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第8回 | ランドローバーの最新車デザイン・性能情報をお届け

Range Roverイヴォーク──熟成を重ねるヒットSUV

2012年のデビューから7年目を迎える『レンジローバー イヴォーク』。SUVの保守本流である『レンジローバー』のDNAを受け継ぎながら、よりスタイリッシュなデザインとタウンユースに向いたサイズにより、いまだ売れ続けているヒットモデルだ。160を超える賞を得ていることからもわかる通り、その実力はお墨付きである。そんな『イヴォーク』から、2018年モデルが発表された。

新エンジン「INGENIUM」を全ラインナップに搭載した『イヴォーク』2018年モデル

デビューから7年が経ち、『イヴォーク』もそろそろ熟成の域に入ろうとしている。しかし、2018年モデルでは、エンジンの進化という大きなトピックが飛び込んできた。

ジャガー・ランドローバーが設計から生産まで手がけた新エンジン「INGENIUM(インジニウム)エンジン」をすべての機種に導入し、ディーゼル・エンジンを新たにラインアップに加えたのだ。

新しく採用されたエンジンは、最高出力240ps、最大トルク340Nmの2.0L直列4気筒ターボチャージド・ガソリンエンジンと、最高出力180ps、最大トルク430Nmの2.0L直列4気筒ターボチャージド・ディーゼルエンジンの2種類。いずれも燃費性能に優れ、特にガソリン・エンジンは先代モデルのエンジンと比較して15%の燃費向上を実現した。

ボディタイプは、それぞれに5ドアとクーペ(3ドア)、コンバーチブルが用意される。グレードは、5ドアが「SE」「SEプラス」「HSE」「HSEダイナミック」「オートバイオグラフィ」「ランドマークエディション」(メイン写真と下の写真)の6モデル。クーペ、カブリオレはどちらも「HSEダイナミック」となる。

『イヴォーク』最新モデルは、走行性能を高める数々のパッケージオプションが充実

グレードごとに異なるが、装備が充実したのもトピックスのひとつだ。走行性能では、利便性を高めるパッケージオプションを装備。具体的には──

・2WDと4WDを瞬時に切り替えて燃費向上を図る「アクティブドライブライン」

・車の動きを毎秒1000回以上モニターし、ドライバーの運転操作や路面状況に対応しながらダンパーのセッティングを瞬時に調整車両のパフォーマンス性能を支える「アダプティブ・ダイナミクス」(「HSE」以上のグレードで選択可能)

・時速1.8kmから30kmの低速時に作動して駆動力を高める「オールテレイン・プログレス・コントロール」

・「一般プログラム」「草地・砂利・雪」「泥・わだち」「砂地」の4モードから選ぶだけで走行状況を最適化する「テレインレスポンス」

・きついカーブでアンダーステアを抑える「トルク・ベクタリング・バイ・ブレーキング」

──などを搭載する。

2018年モデルは快適かつ安全に走行するための安全技術・先進機能・快適装備も進化

安全技術では、車間距離を維持しながらの走行をサポートするアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)が搭載された(「HSEダイナミック」「オートバイオグラフィ」のみ選択可能)。

先進機能では、スマートフォンのアプリを介して車両から離れた場所でのドアのロックや解除、エアコンの操作、走行履歴や車両状態を確認したり、緊急時にはスマートロードサイドアシスタンスやSOS緊急コールができたりする「プロテクト」を装備。また、車両が万が一盗難にあった際に、車両位置を捜査機関に通知できる「セキュアトラッカー」など、充実したコネクティビティが採用された。

快適装備では、メモリー機能付の電動調整可倒式ドアミラーに自動防眩機能をオプション装備(「HSE」「HSEダイナミック」「オートバイオグラフィ」は標準装備)。

さらに、アドバンスドパークアシスト、360度パークアシスト、ブラインド・スポットモニター、レーンデパーチャー・ワーニング、レーンキープ・アシスト、自動緊急ブレーキ、ドライバー・コンディション・モニターからなる運転支援システム「アドバンスド・ドライバー・アシスタンス・パック」も備える。

