朝夕刊昨年初開催の熱海映画祭 赤字900万円超◆公表の61万円から拡大
昨年夏に熱海市で開かれた第一回熱海国際映画祭で、主催する実行委員会の赤字額が九百万円超に上ることが分かった。当初は六十一万円と公表されたが、追加の債務八百五十万円が発覚した。債務は実行委内の企画会社が返済し、熱海市など行政の追加負担はないという。 実行委に加わる市や企画会社「フォーカス」(東京)によると、債務は実行委の一つ、放送会社「スカパー・ブロードキャスティング」(同)がフォーカスに追加請求した。 主な内訳は、韓流スターのトークショーの出演料の立て替え分、映画関係者を集めた開会式のBSテレビの中継費用など。今年二月に債務額が確定し、実行委の責任のもと、フォーカスが全額負担することで決着した。四月から分割で返済している。 熱海市は昨年九月、映画祭の収支報告書で赤字額を六十一万円と公表。昨年十一月に追加債務を把握したが、赤字額を修正しなかった。理由を市の担当者は「会社間の支払いで、実行委の債務と認識していなかった」と説明した。 昨年の映画祭は観客動員に苦戦、文化庁の補助金(千五百万円)と市の負担金(五百万円)が収入の六割近くを占め、実施体制が大きな課題とされた。今年もフォーカスが主体となり、六月二十八日~七月一日に第二回の開催を予定している。 (中谷秀樹) 今、あなたにオススメ Recommended by PR情報 | |
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