができるのだ。

ナイトホーント

【概要】
ナガッシュの魔法によって歪められた亡霊たちによる軍勢。俗に言う死神のような姿をしており、黒いフードを被ったガイコツが生者に対する尽きぬ憎悪を原動力ににして鎌や斧などを持って襲い掛かってくる。
幽体となって戦うナイトホーント達は、生者を恐怖に陥れる触れた者を死に誘い、その幽体は強力な攻撃も通用しない。
彼らのほとんどが生前に罪を犯した罪人たちの魂で、死後も永遠に終わらぬ苦しみを抱えながら、ナガッシュの意志に従って戦い続けるのだ。

フレッシュイーター・コート

【概要】
不気味な呪いをかけられたゾンビ、グールの軍勢。その正体は、獣性に敗北した吸血鬼たちの成れの果てである。
彼らは自分たちは高貴なる貴族や戦士であるという妄執に取りつかれながら、臣下を増やし、自分の王国を築きあげていく。
だが、実際の彼らは、人肉に飢えたおぞましい、青ざめた野蛮人である。そしてその飢えは、血に駆られた、戦慄の晩餐会でのみ満たされる。
グール、ホラー、フレイヤーの3系列に分かれた廷臣を従えて戦う他、腐った肉体を持つ「ゾンビドラゴン」や「テラーガイスト」(巨大蝙蝠)といった大型魔獣も呼び出すことができる。



破壊の陣営

【概要】
獣の領域〈ガウル〉に住まう軍勢。他の軍勢と異なり、目の前のものをただ破壊するという単純な破壊衝動に支配された種族で構成されている。
まるで自然災害のごとく、〈定命の諸領域〉に押し寄せる破壊の軍勢は、ほんのささいなことをきっかけに戦いに突入する。
緑色の肌を持つオールクやグロットの大軍や、放浪を繰り返す野蛮なオゴールの部族、そしてガルガントのような巨大な恐獣が、本能のまま暴力を求め、すべてに破壊をもたらす。

グリーンスキン

【概要】
緑の肌を持った亜人族のことを指す。FBの「オーク」族にそっくりな「オールク」族、FBの「ゴブリン」族に似た「グロット」族、
FBの「トロール」族に類似した「トロゴス」族が相当する。
シグマー神が獣の領域〈ガウル〉を見つける前から住んでおり、FBのグリーンスキンとは別物と考えた方がいい。

アイアンジョウ
【概要】
オールク族の中で最もたくましく、気性の激しい最大部族の「アイアンジョウ」は、「力こそ正義」という考え方を体現している。
驚異的な筋力と、野蛮なずる賢さを駆使して敵を戦いに引き出し、重装鎧をまとった緑色の筋肉と鈍色の武器で敵を押しつぶす。
アイアンジョウのアーミーは、精鋭兵と強力な魔法、頑強なモンスターを組み合わせ、特に激しい近接戦で敵を切り裂くことを得意とする。

ボーンスプリッター
【概要】
「ボーンスプリッター」は、「オールク」族の中でも特に原始的でムカシ感あふれる部族として知られている。
アイアンジョウたちが重武装をして戦場に臨むのに対して、ボーンスプリッターたちは腰布に戦化粧、骨と石でできた武器だけで戦いに挑む。
彼らの最大の力は、「ゴルカモルカ」神への信仰心だ。彼らの神は、鎧さえ通用しない攻撃から守ってくれる。
戦いとなると熱狂したように敵によりたかり、力強く打ち付ける。そして魔力のこもる戦化粧のおかげで、以外なほど打たれ強い。

グロット
【概要】
FBの「ゴブリン」族に似た種族で、各「オールク」族、「オゴール」族などの部族に散らばって寄生しながら生きている。要は下っ端。
しかし、グロットは単体では脆弱で臆病だが、集団になった時の危険さは、大型のグリーンスキンとも劣らない。
キノコ魔法を操るムーンクランや、恐ろしい巨大蜘蛛を乗りこなすスパイダーファング・グロットに、残忍で打たれ強いトロゴスが加わり、グロットは決して見くびってはならない軍勢だ。

オゴール族

人間を数倍に膨れ上がらせたような巨体を持つFBの「オーガ」に類似した種族。
オールク族と共に戦いに参加することもある。

ビーストクロウ・レイダー
【概要】
ビーストクロウ・レイダーは巨大なウォービーストを乗って戦いに挑む、放浪のオゴール部族。
旅をしながら略奪を働く遊牧民で、彼らが行くところには「エヴァーウィンター」と呼ばれる「ゴルカモルカ」神の呪われし吹雪が常に追ってくる。
そのため、エヴァーウィンターから逃れるために常に移動しながら生活と略奪を行う部族となった。
呪われし吹雪は常に向かい風となる要素ではなく、時には味方を強化したり敵を弱体化させたりと追い風になることもある。

彼らの軍団は巨大なモンスターの騎馬隊で構成される精鋭軍であり、鋭い感覚、狡猾な戦術そして猛烈なる機動力を振るって獲物をしとめる。
そして、呪われしエヴァーウィンターの吹雪を利用した情け容赦ない吹雪で敵を圧倒する。

ガットバスター
【概要】
キャラバン隊を率いる放浪のオゴール部族。食と闘争に異様な執着を見せ、食料を求めてガウルを旅するAoS界のフードファイター
彼らは巨大な棍棒で敵を打ち付け、戦っている最中からすでに敵の肉の柔らかさを調整している。
彼らの隊と同行するファイアベリーたちは、破壊の炎を崇拝する司祭だ。後方には、巨体のエールガズラー・ガルガントが続く。
彼らは、小さな仲間たちについていけば殺戮と肉のごちそうにありつけることを知っているのだ。



書籍

ウォーハンマーAoSは多くの関連書籍もリリースされている。月間の専門誌から小説、TRPGのゲームブックから解説書など様々。
今回は日本語で読めるおすすめの書籍を紹介しよう。



デジタルゲーム

本作はファンタジー作品としても人気が高く、デジタルゲームも多くリリースされている。原作ファンはもちろんのこと、
ミニチュアゲームに手を出すのが難しいライトユーザーでも十分に楽しめるようになっている。
今回はその中でも日本語で遊べるお勧めのデジタルゲームを紹介しよう。



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