ダイナミックなスタイルの2018年限定モデル「ランドマークエディション」も登場

ちなみに、「ランドマークエディション」は2018年モデルだけで限定生産されるグレードで、よりデザイン性を強調している。

エクステリアカラーは「モレーヌブルー」「ユーロンホワイト」「コリスグレイ」の3色から選択でき、「カルパチアングレイ」のコントラストルーフがデザインを際立たせるダイナミックなボディスタイルが魅力である。

さらに、19インチのグロスダークグレー・フィニッシュ・ホイール、グラファイトアトラス仕様のダイナミックグリル、アウタートーアイカバー、ボンネットルーブルを装備。インテリアには、ルナステッチを施したエボニー、センターコンソールにはダークサテンブラッシュド・アルミニウム・フィニッシャーを採用した。

価格はガソリンモデルが502万〜768万円、ディーゼルモデルが521万〜788万円となる(いずれも消費税込み)。機能的でありながらスタイリッシュ、そして、必要十分な走行性能。より進化したタウンユースSUVとして、さらなる人気を博しそうだ。

Text by Tsukasa Sasabayashi

Phoro by (C) Jaguar Land Rover

Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

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第16回 | ランドローバーの最新車デザイン・性能情報をお届け

今度の驚きは速さ──最強のレンジローバー ヴェラール

『レンジローバー』シリーズにおいて、「SV オートバイオグラフィー」のバッジはその頂きに立つ最強グレードを意味する。心臓部には圧倒的なパフォーマンスを誇る5.0L V8スーパーチャージャーガソリンエンジン。それでいて、内外装の仕立ては極めてラグジュアリー。まさにすべてを兼ね備えたスーパーSUVである。今年2月、ランドローバーはその特別なグレードを『レンジローバー ヴェラール』に設定。洗練されたスタイリングで驚きをもたらしたミッドサイズSUVに、かつてない速さとスポーティさが加わった。

『レンジローバー ヴェラール』に最強仕様の「SVオートバイオグラフィー」が登場

『レンジローバー』シリーズは、フラッグシップの『レンジローバー』を筆頭に、『レンジローバー スポーツ』『レンジローバー ヴェラール』『レンジローバー イヴォーク』の4モデルが展開される。この並びでわかるとおり、「ヴェラール」は「スポーツ」と「イヴォーク」との間を埋める存在として2017年に登場したシリーズ第4のモデルだ。

その特徴は、とりわけスタイリングを重視した「アヴァンギャルドなレンジローバー」であること。ハンドルを内部に格納するポップアップ式のデプロイアブルドアハンドルも目を引くが、なにより低く絞り込まれたルーフラインが最大のハイライトだ。写真では『レンジローバー スポーツ』に近い印象を抱くかもしれないが、実車を目にすればほかの『レンジローバー』シリーズの角張ったイメージと異なる優美な造形をもっていることがわかるはずだ。なめらかな曲線を描く美しいフォルムは、削り出した卵にも例えられる。

今回新たに登場した『レンジローバー ヴェラール SVオートバイオグラフィー・ダイナミック・エディション』は、このスタイリッシュなミッドサイズSUVの頂点を極める高性能グレード。もちろん、これまででもっとも速くパワフルな「ヴェラール」となる。

開発はカスタマイズ部門の「SVO」。その最高出力は550馬力、最高速度は274km/h

開発を担ったのは「SVO(スペシャル・ビークル・オペレーションズ)」。イギリス中部、ウェスト・ミッドランズ州コベントリーにあるSVOテクニカルセンターを拠点に、特別仕様のリミテッドエディションやパーソナライゼーションなどを手がけ、その技術によりパフォーマンスとラグジュアリーを極めた多くの特別なモデルを生み出してきた。

