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【野球】

愛工大・山本航、狙う東京D弾 10日開幕全日本大学野球へ闘志

2019年6月8日 紙面から

守備練習で大きな声を出す山本航。元気の良さも持ち味だ

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 10日に開幕する全日本大学野球選手権大会(神宮、東京ドーム)に出場する愛工大の主砲・山本航樹内野手(4年・東福岡)が全国大会での打棒爆発を狙っている。優勝した愛知大学野球春季リーグ戦(中日スポーツ後援)では1部に昇格したばかりながら、2本塁打を放ったチームきってのスラッガー。自らの力を発揮して、チームを1992年の1回戦以来、27年ぶりの大学選手権での勝利に導く決意でいる。

 大学初の全国大会。愛工大の主砲・山本航の闘志は日に日に増すばかりだ。現在は東日本国際大との初戦(10日・東京ドーム)に向けた準備を進めているが、1部復帰即優勝の快挙を果たした自信を胸に、全国の強豪チームに立ち向かう。

 「今は早く試合がしたいですね。心がワクワクしています。東京ドームでの初戦は自分たちの野球をするだけですが、全国大会でどれだけの力があるのか試してみたい」

 今春のリーグ戦は12試合に出場し、チーム2位の打率3割3分3厘(45打数15安打)をマークし東海学園大戦と中京大戦では本塁打を放った。でも、山本航は満足していない。「甘い球の打ち損じとかがあった。そこは(大学)選手権までに改善しなければいけませんね」と反省。そして、正直な胸の内を明かす。

打撃練習で汗を流す愛工大の山本航=愛知県豊田市の愛工大グラウンドで(いずれも川越亮太撮影)

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 「リーグ戦でやり残したことは(東京)ドームでできるようにしたい。一発を打ちたいですね」

 そんな山本航のバットに太鼓判を押す人間がいる。チームを率いる平井光親監督(52)だ。ロッテ時代に首位打者を獲得した指揮官は練習で「無理に引っ張る必要はないんだぞ」と説いて、逆方向への意識付けをしてきた。その鍛錬の成果を試す場が全国大会。東京ドームで本塁打を放った経験を踏まえて、平井監督はこう断言する。

 「航樹は逆方向に打った打球でも東京ドームのスタンドに入りますよ。それだけの力、ポテンシャルを持っている選手です」。もちろん、山本航もその気で、「自分がチームを引っ張って、監督にまず1勝をプレゼントしたい」。愛工大旋風を巻き起こすため、チームをバットでけん引していく。 (川越亮太)

 ▼山本航樹(やまもと・こうき) 1997(平成9)年12月15日生まれ、福岡市出身の21歳。185センチ、94キロ、右投げ右打ち。小学1年の時に野球を始め、前原中時代は硬式の糸島ボーイズでプレー。東福岡高時代は春夏の甲子園大会への出場はなく、3年夏の福岡大会も5回戦で希望が丘高に敗れた。愛工大に進学した後は1年春からベンチ入りした。

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