朝夕刊準備遅れ、市やきもき 熱海国際映画祭 開催まで1カ月
熱海市内で初開催される「熱海国際映画祭」(六月二十八日~七月一日)が、開幕まで一カ月に迫っても周知広報が行き届いていないなど準備状況が遅れている。熱海市の斉藤栄市長は二十八日の定例会見で、「大変危機感を持っている」と述べた。 映画祭は、市と映画配給や放送関連会社など民間企業四社でつくる実行委員会の主催。既に公式ホームページ(HP)で一部チケットの販売が始まっている。 大まかな日程はHPに記載されているが、肝心の映画の詳細な上映時間や場所は二十八日の時点で公表されておらず、近日中に決定するという。また、各種イベントに出演予定の映画関係者や俳優の顔触れが直前に変更になる可能性があったため、告知するポスターの掲示もできず、開催を知らない市民も多い。 斉藤市長は、東京都内の実行委事務局が主体となって実務的な準備を進めている点を理由に挙げ、「市が(映画祭の)中身を取り扱っていないが、熱海でやるので最終的には全部自分の責任になる」と述べた。 市はこの日、現時点で決定済みの概要を発表した。メインの映画人発掘を目指す映画コンテストは八十九カ国・地域から千五百八本の応募があり、事前審査で三十二本に絞られている。期間中に上映され、映画監督の行定勲さんら審査員が最優秀作品賞などを選ぶ。 これに未公開の最新作など招待映画を加えた計八十本が、市内八会場で上映される。初日の開幕式典には女優の飯島直子さん、板野友美さん、宮地真緒さんらが出席する。 市は市内外へのPRを進める考えで、斉藤市長は「必ず成功させるという思いで、市としてやるべき準備を進めていく」と力を込めた。 (中谷秀樹) 今、あなたにオススメ Recommended by PR情報 | |
Search | 検索