むろん、『レンジローバー SV オートバイオグラフィー』『レンジローバー SV オートバイオグラフィー・ダイナミック』『レンジローバー スポーツSVR』といった上位車種にラインナップされる高性能グレードも、SVOによって開発された車両たちである。

まず目を引くのは圧倒的なパフォーマンスだ。パワートレインは、ほかの高性能グレードと同じく5.0LのV型8気筒スーパーチャージャーガソリンエンジン。最高出力405kW(550ps)/6000~6500rpm、最大トルク680Nm(69.3kgm)/2500~5500rpmを発揮し、0-100km/h 加速は4.5秒、最高速度は 274km/hに達する。とても車重2トンを超えるミッドサイズのラグジュアリーSUVとは思えないスペックである。

当然、この大パワーを路面に伝えるために足回りやトランスミッションも強化された。アルミ製パドルシフトで操作するトランスミッションはドイツのZF製8速クイックシフトATで、専用チューンが施されている。前395mm、後396mm径のブレーキも強化され、エレクトロニックアクティブディファレンシャルやステアリング、ダンパー、アンチロールバー、スタビリティコントロールなどにも専用チューニングが施されている。

駆動方式はオンデマンド4WDで、インテリジェント・ドライブライン・ダイナミクス・システムが前後で駆動トルクを配分し、後輪駆動にもなる。また、SVヴァリアブルエグゾーストシステムにより、走行状況に応じてV8サウンドを変化させることも可能だ。

最強仕様らしくエクステリアはスポーティで洗練され、インテリアはラグジュアリー

エクステリアは、高性能グレードらしくスポーティに仕上げられた。フロントバンパーとリヤバンパーは専用パーツ。より冷却効果を高めるためにフロントには大きなエアインテークを備え、リヤは4本出しの軽量エグゾーストパイプを収めるためにディフューザー形状に改められた。21インチ鍛造アルミホイール(22インチも選択可)とともに、「SV オートバイオグラフィー・ダイナミック」の名にふさわしいルックスとなっている。

ボディカラーはSVOのプレミアムパレットシリーズのブルーメタリック塗装となり、ブラックルーフを標準装備。リヤには「SV Autobiography」のエンブレムを装着した。

インテリアはシンプルで美しく、ラグジュアリーだ。タッチパネルディスプレイを多用したフラットなインターフェイスは「ヴェラール」全車に共通する先進的でスタイリッシュなもの。そこへキルティング加工が施されたツインステッチ・パーフォレイテッドレザーのシートとスポーツレザーステアリングを装備。20ウェイ電動調整機能、さらにシートヒーター&クーラー、メモリー&マッサージ機能を標準装備する。ローレット加工が施されたダイヤルスイッチ類も特別な一台であること主張するラグジュアリーなパーツである。

イギリス本国での価格はおよそ1273万円。そう遠くないうちに日本にもやって来る?

当然ながら、先進運転支援システム(ADAS)も搭載する。おもな装備を挙げると、自動緊急ブレーキ、車線逸脱警告、360度ビュー&パーキングガイド機能付きサラウンドカメラシステム、ブラインドスポットアシスト、レーンキープアシストといった具合だ。

イギリス本国での価格は8万6120ポンド。日本円に換算するとおよそ1273万円だ。すでに、日本市場には『レンジローバー SV オートバイオグラフィー』『レンジローバー SV オートバイオグラフィー・ダイナミック』『レンジローバー スポーツSVR』が導入されている。新たに「ヴェラール」に加わった「SV オートバイオグラフィー・ダイナミック・エディション」が上陸する日も、そう遠くないうちにやって来るに違いない。

Text by Muneyoshi Kitani
Photo by (C) Jaguar Land Rover Automotive PLC
Edit by Takeshi Sogabe(Seidansha)

動画はこちら
Range Rover Velar SVAutobiography Dynamic Edition オフィシャル動画
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