拡大写真のび太が手にしている千円札(画像上)が米国版『DORAEMON』ではドル紙幣(画像下)に。日本語タイトル「ぼくを止めるのび太」より(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK
拡大写真のび太の0点の答案(画像上)も米国版『DORAEMON』では米国仕様に(画像下)。日本語タイトル「きこりの泉2」より(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK
漫画誕生から45年、1979年4月にテレビ朝日系でアニメ放送が始まって35年。先日、全米進出が報じられた日本の国民的アニメ『ドラえもん』。今回、初めて米国の文化や生活習慣が反映された『DORAEMON』が制作されることになり、その画像を入手した。のび太の0点の答案も、落第を意味する“F”の文字が追加されたり、のび太が手にするおこづかいもドル紙幣に変わるなど、米国版での“ココが違う”ポイントを一挙紹介する。
◆キャラクター、ひみつ道具の名前が違う
作品の舞台は、日本ではなく、アメリカの架空の場所。ドラえもんは英語名もDoraemonのままだが、のび太は日本語のイメージを残しつつ、より呼びやすく親しみやすいNoby(ノビー)、しずかはSue(スー)という呼び名に変わり、日本版よりもちょっぴり活発な女の子として描かれる。
ジャイアンはBig G(ビッグ・ジー)というあだ名に。そして、スネ夫は“sneer(あざ笑う)”という意味も込められた名前、Sneech(スニーチ)が付けられた。ひみつ道具も英語表記となり、どこでもドアは「Anywhere Door」、タケコプターは「Hopter」、アンキパンは「MemoryBread」、空気砲は「Air Cannon」、ほんやくコンニャクは「Translation Gummy」として登場する。
◆箸はフォークに、石焼き芋はポップコーン!?
映像もさまざまな編集、加工が施され、オムライスはパンケーキに、箸はフォークに変更。また、日本ならではの石焼きイモ屋台が、ポップコーン販売のトラックになるほか、米国の健康志向にも配慮。米国では、子ども向け番組でも“健康的な食生活を推進”することが放送基準のひとつとされ、菓子を大量に食べるなどの表現は原則的に禁止されているため、ドラえもんがたくさんのどら焼きを頬張るシーンが短縮されたり、のび太のおやつがフルーツに変更されている。
◆アザラシに間違えられるドラえもん
未来からやって来たネコ型の子守りロボットであるドラえもんは、“タヌキ”に間違えられて憤慨するのが、お約束。だが、日本の丸く太ったタヌキのイメージが米国ではなかなか理解されにくいため、ドラえもんはアザラシ(=seal)に間違えられて怒る、という設定に変更される。
◆ジャイアンの名言は万国共通!
オープニングは、日本版の素材を編集して構成した米国独自のバージョンを採用。ドラえもんのことを知らない米国の子どもたちに、“なぜ未来からドラえもんがやって来たのか”をわかりやすく説明する。主題歌や劇中の音楽、効果音も米国の子どもたちが感情移入しやすいものにし、セリフも単なる直訳ではなく、韻を踏んだりしながら楽しいやりとりを展開。あらゆる点が米国仕様に変更される中、ジャイアンの口癖「俺のものは俺のもの、お前のものも俺のもの」だけは「What’s mine is mine. What’s yours is mine!」とそのまま使われる。
米国版『DORAEMON』は、今夏よりウォルト・ディズニー・カンパニーが持つ全米約7800万世帯で視聴可能なケーブル/衛星チャンネル「ディズニーXD」にて、2005年4月以降に日本でテレビ放送されたシリーズより厳選されたエピソードを26回シリーズで放送。第1話は、藤子・F・不二雄氏による原作コミックの第1話でもある「未来の国からはるばると」で、NobyとDoraemonの出会いを描いたエピソードからスタートする。
◆キャラクター、ひみつ道具の名前が違う
作品の舞台は、日本ではなく、アメリカの架空の場所。ドラえもんは英語名もDoraemonのままだが、のび太は日本語のイメージを残しつつ、より呼びやすく親しみやすいNoby(ノビー)、しずかはSue(スー)という呼び名に変わり、日本版よりもちょっぴり活発な女の子として描かれる。
ジャイアンはBig G(ビッグ・ジー)というあだ名に。そして、スネ夫は“sneer(あざ笑う)”という意味も込められた名前、Sneech(スニーチ)が付けられた。ひみつ道具も英語表記となり、どこでもドアは「Anywhere Door」、タケコプターは「Hopter」、アンキパンは「MemoryBread」、空気砲は「Air Cannon」、ほんやくコンニャクは「Translation Gummy」として登場する。
◆箸はフォークに、石焼き芋はポップコーン!?
映像もさまざまな編集、加工が施され、オムライスはパンケーキに、箸はフォークに変更。また、日本ならではの石焼きイモ屋台が、ポップコーン販売のトラックになるほか、米国の健康志向にも配慮。米国では、子ども向け番組でも“健康的な食生活を推進”することが放送基準のひとつとされ、菓子を大量に食べるなどの表現は原則的に禁止されているため、ドラえもんがたくさんのどら焼きを頬張るシーンが短縮されたり、のび太のおやつがフルーツに変更されている。
◆アザラシに間違えられるドラえもん
未来からやって来たネコ型の子守りロボットであるドラえもんは、“タヌキ”に間違えられて憤慨するのが、お約束。だが、日本の丸く太ったタヌキのイメージが米国ではなかなか理解されにくいため、ドラえもんはアザラシ(=seal)に間違えられて怒る、という設定に変更される。
◆ジャイアンの名言は万国共通!
オープニングは、日本版の素材を編集して構成した米国独自のバージョンを採用。ドラえもんのことを知らない米国の子どもたちに、“なぜ未来からドラえもんがやって来たのか”をわかりやすく説明する。主題歌や劇中の音楽、効果音も米国の子どもたちが感情移入しやすいものにし、セリフも単なる直訳ではなく、韻を踏んだりしながら楽しいやりとりを展開。あらゆる点が米国仕様に変更される中、ジャイアンの口癖「俺のものは俺のもの、お前のものも俺のもの」だけは「What’s mine is mine. What’s yours is mine!」とそのまま使われる。
米国版『DORAEMON』は、今夏よりウォルト・ディズニー・カンパニーが持つ全米約7800万世帯で視聴可能なケーブル/衛星チャンネル「ディズニーXD」にて、2005年4月以降に日本でテレビ放送されたシリーズより厳選されたエピソードを26回シリーズで放送。第1話は、藤子・F・不二雄氏による原作コミックの第1話でもある「未来の国からはるばると」で、NobyとDoraemonの出会いを描いたエピソードからスタートする。